入門 考える技術・書く技術――日本人のロジカルシンキング実践法

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478014585

感想・レビュー・書評

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  • 「このスライドは何を伝えたいものなの?」
    「このメッセージは結局どういう意味?」
    「このスライドの重要な部分はどこ?」
    ここ数ヶ月、社内の経営陣に向けた提案書を作成している中で上長から上記のような質問を受け、自身の提案書作成スキル向上の一助とするために読んだ本。

    テキストライティングのみならず、パワーポイント等で図解しながら提案書を作成する方にとっても参考になる考え方だと思った。

    おもに参考になった点は以下。
    ・資料を構成する前段階から「しりてが」といったあいまいな助詞を意識的に使わずにピラミッドを構成する
    ・主メッセージ(結論として言いたいこと)がうまく言語化できない場合はそれ以前の根拠やロジックそのもの、またはそれらの関連性に誤りがある可能性が高い
    ・主メッセージの体言止めの原則禁止
    →何について言いたいのかはわかるものの、何を言いたいのかはわからないため

  • 「あなたの文書は分かりにくい」と言われるのだがどうすれば?という人におすすめしたい一冊。

    分かりやすさは書き始める前に決まる、ということを端的に学ぶことができます。体系的で密度が高いです。

    体系的で密度が高いということは、分かる人・分かっている人には刺さりやすいです。その一方で、そうでない人には結局分からない・分かっていても実践できないというジレンマがあります。そのような場合には、もっと具体的でピンポイントな、文書の書き方から学ぶことをおすすめします。

    自分の文書が他人に伝わらない、という人にはぜひ。ただし、この本自体が自分に伝わってこない、という場合には、より具体的な書き方を学ぶ本を手に取るとよいと思います。

  • 読みやすい文章を書くために読みたい1冊。

    あなたの文章は読みにくい、わかりにくいと言われたときはぜひこの本を読んでほしい。
    なぜ読みにくいのか、わかりにくいかがこの本を読めばきっとわかるはず。

    自分も最初は文章が読みにくい伝わらないということが幾度もあった。もう少し読みやすく書いてほしいと言われてもどのような文章が読みやすいのかもよくわからなかった。
    テクニカルライティング系の本を何冊か読んで、何を意識して書けばいいのかがだんだんと理解できて始めて読みやすい文章がわかるようになった。

    そのようなことがこの本には1冊にまとまっており最初に手に取るには適切であると思われるのでおすすめです。

  • 入門書としては良いと感じた。特にメールについてのことは役に立ちます。できる限りピラミッドを作りたいと感じました。

  • 備忘録
    ・読み手のOPQをを意識した文章を書く。
    →読み手が目指すありたい姿、それに対する現状、gapが何故生まれるか、それを解決する手段

    ・メールの場合は感謝に加えたpdf。
    感謝の言葉を述べる、メインメッセージ、詳細、今後のアクション

    ・ピラミッド構造は帰納法、演繹法でまとめる。
    →帰納法の場合はなぜならば、演繹法の場合は前提が本当に正しいかを確認して、論理構造を確かめる

    ・しりてがは使用しない。しりてがではロジカルな接続ができない
    →しりてが言葉はロジカル接続詞に置き換える

    ・ピラミッド構造のパターンを意識
    →状況のwhy、方法のwhy、行動のhow、主題に対するhow、howに対するwhyの三段論法

  • 文章力強化の教材として、会社の先輩から紹介され読む。「これはすでに知っているし、できている事」と自分では思っていたけれど、そうではなかったと、ようやく分かり始めた。

    自分の作る文章を客観的に見ると、ここに書かれている注意すべき事がことごとくできていない。「知っている」のと、「できるようになる」事は、全く違う次元なのだと理解できた。(読んだだけでは分からなかったが、その先輩からの指摘ポイントを聞いて、自分のいけてなさを痛感した。

    これから実践する上で、何度も読み返して確認したい教科書。

  • 『感想』
    〇相手に提案することは、相手の立場で何が知りたいかを考えること。

    〇相手に伝える答えを先に示し、その理由を相手が何とでも解釈できる言葉ではなく、はっきりとした言葉で述べる。これがいいとはわかっているけれど、つい反応が怖くて濁しちゃうんだよな。

