黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478003848

感想・レビュー・書評

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  • 海外投資における第一人者,橘玲さんの名著です.これを読んで私は海外投資に踏み出すことにしました.
    ETFを軸にしたシンプルな全世界ポートフォリオについての記述が特徴的です.
    また,初歩のディリバティブに関する記述もあって,とても勉強になりました.

  • 日本でサラリーマンをしていることにより日本にリスクが偏る。
    世界へ低コストで投資ができるようになっている。
    若い人ならレバレッジをかけリスクをとることもしやすい。
    課税は国家間で連携しているが各国が主権というものを持っているので強制できない。

  • ファンドマネージャー歴10年の私でも、なかなか読みごたえのある内容。リーマンや震災前に書かれているものの、キチンと地震リスクと原発リスクを指摘しているのがさすがだなぁと感心させられた!投資手法のいくつかは、今はかなり便利になったネット証券で取り入れました!!

  • 海外投資となる何種類かの金融商品の説明とホンネが書いてある。また所々、節税ネタや、ウラ話がある。オプションなど全てを理解はできなかったのでいつか再読希望。

  • 人生と世界と金融。
    俯瞰すると、このように考えられるのか! と驚きの数々。
    自分の資産形成の見えていなかった裏側が見える、まるで、映画MATRIX的な視点。

  • 一つだけ。

    リタイアメントとは経済的に自立することである。
    もう、これだけ(笑)

    メモ書き
    インデックスファンドは悪くないかもしれない
    MSCIワールド
    複利ファンド
    海外インデックスファンド
    サイゴン証券(ベトナム)
    マキンド証券(インドネシア)
    インド銘柄
    MSCIのEEM
    BOOM証券(香港)/インタナクス証券、フィリップ証券、インタラクティブブローカーズ証券
    ロスカット必須のハイレバFX
    フィリピン日本人向け老人ホーム

  • 身の回りにはお金持ちはいない気がしますが
    海外投資でもして仲間入りしますかね
    まぁ、そんなうまい話はないでしょうけどねw

  • 投資方針について
    サラリーマンは定められた給料=CFを生み出すので債券に近い。
    サラリーマンであること自体が、債券投資。
    よって、ポートフォリオの分散を図るのであれば、株式・不動産に投資すべき。

    マイホーム購入=不動産投資。しかも流動性の低い。
    良質なREITを同額購入し、そこからの配当金から家賃を支払ったほうがよっぽど安全。

    長期的に見れば、株式市場は上昇している。ドルコスト平均法が有利。

  • 投資本のカテゴリーで著者の作品は常にどこか異質にも感じる
    橘さんの文才が素晴らしいからなのだが世界観が大きくて魅せられるからなのでしょうね?

    第1章の「究極の投資vs至高の投資」から終章の「億万長者になるなんて簡単だ」までストレスもなく読み切れます
    読み終えた後にようやく金融2・0がどういう事なのかを知り得る

    個人的な感想として極端に言うと全世界の一般人による裁定が起こり現状のヘッジファンドは役割を終える時代が来るのではないか?

    光ファイバーで世界と繋げパソコンを開き少々の設備投資で機関投資家と変わらない環境を個人投資家が手にした現在にとってみれば・・・
    ヘッジファンドはもはや過渡期の突然変異なのかも知れないしプライベートバンカーが洩らした戯れ言の

    「私たちは絶滅していく人種なのです」(P.3)

    「高級車(プライベートバンク)に乗ったからといって特別な目的地が用意されているわけではありません。電車やバスを使っても、同じ場所にたどり着くことはできるでしょう」

    なにか頭に残る言葉に思えたのは為替FXで主婦が4億とか7億を稼いだ違和感と一致した(第3章)・・・。

    世界市場は上下運動を繰り返しながらも長期的には拡大する
    そんな中で投資家の思想や信念とは関係なく自己増殖してしまうわけで

    ・・・世界中の個人投資家による「自分だけが儲かりたい」と思う感情が世界市場に流入した結果が現代の国家や日常生活が耐えられないほどの物価高や地球灼熱化へと複利の速度で突き進んでしまったのではないか?

