マイ・ドリーム―バラク・オバマ自伝

制作 : 木内 裕也  白倉 三紀子 
  • ダイヤモンド社
3.75
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本棚登録 : 170
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (543ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478003626

作品紹介・あらすじ

アフリカからの一本の電話で、すべては始まった。黒人初のアメリカ大統領を目指す男、バラク・オバマ回想録。人生の目的を探してたどりついた家族と人種をめぐる感動の物語。

感想・レビュー・書評

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  • この分厚い本、読み終えました。いやぁ、思っていた以上にオバマさんは素晴らしい方でした。

    適当にテレビを見ている程度の知識では、黒人と白人のハーフで、いい暮らしをして、ハーバードとか出ているので、本当の黒人の低所得層を代表しているわけではない、とかいうイメージでしたが、なんのなんの、そんなイメージ大ウソです。

    お父さんがケニア人、お母さんがアメリカ人。二人は早々に離婚し、お母さんとお母さんの両親にハワイで育てられます。その後、お母さんがインドネシア人と再婚し、ジャカルタで少年時代を過ごしたりします。

    一度だけお父さんがハワイにやってきたときにお父さんに会います。ケニアで成功した立派なお父さん、というイメージ。でも、お父さんはその後交通事故で亡くなってしまいます。

    大人になってアメリカ本土に行き、大学卒業後はいったん有名な情報ベンダーかなんかに就職して経済ニュースを書いたりするのですが、こんなことじゃいかん、と一念発起し、シカゴの黒人低所得者が住むスラムでオーガナイザーという仕事をし始めます。住民の意見をまとめて政治や権力と闘う仕事です。

    自分のルーツについてはずっと悩みを抱えていて、その頃、ケニアに行き、親族たちと過ごし、いろんなことを思います。お父さんは実は成功を収めた後、権力に逆らい、干され、悲惨な目にあっていたことを知ります。

    そしてシカゴに戻り、またオーガナイザーの仕事を続け、ハーバードのロースクールに入ることを決意します。

    そしてハーバードロースクールの雑誌で初の黒人編集長になった頃にこの本を出したのです。

    なんというか、今どき珍しい理想主義者というか、私利私欲を捨てて人のために働ける人なんですよね。そういう人が大統領にまでなったという事実はすごいなぁ・・・。

    今は彼の「合衆国再生」を読んでいます。理想主義者だから一方に偏っているのかと思いきや、左右に偏りすぎて、まるでスポーツのゲームをやっているような今の二大政党政治はよくなくて、両方のいいところを取りながら現実的に国のために役に立つ政策を実現していかなきゃ・・・という考え方のようです。

    なんか、理想的なリーダーのような気がするんだけれど、でも、そういう人って、悪意のある人に足を引っ張られたりするから、そんなもん払いのけて、成功してほしいな・・・と思います。

    久々に興味深い人物です。日本にもこんな人が出てくればいいのですが・・・。

  • オバマさんが上院議員になるまでの自伝

    面白かった。
    正直、オバマさんがどんな人なのか、なーにも知らんかったけど一気に知ってる人感出て勝手に親近感。

    複雑な人種、家庭環境でアイデンティティ追求が困難に満ちてる。
    それでもエネルギーに変えて進んだら今や大統領になったって自伝のその後を思って凄いなあと。
    物事の真髄を見極めようといつも真剣にことに当たり、追求を諦めない人という感じかな?
    We can change がノッチのネタではなくやっと響く言葉に。

    よっぽどの人だと思うけど、それでも一筋縄ではいかない政治の世界は恐ろしいところだ。
    自伝って面白いジャンルなのでは?と思った次第。
    先住民と西洋の軋轢がどの大陸でも私の気になるポイントだったけど、今の世界により大きいインパクトを与えてるっていう観点ではアフリカと西洋なんだなあと。

    あと飛んだ感想だけどハワイ、いいところだなあと。
    オバマさんが何というか世を拗ねた人にならずにすんだのは学生時代を過ごしたハワイの環境が大きそうだと理解した。

    父方の故郷ケニアでの親戚巡りの時の話も興味深かった。
    半分登った黄色い太陽だっけ?ナイジェリアの事を書いた本とまるでおんなじ世界。
    オバマさんのは完全にノンフィクションだからよりリアルにアフリカの空気感感じた。

