幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語

制作 : 金井 壽宏  金井 壽宏  高橋 啓 
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478003121

感想・レビュー・書評

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  • 課題図書。半日で読めました。

    マンデラとかぶるポイントが多かったです。謙虚であり、素直になりたいです。

    ■松下幸之助の在り方
    1,謙虚
     相手が誰であれ、常に何か学べるのではと期待しながら聞く。
    2,素直
     あるがままを直視する
    3,逆境や困難が成長させる
     経験から学ぶ力
    4,衆知
     社内外・周りの話をよく聞く
    5,楽観的にチャレンジ
    6,成熟とは矛盾も内包することであり、豊かになること


    ■自分の夢は崇高でなくて良い。
    やがて我々の夢、世代継承的夢にスパイラルアップしていく。
    まずは、本当にやりたいことを!

    ■組織開発
    意義・使命→責任と権限→理想とつながった高い目標、競争が進化を生む

    ■自分への問い
    ・逆境を支える自分の信念、理想は!?

    ・他人の協力なしには、自分の目標を達することができない。
     →渡部自身の夢がみんなに協力してもらわないとできないという夢であれば、周りに対し、配慮をもっとしようと思う。

    ・何を習慣化する!? 66回の反復する?
     タイムマネジメント?

    ※頭がちぎれるほど考えろ。

    ***************************

    ■三層をなす本書の主題 vii
    ・謙虚だったから広く共感を得たとも言える。
    ・全てを自らの責任と言って引き受ける努力家であった。

    仕事の世界、私生活の世界、心の世界(トラウマがあった)

    成功よりも苦難が人間を強くする

    ■経験から学ぶ
    ・経験と成長を通じて偉大な人物になる
    ・自分が大きく変わるような節目での学習

    ■私の夢は、崇高でなくて良い。
    ・人間の発達の道筋 私の夢→我々の夢→世代継承的夢

    ■商売
    ・顧客からどれだけ多くを学ぶか
    ・アフターサービスは売る前のサービスより重要
    ・顧客にとって利益となるような商品を売る
    ・紙一枚でも無駄にすれば価格は高くなる
    ・品切れであれば客に謝罪し、住所を伺い、すぐに商品を納入する

    ■他人が言う事には注意深く耳を傾ける
    ・他人を啓発することは自分も啓発されると信じ、他人を助けることは自分をも助けることだと信じた
    ・他人の協力なしには、自分の目標を達することができない。
     →渡部自身の夢がみんなに協力してもらわないとできないという夢であれば、周りに対し、配慮をもっとしようと思う。

    ・あなたがいなければ私たちは成功できないという印象を与えた
    ・青春は、冒険心。理想を失う時初めて老いる


    ■松下幸之助
    ・矛盾を内包。とうてい理解できないほどの信念から生じる感情が渦を巻いている
    ・自制心の備わったコンプレックスの塊であった
    ・全くの凡人だったが、成長することに対する途方も無い意欲がある
    ・一定の成功をしても、30-40代で失速しなかった。
    ・父親に対しての葛藤、
    ・独立心を養い、危険を恐れない気概を養っていった
    ・成功した起業家を見た。家の名誉を取り戻すための蓄財。→崇高な動機で無い。p64
    ・困難を乗り越えればより強く成長できるということを知っていた
    ・どんな仕事でも、他の人が嫌がる仕事でも行った。
    ・勤勉と競争心、質素倹約、顧客本位、強固な意志
    ・挑戦することを苦にしない
    ・成功は自分が正しい道を歩んでいるという証拠であり、失敗は人生で味わわなければならない不可避の試練であると受けとめていた
    ・人を勇気付ける雰囲気 人に自分より多く働くことを要求しない。暮らしぶりが他の従業員と大差ない。事業の成功に献身的であった
    ・ライト 試供品を配布して売れるようになっていった 短期間で失敗寸前から成功へと大きく振れた
    ・息子の死。裕福な実業家は不死身と思っていたがそうではなかった。 p104
    ・労働者は解雇しない

    ・必ずできるという確信をもって事にあたることも大切であり、困難を前にして思い煩って時間を無駄にしてはなりません。
     真に能力のあるものは困難に打ち負かされたりしないものです。

    ■会社の社会的使命 (宗教)
    ・企業のトップは過去を踏襲し往々にして自己中心的になり傲慢に陥る
    ・組織の拡大により指揮命令系統が曖昧になる。
    ・企業もまた宗教のような意義のある組織になれば、人々はもっと満たされ、もっと働くようになるのではないか。
     新使命宣言。水道哲学。
    ・大衆の手の届く製品を作ることで社会に役たつということが主である
    ・コーポレートバリュー

    ■事業部制の創設
    ・より大きな責任を与えることは各事業部の責任者が一人の実業家、起業家として成長するのに役立つ
    ・経営能力のある人材を育成する
    ・どんな仕事にせよ、自分が社長であると思って、自分自身の仕事に対して責任を負わなければならない
    ・労働者のエネルギーと集団の知恵
    ・優しさと厳しさで接する
    ・松下式は他者への信頼を前提にしている。(常に監視しない)

