LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 962
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478014707

作品紹介・あらすじ

北欧諸国があらゆる「幸福度ランキング」で上位を占めているのはなぜか。 世界的に見ても豊かなはずの日本が、どうして90位なのかーー。
ハワイをベースにノマドライフを実践する本田直之が、幸福度ランキングトップの北欧(デンマーク、スウェーデン、フィンランド)の人たちと 幸福について語り合って得た、確信。

感想・レビュー・書評

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  • 北欧の人の価値観をインプットし自分の意見を加えた一冊。
    シンプルな思考ながら何度もつぶやきたい言葉が多い。

    欲しいもの、なにか便利なものを買うとき、
    「便利なのはいいけどそれは本当に必要なものなのか?」
    「そのお金を使わないで、旅に使うよりも人生を豊かにするものなのか?」
    と北欧の人に問われたときに答えられるように常に選択をしていきたいという衝動に駆られた。

    北欧に憧れるだけではなく、日本人としてどのように豊かに生きていくのかを自分なりに考えるきっかけになりそう。

    以下レバレッジメモ

    数年前にアメリカで流行したアフルエンザという言葉があります。これはアフルエンス(豊かさ、裕福さ)とインフルエンザを合わせた造語で豊かさ病という意味。いらない者を次々と買ってしまう、自分の家や持ち物を人と比べて劣等感を抱いてしまう、すぐに新しい物が欲しくなる。豊かな生活を維持するため長時間労働が当たり前になり、給与水準は下がっていないのに借金や自己破産が増える・・これは当時アメリカでもずいぶん問題になりました。日本でも特に35歳以上のバブルを経験している人たちはこのアフルエンザにかかったままの状態といえるでしょう。先ほど述べたスティーブジョブスが物をあまり持たなかったというエピソードの背景には彼のベースに物質至上主義を否定する、ヒッピー文化的な理想主義があると思います。

    同じように私は日本の若者たちの間にも物質主義から理想主義への揺り戻しが来ていると感じています。お金よりも世の中に役立つことを追求する、若い企業がどんどん登場しているというのも、その流れの一つでしょう。

    常識を疑う人が増えれば、制約がなくなっていく
    幸せを感じるためには自由である事が重要です。それはここまで述べた通り、物質的にも精神的にも時間的にも言えること。時代は変わっているのですから、自分たちも進化していかなければならないでしょう。今までの常識に縛られたり、囚われたりしていては新しい幸せは実現できません。常識に縛られるというのはある意味とても楽なことです。たとえば、毎日制服を着ていればいちいち着る物を考えなくていいように、縛られてさえいれば、自分で考えることも、頑張ることもしなくていい。毎日同じ時間に会社に行って、たんたんと仕事をこなして、上司が帰るタイミングで岐路につく。あとは給料も納税も福利厚生もすべて会社がやってくれるのですから。そして何で同じ時間に出勤しなくちゃいけないんだろう。とかなんで上司が残っていると自分も会社にいなくちゃいけないんだろうという常識すらも疑わなくなってしまう。それはとても危険なことだと気付くべきです。

    住環境は自分のライフスタイルを充実させるプラットフォーム
    人が生きていくうえで大切な3要素に衣食住があります。北欧の人達に取材してみて感じたのが衣食住の中で衣と食のニーズが異常に低く、住が高いことでした。それと同じくらい重視されているのが前にもふれた旅。プライオリティの順番でいうならば住、旅、食、衣となるでしょうか。北欧の国々は労働時間も短くまた冬が長く日照時間も短い、それだけ家で過ごす時間が長いということもあるでしょう。北欧と言えば家具などのデザインが有名ですが、これも家で過ごす時間が長いことが理由。シンプルで長期間使っても飽きがこない快適なものをデザインしようというところからきているのだそうです。一方私が暮らしているハワイは、温暖で日照時間も長く、外で過ごす時間が長いので、家具などはカジュアルな物が多く、それほどこだわりがありません。その代り、家の外にある自然がすべて自分のもののような感覚で使える、住んでいること自体にすごく幸福を感じられる場所だと思います。衣は薄着で大丈夫なのでそれほど高くなく、海や山などでスポーツをすること先ほどの4つの要素でいえばやはり旅にあたるものを重視する傾向にあります。ニュージーランドは肉や魚は近くでとれた安全なものまた野菜はもちろんオーガニックと食のプライオリティが高い。そして家の前で釣りができるといったようにアウトドアや自然と触れ合う住に最も重きを置いていました。北欧は家の中、ハワイやニュージーランドは家の外と違いこそあれ幸福度の高い地域国々では等しく住環境を重視していることがわかります。家はただの物ではなく「ライフスタイルを充実させるプラットフォーム」なのです。
    また最近私が注目しているのが福岡です。家賃はだいたい東京の半分で一軒家を立てるコストは3分の1~4分の1程度。海と山に囲まれた街のサイズもちょうどよく、ご飯もおいしい。地理的に見ても日本の大都市の中で最も海外に近くて、空港は市内の中心部からすぐ。東京へ出るのも便利だし、私が暮らすハワイへの直行便もある。ネット系の会社の中では本社を福岡に移したところも出てきています。

