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- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478011904
感想・レビュー・書評
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シリーズ既刊以上のことは書いてないが、読みやすいので復習として一気読みするのが良いのでは。
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いつ何をどれだけ発注すればいいのか。小売の店舗が抱える永遠の悩みを、TOC(制約理論)で解決してみせるビジネス小説。あくまで想定事例として思えばそれなりに読めるが、現実のサプライチェーンはこう簡単にはいかないだろうとも思う。
結論から言うと、小説の中での解決策は、
「店舗にも地域倉庫にも在庫を持たず、港(在庫のスタートポイント)に新設する中央倉庫で一括管理することで、各店舗への補充タイムを最短にする」
ということらしい。小売現場から遠いところで冗長性を持たせることで、発注全体の予想精度が逆に増し、上流のサプライヤーにも余裕が生まれるとしている。
ただ、マテリアルレベルで予測が狂ったらどうなるのだろう?「生地が余ったとしても、あまり心配することはないな。使い道は、いくらでもあるわけだから」という発言は楽観的すぎると思うのだが。
小説とはいえ、衝撃の『ザ・ゴール』に比べるとすべて二流に見えてしまうのが、この著者の弱点か。