    ■戦後
    ・従業員の鼓舞
    ・積極的な海外視察

    ■謙虚
    ・傲慢が災いをもたらす
    ・いつも目を開けている人は道に迷うことはないし、いつも他人の言うことに耳を傾けている人も迷わない
    ・相手が誰であれ、いつも謙虚に何かを学べるのではないかと期待して人の話を聞いていれば、予想外の知識を得られるものです。
    ・松下の成功にとって重要なのは、素直な心と謙虚な態度以外に何ものでもない。

    ■競争こそが進歩をもたらす

    ■攻撃的な目標 5年で売上4倍
    無限の可能性
    できるはずのないアイデアに懸命に取り組んだ

    ■衆知(集団の知恵)
    社内だけではなく社外も。できるだけ多くの人の知恵を借りることが大事だ。
    多くの知識を集めるだけではなく、この新しいアイデアを実行する上で、他社の協力を得られるかどうかも訪ねてみなければならない。
    自分たちの利益という視点では問題を克服する力は限定的だが、衆知を利用すれば我々の使命を実現に導いてくれるはずである。
    例。トヨタの値下げ対応 p208

    決定は、多くの従業員の意見の元に下されるべき。
    多数決ではなく、決定の根拠であった。

    ■週休二日 生産性の向上

    ■利益率が上がらないということは社会に対する一種の犯罪行為と同然である。貴重な社会資本・人・資材を使っているにもかかわらず利益が出ないなら、他に向けるべきだ

    ■賃上げ
    ・賃上げを行い、それに見合うように効率的な経営に変えた。

    戦略的な思考と自分の意見をはっきりいう気構えを持つ。YESマンではなだめ。


    ■衆知を信じる幸之助(php哲学)
    人の意見をよく聞く習慣と便利な考えは借用する癖

    1,人間は根本的に善良で分別がある。(人を信じる)
     個人を信じ続けることで、奇跡を起こしてくれる
    2,人類は物質的にも精神的にも成長し進歩する力を発揮してきた(人は成長し、進化する)
    3,人類は選択する力を持っている
    4,世界が直面している課題に、資源を集中させる
    5,困難な問題には、素直な心と他人から学ぼうとする気持ちで立ち向かう

    ■素直な心 p235
    謙虚な心で人間の本質を研究したい
    素直は、開けっぴろげの素朴さと誠実であろうとする気持ちを意味する。
    素直な心とはとらわれない心、あたらな状況にうまく適応して行ける自由な心と言えるかもしれない。
    その都度物事をあるがままに見つめ、個人的な思い入れや偏見なしに率直に受け入れることができる
    素直な心を持っていない人は、物事の本質が見えない。
    現実を正直に直視せよ

    素直な心を持てば、どんなことからも、どんな逆境からも、どんな場所でも学べるものだ

    ■要点
    衆知、権限・責任・情報を与える、先入観を持たず従業員に物事を呑み方を教える。
    心構えのはっきりしているグループにはそれだけやる気が満ちている。
    謙虚で他人を尊重し、新しい経験をして勤勉で楽観的なリーダーは、良き模範になれる。
    学ぶ力

    ■成長
    極貧にあっても絶えず自分を鍛えようという意思がある限り、多くのことを成し遂げることができる。
    逆境を脅威と考えるのではなく、学ぶための機会と見なす。
    辛苦と失敗を通じて、人はより強く生まれ変わることができる。
    成功によっておごり、挑戦しなくなれば、成長は止まる。
    自分の行動を謙虚に誠実に見極めようとする意思こそが成長の根本である。

    ■信念とそれを支える理想。
    謙虚で素直な心があれば、人はどんな経験からも、どんな年齢でも学べる。
    人道的な大きな理想を抱けば成功も失敗も克服し、そのどちらからも学び、成長し続けることができると。

  • 松下幸之助の一生を第三者の視点から書いているので、松下幸之助のすごさを素直に受け止められます。この人はすごい。

    素直な心、謙虚な態度、顧客志向、不断の改革、社会を志向する使命、衆知…どれも今でも通じるはずなのに行き詰まり感はないか?本当にこうした理念を大事にできているか?考えずにはいられません。

    日本は豊かになったけど、世界には、幸之助さんが乗り越えてきたような家族の死や戦争と同じか、もっとしんどい思いをしている人がいるわけで、まだまだ彼の理想には程遠く、やるべきことは沢山あるはず。

    彼のようにいつまでも学び、いつまでも働いて人生全うしたいものです。

  • 松下電工(現:パナソニック)創業者である
    松下幸之助さんの生涯と経営論が綴られており、
    とても勉強になりました。

    驕ることなく謙虚に誠実に、そして優しく。
    それが出来る人と出来ない人で、
    爆発的な人気をもって一発屋の企業として終わるのか
    末永く人々に愛される企業であり続けるのかについて
    考えさせられました。

