采配

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.04
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016268

感想・レビュー・書評

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  • なかなか。

  • 落合だからもっと独自のすげー理論家と思ったら意外と普通。
    前に読んだ橋上の方が独特で面白かった。,

    俺は一生懸命やったのに。と憤慨しても道は開けない。上司や監督に嫌われているんじゃないのか。そう考え始めた時には,自分を見る目が曇り始めたサインだ。

    国のため,世界一になるためという大義名分があると,組織図や契約を曖昧にして物事を決めようとする。

    何も反省せずに失敗を繰り返すことは論外だが,失敗を引きずって無難なプレーしかしなくなることも成長の妨げになるのだ。

    手抜きを放置するとチームには致命的な穴があく。

    休暇というのは思い切り遊びたい時に使うものだ。ちょっと体調を崩したくらいで欠勤したら,有給休暇を使われてしまう。だから,具合が悪い時には会社まで来て机で寝とけ。

    難しいことを言ってくれる人の言うことほど,しっかりと聞きなさい。

  • 自分の頭でしっかり考えてきたからこそ、考え方にブレがなく、論理的。こんな風に考えれる人間になりたい。色々含蓄のある言葉があったけど、今の私にとってはこれかな。
    自分の職場に居心地の良さを求めるなということだ。どんな世界でも円滑な人間関係を築くことは大切だ。しかし、上司や先輩が自分のことをどう思っているかを気にしすぎ、じぶん期待されているという手応えがないと仕事に身が入らないのではどうしようもない。物質的な環境がよくないと感じたら、上司に相談したり、改善の提案をすることは必要だが、人間関係の上での環境に関しては自分に合うか合わないかなどという物差しで考えず、目の前にある仕事にしっかり取り組もうと割り切るべきだと思う。

  • 「常に全力を尽くすことは、明日に希望を見出すことでもあるのだ。」
    ものすごく合理的で、ものすごく原理原則に忠実で、ものすごくプロなリーダーは、ものすごく熱い人なのでありました。その場面で最善と思える決断の連続が采配。ブレない強さ、落合、カッコいい!

  • ●内容
    ・落合監督によるマネジメント論
    ・野球を題材にマネジャーの心得を語る


    ●コメント

    (マネジメント)
    ・自分にない色(能力)を使う勇気が、絵の完成度を高めてくれる。

    (目標達成)
    ・勝負に絶対はない。しかし、最善の策を講じていけば、仮に負けても次に勝つ道筋が見える。

    ・ただひたすら勝利を目指していくこと。そのプロセスが、人生というものなのだろう。

  • 野球好きと著者に興味があったので、読み始めました。
    監督時代の話をベースに、ビジネス向けに分かりやすく書かれており、参考になりました。

  • これを読んでなるほどと思った私は、やはり考え方が体育会出身ならではだからであろうか。
    独特のリーダーシップをとっていたと思っていたが、その根拠を知ると、なるほど、そっちが正しいと思えてしまう。また、本当はそうしたいところだが、なかなか押し通せない。

    どの世代でもリーダーを目指すもの、特に体育会で育った人間には理解できる内容だと思う。落合さんは挫折した、などと書いてはいるが育ちはやはり体育会系。現代の若者にあてはめるのはなかなか難しいとは思うが、良い指標になるのでは。

    こうやっていろいろな人の考えに触れるのは面白い。

  • 落合監督って、こんなに物事を深く冷静に考えていたのかと感動しました。監督に就任してから見事な実績を残しているだけに説得力もあります。「山井投手の幻の完全試合」の裏にあった落合監督の采配や、現役時代、45歳までプレーできた“企業秘密”は特におもしろく、印象的。リーダーシップとはあまり縁がない私にも、胸に響く言葉がたくさんありました。

  • リーダシップには、大きく2つのタイプがあると個人的に考えています。
    一つは、その世界で輝かしい実績と能力を持ち、それらをベースとして俺についてこい、というリーダシップ。またはそれに似た形で人と組織を引っ張っていこうとするリーダシップ。「カリスマ型のリーダシップ」とも言えるでしょうか。
    もう一つは、自らの実績や能力に関係なく、組織を構成する人一人ひとりに焦点をあて、いかに個々のパフォーマンスを引き出し、それを組織のパフォーマンスにつなげるかに注力するリーダシップ。個人と組織がパファーマンスを発揮するに相応しい環境を準備するリーダシップ。「サーバントリーダシップ型のリーダシップ」とも言えるでしょうか。

    これらの2つのタイプは、その状況でどちらかが強く求められる場合があるにせよ、基本的にはどちらが良いというものではなく、あくまでただのタイプの違いだと考えています。
    私個人は、自身の特性や経験から自分には「サーバントリーダシップ」が適していると判断し、そのように振る舞えるよう心がけています。

    正直なところ、私が本書を読書リストに追加した時は、「球界トップの実績を持つ落合博満氏は、強烈なカリスマ型のリーダだろうし、私には直接的に参考にならないかもしれない。それでも、ある世界でトップを極めた人の著書には興味がある」といった程度のものでした。
    ところが本書を読み進めて、驚きました。本書を読む限り、私の解釈では、落合博満氏は「完全なるサーバントリーダシップ型の指導者」でした。

    本書はとてもわかりやすい言葉で綴られています。私が、野球に人間としての基礎を教えてもらった人間だから、というひいき目を取り除いても。
    サーバントリーダシップの書籍といえば、ロバート・K・グリーンリーフ氏の「Servant Leadership」が有名ですが、かの著書は読むのが大変苦労する難解な本です。実際の行動に結びつけるだけの実践性も高いとは言えないと個人的には思います。もちろん良書であることは間違いありません。

    本書はこの「Serveant Leadership」の本質的な部分を残したまま、「野球を例にした、わかりやすく実践的なサーバントリーダシップの本」と言っても良いのではないでしょうか。
    良い意味で、読み進めていくうちに裏切られました。

    また、本書の中で落合博満氏は、野球を構成するあらゆる職種に触れて「互いの職種に敬意を持つべきではないか」として、特に審判員への尊厳について触れています。さらには、「どんな世界でも、その中で仕事をするなら、その世界や組織の成り立ちから謙虚に学び、先輩たちが残した財産を継承していく姿勢が大切なのではないか」とも述べています。
    これらの考え方・姿勢に深く共感します。

    野球というキーワードで手に取った書籍から、予想もしなかった収穫を頂きました。サーバントリーダシップの実践書として手元に置かせていただきます。

  • 大好きな監督である落合さんの本。新聞を通して考え方は知っていて好きだったのだが、今回一冊の本として読むことができよかった。
    成果をあげることを第一におき、そのためになすべきことをしていく徹底した姿勢を感じることができた。

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