ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!

制作 : 岸良 裕司  岸良 裕司  三本木 亮 
  • ダイヤモンド社
3.55
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本棚登録 : 1576
レビュー : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478006658

作品紹介・あらすじ

今日の企業は、高度に複雑化している。だが、複雑なシステムの中でも、本当に重要なことはいくつもない。「何が本当に重要か」を見極めることができれば、短期間に企業は著しいパフォーマンスの向上を成し遂げることができる。本書では、ゴールドラット博士と娘エフラットとの会話を通じ、「ものごとは、そもそもシンプルである」「人はもともと善良である」という二つの信念の根本的なあり方を説明することで、あらためて深遠な思考に基づいたアプローチを提唱している。

感想・レビュー・書評

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  • 『ザ・ゴール』のゴールドラット氏による第5作目。今回のテーマは「複雑さに惑わされるな!」。物事の本質にあるシンプルさを見抜き、矛盾なき調和こそWin-Winを生む。ゴールドラット氏の論文を媒介とし、父娘の対話を通して説く。但しシンプルの必要性を繰り返すわりには回りくどい。語られていることは至極正論だが『ザ・ゴール』のような切れ味はない。

  • TOCで有名な著者の実話的な本

    TOCをはじめ、どうしてこんな革新的な事を思いつくのか?と言う世界中の人の疑問に
    答える事を目的に、書いたのではないかと感じる。

    よくwin-winの関係と言う言葉を聞くが、結局世間で使われる意味は、
    自分のwinが前提となっているし、パイ(市場)を拡大する事をに主眼は置かれていない。
    しかし、ここで書かれている事は、パイそのものを大きくする事に注目して
    双方が勝者になるというよりも、相手の利益につながるソリューションを提案し
    その結果パイを大きくして、自分たちも利益を得る事を考えると言う順番だ。
    つまり、いかなる人にも調和が存在する考えを基に、win-winの構築を検討している。
    そう考えると両者には結果に大きな差が出るだろうと思った。

    またwin-winの構築を妨げる障害、特に3点目はなるほどと思った。
    ・現実は複雑だと考える事
    ・対立は当たり前で仕方がないと考える事
    ・人には他人を責める習性がある事(うまくいかない理由を相手のせいにする)

    著者の言いたかったメッセージをまとめると、下記の5点になる。
    ・人はもともと善良である。
    ・全ての対立は解消できる。
    ・物事はそもそもシンプルである。
    ・どんな状況でも飛躍的に改善できる。
    ・全ての人は充実した人生を過ごす事が出来る。

    印象に残った言葉
    明確に思考する鍵は、循環ロジック、つまり議論がグルグル同じところをめぐる事を避ける事

  • 人はもともと善良である。ものごとは、そもそもシンプルである。すべての対立は解消できる。どんな状況でも飛躍的に改善できる。すべての人は充実した人生を過ごすことができる。
    この本の訴えているところ。Think like true scientist,物事のうわべに惑わされることなく、深い洞察によってその本質に迫り科学者として因果関係ロジックを用いて現象を繋ぎあわせる。そして、どんな複雑なものでもシンプルにして、誰にでも分かりやすく、その本質を解き明かしていく。

  • 父と娘の対話をもとに、「ものごとはそもそもシンプルである」「火とはもともと善良である」の2つの信念の根本的なあり方を追求している。

    覚えておくべき悪しき考えは以下の3つ。

    ・現実が複雑だと考えること
    ・対立は当たり前で仕方のないことだと考えること
    ・人には他人を責める習性がある

  • 「ものごとは、そもそもシンプルである」「人はもともと善良である」という二つの信念を基に、ホリスティックな物事の考え方の重要性を、ゴールドラット社の貴重なレポートを紹介しながら説いた作品。TOC(制約理論)の考え方を人の心理や行動に発展させたものと考えることができる。ただし、具体的な事例を用いつつも、本作のみで著者の言わんとするところを十分に理解することは難しく、実践的な解決方法については、本書監修者の岸良裕司氏の著書『全体最適の問題解決入門』を併読することをお勧めします。

    まちづくりの関係者において、本書で特に注目すべきは、第5章「矛盾と対立」、第7章「調和」、第9章「ウィンウィン」であると考えます。
    この3つの章を通じて、『人間が陥りやすい3つの障害』とその解決策が述べられています。

    ◆人間が陥りやすい3つの障害◆
    1.現実は複雑だという思い込み
    2.対立は当たり前だと考えてしまう傾向
    3.人は問題を相手のせいにすること

    著者は、3つの障害の真逆を考えることが、解決の早道であることを示しています。

    「現実の世界には矛盾がない」のに「対立は数え切れないほどある」とし、「対立」を「人間が矛盾を求めている状態」と、自然界の「矛盾」と人間界の「対立」を明解に区別し、
    その上で、「対立に直面した場合、特に適切な妥協点をすぐに見つけることができない時は、(中略)根本的な前提が間違っていると考える。もし間違っている前提を見つけることができれば、対立の原因を取り除くことができる。原因を取り除くことで、対立はなくなる」としている。
    そして、「ものごとは、そもそもシンプルである」という考えは、人間関係においても全く同じで、対立の前提となっている問題を取り除けば、必ずや「調和」が存在する。他人を責めても対立が深まるだけで、解決の道は遠のいてしまうと言うのです。
    そもそもなぜ対立が生まれているのか、その前提条件を解明し、取り除くことによって、新しい調和(矛盾のない安定した状態)が可能となるのです。

