原子炉時限爆弾

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  • ダイヤモンド社
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レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478013595

感想・レビュー・書評

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  • ■書名

    書名:原子炉時限爆弾
    著者:広瀬 隆

    ■概要

    科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地
    震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間
    は、電力会社にも一人もいない。その時に、浜岡原発が
    破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる
    可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時
    限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たち
    に分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセ
    ットされているか、その時刻だけなのである。

    【主な目次】
    序 章 原発震災が日本を襲う
    第1章 浜岡原発を揺るがす東海大地震
    第2章 地震と地球の基礎知識
    第3章 地震列島になぜ原発が林立したか
    第4章 原子力発電の断末魔
    電力会社へのあとがき
    (From amazon)

    ■感想

    少し前に読んだ本です。
    読んだきっかけは、ほとんどの方と同じで単純に流行りにのって
    です。(言い方が悪いかもしれませんが、まあ、事実なので。)

    こういう本は、私は評価出来ません。
    なぜなら、書いてあることの真偽が全く判断できないから。

    2011/3/11の結果論から言えば、当たっている場所もあるので
    しょうが、全部が全部当たっているのかは全く分かりません・・・
    (ただ、浜岡原発の部分だけは、詳細なデータの真偽はしりませ
    んが結論的には間違っていないと判断しています。)

    ということで、この本に限っては評価無しです。

    面白いかつまらないかで言ってしまえば、つまらないです。
    だって、そこまで興味があるお話しではないですから。
    いや、勿論、原発は危険だと思うし、みんなが真剣に考えるべき
    問題だと思います。ただ、素人が正しい情報を判断できるデータ
    や説明が無い以上、かなり興味を持って勉強しないと素人は理解で
    きないと思います。で、私はそこまで勉強するほど、この点に興
    味が無いということです。

    被災地を考えるのと、原発を考えるのは、全く別の話しです。

  • happened

  • 2010年8月26日第1刷発行

    「原発震災が日本を襲う」
    福島原発事故を予言するかの本、
    浜岡が福島よりも危険だと思わざるを得ない、
    何も知らなかったと驚くばかりである。

  • ここに書いてあること、全て当たってる。スゴイ。ここまで分かるヒトには分かってたんだ。。。ここまで当たってると、どんなにこの人を批判しようが虚しいよね、だって現物として書いてあるんだもん。
    震災からもう四ヶ月が経つけど、この本を読んで状況を併せ見てみると、浜岡原発の停止くらいしかポジティブ評価できることがないんだよな。。。
    自分は日本の未来には相当悲観的なんだけど、もう経済的にどうだとか、復活とか復興とかの前に、日本国が生き残れるんだろうかという疑問の方が先立っちゃうな。

  • 福島の事故がなければ手に取らなかったであろう本。自分の無知・無関心への反省を込めて読んだ。
    これから日本はどういう方向へ向かっていくのだろう。被害やリスクをごまかしながら原発にしがみつくのか。やめることを目指すのか。
    原発の問題と経済の問題は切っても切り離せない。一人一人が、自分のライフスタイルや哲学を見直す時なのだと思う。

  • 地震のあった数日後にとある経済誌のオンライン版で掲載されていたこの人の記事を読みましたが、その前にこういう形で今の事故を予言していたことに衝撃を覚えました。

    この記事を書いている現在、福島で事故が起こった原発の状況は予断を許さない状況にあるのですが、僕がこの本を手にとって見たのはそんなことがあったからなのかもしれません。2010年の8月にこの本は出版されているのですが、ここに書かれていることがほぼそのまま現実になりつつある昨今に僕自身空恐ろしくなって、背筋にいやな汗を流しながらページをめくって活字に目を走らせていました。ここに書かれているのはいかに原子力発電所というものが津波の被害を直撃する海の近くなどの危険な場所に建設されていて、

    しかも脆弱なシステムの下に運用がなされていて、いったん巨大地震が発生したら、放射能汚染を始め、取り返しのつかないことになるということが、全編にわたって書いております。特に、次にアブナイとされる東海・東南海・南海沖の大地震があったときにもっとも原発事故が発生する可能性の高いといわれる浜岡原発が、ちょうど、プレートの沈み込む真上にできていて、いったん地震が起こったら、そこは直下型の地震になるということ、

    そして、原子炉の仕組みがいったん地震がおきて、パイプが破損した場合、炉心融解などの事故を完全に抑えるのは困難を極める、というようなことが書かれてあって、今、浜岡原発ではありませんが、徐々にここに書かれているような現実になりつつあることに戦慄しております。そして、これははじめて知ったのですが、原子力発電所が海側に立てられているのは原子炉を冷やすために大量の海水が必要だからなんですってね。もっとも、そこで使われた水がまた熱で生態系を狂わせているのですが…。

    今回の地震で、電気をじゃんじゃん使って謳歌している生活は、実に脆弱な基盤によって支えられているのだと、痛感しました。ぜひこれを機にこの本を一読いただいて、今後の電気のあり方について、考えてみるのもよろしいのではないのでしょうか?

