原子炉時限爆弾

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478013595

感想・レビュー・書評

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  • 4刷7万5000部(新文化20110414)

  • なんでこの本がもっと早く注目されなかったのか。
    普通に読んでると、震災の半年以上前に出版されている本だということを忘れてしまう。

  • ■書名

    書名:原子炉時限爆弾
    著者:広瀬 隆

    ■概要

    科学的・論理的に考えれば、周期的に到来する東海大地
    震は間違いなく起こることであり、これを否定する人間
    は、電力会社にも一人もいない。その時に、浜岡原発が
    破壊され、取り返しのつかない末期的な大事故が起こる
    可能性は、ほぼ百パーセントと言ってよい。これは、時
    限爆弾の爆発を待っている、ということになる。私たち
    に分らないのは、その時限爆弾が、いつ爆発するようセ
    ットされているか、その時刻だけなのである。

    【主な目次】
    序 章 原発震災が日本を襲う
    第1章 浜岡原発を揺るがす東海大地震
    第2章 地震と地球の基礎知識
    第3章 地震列島になぜ原発が林立したか
    第4章 原子力発電の断末魔
    電力会社へのあとがき
    (From amazon)

    ■感想

    少し前に読んだ本です。
    読んだきっかけは、ほとんどの方と同じで単純に流行りにのって
    です。(言い方が悪いかもしれませんが、まあ、事実なので。)

    こういう本は、私は評価出来ません。
    なぜなら、書いてあることの真偽が全く判断できないから。

    2011/3/11の結果論から言えば、当たっている場所もあるので
    しょうが、全部が全部当たっているのかは全く分かりません・・・
    (ただ、浜岡原発の部分だけは、詳細なデータの真偽はしりませ
    んが結論的には間違っていないと判断しています。)

    ということで、この本に限っては評価無しです。

    面白いかつまらないかで言ってしまえば、つまらないです。
    だって、そこまで興味があるお話しではないですから。
    いや、勿論、原発は危険だと思うし、みんなが真剣に考えるべき
    問題だと思います。ただ、素人が正しい情報を判断できるデータ
    や説明が無い以上、かなり興味を持って勉強しないと素人は理解で
    きないと思います。で、私はそこまで勉強するほど、この点に興
    味が無いということです。

    被災地を考えるのと、原発を考えるのは、全く別の話しです。

  • happened

  • 2010年8月26日第1刷発行

    「原発震災が日本を襲う」
    福島原発事故を予言するかの本、
    浜岡が福島よりも危険だと思わざるを得ない、
    何も知らなかったと驚くばかりである。

  • ここに書いてあること、全て当たってる。スゴイ。ここまで分かるヒトには分かってたんだ。。。ここまで当たってると、どんなにこの人を批判しようが虚しいよね、だって現物として書いてあるんだもん。
    震災からもう四ヶ月が経つけど、この本を読んで状況を併せ見てみると、浜岡原発の停止くらいしかポジティブ評価できることがないんだよな。。。
    自分は日本の未来には相当悲観的なんだけど、もう経済的にどうだとか、復活とか復興とかの前に、日本国が生き残れるんだろうかという疑問の方が先立っちゃうな。

  • 地震のあった数日後にとある経済誌のオンライン版で掲載されていたこの人の記事を読みましたが、その前にこういう形で今の事故を予言していたことに衝撃を覚えました。

    この記事を書いている現在、福島で事故が起こった原発の状況は予断を許さない状況にあるのですが、僕がこの本を手にとって見たのはそんなことがあったからなのかもしれません。2010年の8月にこの本は出版されているのですが、ここに書かれていることがほぼそのまま現実になりつつある昨今に僕自身空恐ろしくなって、背筋にいやな汗を流しながらページをめくって活字に目を走らせていました。ここに書かれているのはいかに原子力発電所というものが津波の被害を直撃する海の近くなどの危険な場所に建設されていて、

    しかも脆弱なシステムの下に運用がなされていて、いったん巨大地震が発生したら、放射能汚染を始め、取り返しのつかないことになるということが、全編にわたって書いております。特に、次にアブナイとされる東海・東南海・南海沖の大地震があったときにもっとも原発事故が発生する可能性の高いといわれる浜岡原発が、ちょうど、プレートの沈み込む真上にできていて、いったん地震が起こったら、そこは直下型の地震になるということ、

    そして、原子炉の仕組みがいったん地震がおきて、パイプが破損した場合、炉心融解などの事故を完全に抑えるのは困難を極める、というようなことが書かれてあって、今、浜岡原発ではありませんが、徐々にここに書かれているような現実になりつつあることに戦慄しております。そして、これははじめて知ったのですが、原子力発電所が海側に立てられているのは原子炉を冷やすために大量の海水が必要だからなんですってね。もっとも、そこで使われた水がまた熱で生態系を狂わせているのですが…。

    今回の地震で、電気をじゃんじゃん使って謳歌している生活は、実に脆弱な基盤によって支えられているのだと、痛感しました。ぜひこれを機にこの本を一読いただいて、今後の電気のあり方について、考えてみるのもよろしいのではないのでしょうか?

  • 大学の講義のレポート課題として。
    3/11に被災してから、やっと原発というものに向き合った一冊。

  • 正直思ったより深くない内容だが、預言者としての広瀬隆の功績は見事だ。
    ウェゲナーの大陸移動説まで振り返って日本が自身から免れない事実を確認しているところが印象的。
    後は彼の震災後の公演とほとんど同じで、こちらのほうがやや詳しい部分もあるが、全体としてまとまりが悪く、説得力を弱めている印象だ。

  • これを読めば、3・11は、すべて「想定内」であることが分かる。

    著者 広瀬隆の、理論的展開は、理路整然と分かりやすい。
    大地震のメカニズムから、原発の脆弱な耐震性、原発が生み出す核汚染廃棄物や高熱の問題、汚い利権、等々、
    この1冊は、過去を反省し、明日に向かう為にも必読書。

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著者プロフィール

京都府生まれ。1986年、京都府立大学文学部卒業。
1991年、大阪市立大学大学院臨床心理学分野後期博士課程(単位取得退学)。2006年、ISAP (International School of Analytical Psychology), Zurich修了、ユング派分析家。
現在、帝塚山学院大学人間科学部心理学科教授、北大阪こころのスペース代表、臨床心理士、公認心理師。

共著書に『キーワードコレクション カウンセリング心理学』、『現代社会と臨床心理学』、『心理療法ハンドブック』、『心理臨床大事典』ほか。共訳書に『ユングの世界』。

「2021年 『セラピーと心の変化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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