    経済的自由を求めるのも当然ながら重要だが新興国の爆発的な成長を見せつけられると「環境」も無視できない要素になるし
    経済的自由人が慈善活動にすすむ心理が見えてきたりもする

  •  タックスヘイブンや、マネーロンダリングという仕組みをおぼろげながら理解するきっかけとなった。自分の身を守るためのファイナンスリテラシーはしっかりと身につけて置きたい。いざとなったら日本を脱出する準備は今のうちからしておかなければ。

  • 比較的リスクを多めにとる話が中心。
    中級者向けかな。
    世界分散投資、レバレッジ、節税などのテーマが
    分かりやすくまとまっている。
    定期的に読み直したほうがいいかも。

  • 普通の読み物として読んでも、十分面白い。!!著者の世界観「国家とは、グローバルな市場に恣意的にひかれた線でしかない」に、納得してしまった。グローバル化が足元で加速している中、日本円、US$だけではなく世界経済に投資先を求める視線は良いと思います。

  • 「人生におけるあらゆるリスクをゼロにすることはできないと知ることだ。なぜなら、生きている意味がなくなってしまうから。」

  • この当時は世界分散投資が難しかったが、現在では世界分散型で信託報酬が低いETFを簡単に購入することができます。
    ただ、分散投資はリスク(プラスマイナスの変動)を減らすことはできますが、プラス分も減らすことになるので、世界経済は長期的にみれば右肩上がりに成長することが前提となります。
    本書ではヒントになる方法が多数紹介されており、投資を行う時に再度確認しながら見る必要を感じました。

  • ・日本の税法=属地主義。国籍は関係ない。居住者は海外で得た所得も含めて合算して申告する。非居住者は、海外所得の納税義務は消失する。

    ・海外投資で含み益をあげておき、香港やシンガポールのオフショアに居所を移して、日本の非居住者の状態で資産を売却すれば非課税。

    ・非居住者になると日本の証券会社の口座は閉鎖される。

  •  ポートフォリオはすべて外国で組むべしとか、外国で投資する際のノウハウを述べた本。中級者向けの本にできており、理論的なことも短く簡素にまとまっていて読みやすい。この人、下手に初心者向けに本を出すより、これくらいの本を書いたほうがいいんじゃないか?

  • こりゃ わかりやすかった!

  • おすすめ度:85点

    橘玲氏が軽快に、金融2.0という今まさに起こっている革命を、ユーモアと皮肉を交えて語っている。
    第1章 究極の投資VS至高の投資
    かつては金持ち投資家だけが成し得た投資法に、今や、一般人もレバレッジとETFによって対抗できる。
    ただ、世界株ポートフォリオをETFで代替するという方法は、世界株全面安となった金融危機以降は通用していない。
    株以外の例えば商品もポートフォリオに加えていかなければ、「究極の投資」は完成しない。
    一般人はレバレッジを活かすことが重要なことは同意。
    第2章 誰もがジム・ロジャースになれる日
    証券口座の実に半分が日本人であるというベトナム株式市場をベトナム狂騒曲と皮肉っている。
    冒険と投資、好きな言葉だ。
    第3章 ミセス・ワタナベの冒険
    圧巻の章。
    為替先物では金利差は価格に反映されているが、為替FXの独創はそれを日々の利払いに変換したことにある。
    「そこから生じる心理効果には驚くべきものがある」と筆者は述べているがまさにそのとおり。
    「インフレによって物価が上昇すれば為替は安くなる」
    「デフレによって物価が下落すれば為替は高くなる」
    「名目金利の高い通貨は下落する」
    「名目金利の低い通貨は上昇する」
    デフレ+低金利の円安は、明らかに「マーケットの歪み」である。
    私たちはいま、最新の金融テクノロジーで武装した日本の主婦が金融機関や機関投資家、ヘッジファンドと真っ向から立ち向かう近未来活劇のような光景を目にしているのだ。
    しかも、彼女は自分が行っているデリバティブ取引についてまったく理解していないのだ。
    皮肉なことに、日本国が凋落することによって、日本人皆が経済的自由を得て幸せになれるとは...
    第4章 革命としてのヘッジファンド
    投資資金を苦もなく集められるのは一部で、その他はドサ回りの演歌歌手である。
    第5章 タックスヘイブンの神話と現実
    タックスヘイブンはまさにヴァーチャル国家である。
    第6章 人生設計としての海外投資
    税金を知ることの重要性を思い知った。非居住者とは誰なのだろうか。

