- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478011669
作品紹介・あらすじ
なぜ人は不合理な意思決定をしてしまうのか-。すべての謎を解き明かす「行動経済学」「行動ファイナンス」の正体とは。「プロスペクト理論」に「アンカリング」、「ヒューリスティック」から脳を読み解く「神経経済学」まで-すべてのトピックが、もれなくこの1冊に。
感想・レビュー・書評
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完全合理性が前提となる伝統的経済学の限界を示し、
不合理な行動を取る人間について、
プロスペクト理論を中心に行動経済学の観点から記述された本。
タイトル通りの正に入門書と言える内容で、
行動経済学についてあらゆる面から、平易な文章で書かれており、
内容は大変分かりやすい。
認知的不協和や、ヒューリスティック、代表性バイアスなども
改めて勉強する良い機会になった。
但し、個々については分かりやすいが、
一方で網羅性が非常に高いため、全体が見えにくく、
本書自体は1度読んだだけではなかなか理解が難しい構成だった。
人間心理をビジネスにどう活かすかは正直難しい問題。
必ずこう動くという保証もない。
人間にはこうした心理があり、こう動く可能性があると分かった上で、
上手に意志決定することが大切だと思う。
また、自身の意志決定の癖を知っておく必要もあろう。
この点からも入門である本書は、
第2章の「何故合理的に決められないのか?」だけを読んでも、
その価値は十分にある内容。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
プロスペクト理論、ヒューリスティックなど、行動経済学の入門書として分かりやすく書かれている。学問書ではなく、分かりやすい。
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内容的には、けっこう経済との関連で語られるので、そちらの前提知識がある人の方が読みやすいのかなと思いました。
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図書館で借りた。なんか心理学だな
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タイトルどおり、入門の一冊。
巻末に索引がついているのもすばらしいです。
付箋は12枚付きました。 -
タイトルの通り、行動経済学を初歩から解説した教科書的な一冊。なぜ人は不合理な行動を取ってしまうのかを、学問から解き明かす。
こういう入門書を読むといつも思うのだけれど、ここで得た知識を実際どう生かしていいのかわからない。教科書が大切だということはわかるけれど、実践的でないのはあまり意味がないな。
経済学から行動経済学への移り変わりの流れは興味深く読んだ。経済学は融通が効かなくて面白くない、というような偏見があるのだけれど、人間の不合理さを数値化しようとしているのが行動経済学なのだとすれば、かなり面白そう。 -
人はなぜ不合理な意思決定をしてしまうのか?
その謎を解く学問としての「行動経済学」「行動ファイナンス」の入門書。
始めてこの種の本を購読しましたが、
初心者の私でも無理なく理解することが出来ました。
ただ、その「行動経済学」「行動ファイナンス」がどういうものか
理解したとしても、ではそれが経済にどう役に立つのか、どう寄与するのか
が見えなかったので、今度はその先を別の書籍で確認するしかないと
思います。
とりあえず、さわりということで・・・
最後に、「人間心理に欲望がある限り、バブルの発生を止める事は出来ない。これが人間心理が生み出す景「気」と考えるべきだ。」という文章が印象的だったが、その人間心理の欲望をうまく利用するためにこの行動経済学が存在するんだなということで、行動経済学の核とするものが何なのか少し垣間見えたような気がします。 -
読了。なぜ人間は不合理な行動をしてしまうのか。其々の意思決定者のインセンティブが違う事や、思い込みの強弱で経済学的には説明できないアノマリーを解説していく。行動ファイナンスって、あーあるある!、あー分かるかも!みたいな話を「認知的不協和」とか「気質効果」「処理効果」みたいな賢そうな言葉で説明するから、なんか勉強した気になれる所が好きだな。全体的に短いテーマで区切って説明しており、とても分かりやすい。
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様々な行動経済学的理論が、わかりやすく簡潔に書かれており、良い。