    年収や資産が少なくても、自分の収入と支出を自分で決めてコントロールし、「何か欲しいものがあったら買えるし、やりたいことがあったらできる」と感じている人は幸福度が高い。収入や資産が多いかどうか、実際に欲しいものがたくさん買えるかどうかが重要なのではありません。収入と支出のコントロールができていればいい。欲しいものが買えるし、やりたいことがあったらできると「思っていることが重要」なのです。そもそも私は、定時出社しなくちゃいけないとか、スーツを着なくちゃいけないと言った、いわゆる常識が得意ではありませんでした。もしかすると、そういう常識に耐えられてしまう人は危ないかもしれません。学生時代には茶髪はいけないとか髪はここまで切ってこいとか古い常識に縛られてそれに疑いを持たないように教育されてきたでしょう。これも一種の洗脳のようなものです。ただ常識を疑って常識に従わない人になれとか単に反発しろというのではありません。自分の判断基準と価値観を持って判断することです。自分にとって何が大切なのかなんて腰を据えて考えることはあまりないでしょう。幸せってなんなのかな?周りが言っていることと、自分が思っていることはあっているのかな?と時間を取ってじっくり考えること。そうしないと常識に流されてしまいます。そして常に考えていないと、単にずれた人になってしまうのです。

    他人軸から自分軸へ
    私が学生時代に大企業が合わないと思った理由の一つに自分で自分の仕事内容を決められないということがありました。今の時代にも多々あることだと思うのですが、例えば営業をやりたいのに全然違うことをやらされてしまうような。これは北欧の国々では絶対にありえないことです。とくにしっかりした大企業で会社に守られているとその判断基準や価値観といった能力がどんどん失われてしまいます。敷かれたレールにそのまま乗っていくうちに疑う余地もなくなってしまう。自分で考えなくなってしまう。するとまわりに合わせるようになってきて、周りの人が家を買ったら僕も買わなきゃ、車を買い替えたら3年に1回は買い換えるのが普通だというようなよくわからないことになってしまう。
    ずっと同じ環境にいると考え方が凝り固まってしまうと思ったから引っ越しをしました。もちろん変わらないことは楽だし引っ越しには面倒なことの方が多いでしょう。でも変わることで得られる変化や思考の柔軟性を持っておきたかったのです。これだけ世の中が変化していく時代一番怖いのは変な常識に縛られてしまうことです。そこから逃れるためにはとにかく定期的に壊して作り直すこと。いつもの道中で会社に行って、いつもの昼ご飯を食べ、会社の同僚とばかり付き合っていては思考は固まってしまいます。
    その会社の常識や、そのコミュニティの価値観にどっぷり浸かってしまうと思うのです。

  • 実は社会系の評論かと思い,手に取りました.
    どちらかというと幸福論なので,哲学系または自己改革,啓発系の内容です.

    本田さんのおっしゃられていることには,多く共感いたしました.

    以下内容を整理いたします.

    全世代と今世代との「豊かさ」に対する意識のギャップ,
    幸福指標,幸福論自体が日本国内で変化しているということ(「絶望の国の幸福な・・・」),
    文中で私が特に興味を持ったのは,具体的に幸福度ランク上位にある北欧諸国の人々に対してインタビューを実施なさっていたことと,
    文中でこれらの声を具体的に紹介されていたことでした.

    さらに,ご自身が国内外を行き来なさっていることや,周囲の働き方の変化などを挙げ,
    これを可能にする時間・お金のセルフコントロールの重要性と,
    衣食住に加えた経験と家族・友人などの大切さを主張し,
    「幸せ」の条件,「幸せ」の再定義という意味で
    取り組むべき10カ条をあげていらっしゃいます.

