正しく決める力―「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法
- ダイヤモンド社 (2009年1月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478007198
作品紹介・あらすじ
自分自身の「決める力」を高める。仲間に、会社に、学校に広めれば、その力は何倍にも高まる。気鋭の戦略コンサルタントが開発した、現場で即役立つ「超基本ワザ」を伝授。
感想・レビュー・書評
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考えるべき内容を分かりやすく示してくれている。重要思考、Q&A力、喜捨法。
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こういうハウツーものは、読んだだけでは実践できないけども、質問を「いなさない」ようにしようと反省した。
また、文中、ファシリテーターを簡単に説明した箇所があるが、完全な誤りであることが残念であった。 -
やっぱり、三谷さんの本は面白い。
正しく物事を進めるためには
? 重要度を決める
? 議論を正しく行う
? 決まったことを実行する
の3つが大事と説く。
特に、?が役に立った。
1. まず、「大事なことは何か」を決める。
2. 大事なことを実現するための戦略を決める
3. 戦略を実現するために必要な要件を洗い出し、順位付けを行う
4. 必要な要件を満たすツールを準備する
重要度を決める上で必要なことは、
a. 選択はトレードオフであることを理解する(?にも通じるが、何かを選ぶことは、何かを捨てること)
b. 重要度を決めることを阻害するヒューリスティックバイアスがあることを理解する
c. ヒューリスティックバイアスを避けるために分析する
の3つ。
?については、会議の目的は重要なことを決める、ことにあることを理解すること。
?は、決めたことを実行するには、いらないものを捨てて、
重要なことを実行するためのリソースを確保することが大事。
そのためには、ルールを作ることが良い。
さて、早速、先延ばしにされていた新年の目標をつくろうかな。
3年スパンで考えることにしよう。 -
一回目 2016/1/22
2回目 2019/6/11 -
正しく決める力をつけるには、少数の技に集中して繰り返すこと。
1.考える:「重要思考」大事なことから3段階で考える
・大事なことを「差」ではなく「重さ」で決める
一番大事なことを決める(前提や価値観、目標)
・大事なことから3段階で考える
大戦略(右か左かの大きな方向性)→効用・中目標(必要なお役立ちや中間の目標)→手段・ツール(実際に行うことや取る方策)
2.議論する:「Q&A力」大事なことから問う、答える
・構造化して伝える
・大事なことから聞く事、逃げずに答える事
Q&Aの本質
傾聴:聞くことから逃げない。ちゃんと真面目に聞く
質疑:大事なことから逃げない、ちゃんと大事なことから問う
応答:問われたことから逃げない、ちゃんと正面から答える
Q&Aの基礎
迅速な論理理解力
プロセスにさかのぼっての指導法
5つの会議ルール
a.プレゼンターに簡潔な文章でまとめさせ皆に理解させる
b.質問する前に3分間考えさせる
c.八手に離させない、ずらさせない
d.賛否を示させる、コメントを許さない
e.意思決定者を一人決める、雰囲気で決めない
3.実行する:「喜捨法」捨てることを強制する、楽しくする
・ルールなどで無理やり捨てる
自分でルールを決める、仲間の客観的判断に頼る、基準法
・楽しくして自発的に捨てる -
とても分かりやすくてGood。また読みたい
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決める、だけでなく、実行することについても、シンプルに述べられている。大切なことから考えるという当たり前のことが、なかなか実践できないが故に、無駄や非効率を産んでいる。納得。普段の仕事の中でも意識しておくべきことだわ。