- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478003121
感想・レビュー・書評
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1.この本を選んだ目的
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学校の授業で課題図書が続いており、今作もそれで手にしました。
松下幸之助さんの本は初めてでした。
私の兄が幸之助さんファンだったので、いつか読もうと思ってました。
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2.概要
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松下幸之助さんの幼いころから、亡くなるまでの壮絶な人生が描かれています。
この本は伝記のようなものではなく、松下幸之助の取り組みから、学びにつなげていくことを目的としている。
神格化するのではなく、その優れた取り組みに注目していく。
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3.感想
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すごい人生ですね。
9歳で大阪に丁稚奉公、1日16時間働いた話もすごいですが、
兄弟や、両親などが、幼くして、亡くなっているんですよね。
頼る人も、お金もない中で、1人で生き抜いていく強さ、
そして、自分がなんのために生きていくのか、働いていくのかがはっきりして、
ほんと、すごいな~と、感じました。
とくに、困難に立ち向かう姿がすごい。
困難な時にどう対処し、そこから何を得るかを意識していて、
困難を乗り越えるごとに成長していったことがうかがえます。
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4.具体的にどのような点を学習したか?
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失敗を受入れ、その失敗に立ち向かっていく姿は、リーダーに必要な資質だと感じました。幸之助は、成功は自分が正しい道を歩んでいるという証拠であり、失敗は人生で味わわなければならない不可避の試練であると受け止めており、失敗があることを前提に取り組んでいたことがわかります。
幸之助は常に顧客のニーズを第一に考え、それに応える製品やサービスを提供しました。当時からデザイン思考的な考え方ができ、お客様目線で商品を提供することができていたと思います。
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5.具体的にどのような行動をするか?
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何歳になっても努力を続けた幸之助、56歳で初めてアメリカに行き、そこから、また多くのことを学んでいく姿勢は、とても素晴らしいと感じます。私自身もこれから50代に向かっていくところですが、学び成長して、自身の役目を果たせるように生きていきたいと感じました。
私は、困難なことや、嫌なことがあった場合は、そこから逃げる傾向があります。困難な状態から逃げたり、避けたりするのではなく、その状態と向き合い、そこに対応することで得られるものを見出し、積極的に困難に立ち向かうようにしていきたいです。
近年は勤務時間がしっかり管理され、多くの人たちは決められた勤務時間内で仕事をしており、一部の人だけが時間をかけて取り組みをしている状況となっていると感じています。私自身は勤怠の自由度が高く、「働かない」こともできれば、「働く」こともできる状態であり、実質、勤怠管理はされていない状態です。そのような状況の中でも、しっかりと、時間をかけて取り組むことを選択していきたいと思います。
9歳で1日16時間働いていた幸之助さんのように、時間をかけていくことで得られることは多いと思いますので、働く時間を増やして、成果や、結果をより良い状態にできるような取り組みをしていきたいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
経営の神様 松下幸之助の一生から現代の私たちへの学びに通ずるものは何かを考えた本。「艱難汝を玉にす」は幸之助から産まれた言葉に感じるくらい、あらゆる困難を学びに変えて突き進む。青春は年齢ではなく心のもちよう。
信念と情熱があれば何でもできる。そう思わせくれる素晴らしい一冊。 -
課題図書。半日で読めました。
マンデラとかぶるポイントが多かったです。謙虚であり、素直になりたいです。
■松下幸之助の在り方
1,謙虚
相手が誰であれ、常に何か学べるのではと期待しながら聞く。
2,素直
あるがままを直視する
3,逆境や困難が成長させる
経験から学ぶ力
4,衆知
社内外・周りの話をよく聞く
5,楽観的にチャレンジ
6,成熟とは矛盾も内包することであり、豊かになること
■自分の夢は崇高でなくて良い。
やがて我々の夢、世代継承的夢にスパイラルアップしていく。
まずは、本当にやりたいことを!
■組織開発
意義・使命→責任と権限→理想とつながった高い目標、競争が進化を生む
■自分への問い
・逆境を支える自分の信念、理想は!?
・他人の協力なしには、自分の目標を達することができない。
→渡部自身の夢がみんなに協力してもらわないとできないという夢であれば、周りに対し、配慮をもっとしようと思う。
・何を習慣化する!? 66回の反復する?
タイムマネジメント?
