オタクの行動経済学者、スポーツの裏側を読み解く 今日も地元チームが勝つホントの理由

  • ダイヤモンド社 (2012年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784478015445

みんなの感想まとめ

スポーツを統計的に分析し、伝統的な格言の妥当性やスタッツの正しい使い方を探求する本書は、行動経済学の視点を取り入れたユニークなアプローチが特徴です。著者の一人が行動経済学者であることから、審判のバイア...

感想・レビュー・書評

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  • 統計、数字を用いてスポーツを分析した本。伝統的に使われてきたスポーツ格言の妥当性や、粗っぽく使われているスタッツの正しい使い方を示したりする。
    著者のうちの1人は行動経済学者であるが、行動経済学を用いて分析しているのは一部分にとどまる。

    しかし、その「一部分」が本書の中で目を引く部分である。
    行動経済学的な分析によると、審判も人間である以上、その行動は(無意識のうちに)バイアスがかかっているという。
    そのバイアスによって、(無意識に)ホームチームに有利な判定がなされ、ホームチームの勝率が高いことの主要因となっている。

    サッカーではプレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエA、MLSのいずれにおいても審判のバイアスがあるが、それは
    ・観客が多いほどいっそうはっきり表れる
    ・しかし、陸上競技場で行われる試合では半減する
    ということが観測されているという。
    (平塚競技場を本拠地にするサッカーチームを応援する立場としては看過できない結果)

    行動経済学による説明は多くないが、統計を使ってあれこれ説明するのは面白い。
    ドワイト・ハワードは数多くのブロックショットを記録しているが、各プレイの価値を考慮すると数は少なくてもティム・ダンカンのほうが評価されることになる、とか。

    あと、MLBでは観客数が多く収入が安定しているチームはリーグ優勝する頻度が高いのに、カブスが「外れ値」になっていることも分析している。
    シカゴ・カブスのファンとしての自虐ネタなんだろうが。

  • 「マネーボール」「サッカーデータ革命」のようなスポーツ統計本も、「ヤバい経済学」「予想どおりに不合理」のような行動経済本も大好物。
    なので、タイトルだけで手に取ってしまう。

    構成としては、この類の本で見慣れたやつ。定跡を疑え!と定跡を数字でひとつひとつ検証していく。
    自己ツッコミ多めの軽妙な語り。翻訳者はヤバイ経済学と同じ方!具体的なチーム名、選手名がでてくるので、読み物として楽しめる。NFL多め。

  • 第6回毎週ビブリオバトル

  • とてもとても面白いのですが、、、NFLとMLBとNBAを相当期間見ていないと伝わらないかも。下にリンク貼りますが、初手から「2007年シーズンのスーパーボウルのイーライ・マニングからデビッド・タイリーへのパスプレイは、サックの判定が妥当」だよ。僕も知らない話や選手が多かったので、100%楽しめたとは言えず。「不作為バイアス」と、「みんなが見たいゲームを作り出すために審判が何をするか」についての本。もう少し短くまとめたほうが良かったなあ。最も感心したのは翻訳の巧みさ。凄く読みやすい。

  • スポーツに従事するものにとって必読な一冊。

    <費やした時間> 飛び飛びで2週間

    この本に書かれている全てのことを知っておくと、間違いなく仕事の役に立つ。

    応援は戦力だ。何処かのチームがそんなキャッチでファンクラブ会員を集めていた。私は建前上そう信じているふりをしていたけど、実は応援は戦力だ。大観衆の声援によって選手のパフォーマンスは変わらないけど、審判にプレッシャーをかけることができる。それによってホームアドヴァンテージが生まれる。なるほどなあ。ここがこの本で一番響いた点。

  • 行動経済学的な分析をトップアスリートの行動に当てはめて分析したもの。
    損失回避-ゴルフでは、バーディ(得)よりパー(下回ったら損)を狙う時の方が同じ条件の元ではクリアできる可能性の高いショットをうつ。バーディパットはショートしがち。
    実績のないNFLヘッドコーチは4thダウンでギャンブルしない(勝率は上がる戦略でもしくればクビになりやすいから)。
    切りのいい数値を目指す-
    三割0厘打者の方が2割9分9厘打者より圧倒的に多い。20勝投手の方が19勝よりもちろん圧倒的に多い。
    ホームチームが強い理由−
    プレーの質は変わらないが、審判の判断が変わる。観客の入りにより心理的なプレッシャーが強まり有利度合いが変わる。
    チームvs個人の能力−
    スター選手の存在が重要。バスケは大きく、野球は少ない。
    ドラフト一位の評価−
    過大。
    シカゴカブス(おそらく阪神も)が弱い理由−
    観客数の勝敗へのセンシティビティが低いから。

  • 12.28読了。最近スポーツでも盛んに統計学的手法が用いられているというのは知っていたけど、この本では統計的な裏付け+行動経済学的アプローチでスポーツにおける様々な現象(ex.なぜホームチームの方が勝率が高いのかなど)を説明している。野球に関する章は面白いんだけど、アメフトはアイシールド21レベルの知識しかないので、あまり楽しめなかった。野球、アメフト、バスケが好きな人は読むと得るものが多いんじゃないかな。

  • 『マネーボール』もうそうだけど、アメリカのスポーツノンフィクションは統計学ガッツリで説得力が半端ない。
    とは言え納得行かない点もあり、また自分の仮説と合致するところもあるので、その辺はまた個別に検証してみよう。