    例のストーブの事故があって、
    もう何年も経つのにこの時期になると
    未だにCMが流れる事、なんかちょっと
    意味がわかった気がします。

  • ▼どんな偉大な人物でも最初から偉大であった訳ではない
    ▼成功よりも苦難が人を強くする
    ▼あなたがいなければ私たちは成功できないという印象を与える
    ▼年を重ねただけでは人は老いない。理想を失う時、初めて人は老いる
    ▼ただ真面目に働くだけでは十分ではない。どんな仕事をしているにせよ、自分が社長であると思って、自分自身の仕事に責任を負わなければならない。
    ▼いつも目を開けている人は道に迷わない。いつも他人に耳を傾けている人も迷わない。
    ▼技能や知恵は簡単に買い求められるような日用品とは違う。起業が涵養すべき資質なのだ。従業員を積極的に育てようとしている会社は、既存の能力を利用しようとするだけの会社よりも、はるかに有利である。
    ▼勝利を収める人は、生涯を通じて成長しようとする意欲と能力のある人だろう。

  • 松下幸之助についてリーダーシップの観点からコッターが記した著。大変参考になる。

    <特に心に残ったこと>
    ・苦労をするほど人は成長できる。
    ・謙虚であることがとても重要
    ・小さくとも原体験をもとにした志を持つこと。

    <メモ>
    ・リーダーシップ研究 資質アプローチ→行動アプローチ→状況アプローチ
    ・偉大なリーダーになる生き方とリーダーシップの育て方も時代の中の社会環境の影響を受ける。
    ・時代の中に成長がどう埋め込まれているかを読み取る知性を磨き続けたからこそ、結果において偉人となった。
    ・人を消耗させるような苦難を学習の源泉に変え、成功の背後に潜む原動力へ変化させていった
    ・逆境によって人は強くなる。一人前として信頼されるようになるには、多くの試練と訓練を甘受すべき。
    ・成功した企業に最も危険なのがおごり。解決するために高い使命を設定。この地上から貧困を撲滅すること。こうすることで現場に満足し、緩慢になってはいられなくなるように。
    ・サムウェルマンの詩 
     青春とは人生のある期間ではなく、心のもちかたをいう。薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、たくましい意志、豊かな想像力、炎える情熱を指す。青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
    青春とは怯懦を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。時には、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。年を重ねただけで人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。
    歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い、精神は芥になる。
    60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、驚異に魅かれる心、幼児のような道への探究心、人生への興味の歓喜がある。君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。人から神から美・希望・喜悦・勇気・力の霊感を受ける限り君は若い。
    霊感が絶え、精神が皮肉の雪に覆われ、悲難の氷に閉ざされるとき、20歳であろうと人はオイル。頭を高くあげ、希望の波をとらえる限り、80歳であろうと人は青春にして巳む。



    ・PHP哲学の核心
    1人間は根本的に善良で分別がある
    2人類は物質的にも精神的にも、成長し進歩する力を発揮してきた
    3人類は選択する力を持っている
    4我々には世界が直面している困難な問題に物質的・精神的な資源を集中させる力がある
    5困難な問題には素直な心と他人から学ぼうとする気持ちで立ち向かう。
    ・従業員は学び成長させるもの。命令ばかりでなく、権限と責任を与えるべき。
    ・あらゆる労苦を救おうとするのでなく、社会的に有益な仕事を奨励し、人々を成長させるためにお金を使った。
    ・辛苦と失敗を通じて、人はより強く生まれ変わることができる。成功によって驕り、挑戦しなくなれば、個人の成長は止まる。自分の行動を謙虚に誠実に見極めようとする意志こそが成長の根本。
    ・安楽な習慣的業務から追い立て、リスクを取り、率直に成功と失敗を反省して、他人の意見に耳を傾け、素直な心で人生を見つめ、衆知から何かを引き出そうとした。
    野心や信念存在。
    ・一連の悲劇が人を育て、夢を育み、目標と信念に。
     安楽な場所から離脱し、リスクに挑戦し、経験を謙虚に反省し、素直な心で物事をみ、他人の意見を真摯に聞き、周知を尊重することで成長を実現。
    ・生涯にわたって学び続ける姿勢は謙虚さ、素直な心、リスクに挑む意志、人の意見を傾聴する能力、そして誠実な自制と深く結びついている。
    ・目標と信念は成長を促す支えとなる。
    ・逆境は人生を打ちのめすばかりではない。大きな理想と絶えざる成長を育み、偉大な業績達成に結びつくことがある。

  • リーダーシップ論、企業変革論の大家、コッターによる「幸之助論」。新著かと思ったら、1997年に出版され、翻訳されていたのが、日本では絶版状態になっていて、このたび新訳がでた、とのこと。

    コッターが書く松下幸之助というわけだから、単純な評伝にはなるはずもないし、こちらも正確な伝記をアメリカ人に求める気もない。関心は、コッターが、そのリーダーシップ論とからめながら、どのように松下幸之助を論じ、そこからどのようなインプリケーションを引き出すか、というところだが、さすがコッター、一般適用可能性と時代/地域特殊性を意識しながら、実にケースとしてうまく整理している。

