こころを動かすマーケティング―コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478008683

感想・レビュー・書評

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    這いつくばったマーケティング。お客様の目線で見ること。スーパーマーケットでじっと観察する。どんな風に商品を選んでいるのか?

    顧客が見えているか?マーケターは24時間マーケティング。朝から晩まで人間を観察しよう。CMを見たら、「何を伝えようとしているのか」考えよう。常に問題意識を持って見よ。

    「平均点のマーケティング」ではダメだ。「熱いお茶がいい」「冷たいお茶がいい」間をとったら「ぬるいお茶」そんなものは誰も欲しがらない。

    ターゲットは絞り込むこと。絞りすぎては売れなくなるのでは?と思いがちだが、そうではない。まずは「今日のひと」たちを満足させる。それが出来れば、共感者は増えていく。それが明日のためのマーケティング。ターゲットを万人に広げるとコミュニケーションは弱くなる。

    マーケッターは周りを巻き込んでいくことが大事。研究や開発に「そんなの無理」とかネガティブなことを言われても、情熱で人を動かしていくこと。単に「とにかくやって」ではダメ。ビジョン・全体像を語ること。

    壁にぶつかったときこそマーケッターの真価が問われる。ぶれないこと、信念を持って行動すること。それを廻りの人間は見ている。

    ----------------------
    広告宣伝部から商品企画に異動になった自分にとって、ドンズバな本。

    ジョージアの飯嶋直子起用はたけしの交通事故がきっかけだった、とか
    「明日があるさ」キャンペーンの舞台裏など一般の人にも楽しく読める内容と、
    マーケッターとしての資質を書き連ねた、ストロングスタイルな内容とを兼ね備えた良書。

    これまで広告を作るときに自分の考えたプランを上司に話したら「ターゲットが狭すぎる」などといわれて却下になることがあった。しかし、それはその考えは間違いではなかったのだ。
    ただ、その考えにいたるまでの普段の地道な観察、這いつくばったマーケティングが足りなかったのかもしれない。それと周りを巻き込む力。その企画にどれだけ自信と情熱をもって語れるか、が大事なのだと思う。
    商品企画担当者となった今、大ヒット商品を生み出す決意を新たにするのであった。


    そんな感じで・・(´ω`)

  • 仕事柄、このような本には興味がひかれる。また、コカコーラの企業組織が理解できた。
    ボトラーとの関係は他では無いような関係だが、企業は繁栄として素晴らしい形かも、、
    私も負けじと、前に走りながら進みたい!(^^)!

  • マーケティングを中心に生の仕事を体感できる。読みやすい内容。仕事で行き詰まったり、ヒントが欲しいときは再読。何かを気付くきっかけとなる実体験を記した内容。

  • 社内でマーケティングをしようと提案すべく勉強中の身なので、社内の人を動かすためのヒントや勇気をもらえたという点で評価したい。
    しかし、知識を得ることはできない。

    一部、文章が変だったのは、口述著作だから?? あとがきに、クックパッドの新書の著者である上阪氏が言及されてたから、そうなんだろうと。感動的にまとめている辺りも、クックパッド本に共通点を感じる。

  • 商 588.4 2009

  • マーケッティングとは、こうあるべきという内容。
    マーケッティングを成功させるためのポイントがよくわかる本。
    ただ、成功した原因がどこがポイントだったかを振り返っているので、渦中にいる人に参考になるかは疑問。
    ほんとうに困っている人には、失敗事例のほうが参考になるのでは。
    成功例は読む人も同時に体験しているので、非常に面白く読める本。コカコーラのマーケッティング本としても非常に面白い。

  • 社会人ってこうあるべきなんだろうなーというエピソードが多々あった。

    何をするときにも一つの軸や信念をもってやっていれば、あとは人生の扉は運と縁で開かれていくんだろうなと感じた!

    そして何より私には、疑問に思うことがあってもまずは目の前のことを努力すべし。というのが一番心にひびいた。
    忘れそうになるけど超大切なこと!

  • 2010.7.5

    マーケティングとは何か?
    広告制作とインターナルマーケティングの話が大部分だったかな。
    こんな人と仕事できたらなぁと思ったりして。

  • 大学ではマーケティングを軽視していたが、消費財のメーカーではマーケティングというツールがいかに大事かということを感じさせられた。学問的な用語はほぼ出てこないため、すっきりと読むことができる。この本をきっかけにCMを今までと違った観点(何を伝えたいのか・何を狙っているのか)で見るようになりました。
    やはり消費財はマスコミュニケーションが大事だと再認識しました。

  • マーケッターとして何が必要なのかがたくさん詰まった本。ブランドを作る、人の心を動かす、という点に広告の魅力を感じていた自分にとってはおもしろい本だった。

    マーケのプロになるなら、完全に相手目線になってものごとを発信しないといけない。代理店の大変さ、限界も実感。あくまでつなぐ存在だなー。会社のマーケティング部と広告代理店は存在意義がちがうから、感じる喜びも少し違いそうだ。またBtoCとBtoBの会社ではマーケティングの仕方が全然違うと思った。

    本当にいいマーケッターになるには営業の経験も必要不可欠だなと実感。現場の声を知らない人間が企画するものはどうしても理論先行でうわすべりしてしまう。実感がこもった人間の発言に対して、ぶれずに提示できるかというと疑問。ないか確固たる指針がないと発言も弱くなる。

    しかし、この本で一番感じたのはこういった成功者の本をひたすら読むだけの人間には絶対なりたくない、ということ。サクセスストーリーの読者で終わりたくない。それを読んで感動しているだけでは、少女マンガを読んで夢見るただのスイーツ(笑)となにも変わらない。動き出さなくてはならない。

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