考えてるつもり ――「状況」に流されまくる人たちの心理学

制作 : 江口泰子 
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 175
レビュー : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478015940

感想・レビュー・書評

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  • 2016/05/03

    買おうかな

    状況で変わる!

  • 人間というのはいかに偏見があり、状況に流されて判断しているか。

    自分だけは違う、というのがいかに間違っているかがよくわかります。

    非常にウィットに富んだ文章で読みやすいです。

    この本で伝えたかったのは人間の意志の脆弱さではなく以下の文章に集約されている。

    「自分が偏見を持つ存在だと認めることで、潜在的なものを顕在化させ、ひっそりと潜む先入観の力を削ぐのである」(本文引用)

    とても面白かったです。おすすめです。

  • 筆者は「人間は自分で思うほど主体的な存在ではない。周囲の世界はつねに私たちに影響を与え、考えを色づけ、行動を導いている」つまり、私たちは状況に長されながら生きている。
    社会が自分と違った方向に流れているとうすうす気が付いていても、それについて行動を起こさない。状況にながされている方が楽なのだ。怖い話である。

  • 心理学の実験結果を豊富に引用し、状況の力にあえて目を向けず「見たまんま」を原因と捉えようとする性質を明らかにしている。本書で引用される実験は、「授業中、質問の時間に誰も手を挙げない」「グループ全体に連絡を一斉送信すると、レスポンスが少ない」といった、あるある!とうなずいてしまうようなものが多く、それらの原因を心理学的見地から説明している点が、非常に面白いと感じた。

  • 状況が大事であることは理解できた

  • 第五章、男女差の項など特に興味深い。数学テストで水着を着て受けると、得点は男性の方が高いが、セーターを着て受けると差がなくなるという例など、社会的、環境的に置かれている状況、それもリアルタイムなものに人間の思考や振る舞いが影響されるという説明は、他の心理学の本ではなかなか見ない記述スタイルで面白い。扱っているテーマ自体はどれも有名だが、それを「魅せる」書き方がうまいと感じた。

  • 状況の力というのはよくわかった。
    所々ジョークを交えて書いているがその必要はあるのだろうか。
    もっと整理して書いてあればもっとわかりやすくなる。

    しかし人は大勢いると、助けに動けなくなるというのは興味深い。やっぱりいつも率先しよう。

  • プロローグ 最悪の「状況」を制するために
    第1章 この世は「わかったつもり」でできている
    第2章 助けるかどうかは「周り」を見てから
    第3章 「みんなの意見」はいつだって正しい?
    第4章 「本当の自分」なんて探しても見つからない
    第5章 「男らしさ」と「女らしさ」は、生まれつき決まっている?
    第6章 好きも嫌いも「見覚え」次第
    第7章 この世の誰もが持つ「偏見」というメガネ

  • 状況の力は人の心理をたやすく変えうることを指摘して、その状況を利用して自分に有利な状況をもたらせるようにしよう、みたいな内容。社会心理学の一般向けの本。
    人種の話などもあるが、それなりに日本人読者も想定しているような感じで、さらに書き味も軽めなので読みやすい。
    ただ、心理学の実験が端折って簡潔に書かれているが、そこの部分の理解が私には難しかった。それでいいのか?…みたいな。ちゃんと巻末に参考文献リストがあるので問題は無いのでしょう。

    この本を読んで、状況の力については少し理解できたので、ものの見方やバイアスに自覚的になれそうな気がした。

  • 「よ~く考えよう、お金は大事だよ」という保険会社のCMがある。確かに考えることは重要だ。しかし、よく考えているつもりでも実際のところは周りの状況に流されているのに自分では考えていると思い込んでしまう。そんな始末の悪い人間の習慣について考えているのが今回の本だ。

     うーんと考えさせられるのが、都会の人は困った人を助けないことが多いというもの。その理由は、都会では気を取られていると自分のやりたいことが後回しになってしまい注意力が散漫になってしまうため。そして、人がたくさんいるのだからきっと誰かが手を差し伸べるだろうという希望を込めた観測でやり過ごそうとする人が多いというもの理由の1つとある。

     そして、もう1つは、「本当の自分」なんて探しても見つからないという章だ。これを見ると、自己啓発業界の方や、信者の方たちから「ブー、ブー」とブーイングを浴びせることが書かれている。自分が何者か探しているのに、本当の自分がこれさえやればわかるなんてお手軽なことがあったら誰も苦労はしない。

     考えているつもりで「対策」を立てているつもりになっている「原子力ムラ」や、税金を上げることに熱を上げている「霞が関ムラ」の住民の方々には特に読んでもらいたものだ。

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