    結論的には、リーダーは生まれながらにしてリーダーなのではなく、逆境を克服していくなかで、リーダーとして成長していく。松下幸之助の場合は、この「生涯を通じた逆境を乗り越えていく事による成長」と「素直な心」がキーワードということだろうか。

    欲を言えば、余りにも手際よく整理されていて、すこしリーダーシップのマニュアル化みたいな感じがしてしまい、今ひとつ、感動を引き起こすという感じが少ない気もする。ということは、もともとこの本に期待する役割とは矛盾するので、無理難題ではあるが。

    いわゆる理論的なリーダーシップ論みたいなのを読むより、理論的なフレームワークを意識しつつ書かれたこの評伝を読む方が良い、ということは言える。

  • グロービスの課題図書。

    素直な心。
    謙虚かつ学び続ける姿勢。

    これを培ったのは壮絶な幼少期のトラウマと、ビジネスの世界での苦難の連続を何くそと乗り越え続けてきた経験。
    正直、どんな逆境でも前を見続ける松下氏が信じられない。

    が、彼は前を見続けて成功し、他人にも伝えようと行動した。
    松下氏自身は幸せだったのかはよくわからないが、成功したのは確か。

    私も色々な逆境があったときに、前を向き続けることが本当にできるだろうか。
    今の覚悟では足りていないのではと気づかされた。

  • 松下電器を創立した人を知る本。
    この本では、幸之助を「経営の神様」と言っているが、経営の神様といった思考方法などはなく、淡々と幸之助が行ったこと、起きたことを述べている。
    しかし、経営的な思考ではないが以下に気になった記述を書く。
    ------------------------------------------------------
    [リーダーシップの要件]
    ・知識(業界、会社)
    ・周囲の人々との関係(業界、会社)
    ・評判とトラック・レコード(それまで成し遂げた事)
    ・能力と技能
    ・個人的な価値観

    [幸之助の著作から学ぶ事]
    1.経験に基づき自分の頭で考える事
    2.考えるために先人の考えに触れる事
    3.自分の考えを言語化する時には自分の言葉で語る事

    [幸之助の持論]
    「感謝する」「慈悲の心」「人情の機微を知る」
    利益をあげているということは、社会に奉仕、貢献できている証
    経験、特に苦難や蹉跌を通じて人間は成長する

    [松下の自転車ライト販売方法]
    代金を受け取らずに店に試供品を二、三個提供し、そのうち一個を展示用に点灯。
    代金は、商品が売れて客が満足したことがわかって支払ってもらう。
    店側は従来とは異なる販売方法に興味を示す。
    また、店側にリスクがない。

    [松下の真使命宣言]
    企業が目指すべきは、あらゆる製品を水のように無尽蔵に安く生産することである。
    これが実現されれば、地上から貧困は撲滅される。

    会社の使命は生活必需品やサービスをより低いコストでより多く生産することで人類に寄与することにあり、
    新たな技術の開発や向上建設の資金を生み出すために利益が必要になる。

    [松下電器の遵法すべき精神]
    ・産業報国の精神・・・品質の高い製品とサービスを適正な価格で提供することによって、社会全体の富と幸福に寄与すること
    ・公明正大の精神・・・取引においても個人の振る舞いにおいても公正と誠実を旨とし、常に先入観のない公平な判断を心がけること
    ・和親一致の精神・・・相互信頼と個人の自主性を尊重したうえで、共通の目的を実現するための能力と決断力を涵養すること
    ・力闘向上の精神・・・いかなる逆境にあっても企業と個人の能力を向上させ、永続的な平和と繁栄を実現する企業の使命を達成すべく努力すること
    ・礼節謙譲の精神・・・常に礼儀正しく謙虚であることを心がけ、他人の権利と要求を尊重することによって、環境を豊かにし、社会秩序を守ること
    ・順応同化の精神・・・自然の摂理に従い、常に変転する環境条件に合わせて思想と行動を律することによって、あらゆる努力において、
    徐々に、しかし着実な進歩と成功を収めること
    ・感謝報恩の精神・・・受けた恵みや親切には永続の感謝の気持ちを持ち続け、安らかに喜びと活力をもって暮らし、
    真の幸福の追求の過程で出会ういかなる困難をも克服すること

    [経営理念]
    ・幸之助自身が、指名と経営理念を深く信じて行動する。だれの目にも映るその行動が経営理念に掲げた目標や価値観に見合ってきた。

    [幸之助と幹部社員の望み]
    ・組織を事業別に再編成し、より多くの従業員にもっと権限や、仕事を通じて成長できる機会を与えることによって、
    「経営能力のある人材を育成する」ことだった。

    [幸之助がアメリカを訪れたときに得た教訓]
    ・市場で手に入る機械は概してたいしたものではない。先端を行く製造業者が使う機会はすべて自社で開発されたものであり、
    機会そのものも、それに使われた技術もめったなことでは外には出さない。
    この発見によって、自前で開発する能力なしに他人に教えを請うてばかりいるところに本物の強さはないということが身にしみた。