    〇学んだことを下に書いてみたが、これは言葉だけでは理解しずらい。本を読めば例を挙げてわかりやすく解説してある。

    『フレーズ』
    ・OPQ分析(p.26)
    O:Objective(望ましい状況)
    読み手が考えている達成すべき目標や改善後の姿
    P:Problem(問題、すなわち現状とObjectiveとのギャップ)
    読み手にとっての問題
    Q:Question(読み手の疑問)
    問題Pに直面した読み手が、その解決に向けて自然に抱くだろう疑問
    A:Answer(文書の主メッセージ)
    Qに忠実に答える

    ・ようやくメッセージを文章にするときの「4つの鉄則」(p.58)
    ①名詞表現、体言止めは使用禁止
    ②「あいまい言葉」は使用禁止
    ③メッセージはただ1つの文章で表現する
    ④「しりてが」接続詞(英語でいうand)は使用禁止

    ・感謝の言葉にPDF(p.139)
    感謝の言葉
    P:Purpose Statement(主メッセージ部分)
    D:Detail(詳細)
    F:Follow-Through(今後のアクション)

  • 社会人になってすぐ買って、読まずに本棚で眠っていた本。

    この本の考え方のピラミッドを理解すれば論理的に考えられるようになり報告書も分かりやすく書けるようになる。
    社会人なら知らずにやっている人も多いと思うが、考えたことがごちゃついてしまう人には一読することをおすすめする。

  • 本家の『考える技術・書く技術』は、翻訳がイマイチで頭に入ってこないところがあった。一方、本書は同書のエッセンスが

  • 入門書としてお勧めです。その理由は以下の三点です。
    ・考える技術書く技術と比べ、日本語が分かりやすい点
    ・練習問題と解説の内容が非常に明快な点
    ・分量がそれほど多くない点
    先にこの入門書から学び始めることをお勧めします。

  • 内容がわかりやすいの一言に尽きる。
    実例もあり、理解しやすい。
    ビジネスでなんらかの文章(特に提案書)を書く方にはおすすめ。
    今回は図書館で借りたが、オンラインで購入していつでも読めるようにしておきたい。

  • わかりやすくロジカルな文章を書くために、どんな手順が必要なのか全体像と共に、各手順のコツやポイントをわかりやすく示していた。

    ピラミッドストラクチャーは構造を理解しているつもりだったが、まだ活用できるまで落とし込めていなかったと気づくことができるくらい、学びになった。次は実践できるようにしたい。

  • 文章の組み立て方がよく分かる内容だった。
    実践して自然とできるように身につけて行きたい。

  • 日本語の欠点を明記しながら、具体例を多く揃えてくれているので、視覚的にとても分かりやすい。
    文書を書くのが苦手な私にとって、ピラミッドは最高の出会いに感じた。1日一回、感謝のPDFとピラミッドを習慣にできるよう努力したい。

  • 【星:3.0】
    ロジカルシンキングをベースにライティング技術を解説している。
    どちらかといえばロジカルシンキングがメインといった印象である。

    ただ、シンキング・ライティングの両方を解説しようとしているため、どちらの説明もやや深みに欠ける。

    この本を読むよりもロジカルシンキングに特化した本を読む方が得るものが多いと思われる。

  • ロジカルシンキングを学びたくて読みました。

    基礎的なことを学ぶには、とても良かったです。

    この本を元に、ピラミッド型に思考を整理する際のルールや、論理展開のパターンの型を身につけることができそうです。

    本の中に、例題がいくつか出てくるので、それらを用いて訓練ができます。
    ただ、それでは不十分なので、さらに身につけるために、実際の仕事において、自分の文章や他人の文章を題材にして、論理的な文章に書き換えるトレーニングをしようと思いました。

  • 入社1年目のときに、そのまま翻訳版を先輩に薦められたものの、ちゃんと読まず、、4年目にしてやはり必要だと思って読みました。

    なんとなく働く中知っていることだけど、本として整理されて、ポイントをまとめられると、あらためて気を付けようと思いました。
    この本に書いてあることを徹底的に気を付けるくせをつけたら、仕事面で、ほんとにいろんなことがクリアになるんだろうな。気が抜けて、やみくもに文を書いてしまいそうになったら、読み返そうと思います。

    でも、やっぱり先輩のお薦めどおり、入社1年目に読むのが、きっとベスト。笑

  • ロジカルシンキングとロジカルライティングについて合わせてまとめられている。結果として考えをまとめ、それを文書に書くことができるようになる。

    まず、読み手を意識する、という観点でOPQ分析が紹介される。
    その後ピラミッドに関して解説されていくなど、構成がはっきりしておりスラスラと読める。

    また、「しりてが」接続詞の禁止や「So What?」の利用など細かなテクニックも充実していた。メールのPDFは早速利用していきたい。

  • やりましょう!!