    マグレブ以南、全く未踏の地のまま旅はしなくなって落ち着いちゃったけど、行ってみたいなあー、、、

  • オバマがどんな政治家なのかを知ろうと思ったけど内容は大統領に当選するまでよりも前の話だった。彼の人間性やバックボーン、黒人ではあるけれどもアフリカでは育ってないことへのアイデンティティの悩みなど。ちょっと長ったらしく感じるところもあるけどまま良い。

  • この本を読んで、黒人がアメリカ大統領になるということがどれ程大きな出来事だったのかが少しわかったような気がした。かなり分厚い本だが飽きることなく読めた。

  • オバマさんがまだ上院議員になる前の自伝。ハーバード・ロー・レビュー誌で黒人初の編集長の職についた際に書かれたもの。知性の深さの根っこに触れた気がした。彼が何故、政治家を志望したのか、そして何がしたかったのか。今の状況では、彼が本当にやりたかった事ができるなかなか状況ではないのかもしれないが、この本からそのエッセンスを読み取れるだけに、それがとても惜しい。差別を受ける側と、偏見を持つ側の狭間に立ってきた彼の心情は単純ではない。おそらくシンプルに差別を受ける立場であったなら、彼は大統領の地位までは登り詰めていなかったのではないか。自分は何者なのか、どうありたいのかを問い続けた、彼の青年時代の赤裸々な思考と失敗の旅。

  • おもしろかった。オバマはすげータフだ。人種差別のうずまくアメリカで、よくあそこまでのし上がってこれたものだ。アメリカン・ドリームだよ。彼の背後には、ユダヤ人の協力があった。

  • 演説を聞いて、涙がでました。
    沢山の人が望んでいて、あきらめていたこと、叶えてくれる気がする人。
    当たり前だけど、生まれたときは大統領じゃなかったんですね。
    フツーの人もフツーでない人にも希望与えてくれる、きっとそんな本。

  • 今まで自分に持っていない考えを与えてくれた本。

    それは、人種に対する考え方。
    当然といえば、当然のことだが・・・人に聞くか、本で読む事によってしか得られないことだと。

  • 1.起源


    2.シカゴ
    コミュニティーオーガナイザー

    3.ケニア
    父の死

  • 本書は、タイトル通りバラク・オバマ氏の生涯、まぁ婦人のミシェル氏との結婚まで
    の過程である。実は、本書は改訂版であり、10年前に執筆した内容に加筆修正を
    加えたものである。つまり、アメリカは十年前からオバマ氏に注目している。

    自伝を出版するからには、「この人は気に入らない・好きになれない」と思われない
    ようにしている事は重々承知しているが、それでもオバマ氏に共感を抱かずにいられない。
    それは、私だけに限った事かもしれないが・・・・。

    なぜ共感したのか。それは、幼少期や青年期における自己存在の肯定と否定、
    社会に対する希望と絶望、家族に対する信頼と懐疑・・・。このような多くの葛藤を、
    つまり、エリートコースを歩むような綺麗な道ではなく、でこぼこな道を歩んできた。
    その上で、志を思い起こし、実行に移していく事に親しみを持てた。

    ただ、オバマ氏も彼1人の力でここまで成長してきたのではない事が、内容から分かる。
    父親もハーバード卒であり、家族の上司のコネによって、有名進学校に進めた事、
    母親の聡明さによって、幼い頃から教育はしっかりされていた事など、両親や周りの影響が
    実に大きい。(大きく書かれている)

    オバマ氏の自伝であるが、実はオバマ氏のオリジナリティーやパーソナリティーを探し、
    追憶する旅である事が分かる。そして、物事を自らの頭でちゃんと考える出来た人である事が
    分かる。それ故に、自暴自棄になってしまう事もあるのだが、それはある意味で、誰しもが
    通る道であると、個人的には思う。

    本書は、約540ページであり、読むのにある程度まとまった時間が必要である。
    しかし、読む価値は十分にある。アメリカ大統領を知る。アメリカ国民がなぜこの人物を
    選んだのか。彼を知る上で、本書ははずせないだろう。

    ただし、これからがオバマ氏にとって本番である。
    実際の行動をどのように取っていくのか。注目していきたい。

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著者プロフィール

バラク・オバマ
(Barack Obama)
アメリカ合州国の第44代大統領。カンザス州生まれの母とケニア生まれの父の間に、ハワイで生まれる。
2009年10月に現職アメリカ合衆国大統領としてノーベル平和賞を受賞。

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