ITに巨額投資はもう必要ない―600億円の基幹システムを60億円で構築したJメソッド導入法
- ダイヤモンド社 (2011年2月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478015278
作品紹介・あらすじ
24時間ATM利用手数料無料、キャッシュカード即日発行-。革新的顧客サービスを10分の1のコストで実現。ハーバード・ビジネススクールを始め、世界が注目する、まったく新しい効率的なITシステム導入法とは?-。
感想・レビュー・書評
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Jメソッドの中味はオーソドックスな内容だが、これをITでやり切れる覚悟があるかどうか。そこが別れ道。
ただ、適用出来る会社は実は多いはず詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
銀行の基幹系システムを少ない投資で作り上げたとよく題材に挙げられる新生銀行の話。
システムの部品化、モジュール化、コンポーネントの再利用、プロトタイピングをしながら作り込んでいくアプローチ。決して物珍しいやり方ではないが、これらを徹底して行なったことに成功の秘訣があるのだろう。
この本からだけではどのようにこの「Jメソッド」が導入できるかは正直言って分からない。基本的な考えが分かるのみで、あとは自分たちの実情に合わせて進めていくしかない。
どのように低コストでシステム開発ができるのか知りたいという目的だとあてがはずれる。 -
ITの知識が乏しいのでpossibilityの評価が正確にできないが、改革にあたり①企業が危機的状況にあること(コスト削減が急務であること)、②強いリーダーシップがあること、③メソッドへの確信が必要といっており、資本および取締役に外資の血が入っておりとくに②が強力に働いたことが成功の鍵だと感じた。また、ユーザーでもITでもなく「顧客目線でのシステムづくり」に言及しており、企業が見落としがちな点が汲み取られている点が新鮮だった。
銀行本業のトップラインを伸ばさねばならず、かつデジタル化が進む中、コスト削減とIT投資は必須であり、参考にされるべき箇所はあると思う。 -
用語は独自だが、結局は SOA、アジャイル開発、トップダウンでの改革、といった要素を大事にしましたよ、という感じか。
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新生ユーザーとして確かに他の銀行との違いは実感している。「Jメソッド」については、全体を導入できる企業や場面は限られているし、コストの部分はもう少し説明が欲しかったが、各フェーズの手法は誰にでも利用可能。システム開発に関わる人間であれば、今後の開発にあたって参考になる。
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個々の方法論については特に目新しい物は無かったように思われるが、成功(?)した事例を通して実現に向けたヒントを与えてくれる。
どちらかと言えばCIOが読むべき本で、CEOやIT専門家が見ても勘違いするかゴミとして捨てるかどちらかだと思われる。 -
考え方としては、見える化、バザール、モジュラー型モデルなど含蓄深いものがある。特にこれだけ大規模な見える化の実施例は非常に興味深い事例であった。
ただ、結局政治に関する悩みはつきないという気がした -
ひとつの方法論として、勉強になることがたくさんあった。
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必要な人にとってはとっても必要な内容。読み終わってもまだ、「そんなにうまい事いかないよ…」と頭の片隅で思ってしまうが、解決出来ずに五里霧中という状態からは抜け出せるかも知れない。
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24時間ATM利用手数料無料、キャッシュカード即日発行など、革新的顧客サービスを10分の1のコストで実現。