ビジネス仮説力の磨き方 (グロービスの実感するMBAシリーズ)

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478002728

感想・レビュー・書評

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  • 仮説力の磨き方、有用性について、わかりやすくしるされた本。クリティカルシンキングの仮説特化版といった感じの一冊。
    <メモ>
    ・仮説を持つ意義
     1検証マインドの向上とそれゆえに高まる説得力
     2関心、問題意識の向上
     3スピードアップ
     4行動の精度向上
    ・良い仮説とは
     1新規性・独自性がある
     2ビジネスへの活用が可能である
     3アクションオリエンティッドである(次の行動を喚起できる)
    ・仮説構築のステップ 
     1知識の幅を広げ、深く耕しておく
     2知識や情報を組み合わせ、その意味合いを考えラフな仮説を作る
     3仮説を検証しながら肉付けしていく
    ・カルティベーションのテクニック
     1なぜそんなことが起こったのだろう、本当かと考えたり調べたりしてみる
     2別の観点から見たときにどのように見えるか考えてみる。
     3時系列で展開を追うことで、動的な把握をしてみる
     4ということは、今後こうんな風になるのかななど、思考実験的に将来予測をしてみる
     5類似の事象や、反対の事象とセットで考えてみる。
    ・頭の中に絵を描き、それに関連する人々や物事を意識することが多面的にみるこつ。商品開発なら消費者、チャネル戦略であれば、流通業者の視点などダイレクトに影響を与える人々の視点に立ってみることは必須。
    ・日頃ニュースなどで肌感覚として理解することが難しいテーマについては、可能であれば過去のトレンドを入手し、対比して情報を立体化しておくことが有効。
    ・創造的な仮説を考えるコツ
     1前提を疑う
     2探り出す質問をする
     3見方を変える
     4奇抜な組み合わせをしてみる
     5アイデアを採用し、応用し、さらに改良する
     6ルールを変える
     7アイデアの量を増やす
     8試してみて、評価する
     9失敗を歓迎する
    10チームを活用する
    ・否定形を作る 甘い→甘くないものにニーズは?実現可能性は?
    冷たい→暖かいものは?
    容器が必要→容器不要の製品は?
    ・パッションを高める自問
     (自分の生きがいを再確認するもの)
      ・自分は何をしたい。何をしていると生きがいを感じる?
      ・自分がしたいことをする自由を得るには何が必要?その努力をしているか。
      ・そもそも会社に入ったとき何がしたかった?  
      ・自分の人生の意味は?どのような使命を課した?
     (自分のパフォーマンスを再確認し、鼓舞するもの)
      ・死んだとき悔いが残らないキャリアを送っているか。家族や友人に誇れるような仕事をしているか
      ・仮に5年後の自分が今の自分を見たら、褒めてくれるか。それとも叱咤するか。
      ・自分に与えられた機械や才能を無駄にしていないか。
      ・必要以上にリスクを恐れていないか
      ・自分の現状に悔しくないか?どうすればそれを晴らせるか。
    ・リアルオプション。その時々で意思決定をできる場合、部分的に投資することで、全く投資しないより大きなメリットがあることを示す理論
    ・マネジャーが心得ておくべきこと
     ・率先垂範する
     ・質問を投げかけ育成する
     ・支援を与える
     ・しつこくコミュニケーションする
     ・成功体験を積ませ、自信をつけさせる
     ・チームで役割分担して仮説検証にあたらせる
    ・マネジャーに求められるメンタリティ
     ・強烈な知的好奇心を持つ
     ・過去の知識や経験にとらわれない柔軟性を持つ
     ・粘り強く考えることを厭わない。
     ・行動することが好き。面倒くさがりやでない
     ・自分の好きなこと、やりたいことを発見し、仕事に意味を見出せている
     ・他人に対する支援を厭わない
     ・自分自身をメタな視点で客観的に見ることができる
     ・ポジティブかつ前向きに物事を捉えられる。

  • 「使える」と「できる」は違うので、本書の内容もよく振り返り、日々の中で、繰り返し使う事が重要。本書は、個人レベルでの仮設力の身につけ方から、深堀、横に拡げ方、チームでの仮設力の磨き方、構築の仕方、そこからマネージャーが身につけておくべき、仮設を構築させる為のマインド・スキルについて書かれた本。振り返り時に、もう一度読む必要がある。

  • 私の勤め先では、ISOのマネジメントシステムに沿って、PDCAサイクルをまわし、仕事を継続的改善しようと取り組んでいる。しかし、うちの店舗部門では日ごろから「仮説・検証」が合言葉になっている。ニュアンスの違いがイメージしづらかったのだが、本書を読んでよくわかった。
    定番の仕事の多くは計画を組んで、PDCAに沿って「カイゼン」していけばいいのだが、不確定要素が多い仕事の場面では、仮説・検証の繰り返しが有効なのだろう。本書の中の事例にも、セブン&アイホールディングスの鈴木敏文氏が、商品選定や発注に関して「仮説検証」をことさら強調してきたということに触れられていた。
    PDCAにおいても、CとA、すなわち点検と改善が一番のネックとなっている。ここが上手くなるまでには熟練が必要だ。仮説検証の難しさもこれと同じで、まず仮説を考えてみることから、きちんと検証して次につなげることの繰り返しが必要だ。
    本書は、そんな仮説検証について、その取り組む意義と、進める上での要点を分かりやすく解説してくれていた。これは、グロービスの実践するMBAシリーズの一つで、面白そうなので、あと「自問力」と「数字力」も買った。いずれも、事例の架空ストーリーが各章のあたまにあって、それをもとにそれぞれの節のテーマを解説してくれているので、ホント分かりすい。MBAシリーズなんていかめしい名前がついているが、最近のビジネス書はとても読みやすくなっていてありがたい。
    というわけで、あすから仮説検証する訓練を実践してみようかという気になりました。