  • 今日も地元のチームが勝つワケも、阪神タイガースが優勝できないワケもわかって面白いです!(笑)

  • 経済学者とスポーツライターのコンビが、
    統計分析と行動経済学の知見をフルに生かして、
    「スポーツの神話」を片っ端から斬っていく。

    アメリカ4大スポーツ+学生スポーツ、ゴルフ、テニスあたりを
    中心素材としているが、
    おそらくこれは全世界のあらゆるスポーツに関して
    言えそうなことばかりであろう。
    我々は、「こうなのだ」「こうあるべきだ」と思っていることは、
    だいたい間違っている、ということについて。

    どの事例も興味深いが、
    個人的には「ホームアドバンテージ」の解き明かしが特に
    秀逸だと感じた。
    選手のプレーには、観客の応援はほとんどプラスにもマイナスにも
    作用しない。
    PKやフリースローといった静止プレー(諸要素を排除できる)のデータで
    見ればそれは明らかである。

    じゃあいったい何が、というところで挙がっているのは
    「日程」と「審判」。
    この2つで、ほとんどのホーム有利の勝率になる説明がつくという。

    ホームチームの日程はアウェイより楽であり(アウェイは連戦を強いられるケースが多い)、
    また審判はホームの観客からブチ切れられたくなくて、ホーム有利の笛を吹く。
    それらが、すべてである。

    それはまた、スポーツ間でのホーム勝率の差も説明づけられるのが
    見事である。
    セリエA 67%  NBA 60%  NFL 57%  MLB 54%
    審判の笛がどの程度得点を左右する競技か、とか、
    あるいは審判のジャッジの正確性を確かめるシステムがあるか、とか、
    そういったことでこの差の多くは説明がついてしまう。


    まぁ、こういうことを仮にしたり顔でスポーツファンに
    力説したところで、
    だいたい嫌な顔をされて終わるのだろう…
    と筆者たちもよく分かっていて、
    しかしそれでもなお、
    こういう書物が世の中で受け入れられるようになったのは
    スポーツにおける科学的な見方の浸透なのではなのではないかと思った。


    行動経済学の立役者であり、スポーツにおけるホットハンドの
    存在が「確率の産物」であることを明らかにした
    故エイモス・トヴァスキーの言葉がp.373にあるが、
    それがすべてに思える。

    「ぼくはこの話で1000回は論争した。
     ぼくはその全部に打ち勝ったけど、誰一人として納得させらなかった。」

  • いや、面白く読めますよ。とりわけ、アメリカプロスポーツをよく見る人は、スタープレイヤーやコーチの名前が具体的に出てくるので、グイグイ惹きつけられること、うけあいです。

  • 800 文英堂

  • かなりざっくりまとめると『マネーボール』を2で割ってから『ヤバい経済学』を足してさらに2で割ったような本(そもそも著者はパクリを認めているし、日本版カバーはどこかで見覚えがあるデザイン)。行動経済学的にスポーツを分析すると実際には不合理なプレーがその世界の常識となっていて、どのようなインセンティブがその行動に繋がっているのか、というあらすじ。

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階開架 請求記号:780.13//Mo81

  • セイバーメトリクスに、心理学、行動経済学を加味すると、さらにおもしろいチーム運営ができる気がします。

  • スポーツ好きの経済学者が、行動経済学の理論を使って本気でスポーツに切り込んでいる本である。かと言って専門の論文のような硬い文体ではなく、楽しみながら順を追って著者の論理を読み解いていくことができる書き方になっている。この辺は見事な能力だと思う。経済学者の目は、われわれが気づかないスポーツの事象、あるいは気づいているがなぜなのか理由がよくわからない事象、そのスポーツの専門家が放送の解説などでしゃべる定説などに鋭い分析の視点を当てている。それはたとえば審判の判定の問題、監督が選択する戦略の問題、ホームアドバンテージの問題など十数個の場面にわたる。ホームアドバンテージの問題は多くのスポーツで勝敗の統計を整理すれば事象が見つかる。少し厳密に統計学を適用して分析すれば勝敗への寄与度なども推計できる。しかしながら、なぜそのような事象が起きるのかその理由を語ることは難しい。慣れや、声援、あるいは疲労度などいろいろな原因が考えられても、決め手になってはいない。そうした中でこの本で説明されている行動経済学的説明はユニークで成功しているようにも思える。

  • スポーツの格言、定石が本当にそうなのか検証する本。

    本当にそうなのもあるし、そうでもないものもありました。

    真面目にやってるので、面白いし統計とそれを使い技術って大事だなあと思いました。

    (以上、ブログ全文です。)

    ブログはこちら。
    http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4272680.html

  • 書店で見かけて購入。
    納得できるところと、それはどうかと思ってしまうところと、同じ本の中でも満足度に差がありました。
    「サッカーの場合、移動距離が長い国でも短い国でもホーム有利で、一概に移動で有利不利が分かれるとは言えない」というのはわかる一方、ホームでジャッジが有利になるというのは、それだけがホーム有利の原因とはいえないような。内容がなんとなくしっくりこなくて、読んでいて考えが変わるということもなかったです。
    全部は読みきれなかったのですが、無理に買う本じゃなかったかも、と思いました。

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