雑談力が上がる話し方――30秒でうちとける会話のルール

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想 : 506
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478011317

作品紹介・あらすじ

雑談とは、会話を利用して場の空気を生み出す技術のこと。会話というよりも"人間同士のお付き合い"に近い。これからの時代、雑談力を身につけることは、強く生き抜く力を身につけることそのものなのです。オチも結論もいらない!学校でも会社でもすぐに使える50のアイデア。

感想・レビュー・書評

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  • H31.4.24 読了。

     「話すことで人は救われ、聞いてもらうことで人は癒される。雑談力とは、言葉を持つ私たち人間だけが持っている、生きるための力なのではないか、と私は思っています。(本文より)」。
     雑談は老若男女問わず、生きていく上での潤滑剤のような役割があるのですね。肩肘張らずにいろんな人に声をかけてみたいですね。

  • 4月から新しい職場になりました。
    人見知りで人と話すことは決して得意ではない私…。
    早く職場の方と打ち解けて、仕事をしやすくしたい!…と思い、本書を手に取ってみました。

    雑談力とは、会話を通して相手との距離を縮め、場の空気を生み出す技術。
    だからオチも中身もなくていいのです。
    「なにを話していいかわからなくて気まずい…」、そんな空気を和ませるためのアドバイスがたくさん紹介されており、会話のきっかけにできるネタを勉強させていただきました。

    誰とでも分け隔てなく同じスタンスで会話ができる人を、本書では"ニュートラルな人"と呼んでいます。
    どのコミュニティにも、大体1人はこのニュートラルな人がいらっしゃるように思います。
    そしてその方たちは周りからの信頼も厚いのです。(愛されキャラ…と言うとちょっと違うかもしれませんが…)
    自分も同じようにふるまおうとするのですが、大変残念なことに私には随分難しいこと…。
    だから、ニュートラルな人のふるまいから日々学んで、実践できそうなところから取り入れていきたいなぁと思います。

  • 齋藤先生の著書。さすがと思わせてくれることばかりでした。特に、次の文については前々から私も感じていたことだったので、非常に共感できました。

    ある特定のグループでの集まりにおいて、雰囲気を和ませるか、硬くするかは、多数派の人たちに責任がある。

  • 雑談がいかに大切かというのは、身に染みて感じています。
    誰とでも雑談で打ち解けられる人を見ると心底感心するので、必然的に本書のタイトルに惹かれました。

    初対面の人とでもリラックスして雑談する様子を見ると、その人が豊かな人間関係の中で育ってきたんだということや、人格的な安定感のあることが伝わってきます。
    雑談から透けて見えるのは、その人の育ちの良さ。もちろん、いわゆる育ちがよいというのは、家柄がよいということではなく、人間関係に恵まれて明るく育っているという意味です。
    と、本書に書かれていて、まさにこれこそが、私が誰とでも雑談で爽やかに話せる人たちを見て感じていたことです。
    今まで言語化できなかったけど、本当にそう思います。
    すごく、憧れます。

    さて、雑談は中身がない話であることにこそ意味がある。人との関係を作る非常に重要なものだといいます。
    最近の若者は要件のみを伝えるのはできても、雑談は苦手・・・という人が多いのだとか。既に若者ではありませんが、私もこれはよくわかります。
    だからこそ、本書の冒頭で雑談上手=話し上手、というわけではないし、必要なのはトーク術ではない、と書かれていて、少しほっとしました。私でも大丈夫かも、と。

    実際に本書を読んで、普段だったら仕事の話をして終わるところを、+αの声かけをしてみました。
    仕事の合間だし、時間にしてほんのわずかなのに、距離が随分縮まりますね。相手との距離感が変わる。

    いい雑談のコツは、「1問2答」。
    話に何か+αのオマケをつけて投げ返すのだそう。「趣味は?」「山登り」で終わるんじゃなく、「最近行った駒ヶ岳は紅葉が綺麗で」など、キャッチボールを意識するのが雑談のコツのよう。