  • B09033

    グロービス・嶋田先生の著書。

    直前に読んだ内田 和成氏の『仮説思考』とは違った観点で仮説思考に
    ついて書かれていて、こっちはこっちで分かりやすかった。

    仮説とは何かというところから、仮説の立て方、検証の仕方、さらに仮説力を
    高めるにはとステップバイステップで書かれている。


    仮説力を身につけると、仕事のスピードが上がるので、仕事のスピードを
    何とか高めたいと思う人にはオススメしたい。

  • ■目次

    第1章 仮説とは何か―仮説を持つことで生産性を上げる
    第2章 仮説を立てる―ライバルの一歩先を行く仮説を生み出す
    第3章 仮説を検証する―説得力を高め、巻き込む
    第4章 仮説を進化させる―スピードを重視し、走りながら仮説検証を繰り返す
    第5章 仮説検証とリーダーの役割―仮説検証を組織の文化とする

    ■レビュー

  • ビジネスシーンには不可欠な「仮説」を体系付けて説明し、仮説の立て方から検証の方法など「仮説力」の磨き方を解説し、さらにはそれに関連して「発想力」を高める方法論へも展開している本。

    本書も前著の「ビジネス数字力を鍛える」と同じスタイルを踏襲し、章に分けて仮説を現実化するプロセスを説明している。 各章にて前半は架空の会社を舞台とした物語を最初に書き、後半はそれを総括する形式をとっている。
    最初の章では仮説の意義、メリットなどを言及し、その次の章からは実際の仮説を立てるプロセスに入っている。

     仮説を立てる→仮説を検証する→仮説を進化させる

    というプロセスを経て、仮説の整合性を検証し、実際のビジネス問題を解決するステップを説明している。


    仮説プロセスのキーワードを順序だてて説明している為、分かりやすくキーポイントを掴みやすい。 最終章では実際の会社名を挙げて、その会社に事例を挙げつつ、リーダー、マネージャーの心構えにまで言い及んでいるに至り、単純な方法論の解説だけではなく本書の読者の立場を見据えた内容となっており、心が行き届いているように感じた。
    ただ。難点を言えば物語形式にする意義が薄かった感がある。 物語形式にすることにより、仮説を作り上げる、または検証するステップをより実感のあるものにするのが目的なのだろうが、正直そこは読まずに纏め部分だけを読み進めてもなんら問題ない。

  • 『ビジネス仮説力の磨き方』 (嶋田毅) 読後メモ


    仮説の分類(目的軸)
     結論の仮説
     問題解決の仮説
      どこに問題があるのか?への仮説 (過去)
      なぜその問題が起きたのか?への仮説 (現在)
      どうすればその問題を解決できるのか?への仮説 (将来)

    仮説の意義(メリット)
     ?検証マインドの向上、説得力
     ?関心、問題意識の向上
     ?スピードアップ
     ?行動の精度向上

    良い仮説
     ?新規性・独自性
     ?ビジネスへの活用が可能
     ?アクションオリエンテッド
     2つの要件:事実に基づいて考える。経営の知識を抑える。

    仮説を立てる
     なぜなぜ5回
     ロジックツリー MECE 発想を途中で止めない
     パッション
     "Stay hungry, stay foolish"

    仮説を検証する
     PEST 3C 定量分析
     仮説の肉付け、再修正、見直す。引き時を見極める

    仮説を進化させる
     クイック&ダーティー
     走りながら考える  動かざるリスク  説明責任
     創発的戦略(ミンツバーグ) 現場からの戦略提案
     ?戦略は創発的なものであり、形式的な計画で生まれない
     ?戦略家は組織のいたるところに存在している
     ?戦略の形成と実行は相互に絡み合っている
     ?組織内で創発したアイディアや行動を戦略にまとめ、組織に展開することが重要である
     ?組織学習が創発的戦略の立案・実行・修正を促進する
     「計画」以上に「実行」(ゲイリーハメル)
     KPIモニタリング

     視野狭窄&牽強付会
     米AOLの失敗

     リアルオプションの考え方を活用する
      (テーマパークの)入場券を買っておく。行くか行かないかは自由。
     シナリオプランニング

     ・強烈な知的好奇心をもつ
     ・過去の知識や経験にとらわれない柔軟性をもつ
     ・粘り強く考えることを厭わない
     ・行動することがすき。面倒くさがり屋ではない
     ・自分の好きなこと、やりたいことを発見し、仕事に意味を見出せている。
     ・他人に対する支援を厭わない
     ・自分自身をメタな視点で客観的に見ることができる
     ・ポジティブかつ前向きに物事を考えられる

     毀誉褒貶

著者プロフィール

グロービス
1992年の設立来、「経営に関する『ヒト』『カネ』『チエ』の生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業を展開している。

グロービスには以下の事業がある。
●グロービス経営大学院
・日本語(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡、オンライン)
・英語(東京、オンライン)
●グロービス・マネジメント・スクール
●グロービス・コーポレート・エデュケーション
(法人向け人材育成サービス/日本・上海・シンガポール・タイ)
●グロービス・キャピタル・パートナーズ(ベンチャーキャピタル事業)
●グロービス出版(出版/電子出版事業)
●GLOBIS知見録/GLOBIS Insights(オウンドメディア、スマホアプリ)

「2019年 『MBAコンセプトのダークサイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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