    まず自己を変え,柔軟に社会の変化に対応できる体制をつくること.
    全から個へ価値観のシフトを行うこと.
    以上が本書の趣旨であったと考えます.

    具体的に文中では,新しい生活スタイルとしてシェアやノマド,デュアルライフを挙げ,考え方の転換,シンプル志向を推薦していらっしゃいます.


    おおむねの内容が参考になりますし,
    今後自分自身を社会の中でいかに生かしていくのかを考えるうえで
    どれも重要なことだと思いました.
    働き方を考えるという意味では,非常に前向きになりました.


    ただ一つの疑問は
    そもそもこれら10カ条の内容を見ると,
    自分の幸せや自由度の高さに気が付いていない人々が対象である
    (一定の意識レベル,健康レベル,家庭レベル,ないし幸福のポテンシャルを有する人を対象にした10カ条である)
    のではないかという点でしょうか.


    でもそうはいっても,やはり,ひとりひとりが幸福の形を選ぶという点では,
    同じことであり,それらに向かってとりうる道は違えども,
    個の意志をもち,幸せに対し前向きになり,
    それぞれの形で実現をめざす,というおおむねの傾向は,
    通じていると思います.

    以上までをまとめて,
    自分の身の丈,自分の能力を過不足なくきちんと評価し,
    身近にできることから徐々に見直していくということ,
    自分の能力や自由度を過小評価ないし卑下せず,
    幸福に生きようとする意識や努力,
    が,きっと,必要なのだと,思いました.

  • ノマドライフ、自由を手に入れるための導入本。
    やたら繰り返してたのが、
    「今の会社にいてもずっと安泰な保証はない」
    「お金が重要ではなくなる時代が来る」
    「モノをもたずシンプルな生活を送る重要性」
    「自分の価値判断で物事を決めよう」
    などなど。
    今の生活に疑問を持ち始めてこういう生活を目指す人、やっと日本でも増えてきてるのかな…?
    やば、めっちゃわかる!と共感する一方、今までのいわゆる“ジャパニーズスタンダード”を貫いて生きてきた人からは「何自由勝手なことばっか言っちゃってるの」て思われるだろうなぁ…とか考える冷静な自分も。それってやっぱりわたしもそういう伝統的な日本人的考えを少なからず持ってるってことなんだろうか。(それが時代遅れということもわかっていつつも)
    日本を飛び出したら、それがスタンダードでないことはもう何度も体感してるのにね。
    その辺の自分の中の葛藤にも気付けた。
    一言で言うと、これからの人生、「自分が幸せになる選択」を「自分の判断で」選んで自由に生きていこう!というもの。

  • チェック項目11箇所。シンプルに暮らしたいと思うのであれば、真剣に自分の生活や人生を考えなければなりません、しかもそれを、「自分の意志」で選んでいくことが重要です。物質市場主義とは、言い換えるならば、車や家をはじめモノや場所など、さまざまなあ制約に縛られて生きることでもあります。 モノを買うことは短期的な欲求を満たすこと、その反対に経験や体験はもっと短期的な視点で得られる利益なのです。現代の日本には、瞬間の欲求を満たす選択肢があまりにもたくさんありすぎる。自由を与えられるということは、自己管理をしなければならなくなったということでもあります。北欧の人たちに取材をしてみて感じたのは、「衣食住」の中で「衣」と「食」のニーズが異常に低く、「住」が高いことでした。格差社会だとか、今の若者は不幸だとか騒いでいるのは、上の世代だけ、時代に合わせて人々の価値観が変わっていくように、幸せの形もまた変わっているのです。なにより重要なのは「自分で選ぶ」ということ。「常識を疑って、常識に従わない人になれ」とか、たんに「反発しろ」と言うのではありません、自分の判断基準と価値観を持って判断することです。お金がなくても、工夫次第ではもっと面白いことができるはずだし、もっと楽しい人生が送れるはず。ポジティブな選択としていろいろなものを削っていくことが、これからのダウンシフトです。

  • 著者・本田さんの『リーディング 3.0』は、自分にとって、「読書」、
    ひいては「情報」をシェアしていこうと動き始める、具体的なきっかけになりました。

    また、「ソーシャル・リーディング」との概念を強く意識したのも、ココからです。
    そんな本田さんが「新しい幸せ」について、北欧を題材に述べられた一冊となります。