    [第二次世界大戦が与えた教訓]
    ・倣慢が災いをもたらす;近視眼的なものの見方や狭量な精神こそが聞きを招くという信念をますます強くしていた。
    幸之助が知り合った優れた商人は、新しい考えに寛容であり、客に対してはいつも謙虚な人ばかり。

    [衆知にこそ本質がある]
    ・人間について、経営の人間的な面について、そしてリーダーシップについて語り、繰り返し衆知の重要性を述べている。
    企業は、従業員の集合的エネルギーと能力の総和にほかならない。少数の個人が自分の力だけで、二、三の賢明な戦略的決断、
    あるいはM&Aを通じて大きな事業が成し遂げられるという考え方はばかげている。長期にわたって、従業員が自分の技能を磨き、
    決断し、やる気を起こす事こそ大切なことである。「衆知」にこそ本質がある。

    [松下政経塾の使命と原則]
    ・全体の目標:今日的に重要な問題を研究し、次世代の政治リーダーを教育することによって、平和と繁栄に寄与すること
    塾生の次の5つの資質を育てる
    1.確固たる決断によってどんな障害も克服できるという誠実な信念を持つ
    2.思想においても行動においても独立心を持つ
    3.すべての人の経験から学ぼうとする姿勢を持つ
    4.旧弊な紋切り型の思想にとらわれない
    5.他社と協力・協働できる器量を持つ

    [幸之助の考え]
    ・刻苦勤勉は人格を形成し、意欲を鍛え、誠実な自己評価を身につけるうえで非常に有益。
    やる気と決断力こそ成功の秘訣。

    [事業の将来を決定する要因]
    ・素直な心、謙虚な態度、顧客志向、不断の改革への願い
    高い生産性、社会を志向する使命、衆知を重んじる
    人間の潜在能力を信じ、社会を改良していくリーダーを輩出する責任があることを信じているか

    [起業してまもなくの成功]
    ・競争相手とは一線を画するような事業戦略と営業手法に直接由来
    強い顧客志向、生産性とコスト削減に対する執着、リスクに挑戦して他社が発明した製品を改良しようとする意志
    画期的なマーケティング、迅速な製品開発、アフターサービス、絶えざる改革への意欲、従業員に対する信頼、成敗の販売流通制度、
    事業対象の限定

    [井植歳男が語る幸之助]
    ・特別な才能があったわけではない。成長に成長を重ねた。
    裕福になることが傲慢さと冷淡さにつながる世界にあって、珍しく人を堕落させる力に冒されなかった。

    [幸之助の人生を振り返って]
    ・20世紀半ばに典型的だった企業については忘れてしまえ。中央集権的でいくつもの階層がある企業、
    官僚的で内向きで、コストが高く反応時間が遅い組織にはもう意味がない。
    こんな会社は、国際化にほど遠く、売り手寡占市場で変化のスピードが遅かった時代に花開いた組織。

    [勝利を収める人]
    ・生涯を通じて成長しようとする意欲と能力のある人
    信念とそれを支える理想。


    参考
    「実践経営哲学」(PHP);経営指南書
    「指導者の条件」(PHP);幸之助のリーダーシップに関する持論を学び、ボキャブラリーを豊かにする。
    「日立と松下」(中公新書)

  • 経営の神様と言われた松下幸之助について、あのコッターが描き、金井壽宏が監訳をするというなんとも豪華な本。
    幼少期から悲運であった幸之助は、家族全員を早くに亡くした。このようなできことごバネに、自分自身の思想、哲学を確立し、それらを応用した独自の経営手腕で松下電機を作り上げた。
    この超越した経営方法は、時代の先を行くものであり、数十年後に一般的と言われた経営方法を、早くも確立していたことは賞賛に値する。
    何より感銘を受けたのは、従業員に慕われていたことである。GHQから財閥に指定され、経営陣が追いやられた時も、従業員が一丸となって幸之助を復職させるように動いたエピソードには驚きを隠せなかった。
    自分自身のリーダーシップは、立場や率いているものが全く違えど、幸之助とどう違うのか、そこから何を学べるのか、大変考えさせる内容であった。

  • 戦争までの苦難がすごい。前提が裕福からのどん底だったため、自分の成功への罪悪感、苦難も乗り越えられるという姿勢が数々の成功を導いている。

    [まえがき]
    ・苦難がリーダーを強くする

    ・どんな偉大な人物でも、最初から偉大だったわけではない。
    一朝一夕にリーダーシップは身につかない。長い仕事生活、キャリアの中で「一皮むけるような経験」から獲得される。徐々にということもあるが、大きな経験をくぐることで飛躍的に伸びるものである。
    「艱難汝を玉にす」人は困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間に成長するということ。

    ・本書籍から、
    ①経験に基づき自分の頭で考える
    ②そのために先人の考えに触れる
    ③自分の言語化する時には自分の言葉で語る を大切にする姿勢

