部下の心をつかむセルフ・コーチング―自ら省みることなくして、人は育たず

著者 : ケイト・ルードマン エディ・アーランドソン 村井章子

• ダイヤモンド社 (2009年3月13日発売)

感想・レビュー・書評

[crosandeiscirtさんの感想 · 2011年9月25日]

現在の上司の分析および対策のためと、いずれ自分も必要になるであろうと感じ購入｡

言い訳をすることでいかに膠着した状況を作り出し、環境を悪化させるかが丁寧に説明されており、全編を通して「言い訳をしない」ことが重要であると説かれている｡この点については常日頃感じていることである。

しかし、本書を読んだだけでは（当たり前だが）状況が劇的に改善するわけではなく、現状の分析と対策の検討及び実行をするという努力が必要となる｡しかも、その対象が「自分自身の行動」であることを考えると、その道のりは険しく長いものであることが容易に想像でき、即効性を望む人には参考にならないであろうと思われる｡

本書の終盤にある「今変われるかどうかに、あなたの将来がかかっている」という示唆に共感出来るかどうかにかかっているだろう。