- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478013229
作品紹介・あらすじ
仙台の山奥にありながら、全国からお客様がひっきりなしにやってくる秘密と常識を覆すレシピなしの人づくりを初公開。さいち式・非常識経営の13か条。
感想・レビュー・書評
-
不思議な商店のお話。売り切るという商売の仕方そのものがもう真似のできないもの。考え方の根底からちがっている。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
仙台中心地から車で30分ほどのところにある秋保(あきう)。この町にあるスーパー「さいち」の代表取締役社長、佐藤啓二氏による著書。
“一回のお客を一生の顧客にする非常識な経営法”というサブタイトルが付いていますが、書かれている内容はとにかく誠実です。大手や拝金主義の同業者にとっては非常識で真似できないものでしょうけども、商売における基本的な姿勢を理解させる良い本だと感じます。
・さいちのお惣菜の原価率は60%。ロスゼロを実現しており、40%は利益になる。
・従業員が幸せでなければ、お客様を幸せにすることはできない。
・お客様に褒められたとき、「この子がつくったんですよ」と言って、その惣菜を作ったスタッフをお客様のもとに連れていく。するとその従業員はものすごい感動を受ける。
・「正」という字は五感の集約。そのひとつが欠けても「正」という時にはならない。正しくない商売は絶対に長続きしない。
できそうでなかなかできない商売哲学。休む時間もなく、毎日汗を流さねばなりません。けれども、根っからお客様のためを思って商売しているからこそ、責任と誠意をもって取り組めるのでしょうね。大手コンビニの研修員へのひと言のエピソードは、「さいち」を守りたいという思いがよく伝わってきました。
スーパー「さいち」の取組姿勢は驚嘆に値します。誰もができることではないけれど、当たり前のことを日々実践している。従業員にもその哲学が浸透している。最近はとかく合理化、効率化が求められますが、無味乾燥なチェーン店より、こういう哲学のお店に長続きしてもらいたいものです。
仙台の方にはなかなか行かれませんが、機会があればぜひ寄ってみたいと思います。良書。 -
小売で差別化するには、突質した特徴がないとですね。。。
-
惣菜重視で伸びる中小スーパー。
企業のカタチは一つではない。
勇気付けられるお話がいっぱいでした。 -
信頼と昔ながらをもう一度突き詰めて考える必要があると感じた。
-
2013/06/30
自宅 -
この本を読んでさいちに行きました。見た目は本当に小さな小さな田舎のスーパー。しかし20台ほどある駐車場は満車。
見た目で洗練されたものは何ひとつない田舎のスーパーです。
本の通り洗練されていたものは見た目ではなく味。
見た目も味も決して派手ではないおはぎに不思議と温かくなる気持ちがしました。
中身が徹底的に洗練されてこそ本物が創られるを実感しました。 -
社長と、専務の二人のリーダーがいて、社員の良いお手本となっている。褒め方も、社員のモチベーションを高めてくれる。お客様の要望を一つ一つ聞いて、成功した会社。お客様の為とはいえ、1時に起きて、準備されるそうだ。頭がさがる。なかなか真似できないが、一個でも、何か真似できたらいいな!