    さらに重要なことには、
    Win-Winの重要性を説いた本は数多く存在する中、Win-Winを成立させるための秘訣まで踏み込んだものは希少であり、
    本書では、その秘訣について、自分と相手の双方に利がある調和(Win-Win)を生み出すためには、自分の利(Win)ではなく、まず相手の利(Win)を先に考えることがポイントだと指摘しています。
    とかく人は自分の利を先に考えてしまうもの。後から付け足しのように考えた相手の利は、相手にとっては余り魅力的でないことも多く、また自己の利が強ければ、相手に警戒心を抱かせてしまうことにもつながります。相手の警戒心を解き、効果的にアプローチする手段として、相手の利を先に考える。遠回りのようでいて、実は最も効率的な方法なのかもしれません。
    さらりと書いてあるので、うっかり読み流しそうになりますが、本書の中で最も重要な論点の一つだと思います。

  • ”amazonでの評価は分かれているけど、個人的には気に入った。この本に出てこない『ザ・ゴール2』思考プロセスのいくつかの図(対立解消図 など)を思い浮かべて読むと吉!

    ・存在する対立を解決することなく、人との衝突を避けてばかりいてはいけないのです。(日本語版まえがき xiv)
    ・プロトタイプや新しい試みがうまくいかない時、選択肢は二つある。一つは、結果に対して不平をブツブツもらすこと。もう一つは、何をどう修正しなければいけないのか、その結果から新たな知識を獲得することだ。(p.10)
    ・2000年前、セネカが言った言葉を知っているかな?『幸運は、準備と機会が巡り合った時に訪れる』と彼は言ったんだ。(p.13)
    ★明晰な思考を邪魔している3つの障害
     ?現実は複雑だという概念
     ?対立は当たり前だと考えてしまう傾向
     ?人は問題を相手のせいにしたがる
     (p.93-94 の会話文を要約)
    ・重要なのは、窮状を呈した関係に直面した時、相手を責めるのではなく、ウィン?ウィンの変化が必ず存在すると信じて取り組むべきだということだ。(p.127)
    ★『ものごとは、そもそもシンプルである』という考え方を構成する4つの概念
     ?人と人とのいかなる関係にも調和は存在するという信念
     ?ウィン?ウィンの概念
     ?相手が求めているよりもずっと大きなウィンを探し出すところからスタートするアプローチ
     ?カモフラージュされた問題を通して、より大きなウィンを探し出す能力
     (p.131 を中心に前後の文脈から)
    ・『ものごとは、そもそもシンプルである』と信じることができれば、どんな原因にも、それに伴って少なくとも二つ異なる結果が生じていると思って間違いない。(p.198)
    ★人が関わっている状況において直感を使って原因を捜し求める時、人を中傷するような仮説を立ててしまう可能性が高くなるんだ。そして、その誤った仮設を有効だとする結果ばかりを挙げて、無効とする結果は無視してしまう。だから、よくよく注意をしておかないといけない。(p.207)
    ・経験豊富な楽観主義者=実践的先見者(p.256)
    ・自分が将来どうなるか、それは自分自身の選択次第なんだ。(中略)自分自身の人生なんだから、自分ですべて責任を持たなければいけない。そうすることで、充実した人生を送ることができるようになるんだ。(p.256-257)”

  • ものごとは、そもそもシンプルである、というのをエフラットに解説する形式で書かれた本。
    前作までのTOC解説を、どのように考えて実践するかを詳説してあります。シンプルですが、意識して考え抜かないと直観は働かせるのは難しい。

  • The Goal 莉・譚・縲?5蟷エ縺カ繧翫↓闡嶺ス懊r隱ュ繧?縲ゅ#蟆、繧ゅ↑譛ャ縲
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  • 障害になる3点
    1.現実が複雑だと考えること。
    2.対立は当たり前で仕方のないことだと考えること。
    3.人には他人を責める習性があること。
    その他、事例を並べながら解説を行っている。
    少々難解である。

  • 2015年60冊目

    ザ・ゴールで有名なエリヤフ・ゴールドラット氏の著書
    今回はゴールドラット氏の娘が主人公。
    ゴールドラット氏は物事をシンプルに考えることを娘に伝えようとするが、
    心理学者の娘にはそれがどう企業の売上拡大の解決策になるのかわからない。
    ゴールドラット氏がコンサルティングした企業のレポートなどの事例もあるが、
    なんとなく結論がわからない。

    親子の対話を通じた物語であるが、非常に精神的、抽象的な会話が多い。
    これまでのザ・ゴールやクリティカルチェーンなどに較べるとやや分かりにくい一冊であった。

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