  • 大学の講義のレポート課題として。
    3/11に被災してから、やっと原発というものに向き合った一冊。

  • 正直思ったより深くない内容だが、預言者としての広瀬隆の功績は見事だ。
    ウェゲナーの大陸移動説まで振り返って日本が自身から免れない事実を確認しているところが印象的。
    後は彼の震災後の公演とほとんど同じで、こちらのほうがやや詳しい部分もあるが、全体としてまとまりが悪く、説得力を弱めている印象だ。

  • これを読めば、3・11は、すべて「想定内」であることが分かる。

    著者 広瀬隆の、理論的展開は、理路整然と分かりやすい。
    大地震のメカニズムから、原発の脆弱な耐震性、原発が生み出す核汚染廃棄物や高熱の問題、汚い利権、等々、
    この1冊は、過去を反省し、明日に向かう為にも必読書。

  • 「大地震におびえる日本列島──日本に住むすべての人にいま一番伝えたいこと」

    未曾有の大地震、東日本大震災の揺れと津波が引き起こした福島原子力発電所の事故は、自然の力の圧倒的なパワーと、人知によって制御できることの限界とを私たちに思い知らせてくれた。それを軽視してきた今までの経緯に怒りを覚え、かつ「やはり」という気持ちにさせられる、タイムリーな本だ。ぜひお読みいただきたい。本書は今回の震災のほぼ半年前にあたる2010年8月に出版されたもので、当然のことながら福島原発に関する記述に関しては“ずれ”があるが、それは些細なことだ。今回被災した原子炉も含めて日本各地にある原子力発電所がいかに危機的な状態に置かれているかが、わかりやすく解説されている。

    覆い隠しようもない原発事故が実際に起きてしまった今、この本によって鳴らされていた警鐘が当を得ていたものであることが実感できよう。福島の状況は今のところ東電や国によって「地域限定の災害」として「時間はかかるものの復興可能」との見解が報道されている。しかしそれが単なる演出であるうさんくささをぬぐい去ることができない。今後の展開によってはもっと広い地域が長期にわたって居住不能になることも、決してあり得ないことではないだろう。事実、「日本では起こらない」とされていた核燃料棒のメルトダウンについても、今になって小出しに発表されるようになった。「確実に断定できない」という理由によって隠されている深刻な事実は、まだまだたくさんあるに違いない。

    世界有数の地震大国である日本に原子力発電所を建設する危険性は以前から指摘されていた。しかし「原発は安全・安心な施設であり、どんな災害にも耐えうる設計が行われているため、事故は事実上起こらない」という説明をナイーブに信じ、二酸化炭素による地球温暖化対策にかけては世界の規範国になりたい、と望む政府が掲げる原子力発電最優先の政策を容認してきたのは、ほかでもない私たちである。「原発を地元に誘致すれば巨額の交付金がその地域の繁栄を約束してくれる」という夢を追い、原発反対論者たちが口を酸っぱくして訴えてきた危険性については「人々の危機感をあおるために、少なからず誇張されているのではないか」と思った人も多かっただろう。

    しかし事実は違った。広瀬もそのひとりである原発反対派の危惧が正しかったのだ。事故は起こり、それによる被害は甚大で、いつ収束するか現時点では予想もつかない。あれだけ原子力発電にこだわっていた政府も、ついに静岡県にある浜岡原発の停止要請と原子力政策の見直しに踏み切らざるを得なくなった。しかし「発電していない=安全である」という図式が当てはまらないのが、原発のやっかいなところでもある。

    恐ろしいのは「危険なのは浜岡だけではない」ということだ。「それ以外の原発は今のところ安全なので、心配するに及ばない」というのが日本政府と、その政府を支える御用学者たちの見解だが、それはあまりに安易な寝物語のように思えてならない。もちろん「危険だからやめる」で話がすむならば簡単だ。そうではないところにジレンマがある。原子力の専門家たち、発電会社、地元自治体と住民、そして政治家をはじめとした多くの人々のメンツと利害をかけた攻防はとどまるところを知らず、結局は何も決まらないのではないだろうか…。そんな右往左往の最中に、危惧されている大地震が来ないことを天に祈るばかりである。

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著者プロフィール

広瀬 隆
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』『危険な話』『原子炉時限爆弾』などを世に出し、一貫して反原発の論陣を展開してきた。福島原発事故後は、いち早く『福島原発メルトダウン』『第二のフクシマ、日本滅亡』『原発ゼロ社会へ!新エネルギー論』『原発破局を阻止せよ』を出し、「原発即時撤廃」を訴え、各地で講演活動をおこなっている。

「2014年 『原発処分先進国ドイツの現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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