エマソン妥協なき経営―44年連続増収を可能にしたPDCAの徹底

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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478004302

感想・レビュー・書評

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  • エマソンのマネジメントの定義
    「成長と利益率目標達成を支える投資機会を見つけそれに取り組み成功させること」

    マネジメントプロセス6つの要素
    1.単純化
    ・目標の設定
    ・仕事の構造化と実行(責任移譲を含む)
    ・動機付けとコミュニケーション
    ・測定(とフォローアップ)
    ・人材開発

    2.計画へのコミットメント

    3.フォローアップとコントロールの協力な仕組み⇒具体的には?
    「実行のないビジョンは幻覚にすぎない」

    4.行動志向組織
    指揮命令系統に従ってではなく、現場で迅速に協力して行動する

    5.実行における卓越性
    競合優位性の確立

    6.社員が卓越でき、実際に卓越する環境の創出(リーダーシップ)
    エマソンのリーダーシップの定義
    ・成功に深くコミット
    ・適正なプライオリティを設定
    ・高い卓越性の基準を設定し、社員にその実現を求める
    ・人に対して、厳しく、公正である
    ・前向きである、可能性に集中する
    ・危機意識を高め、維持する
    ・細かい点にも注意を向ける
    ・失敗に寛容
    ・個人的に深く関与
    ・楽しむ


    ◯計画実行のルール
    1. 計画を作った人間がフォローアップとコントロールに強い責任を持ち実行する
    2. 結果に対して報酬を払う
    3. 姿勢 4. 明確なコミュニケーション 5. レビューサイクル

    ◯行動志向組織の3つのテスト
    1. 顧客や市場に近いところで計画、利益管理、意思決定をしているか。
    2. たくさんのスタッフを抱え込んでいないか
    本社スタッフの人件費は売り上げの0.7%
    3. 公式ルートだけで情報が流通していないか

    ◯コミュニケーションによるマネジメント
    チームサーベイで社員の職場環境を調査、結果は経営層の賞与に影響する

    ◯経営陣の報酬算定
    ・短期
    売り上げと利益率のマトリックス評価が6割(目標達成で1、0.35-2まで振れる)、在庫回転率、未収金売上高見合い日数、資本回転率、サーベイ結果

    ・長期
    長期の業績に影響を与える約300人の役員は4年間の一株あたりの利益の成長に応じたストックオプション。少数の役員候補者には実施猶予10年のプレミアムストックオプション→会社に留まるインセンティブ

    ◯リーダーシップの継承
    50年でCEOは3人。幹部の無用な期待を排除し、社内政治を排除する。若くエネルギーのある人物に自分流のやり方をさせるには十分な時間が必要。

  • う〜ん、前半の内容が濃すぎて頭に入ってこないうちに後半まですすんでしまうと、後半の理解が浅くなってしまう。通読するには不向きな本でした。ただ、エマソンという会社が突飛なことをしているのではなく、当たり前のことを深いレベルでやっているというのはとても勇気づけられる。

  • どうPDCAを徹底しているか?

    →マネジメントプロセスがカギ
    1.単純化
    2.計画へのコミットメント
    3.フォローアップとコントロール
    4.行動志向組織
    5.オペレーショナルエクセレンス
    6.社員が卓越できる環境の創出
    プライオリティを設定するのに自分でコントロールできない課題に時間や労力を浪費してはならず、効果があることだけに集中する

  • 敬愛する先輩から貰いました。曰く「amazonと書店で二重買いしてしまった」そうですが、本当だろうか(笑)

    印象に残った記述は以下。
    P21「事業部単位での事業計画策定は・・・(中略)・・・事業部横断的に強力する機会を逸している」
    P81「本社スタッフに関しては・・・(中略)・・・最小に抑える」

    50年間でCEOがたったの3人(同族会社ではない)という点には留意すべきかと。数年毎に社長が入れ替わるような会社においては、ブレずに一貫した経営方針を実践し続けることは至難だろうなぁ。

  • 計画が重要 そして実行、評価(PDCAの徹底)

    【目次】
    第1章 エマソンの成功の秘密―マネジメント・プロセス
    第2章 計画、実行、そして管理
    第3章 物事を成し遂げる―組織アプローチとリーダーシップ
    第4章 オペレーショナル・エクセレンス
    第5章 テクノロジー・フォロアーからテクノロジー・リーダーへ
    第6章 買収とマネジメント・プロセス
    第7章 市場と競争のグローバル化
    第8章 成長―究極の挑戦
    第9章 リーダーシップの継承
    付録

  • ■マネジメント
    1.マネジメントは“プロセス"であるが故に、ステップに分解することができる。それらをうまく設計し、コントロールすれば、円滑に安定してマネジメン卜を行うことができる。
    2.-マネジメント・プロセスは、次の6つの要素から成る。
    ①単純化する/②計画へのコミットメン卜/③フォローアップとコントロールの強力な仕組み/④行動志向組織/⑤オペレーショナル・エクセレンス(実行における卓越性)/⑥社員が卓越でき、実際に車越する環境の創出

  • エマソンから学ぼうとたずねた企業が、「これはわが社には無理だ」と帰っていく、というエピソードがあったが、そうだろうなあ、と思う。ここまで徹底した数値によるマイクロマネジメントは、批判の対象にこそなれ、賞賛されにくい体質のものだからだ。
    でも、今外資系にいてほぼ似たようなマネジメントを実感している身にとっては、このように数値で現状を理解したうえで「何をするのか」を迅速に決定し、手を打っていくというのは、確かに本当に必要なことなのだ、と思う。数値で理解したうえで、批判を繰り返す、というのがもっとも「やってはいけない経営」だと思うが、現状を認識していない経営は、それ以下だ。

  • 計画者と実行者のギャップをなくせ「計画をつくる人間が実行すること。」(p.48)
    本書を読むと、エマソンは、PDCAのPlan(計画)を重視していることがわかります。
    そして、その計画はつくった者が、実行するようにしている、ということです。
    誰かに与えられた計画では、実行する段階でうまく行かない、積極的に実行されないという問題があるので、この点も重視しているということです。

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