    雑談の素晴らしいところは本書を読めば十分に感じるところでしょうが、時にビジネスを動かす突破口になったり、ミスをカバーしてくれるといいます。人間同士のお付き合いですもの、当たり前ですよね。
    雑談なんて、とないがしろにしてしまいがちですが、人間関係を築く上で改めて本当に大事なものだと感じた次第です。
    雑談は無駄じゃない。数十秒の雑談を大切にしよう。

  • #瞬読アウトプット #瞬読道場2020.02.01
    ・ 雑談に、オチや結論は不要
    ・ ネタは仕入れておく。仕入れたらすぐ使う
    ・ 人から聞いた話も自分のネタにして話す
    ・ 会話には2種類ある:①要件を話す ②中身のない話←場の空気を作る会話
    ・ 相手を褒める
    ・ 人の悪口が話題になれば話題を変える
    ・ また行きたい店→料理より雑談のうまい店
    ・ 雑談量の比率:相手3か4割、自分6か7割
    ・ 質問付きの返答をする

  • 30秒で人間が見破られる
    雑談中身がないのが良い
    雑談は結論がないのが良い
    雑談、さくっときる
    それでは、じゃあまた
    見えているところを褒める
    自分の好き嫌いとは別次元
    相手を主語にする
    8対2
    シュートやキーパーキャッチは厳禁
    話を逸れるのが理想
    自分の好きなものだけでは雑談は続かない
    オチはいらない
    一問一答は拒絶、二答以上返す
    悪口はやめろ
    雑談に正論はいらない
    共通点探し
    一点一会
    雑談、おばちゃんと。
    ミントタブレットを渡して雑談スタート
    断られても会話が続く
    タクシーは雑談の練習場
    ニュートラル
    3人いれば派閥ができる
    相手が大事に思っていることにつっこむ

  • 読めば人にモテます!

    雑談力さえあれば、仕事もプライベートも充実する。
    しかも、書いてあることを意識して学び努力することで、短期間に雑談力が上がると思われる。
    なぜなら、雑談力を家でも学校でも習っていないから。少し勉強するだけで平均以上のレベルになる。

    雑談にオチはいらない。面白いことを話さなきゃと思って、ビビっていたり緊張している人は多いと思う。心配無用。雑談は、ふと日常で疑問に思ったこと、相手の見えている部分をてきとーに褒める、といったレベルでいいのだ。あとは、相手の話のワードを聞き逃さないこと。一つ一つのワードから10個くらいは他のことを連想できるように訓練しておき、そのことを興味を持ち、質問していくことで相手の感心のある話題で雑談を永遠にすることが出来る。相手の興味あることの話なので、相手がつまらないわけがない。これをするだけで人たらしになれる。
    あとは、いろんなことに感心を持つこと。児童書も女性誌も政治も数学もアニメも、何でも自分の知らないことに感心をもつことで世界が広がり、知り合う人も広がる。
    成長に1番大事なのは好奇心を持つことだ。

  • この著者ならではのサクッとまとまった本です。

    落ちをつけずに、ダラダラと水平展開して話題をつなげていく。

    これ見て、おしゃべりな人を観察すると、ああ成る程って思いますよ。

    誰しもやって来ている事なんだけど、改めて本になってしまうのは、世の中が雑談のようなコミュニケーションを切り捨てたということかなと思ってしまう。

  • どうすれば雑談力が上がるのか、というよりも雑談に対するハードルを下げてくれる本です。コミュニケーションツールとして雑談がいかに重要なのかわかった気がします。
    人見知りで話をするのが苦手だったんで、これから役立てそうです。

  • 雑談は中身がないからこそ場の空気を変えるために効果的である。挨拶プラスαを使いこなして対応。

    まずは目の前の見えている部分を褒める。それが相手を受け入れるメッセージになる。
    机とコーヒーがあるだけで、一気に話しやすくなる。

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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