    ・レビンソンは、人間の生涯とは、安定期と過渡期の繰り返しからなるといった。節目を彩るのは不安と夢である。

    [序章]
    ・いつもごく自然に皆さんのおかげだと言っていました。いつも驚くほど控えめでした。すべての人を尊敬しているというふうに振る舞っていたのです。

    ・彼は他人を啓発することで、自分も啓発されると信じ、他人を助けることは自分をも助けることだと信じていました。こういう考えはほとんど宗教的信念のようなものでした。他人の協力なしには、自分の目標に達することができないと考えていました。あなたがいなければ、私たちは成功できないという印象を与えていたのです。

    ・年を重ねただけでは人は老いない。理想を失うとき初めて老いる。

    【故郷を失った少年】
    ・お辞儀や微笑みや丁重な言葉遣いが、無作法なそれや無関心、よそよそしさに取って代わることもあり得た。
    ・新しく移り住んだ町での貧困は、由緒ある家の子供ではなく、よそ者や浮浪児のように扱われることを意味した。
    →もともとは中流階級の子ども。

    ・兄弟の死
    ・小さな下駄屋の閉店
    ・自尊心が打ち砕かれる。トラウマ。やつれ果てた母の痛ましい記憶
    ・事実上の長男と、希望を託される負荷。
    ・喪失に伴う悲しみ、怒り、不安、抑うつなどの感情の吐き出し方、日頃から一家の富と名誉の回復を口にする子煩悩な良心の影響。

    ・満足感を与えてくれるものがないなかで、将棋で勝ち、信頼のおける大人の男性から認められることは、幸之助にとって特別の意味を持つ出来事だった。

    【苦難を原動力とする】
    ・幸之助の一生を通じて繰り返されるパターンとして、彼は、人を消耗させてしまうような苦難を学習の源泉に変え、最終的には彼の成功の背後に潜む原動力へと変化させていった。

    ・丁稚の火鉢店は3か月で終わり。居場所を失う。

    ・一週間休みなく働いた。仕事休みは、元旦と盆の間のみ。

    ・自転車店での教育は、原価、客、商取引が中心の徹底した実践。夢や希望を実現するためエネルギーをどこに注げばいいかを教えてくれた。

    ・(泥棒した少年を見て五代に対し)クビニしないと聞いてとても残念です。自分はこんな不正をはたらく男と一緒に仕事をしたくありません。あの男をこのまま働かせるのであれば、自分はすぐにもお暇を頂戴します。

    ・賃金の弁済、泥棒の解雇、値引きに応じないうるさい親方との確執

    ・父「実業家として成功すれば学校教育を受けたものを自分の配下に雇い入れることができる。だが事務職につけば、そこそこ安定な暮らしは遅れるだろうが、将来の可能性は小さくなる」

    ・更なる家族、父の死。

    ・自転車の将来に疑問を感じ始めた。同時に電気の可能性に魅力を感じた。市電は大規模な変革の1つにすぎない。

    ・そこそこに甘んじていいのか?さらなる発展をもとめて、父親代わりの人物と袂を分かち、はるか未知の航海に船出した。家族の不幸を思えば、より良い未来へ夢を膨らませ始めるのも不思議ではない。

    【新興産業との出会い】
    ・ハイリスクハイリターン。新興産業へのチャレンジはその人の成長を促す。また、産業自体が若く、また任務も多様だったので、この仕事には知的な意欲をかきたてる面もあった。「ビルの設計が斬新だったり、取り付け作業がとりわけ難しいと、仕事は意欲を駆り立てた」

    ・教科書や講義から学んだことはほんのわずかでしかなかった。会社こそが学校であり、教師は同僚たち。

    ・16歳ですでに自分より3~4つ年上の従業員を監督。

    ・悲劇を回避する、家の名誉を取り戻すために蓄財に対する観念が芽生える。…会社の社長に関心を寄せ始める。邸宅や愛人をその目で見、莫大な富についての話を聞き、成功した企業家が経緯をもって遇される様を目の当たりにした。辛酸をなめてきた10代の少年にとって、これらの男たちはほとんど不死身に見えた。

    ・1日に3~4時間ほどの労働しか要求されない検査員の仕事に物足りなさを感じ、挑戦する意欲がそがれた。一方で電灯ソケットの考案。否定への幻滅。父親然とした上司のためではなく、自分のために働きたい。

    ・困難を乗り越えれば強く成長できることを知っていた。

    【自分だけが信じる夢】
    ・最初の都市で失敗する製造業には、往々にして製品企画に欠陥があるとか、資金繰りがうまくいかないとか、流通の障害に出会うなどの原因がある。幸之助の事業はこれら3つの要素が全て絡み合っていた。

    ・この新事業はばかな試みなのか?経験も専門知識も金もないなかで、どうして将来性のある事業を創造できると思ったのか。もしかすると大阪電燈に戻るべきか?上司との折り合いや病気のせいで判断が誤ったのでは?もしくは、店の経営ならできるのでは?電気製品を売る小さな店をもつのも選択肢にあるのでは?父と同じ道を歩む運命か?でもあきらめなかった。