  • 個人でも、ヘッジファンドやプライベートバンクに匹敵する投資方法がある!?
    http://www.money-asset.com/2009/07/post_22.html

  • ヘッジファンドなど考え方というより、実際の運用の用語などが書かれていて役に立ったかな。日本に働く=生涯賃金の日本債権を持っている→他の資産は世界への株式分散へ。家を持つ=一地域への集中投資、REIT=全国への分散投資、REIT収入で賃貸を持つことをおすすめ。

  • なるほどと気付いたのは、人的資本であるという考え方。

    会社に勤めているサラリーマンは毎月給与が支払われる。ここから生涯で得られる収入、自分の価値を考える。それは日本に一点投資していることになるので、海外へも分散して投資する必要がある。

    投資の歴史?も学べて面白かった。

  • 序章 さよなら、プライベートバンカー
    第1章 究極の投資VS至高の投資
    第2章 誰もがジム・ロジャーズになれる日
    第3章 ミセス・ワタナベの冒険
    第4章 革命としてのヘッジファンド
    第5章 タックスヘイヴンの神話と現実
    第6章 人生設計としての海外投資
    終章 億万長者になるなんて簡単
    情報が公開されることによって、投資の幅が広がった。

  • ど素人には難しかったが、世界で起きてきたお金をめぐる流れが大まかに理解できた。非居住者をめぐる日本の税法の改正の経過を読み、12年の間に随分変わったものだと驚いた。随分前にタイがこうなる下地がもう一部の人の間では読めていたのだな。。。

  • 橘玲という作家を知るきっかけになった本です。この本で紹介されている投資手法を実践するかどうかは読者が自己責任で判断すべきことですが、本書の第1章で紹介されている「経済学的に正しい投資法」はファイナンス理論の基本中の基本なので、この手の本を読む人なら聞いたことがあるでしょう。
    第4章のオプション取引の説明は分かりやすく、業務の関係でファイナンス理論を勉強する羽目になった時に役立ちました。
    本書の中で僕の印象に残っているのは終章の言葉です。
    「自由に生きるためには、ひとは経済的に独立していなくてはならない。そのためには、会社にも、国家にも依存せずに、自分と家族の生活を守るだけの経済的な基盤を築くしかない。 ・・・(中略)・・・ 自由とはたんなる観念ではなく、個人の経済力から生み出されるのである。」おっしゃる通りなんですよね。
    一方で「人生のよろこびの多くは、金銭では購えないものである。」と書き添えるあたりが、金銭や合理性だけでは判断できない人生というものへの橘氏のバランス感覚が現れている気がします。

  • 今となってはちょっと古い

  • "金融商品の基本を学ぶことができる本。
    金融の世界でも、いまやボーダレス。ある国に固執することをやめれば、世界は広がる。アジアの国々で老後を過ごす選択肢も検討してもよいかと思った。"

  • 現状では、サブプライム問題等で市場が混乱状態にあると言えます。しかし、長期的に見れば、動じることなく淡々と投資を続ければよいと言うことでしょうか。

    本書に述べられているように、年間100万、複利年8%、35年で1億8千万になるそうです。ここで曲者なのが「8%」。これがなかなか達成できる道筋を見つけられません。今年に限って言えば「-20%」という、目も当てられない運用成績です。

    とりあえずは上記に述べたように淡々と積立投資です。

  • 海外投資について知りたくて読書。

    日本での非居住者のメリットをより生かすために何をすればいいのかを考えさせてくれる。

    現在、長期計画で投資しているオフショアセービングが理にかなったものだと改めて知る。しかし、知識不足のため本書の内容で理解できない箇所が多数ある。もっとお金や投資、金融について勉強する必要性を痛感。

    タックスヘイブンの香港だけではなく、ベトナムやマレーシアなどの新興国の投資も学び取り組みたい。

    時間☓複利=資産

    読書時間:約1時間35分

  • 対象者がいったい誰なのか疑問に思う本。
    初心者向けの内容もあれば極端に難解な部分もあり、何かを学ぶというよりは「ふ〜ん」と思いながら読み流す系の本かと思った。面白いことは面白いが・・・

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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