辺境から世界を変える ――ソーシャルビジネスが生み出す「村の起業家」

著者 :
制作 : 井上英之 
  • ダイヤモンド社
4.09
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本棚登録 : 232
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478013762

感想・レビュー・書評

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  • こころが熱くなる本。人のためにできること。

  • ドキュメンタリー風に複数の社会起業家の道程について記述がある。詳しく書いてあるのだが、無から何かを作ったり繋げたり、増やしたりする事がない私には、具体的にどうすればそうなるのかが見えてこなかった。
    考え方は理解、共感できる。でも、どうやって?と感じる読後感だった。

    ソーシャルアントレプレナー=社会起業家
    3つの役割
    1・政府が単独に解決できない多くの社会的な課題を当事者に近い立場で解決してみせる
    2・通常の企業の行動原理ではとても始められないような社会的潜在ニーズを見いだし顕在化させていく
    3・エンパワーメントやればやるほど元気になる仕事。働く事で尊厳を回復させる

    過去数十年に渡り供与された1兆ドル以上の資金援助はアフリカの人々を豊かにしたのであろうか?答えはノーである。援助は貧しい人々をより貧しくさせ、経済成長を遅れさせてきた。援助があると腐敗が腐敗を助長し、国家は簡単に援助の悪循環に陥る。

    共感する夢もなく、当事者としての扱いもされず、金銭的な動機付けの薄い仕事に誰が知的労働を捧げるだろう?

    スケールアウト型ビジネス
    ビジネスを成功させるには(シングルドロップ)
    現地のスタッフは「指示に従い遂行するだけ」の仕事で重要な意思決定は「遠いどこか」で行われるではダメ。当事者が資金調達から管理まで自ら事業を立ち上げていくという前提に立ってそのやり方を訓練するという支援をする。
    失敗を繰り返さない仕組み。磨き上げられたマニュアルで知識を共有。

    ニーズを掘り起こす。顧客となる層のセグメントを決める。現場でアイデアを具体化する。最適なローカルパートナーを見つけ出す。ビジネスモデルの仮説を検証、具体化する。理想とする業界像を描く。実験を繰り返し、拡大可能なモデルを作り出す。

    「技術へのフィードバック」「社会的インパクト」を重視し、評価と実験を繰り返し(課題が浮き彫りになる)、ノウハウを「使える技術」に変えていく。

    「シックス・シグマ」品質のバラツキを解消する手法。

  • 途上国の人が貧しい問題がじつは極めて分かりやすいロジックで起こっていることが理解できた。
    僕にもできることがたくさんあるんだと感じるだけで無く、なんだか勇気をもらいました。

  • 様々な社会起業家たちの挑戦と成功したビジネスモデルの具体例について記されている。最後にはそれらのモデルの分析もついている良書。

  • ボトムアップのソーシャルアントレプレナー達をピックアップしてそれぞれの物語を書いている。ただ書き手は恐らくあまり途上国体験が無いんじゃないかな・・と少し思わせるものがあった。途上国で物事を進めるのは、いいことよりしんどい事のほうが多いのは間違いないし、その部分があまりにさらりとしか書かれてなくてそう思った。先に読んだ”世界を巻き込む”の著者もピックアップされていたが、やはり当人の書いた物語と第3者が書いた物語の差を大きく感じた。

    でも色々な事例を知ることが出来るのは良かった。

  • この本は、辺境にいる人たち、何もない人たちだからこそ生み出せるビジネスがあるといいます。先進国のやり方を押し付けたり、援助といってお金だけ渡すのではなく、彼ら自身が考えたビジネスこそ、持続性があり、真の顧客ニーズにこたえたものとなっているのでしょう。それを支えるのは、問題の当事者が自分自身であり、何とかしてこの状況を変えたいという強い思いだとおもいます。
    こういう状況が生み出せてるのは、途上国の人々の中にも欧米などに留学する人が相対的に増えて、上述した情熱に技術、経営センスが加わるからなせるわざなのでしょう。

  • 世界が変わることにワクワクすることが出来る本

    アジアやアフリカの発展途上国と言われる国で活躍する起業家たちのストーリーを集めた一冊。先進国に比べれば何かが足りないのは当たり前、常識が通用しないのは当たり前。そんな中でイノベーションを起こし、理想を旨にビジネスサイクルを組み立てていく面白さを改めて感じさせてもらいました。

    この世界にいつか挑戦したいと思いつつ、当事者ではない日本人である自分が一体何をできるのか、何をすべきかは更に考えていこうと思います。

  • 途上国の人たちが立ち上げるビジネスは、その地ならではのものがある。先進国の人々の考え方とは、根本的に違う。自立のためのビジネスでなくてはならない。

  • 感想は前半の事例の部分がよかった。貧困層からイノベーションが起こり、新たなビジネスが生まれていることがわかった。そのビジネスって先進国では本当に当たり前のことで、例えば「電気」。貧困層はただでさえ少ない収入を、灯りをつけるために灯油を買っている。灯油の灯りは空気も悪い。そこで太陽光発電を利用したサービスや電機を開発し、ビジネスとして成立させていった。また「流通」。貧困層が住む僻地は、流通網が発達していない。それゆえに日常品が適正な価格で販売されていない。だから貧困層に住む人は、結局高い物を買わざるを得なくなり、貧困の連鎖から抜け出せないでいた。しかしそこに目を付け、「欲しい物を、欲しい時に、欲しいだけ届ける」というビジネスを行った会社があった。もちろん日本のように道路は整備されていないけど、それでも何十時間掛かっても届けるのだ。「電気」も「流通」も、社会ビジネスを可能にしているのは、「携帯電話」の存在だ。IT技術の向上と普及がビジネスを成立しているんだと、本を読めばよくわかる。読んでよかった。とても刺激になったし、「それがビジネスだよな」とも思った。貧困層の市場規模は、今後400兆円にのぼるだろうと言われている。そのどれもが先進国では「当たり前」なことだ。大きく考えつつも、末端の人に善意が届くような行動や仕組みが大事だと思った。

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