    ・品質の良さ、納品が素早いを評価される。…新製品は競合製品を改良したもので、易く、長時間労働や極度の節約により経常経費をぎりぎりに抑え低いコストを保つ、純資産を目減りさせない創造的な方法で融資を受ける。従業員を家族の一員として遇する、柔軟性と迅速さと新製品開発に重点を置く。

    ・働く熱意だけは人並み外れていた。顧客本位、質素倹約、教祖維新、夢を実現させようとする強固な意思。

    ・失敗は人生で味合わなければならない不可避の試練であると受け止めていた。

    ・27歳のとき遂に松下家は自分だけになる。

    【型破りの経営戦略】
    ・標準製品よりも30%品質が良く、30%価格が安いものが理想の製品。

    ・工場の完成が近づくにつれて、自身も大きくなりました。工場の建設は…私の若い時代の1つの転機でした。

    ・地元大阪市の連合区会議員に立候補を打診される。小さくても事業に成功したという信頼性、経験不足からくる選挙戦の未熟さは、情熱と販売の知恵で補った。

    ・一夜にして成功を収めてきたわけではない。選挙戦での勝利と五代火鉢店での第一歩との間には21年間勤勉に働き続けた、つらい歳月が横たわっていた。

    ・松下電器で損失が許されることはまれだった。

    ・息子の死。むめのとの関係にも影響。裕福な実業家は不死身であるという安全志向は打ち砕かれる。問題はいったいどこにあるのか?力と富がその答えでないならば、何が答えか?

    【大不況下での成長】
    ・窮地に立たされて元気が湧いてきた。自分の成功に対する罪悪感や兄弟、両親、息子の死後、自分だけがどんなに悪い状況からも「救われてきた」ことへの後ろめたさからきているようだった。

    ・一人も解雇してはならない。

    ・ラジを事業を確立させようという努力程、この会社と創業者について雄弁に語るものはない。…客からも販売店からも苦情が殺到。…この商品を取り扱う体制が整っていなかったことがすぐにわかった。…故障を少なくする決断。不具合が起こりやすいのは分かるし、工場長の言い分も分かる。でも人は往々にしてこういう事実を口実にして変化から身を守る、とも思っていた。

    ・諸君の力を出し切っていない。…わずか3か月という驚くべき速さで新たな設計図を完成。…必ずできるという確信をもってことにあたること。困難を前にして思い煩って時間を無駄にしてはいけない。

    ・小森乾電池の買収。1日に2時間先方に出向く。新たな従業員に「松下方式の経営」を浸透させるため。

    ・経営醸成が厳しい時ほど会社に幸いした。幼年期の経験から、逆境によって人は強くなると信じていた。「労働者たちは1人前として信頼されるようになるには、多くの試練と訓練を甘受すべき」。

    【会社の社会的使命】
    ・宗教への帰依を勧められる。信仰の喜び。…企業もまた宗教のような意義ある組織になれば、人々はもっと満たされ、もっと働くようになるのでは?…彼はカネでは自分の心は癒されない。自分の成功に罪悪感を覚え、人生にももっと大きな意味を見出そうとしていのか?

    ・真使命宣言「産業人の使命は貧困の克服にある。社会全体を貧しさから救って、富をもたらすことにある」「…あらゆる製品を見ずの様に無尽蔵に安く生産すること。これが実現されれば地上から貧困は撲滅される」

    ・これまで他人を意識して人生を送ってこなかったせいか、彼のスピーチは信頼感はあるにせよ、さほど感銘を与えるものではなかった。しかし、このメッセージは会社の将来をより広く高い視野から描き出すような演説だった。

    ・人間は時として、その醜く弱い本性の奴隷になることがある。

    ・模範となることで示すリーダーシップ。幸之助自身が、使命と経営理念を深く信じて行動するようになった。

    ・幸之助は、成功した企業にとって、最も危険なのが驕りであるとみていた。あなたの使命はこの地上から貧困を撲滅することだと言われれば、現状に満足してはいられなくなる。
    この使命こそが社員を、そして幸之助を罪悪感から解放する使命だった。

    【事業部制の創設】
    ・より大きな責任を与えることは各事業部の責任者が一人の実業家、起業家として成長するのに役立つ。自分事にして、独立心をもってほしい。…事業部制を発表したとき、①事業の成果について責任のもてる従業員を増やす、②経営者の育成

    ・ただまじめに働くだけでは十分ではない。どんな仕事をしているにせよ、自分が社長であると思って、自分自身の仕事に対して責任wのおわなければならない。

    ・労働者のエネルギーと「集団の知恵」を引き出す。

    ・事業部制は、①他者を信頼することを信条にする社長がいたこと、②彼自身が病弱で他人に頼るしかなかったこと。
    →自分のリソースを知っていた。

    ・諸君は松下電器のために働いているのではない。自分自身と公衆のために働いている。

    【戦争と経営のはざまで】
    ・時局の流れに抵抗しなかった。全員が一丸となって天皇を支えるという国民文化の申し子。議論の余地はなかったのである。

    ・戦争に協力しないことは、軍への、国民への、自社の従業員への、そしておそらく自分自身への裏切り行為だとみなされると感じていた。

    ・許可なくいかなる資材も使用できなくなってしまった。

    【どん底からの復活】
    ・戦争は、数百万の人名と国家資産の1/4を失うという代償を日本に強いた。

    ・速やかに家電の増産に向けて奮闘しなければならない。これは責任だ。

    ・怒りは募るばかりで、幸之助には会社再建のために必要な行動を起こすことさえできなかった。常務以上の重役全員が職務を追われた。…異例の従業員による講義。幸之助と重役は職務を続けられるようになった。
    ・初の解雇

