原子炉時限爆弾

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 435
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478013595

感想・レビュー・書評

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  • 読み進めていく内に、作者がヒートアップしていくのが面白い。どんなに正しいことや事実を述べていても、あまりに感情的になると、その論を疑わざるを得ない。
    内容は各自吟味するとしても、問題提起という意味で非常に良い書籍。この内容を、今回の大震災以前に刊行しているとは…。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4478013594
    ── 広瀬 隆《原子炉時限爆弾 20100827 ダイヤモンド社》
     

  • 地震列島である日本に原発を作ることが、どんな結果を招くか

    。多くの地震学者が警告を発している東海大地震が発生したら、

    浜岡原発はどのような被害を受けるかをシュミレーションしている。

    発行は昨年なのだが、東日本大震災が発生した今読むと、哀しいかな

    著者の危惧が福島第一原発で現実のものとなってしまっている。

    「未曾有の」だとか「想定外」なんて言葉を事故直後から聞かされて

    来たが、新潟中越沖地震の時に柏崎刈羽原発で怒っていたことを

    考慮に入れればそれは「安全神話」を隠れ蓑にして危険性を覆い隠して

    来たことの言い訳にしか聞こえない。

    本書は気の遠くなるような地球の歴史、日本列島の誕生から地震

    発生のメカニズムまでを図表を多用して解説しているので門外漢でも

    分かりやすい。感情的な文章が気に掛かる部分もあるが、嘘で固めた

    安全神話がいかにもろいものかを教えてくれる。

    今回の震災での原発事故を受けて、各地で反原発・原発停止の運動が
    盛んだ。しかし、原発は稼働させるのも地獄だが、停めるのもまた地獄
    である。

  • 原子力発電・放射能の危険性。
    今、全ての日本人に読んでほしい一冊です。

  • 浜岡原発、もんじゅ。放っておくと、これらは福島第一原発の二の舞になるのではないか?と思わせる内容だった。
    電力会社や原子力関係者への忠告は勇気あるものだと思う。的を射ている上、放射性廃棄物の危険性、放射性物質の半減期について詳しく知る機会にもなった。

    大陸プレートの上に乗っかっている日本。ただでさえ地震が多いのに、発電方法を原発に拘っている場合じゃないのでは?

  • 2011/4/25読了。
    原子力発電所が地震に遭遇した場合に大事故を起こす「原発震災」の危険性を訴える。
    批判対象である電力会社や御用学者を貶めるような筆致が混じるのが非常に残念だが、言っていることの筋は通っており説得力もある。実際に東北地方太平洋沖地震が福島第一原発の事故により「原発震災」になった事実が、本書の訴えの方向性がまったく正しいものであったことを証している。
    原子力発電を推進してきた電力会社や御用学者や政府が想定してきた地震の規模が、ほとんど希望的観測と言っていいくらいに過小なものだったことは、今回の震災で嫌というほど思い知らされた。本書の主張の通りである。
    今回の福島第一の事故は、まだ「最悪」の事態に至らずに済んだ不幸中の幸いの出来事であることも実感された。本当の「最悪」が起こる前に、とりあえず浜岡原発と「もんじゅ」は止めたほうがいいと思った。

  •  さいごの「電力会社へあとがき」が書かれたは2010年8月6日。それから半年で,(本書の指摘よりも)小規模ながら原発震災が起きてしまったのである。本当に首都が全滅しないためにも,とりあえず浜岡の原子炉はすぐに止めないといけないと思う。
     広瀬隆の著書については,『危険な話』を書いた頃からすでに「大げさだ」とか「非科学的だ」とか言われてきた。この本についても,そんな内容のレビューが散見される。が,たとえ,非科学的な部分があるとしても,「科学的を自称する学者たちがやって来た結果」が今回の原発震災だと言うことを思うと,「専門家に任せろ」ではいけないのだと思う。アジテーションが一人歩きしないように気をつけながらも,本書の指摘にはしっかり耳を傾けるべきだと思う。

  • 反原発論者で知られる広瀬隆氏の2010年8月発行のノンフィクション。
    同書は東日本大震災以後、受注が急増し、2万5000部が増刷された。細部には異論、反論があるのは承知の上だが、それでも、福島第一原発事故が現実になった今、読んでおく必要はあるだろう。

    記述の中心は浜岡原発の危険性に関するものだが、すなわち福島第一原発にもあてはまる。原発の耐震強度、構造上の問題、津波被害…。東電は「想定外」としているが、本当に想定外で済まされたことなのだろうか?

    浜岡原発の危険性は、福島第一原発よりも深刻だ。それは東海大地震の震央にあること、地盤が強固なものではないこと、沖合を震源地とした地震の場合、津波の被害が予想されることだという。この点においてはあまり異論がないのではないか、とも思われる。

    正確な知識を得るためにも、一躍、ベストセラーになった同書をきっかけに、いくつかの原発本を手にとってみることを勧めたい。地震列島、日本には18ヵ所、54基の原発がある。私たちはこれらと向き合っていかなければならない。

  • 3.11の震災があったから読んだようなものの、なかったら手に取ることもなかったかと。社会とのつながり、関心度の低さに反省です。電力会社の仕事は電気をつくることではなく、安心して生活できるエネルギー社会を創造することにありますね。

  • 日本の原子炉がいかに危険な場所で運用されているかがわかる本。とにかく東海大地震が起きる前に浜岡原発だけでも止めるべき。

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著者プロフィール

広瀬 隆
1943年東京生まれ。早稲田大学卒業後、大手メーカーの技術者を経て執筆活動に入る。『東京に原発を!』『危険な話』『原子炉時限爆弾』などを世に出し、一貫して反原発の論陣を展開してきた。福島原発事故後は、いち早く『福島原発メルトダウン』『第二のフクシマ、日本滅亡』『原発ゼロ社会へ!新エネルギー論』『原発破局を阻止せよ』を出し、「原発即時撤廃」を訴え、各地で講演活動をおこなっている。

「2014年 『原発処分先進国ドイツの現実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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