※頭がちぎれるほど考えろ。
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■三層をなす本書の主題 vii
・謙虚だったから広く共感を得たとも言える。
・全てを自らの責任と言って引き受ける努力家であった。
仕事の世界、私生活の世界、心の世界(トラウマがあった)
成功よりも苦難が人間を強くする
■経験から学ぶ
・経験と成長を通じて偉大な人物になる
・自分が大きく変わるような節目での学習
■私の夢は、崇高でなくて良い。
・人間の発達の道筋 私の夢→我々の夢→世代継承的夢
■商売
・顧客からどれだけ多くを学ぶか
・アフターサービスは売る前のサービスより重要
・顧客にとって利益となるような商品を売る
・紙一枚でも無駄にすれば価格は高くなる
・品切れであれば客に謝罪し、住所を伺い、すぐに商品を納入する
■他人が言う事には注意深く耳を傾ける
・他人を啓発することは自分も啓発されると信じ、他人を助けることは自分をも助けることだと信じた
・他人の協力なしには、自分の目標を達することができない。
→渡部自身の夢がみんなに協力してもらわないとできないという夢であれば、周りに対し、配慮をもっとしようと思う。
・あなたがいなければ私たちは成功できないという印象を与えた
・青春は、冒険心。理想を失う時初めて老いる
■松下幸之助
・矛盾を内包。とうてい理解できないほどの信念から生じる感情が渦を巻いている
・自制心の備わったコンプレックスの塊であった
・全くの凡人だったが、成長することに対する途方も無い意欲がある
・一定の成功をしても、30-40代で失速しなかった。
・父親に対しての葛藤、
・独立心を養い、危険を恐れない気概を養っていった
・成功した起業家を見た。家の名誉を取り戻すための蓄財。→崇高な動機で無い。p64
・困難を乗り越えればより強く成長できるということを知っていた
・どんな仕事でも、他の人が嫌がる仕事でも行った。
・勤勉と競争心、質素倹約、顧客本位、強固な意志
・挑戦することを苦にしない
・成功は自分が正しい道を歩んでいるという証拠であり、失敗は人生で味わわなければならない不可避の試練であると受けとめていた
・人を勇気付ける雰囲気 人に自分より多く働くことを要求しない。暮らしぶりが他の従業員と大差ない。事業の成功に献身的であった
・ライト 試供品を配布して売れるようになっていった 短期間で失敗寸前から成功へと大きく振れた
・息子の死。裕福な実業家は不死身と思っていたがそうではなかった。 p104
・労働者は解雇しない
・必ずできるという確信をもって事にあたることも大切であり、困難を前にして思い煩って時間を無駄にしてはなりません。
真に能力のあるものは困難に打ち負かされたりしないものです。
■会社の社会的使命 (宗教)
・企業のトップは過去を踏襲し往々にして自己中心的になり傲慢に陥る
・組織の拡大により指揮命令系統が曖昧になる。
・企業もまた宗教のような意義のある組織になれば、人々はもっと満たされ、もっと働くようになるのではないか。
新使命宣言。水道哲学。
・大衆の手の届く製品を作ることで社会に役たつということが主である
・コーポレートバリュー
■事業部制の創設
・より大きな責任を与えることは各事業部の責任者が一人の実業家、起業家として成長するのに役立つ
・経営能力のある人材を育成する
・どんな仕事にせよ、自分が社長であると思って、自分自身の仕事に対して責任を負わなければならない
・労働者のエネルギーと集団の知恵
・優しさと厳しさで接する
・松下式は他者への信頼を前提にしている。(常に監視しない)
■戦後
・従業員の鼓舞
・積極的な海外視察
■謙虚
・傲慢が災いをもたらす
・いつも目を開けている人は道に迷うことはないし、いつも他人の言うことに耳を傾けている人も迷わない
・相手が誰であれ、いつも謙虚に何かを学べるのではないかと期待して人の話を聞いていれば、予想外の知識を得られるものです。
・松下の成功にとって重要なのは、素直な心と謙虚な態度以外に何ものでもない。
■競争こそが進歩をもたらす
■攻撃的な目標 5年で売上4倍
無限の可能性
できるはずのないアイデアに懸命に取り組んだ
■衆知(集団の知恵)
社内だけではなく社外も。できるだけ多くの人の知恵を借りることが大事だ。
多くの知識を集めるだけではなく、この新しいアイデアを実行する上で、他社の協力を得られるかどうかも訪ねてみなければならない。
自分たちの利益という視点では問題を克服する力は限定的だが、衆知を利用すれば我々の使命を実現に導いてくれるはずである。
例。トヨタの値下げ対応 p208
決定は、多くの従業員の意見の元に下されるべき。
多数決ではなく、決定の根拠であった。
■週休二日 生産性の向上