    ・40年にわたる苦難の歳月の後に、まともやこれほど苦しまなければならないのはなぜか?自分の判断は正しかったのか?外部からの圧力、幼い頃に経験したような恐怖のどん底へ突き落される不安。
    →視座は日本はどうしてこうなったのか?

    ・自問自答と他人への問いかけを続けながら、幸之助はますます確信をつくようになった。

    ・日本の一市民として戦争に参加した男は、国際的な視点を備えた。会社中心のビジョンは、より広域な社会的目標に道を譲った。傲慢と自己中心的な自尊心は自尊心は叩きのめされた。

    【世界を覆う松下ブランド】
    ・使命、組織制度を採り入れ、再建に。また海外に出て新しい経験を。

    ・第二次戦争が与えた教訓の1つは、傲慢が災いをもたらす。彼が知り合った優れた承認は、新しい考えに寛容で、客に対して謙虚な人ばかり。軍部や政府の指導者はかたくなで独善的だった。

    ・素直な心を持つことです。「いつも目を開けている人は道に迷うことはないし、いつも他人のいうことに耳を傾けている人も迷わない」相手がだれであれ、何か学べるのではないかと謙虚であることで予想外の知識を得られる。

    【自己と闘うリーダー】
    ・「できるはずはない」アイデアに懸命に取り組んだ。心の奥底では信じていなかった。でも幸之助は、無限の可能性というものが本当に存在することを確信させてくれた。

    ・衆知を重視。多くの人のアイデアを求める。
    →自分がまともな教育を受けてこなかった。知識の大切さを知っている。

    ・謙虚さ。幸之助は、若い店員にまで頭を下げる。

    ・リスクに挑戦すればこそ、新しい考え・手法・改革が期待できる。

    ・山下イズム
    どんなに進取(しんしゅ)の気象に富む企業家でも歳をとれば保守的になるもの。権力と富を失いたくない。リスクを回避すればするほど、会社は弱くなる。

    ・青春とは人生のある機関ではなく、心のもち方を言う。バラの面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、たくましい意志、ゆたかな創造力、燃える情熱をさす。青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
    青春とは怯懦を退ける勇気、案意を振り捨てる冒険心を意味する。ときには20愛の青年よりも60歳の人に青春がある。都市を重ねただけで人は老いない。理想を失う時初めて老いる。

    【人間の本質の研究】
    ・二度と戦争のないように。

    ・終戦直後のPHPは、心のよりどころだった。

    ・日本と他の国々に共通した問題を根本的に理解し、困難な問題に対して実行可能な回答を得ること。

    ・人間は本来邪悪ではないし、愚かでもない人は時には弱く、自分の良心に従えなくなることがあるし、あまりにもたびたび悪い誘惑に負けてしまうけれども、根本的に心が悪く、よこしまな欲望を抑制する理性の声に従えないような人はほとんどいない。…何度も何度も彼は個人に責任を委ね、個人を信じた。そして何度も何度も小さな奇跡を起こしてくれたのだ。

    ・80年間にわたり途方もない成長を遂げた。

    ・人類は選択する力を持っている。人間は自分の運命に責任をもちうる自由意思をもっていると信じている。若く無一文でスタートした時も、彼は選択を迫られるような重要な機会に何百回となく直面した。…自分にほとんど選択権がないと知ると、人は無力になってしまう。

    ・素直な心。現実を正直に直視せよ。雨が降れば傘をさすがよい。

    【「成長」への信頼と実績】
    ・可能性は無限。楽観的
    ・衣や知恵は、簡単に買い求められるような日用品ではない。企業が滋養すべき資質。だから、衆知をするためには従業員を積極的に育てなければならない。

    ・もし事業を成功させたいなら、悲観的な世界観と人間の潜在能力を否定する仮説は有害。

    ・逆境を脅威ではなく、学びの機会と見なす。辛苦と失敗を通じて、人はより強く生まれ変わることができる。成功によりおごり、挑戦しなくなれば、個人の成長は止まる。

    ・自分が学んできた教訓を次世代に伝える教育的な性格を持っていた。

    【理想的指導者の育成】
    ・戦争をきっかけに政治家や役員に興味あり。短期的な物事の考え方を危惧。行政・政治のリーダー育成。平和と繁栄に寄与したい。

    【エピローグ】
    ・家族の名誉を回復するという漠然とした望みから始まった目標は、年々大きくなり、ついには早大な規模に膨れ上がった。家族の富→会社拡大→国の繁栄→世界平和

    ・苦難がリーダーを強くするs

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