    【課題を適切に把握する】
    読み手の立場に立ってOPQを徹底的に理解すること
    ・objective(望ましい状況)
     読み手が考えている達成すべき目標や改善後の姿
    ・problem
     望ましい状況とのギャップ
    ・question
     ギャップの解決にむけて自然に抱くであろう疑問

    最後にquestionに対して明快なanswer(Message)を書く。

    【考えを形にする】
    ロジカルツリーを作る
    ・主メッセージ(要約メッセージ)⇒3~5の根拠グループ⇒3~5の根拠グループの根拠グループ・・・・・・以下繰り返し

    要約メッセージを考えるときの注意点
    ・名詞表現、体言止めはやめる(中身のないメッセージとなるから)
    ・曖昧な言葉は使用しない(できる限り具体的なメッセージにする)
    ・メッセージは一文で終わらせる(2文以上作ると、結局何が言いたいか伝わらない)
    ・複文で表現する場合は、必ず、文の間の関係が明確になるように意識する(「しりてが」接続詞の使用禁止)

    So Whatを繰り返す

    帰納法と演繹法(3段論法等)を使い分ける
    ・帰納法の注意点:前提条件が同じ種類の事実かどうかをチェックする。チェック時は、つなぎ言葉(なぜならばetc)を活用する。
    ・演繹法の注意点:前提条件が必ず正しいかをチェックする。
     ※帰納法の場合は必ずしもMECEのうちCollectively Exhaustiveである必要はない。

  • 図書館で借りた。
    何か内容はいいものの少し今にはそぐわないか

  • ・前に会社の上司が「下位者に教える際の参考になる書籍がないかと思い、探して見つけた」と言っていた本
    ・内容は分かりやすく興味も持てるが、簡単な内容なので苦手意識があまりなければ優し過ぎる印象
    ・改めてインプットする機会という意味では良かった

  • 読み手の立場で相手が知りたいことを端的に書こうとするべきと学んだ。OPQ分析 望ましい状況とその問題点、飲み手に対する答え主文のメッセージ
    ピラミッド構造化は頭の中で即座にできるように、普段からトレーニングしたい。

  • 誰もが一度は読むべき良本だと思います

  • 本家の後にこちらを読みました。こちらの方がコンパクトにまとまってていてわかりやすく、より実践的だと思いました。日本人向けにハマるポイントを解説しているのも好感が持てます。
    この文章も「しりてが」接続詞禁止ルールに従って書かないとと意識できました(笑)。

  • やっぱり本家よりわかりやすい!
    ピラミッド構造の作り方を説明してる
    実例もちゃんとあるのが良いね

  • ビジネスライティングの本!
    定年退職者には無縁の書!

  • バーバラ•ミントの『考える技術•書く技術』の訳者による日本人向けのジェネリック版的な本。

    とはいえ、原著のエッセンスを日本人向けに平易な言葉で解説していることに加え、例文や実践のためのアドバイスなどが分かりやすいため、原著よりもタメになる。

  • ■評価■
    ★★★✬☆

    ■■概要・感想■■
    ○ピラミッド構造を主軸として、文章の書き方について述べた本。
    ○導入編としてはいいと感じた。
    ○深掘りするところでは、書く技術・伝える技術のほうが、より具体例が多く個人的には好みだった。
    ○それでも入門書としては、十分に有用だと感じた。

  • 簡潔な分かりやすい文章を書きたいと考えている人に勧めたい。
    ロジカルシンキング・ロジカルライティングにおいて私が読んだ中で最もわかりやすかった本。
    読み手の疑問にたち、相手の立場に沿って分かりやすい文章を書くための考え方・手法が分かりやすく解説されている。

    https://self-methods.com/introduction-to-thinking-and-writing-techniques/

  • プレゼンテーション、報告書、ビジネスで何らかの文書を書く。その機会があるなら読んでおくべき。
    本書はピラミッド構造で、演繹法、機能法を図示して考える。また、OPQ分析、O:Objective 望ましい状況、P:Problem 問題(現状と望ましい状況のギャップ)、Q:Question 読み手の問題、A:Answer 文書の主メッセージ、で考える。これかが基本となる。
    また、4つの鉄則がある。ここには書き出さないが特に「しりてが」接続詞は使わないは秀逸。確かに見た目は良いが意味がない。

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