■利益率が上がらないということは社会に対する一種の犯罪行為と同然である。貴重な社会資本・人・資材を使っているにもかかわらず利益が出ないなら、他に向けるべきだ
■賃上げ
・賃上げを行い、それに見合うように効率的な経営に変えた。
戦略的な思考と自分の意見をはっきりいう気構えを持つ。YESマンではなだめ。
■衆知を信じる幸之助(php哲学)
人の意見をよく聞く習慣と便利な考えは借用する癖
1,人間は根本的に善良で分別がある。(人を信じる)
個人を信じ続けることで、奇跡を起こしてくれる
2,人類は物質的にも精神的にも成長し進歩する力を発揮してきた(人は成長し、進化する)
3,人類は選択する力を持っている
4,世界が直面している課題に、資源を集中させる
5,困難な問題には、素直な心と他人から学ぼうとする気持ちで立ち向かう
■素直な心 p235
謙虚な心で人間の本質を研究したい
素直は、開けっぴろげの素朴さと誠実であろうとする気持ちを意味する。
素直な心とはとらわれない心、あたらな状況にうまく適応して行ける自由な心と言えるかもしれない。
その都度物事をあるがままに見つめ、個人的な思い入れや偏見なしに率直に受け入れることができる
素直な心を持っていない人は、物事の本質が見えない。
現実を正直に直視せよ
素直な心を持てば、どんなことからも、どんな逆境からも、どんな場所でも学べるものだ
■要点
衆知、権限・責任・情報を与える、先入観を持たず従業員に物事を呑み方を教える。
心構えのはっきりしているグループにはそれだけやる気が満ちている。
謙虚で他人を尊重し、新しい経験をして勤勉で楽観的なリーダーは、良き模範になれる。
学ぶ力
■成長
極貧にあっても絶えず自分を鍛えようという意思がある限り、多くのことを成し遂げることができる。
逆境を脅威と考えるのではなく、学ぶための機会と見なす。
辛苦と失敗を通じて、人はより強く生まれ変わることができる。
成功によっておごり、挑戦しなくなれば、成長は止まる。
自分の行動を謙虚に誠実に見極めようとする意思こそが成長の根本である。
■信念とそれを支える理想。
謙虚で素直な心があれば、人はどんな経験からも、どんな年齢でも学べる。
人道的な大きな理想を抱けば成功も失敗も克服し、そのどちらからも学び、成長し続けることができると。 -
松下幸之助の一生を第三者の視点から書いているので、松下幸之助のすごさを素直に受け止められます。この人はすごい。
素直な心、謙虚な態度、顧客志向、不断の改革、社会を志向する使命、衆知…どれも今でも通じるはずなのに行き詰まり感はないか?本当にこうした理念を大事にできているか?考えずにはいられません。
日本は豊かになったけど、世界には、幸之助さんが乗り越えてきたような家族の死や戦争と同じか、もっとしんどい思いをしている人がいるわけで、まだまだ彼の理想には程遠く、やるべきことは沢山あるはず。
彼のようにいつまでも学び、いつまでも働いて人生全うしたいものです。 -
松下電工(現:パナソニック)創業者である
松下幸之助さんの生涯と経営論が綴られており、
とても勉強になりました。
驕ることなく謙虚に誠実に、そして優しく。
それが出来る人と出来ない人で、
爆発的な人気をもって一発屋の企業として終わるのか
末永く人々に愛される企業であり続けるのかについて
考えさせられました。
例のストーブの事故があって、
もう何年も経つのにこの時期になると
未だにCMが流れる事、なんかちょっと
意味がわかった気がします。 -
松下幸之助について、ジョンコッターが書いた本。幸之助の生い立ちからその一生を振り返り、そこで醸成されてきた価値観、リーダーシップ行動について学ぶことができる。
これまで読んできた幸之助の数冊と比較し、幼少期から戦後の成長までの過程、困難な経験と乗り越えてきた行動がよくわかり、どのように価値観が生まれたのかがわかる。特に、素直な心、これは誰しもが持つべきもの思うものだが、なぜそうなのか、そう思うに至るまでの彼の体験をなぞることができ、とても学びになった。 -
リーダーとして自分に足りないことに気づかせてくれる本。
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不思議。体が強くないらしい中、頑張り続ける、成長し続ける。できたのが凄い
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有名なリーダーの生涯を追える
天才ではなく、一歩づつ自分の道を進んでいく -
壮絶な人生を見て、到底同じ感覚にはなれない。
一方で、どんなに大きな企業も最初は中小企業によるある悩みを抱えながら成長している事を見ることができる点が良い。
ジョン・P・コッターの作品