    - 自分の判断基準と価値観を持って判断する

    『ノマドライフ』でも述べられていましたが、自分らしさを軸にする大切さをあらためて。
    かと言って焦らずに、堅実に土を耕し、種をまくことが必要だとも。

    - シンプルに暮らしたいと思うのであれば、
      真剣に自分の生活や人生を考えなければなりません

    黙って受け身でいるだけでは、誰も何も助けてはくれなくなっている、と感じます。
    そんな中でもやはり、好きな事についての情報共有は続けてみようとも。

    - 自分に得意なこと、好きな趣味がある人は、
      まずは積極的に情報を発信してみる

    そして、いつ 「セレンディピティ」 と出会っても大丈夫なように、
    準備と心構えはしておこうとも感じました、なんて。

  • やはり、本田直之さん好きだ。

    ノマドと聞くと一見自由で楽しく見えるが、自分が何を望み、家族とどうありたいかなど真剣に考えずして成り立たないと思う。

    これからどう生きていくか、どんな生活をしたいかを考えてる人・悩んでいる人には特にオススメ!

  • 所有することのリスクを洗い出し、何かを買ったり手に入れたりすることで満足するより、経験や人とのかかわりあいにお金や時間を使おう、という話。

    もともと一定確率で、このような考え方をする人はいたと思う。しかし所得が不安定な現代の世の中ではこの思考にたどり着く者が増えたのではないかと思う。そもそも所得が少ない者、所得が少なくなりそうなリスクに備える者、所得は多いが所有によって得る満足感の空しさを知ってしまった者。

    本に書かれていることはとても共感できる。もともとあこがれていたイメージにはたどり着かなくとも、コストの低い代替案でも同じ経験をすることはできるかもしれない。

    瞬間の欲求を満たす選択肢に流されず、長期的な自分の幸福を考える。今、この瞬間が人生なのだ。

  • 幸せについて自分の価値基準を持つことの重要性に改めて気づかされました。マテリアルなモノではなく、これから先の人生の糧となるような経験とか仲間ってやはり重要!そういったものに恵まれるためにも、自分のブランド価値を高めないと。

  • 古い価値観に違和感を覚え、これからは自分にとって何が幸せなのかを見極めて生きて行きたい。そう思いながらも、物質的な豊かさに引っ張られ、ふと虚しい気持ちになってしまうことが度々あった。この本を読んで、ぶれそうになる自分の価値観の軸を取り戻すことができたし、幸せについて常に考えていこうと思えた。「好きなこと」を仕事にしないというのは、今の私にピッタリのメッセージだった。好きじゃなきゃ続かないから頑張らない、お金になりそう、うまくいきそうだからやってみようっていうのはやめよう。

  • 所得はあるのに、日本が幸福度ランキングで上位に入れないのはなぜなのか。一方で質素な生活ながらランキング上位の北欧にはどんな秘密があるのか。著者が実際に現地の方々にインタビューしながらまとめた一冊。

    以前読んだ『ノマドライフ』と重なる主張が多かったため、あっという間に読めてしまい、やや物足りなさも。

    日本人は旧態の価値観から抜け出せておらず、それが個人の満足度を下げてしまっているのではという結論。それは会社が幸せにしてくれる、という他人に依存した考え方。そして自分の幸せとは、ということを真剣に考えないままに、給与は上がらないし会社もつぶれてしまうという時代へ。自分の幸せが何なのかがわからず、よってそれを追い求めることもできないので満足感が得られないという結果になっている。

    筆者は決してノマドという生き方を勧めているわけではないのだが、やはりこれからは個人が自分で食べていくチカラを付けるしかないのだろうと思わされる。バブルは終わったのだし、誰かに与えられる幸せではなく、自分で選んで手にする幸せを。

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著者プロフィール

レバレッジコンサルティング株式会社代表取締役。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導く。現在は、日米のベンチャー企業への投資育成事業を行う。 ハワイ、東京に拠点を構え、年の半分をハワイ、3ヶ月を日本、2ヶ月をヨーロッパ、1ヶ月をオセアニア・アジア等の国を旅しながら、仕事と遊びの垣根のないライフスタイルを送る。これまで訪れた国は50ヶ国を超える。 著書に、レバレッジシリーズをはじめ、「脱東京 仕事と遊びの垣根をなくす、あたらしい移住」等があり、著書累計250万部を突破し、韓国・台湾・中国で翻訳版も発売。

「2016年 『何を捨て何を残すかで人生は決まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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