ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質

  • ダイヤモンド社
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感想 : 185
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478008881

感想・レビュー・書評

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  • 黒い白鳥とそれにまつわる問題、人間の認識の限界地点、適切にリスクとつきあうトレーディング戦略といったお話。

    サブタイトルは「不確実性とリスクの本質」

    興味深い内容でかつ印象に残るぐらい面白い語り口。
    「ヤバい経済学」と似た様な印象を受けた。

    ちょっと短いコメントでは表現仕切れないので、どこかでまとめてレビューを書く予定。

    拡がるキーワード:ウラジーミル・ホロヴィッツ(ピアノ奏者)、セルゲイ・ラフマニノフ(指揮者)、カール・ポパー(哲学者)、デイヴィッド・ヒューム(哲学者)、ミシェル・ド・モンテーニュ(哲学者)、フランシス・ベーコン (哲学者)、1984年 (小説)、ジョン・メイナード・ケインズ(経済学者)

  • レビュー省略

  • 不確実性とは何か?普通とは何かを問う。今までありえなかったこと=ブラックスワンがなぜ起きたか、我々はなぜそこから目を背けているか。具体例も豊富だが、如何せん読み辛い文章。訳の問題?

  • 後半は学術論争だったり、理論説明多く、どうしても斜め読みになってしまったが、いくつもの示唆に富み、結果ファンドなどは経済的余力よりも精神的な余力あって、かつそれ自体に魅力を感じない限りは手を出すものではないという教訓はしっかりと理解させられた。

  •  
    ── タレブ/望月 衛・訳《ブラック・スワン(下)
    ~ 不確実性とリスクの本質 20090619 ダイヤモンド社》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4478008884
     
    (20180313)
     

  • 上巻参照

  • 自伝、エッセイ、哲学書が織り交ざったような内容だった。私にとっては、難解。
    お前たち、ついてこれるもんならついてきてみろ。と読者を小馬鹿にした展開に、心折れそうになりながらなんとか読破。自分に金融関係の知識があれば、もっと楽しめたかもしれない。
    注釈も丁寧に読むのと、巻末の参考文献リストを最初にざっと目を通してから読むべきだった。

  • ブラックスワンをどう探し、見つければよいか。「専門家になりえない分野の専門家のいうことに耳を傾けない」「有利な結果のほうが不利な結果よりずっと大きな状態に身を置くこと」「総人口に対する割合で言えば、20世紀は戦争の世紀とは言えない」「電車なんかで走ってはいけない。運が良いとか悪いとかは自分できめること」

  • 上巻のコメントを参照

  • 下巻も読みやすい本ではないが、だいぶすっきり読めるようになった。正確には上巻の第2部からテーマも絞られて来ており、ページ数以上に読むのに時間がかかる本なので、下巻のみ読むのもありだろう。
    またこの読みにくさは、決して否定的ではなく古今の哲学書歴史書文学書等々を読み込んだ(であろう)ひねくれもの含蓄あるアイロニーであり、それ自体は面白い。

    本書の「果ての国」におけるベルカーブの正規分布批判は反論が難しく、現状マンデルブロのフラクタルは唯一説明がつくマクロ株価アプローチといえるのではないか。つまり、ファンドマネージャーの不都合な真実が、またひとつ加わったということだ(笑)。ベルカーブによる部分的適用についても否定するが、これも正当である。ベルカーブは否定される証明がひとつでもあれば、成立しないものだからだ。しかし、これからも果ての国=株式投資の世界で使われ続けるだろう。高齢者への大銀行の資産運用のお手伝いと同じく、営業上それしかやりようが無いのだから。

    本書のブラックスワンを前提とした運用法を自分なりに考えてみると、
    1.「平時」には国債やら銀行&タンス預金やらで「準備」をしておき、黒い白鳥の到来と共に半分の価格となった銘柄を買い漁る。
    2.万が一だが、異常な暴騰を期待できるベンチャー株を買い漁り、死屍累々たる討ち死にをものともせず、黒い白鳥の到来に賭ける。
    3.資産の9割を国際やら銀行&タンス預金でほぼ無リスクに、1割を「黒い白鳥株」に賭ける。
    特に日本ではベンチャー株の上昇がアメリカのように期待できないのは自明なので、2はハイリスクすぎ、3についてもリスクのほうが大きいように思う。とすると1は戦略としてありではないか。インデックス派よりもよいパフォーマンスをとることも可能だろう。

    果たして…。

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