われ日本海の橋とならん

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 538
レビュー : 107
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016473

感想・レビュー・書評

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  • 何かと対立構造になりがちな中国について、客観的な立場から書かれており、内容も日本では得られないものが多く非常に興味深かった。現在も領土問題やエネルギー資源などで関係が悪化しているが、その根底に流れる考え方や風土に少しふれられた気がする。
    と同時に、日本がこれからどうしていくべきか?日本の教育はこのままでいいのか?など、日本に対する危機感が募る一冊でした。

  • 441番乗り。リブロLIVIN錦糸町店にて発見。気になる。売れてるねえ。ちょっと怖いね。(2012/10/20)

  • 加藤さんが中国通となったきっかけはとてもドラマチックだと思う。セミナーにも参加したが、中国の今をエネルギッシュに、でも判りやすく語る姿は、現地で様々なものを見聞して来た人だから出せる説得力があった。応援したい。

  • 講演会を一度聴いたことがある。歯切れの良い言葉と中国分析はこれからの活躍を予感させた。新時代のグローバルエリートか?
    短い本だが日中関係の分析は鋭い、
    「日中両国間におけるチャイナリスクとジャパンリスクは、あたかもらせん構造のように深く絡み合っているのだ。だとすれば、日中両国の利害は根底部分で一致する。そして…」
    「「愛国は正義」であり、「反日も正義」なのである…」

    中国に関わる人は読むべき。

  • だから僕は声を大にして言いたい。
    ここで変わらずして、いつ変わるのか。
    ここで動かずして、いつ動くのか。
    ここで立ち上がらずして、いつ立ち上がるのか。

  • * 国内世論への影響力 インターネット,地方メディア,官製メディアの順
    * 中国語の勉強法
    - 売店の女性や警備員と世間話
    - 人民日報を辞書に頼らず音読
    - 中国語ラジオを聴きながら寝る
    * 日中間の根底には優越感の壁がある
    * グレートファイアーウォール,インターネット検閲システム
    * 暇人,自分の家を持つ,生まれついての地元住民.週に数日働くだけ.あとは友人と将棋などで遊ぶ.地元から離れない.極力働こうとしない.最低限食っていけるだけの稼ぎがあればいい.
    * 中国の女性と小人をばかにしないように.メンツを立てるように.小人とは社会的弱者のこと
    * 相手のメンツが大きければ大きいほど周囲の人は潰すまいと尽力する.メンツは貨幣のように流通しているようなもの

  • 筆者がとらえているのは、中国という国の今の風なのだろう。

    中国というと、我々が「なんとなく」理解しているつもりで表面的にその勢いを評価したり逆にその国民性を嫌ったりしている対象ではないかと思う。
    筆者は、その内側に入り込んで、しかしあくまで自分なりに考えながら捉えなおそうとしている。

    さらには、大国と呼ばれる国は特にそうだが、中国の中にも大きく流動している部分と変わらない部分があるはずである。「暇人」の存在を指摘しているように、そういった変わらない部分にもこの国をとらえるキーがあることを見抜いているところは、素晴らしいと感じた。

    しかし、読後感としては、筆者の今の時代とこの中国という対象を全力で駆け抜けようとしている圧倒的な勢いが、強く印象に残った。

  • 「中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか」と同時並行で読了。 
    「中国人は・・」はタイトルと内容が合致せず 出版社のあざとさを感じた
    (元々は中国版がオリジナルで 我看中国人・・が本当のタイトル)

    「われ日本海」も内容的にはあまり変わらない。がときどき
    ハッとさせられる個所が出てくる
    「中国には日本のような選挙はありませんが、はたしてそれで日本は
     幸せになりましたか」との問いにはドキッとさせられる 
    あくまでも形式にこだわる日本と自分と家族が幸せであれば体制であれ政治であれ他はどうでも構わない中国人の違いを見事に表している。

    そのベースが「無関心」 である中国人を個人のメリットに直接
    結びつかない反日に向かわせている原因 というかそんな一般的中国人に生産性の無い活動をさせるのは「個人のメリットを享受できない層」
    であり それが都市部の失業者なのである。 筆者の言う「暇人」層と
    一致してはいないのだが中国政府はこの層をどうするかが社会の安定にとって最も重要だととの考えには同意する。
     
    中国社会をウォッチする本 だと思っていると半分くらいは 
    立志伝や若者への海外修行への啓蒙だったりするので 
    立志編は別々の本で著して欲しい。

  •  意欲的なタイトルで、週刊誌のコラムをちょこちょこ見てたことから購入。北京大に留学し、8年間にわたる中国生活で「中国で最も有名な日本人」となったそう。知らなかったのは、中国の個人主義の集大成の「暇人」の存在だ。一日中、公園で寝ていたりする人たち。政治やオリンピックには全く無関心だが、根底にあるのは中国独特の半径5メートルのことを重んじる個人主義から生まれる「無関心」と説明している。そう言ったふわふわと空気にまん延する雰囲気はなかなか知れるものではない。
     中国の反日感情という日本が抱える「チャイナリスク」は、中国では同じく「ジャパンリスク」ともなり得る。著者は「中国は日本と敵対することのメリットはない」と言い切る。感情的な好悪を乗り越えた連帯が必要で、そのためには、外国に対する日本のイメージそのものを払拭する必要があるのではないか。著者は第5章でとにかく「海外に出よ」と主張する。よく言われるところだが、日本の課題で簡単に解決できるのがまさに「海外に対するステレオタイプな拒否感」にあるからではないか。

  • 中国を理解するのによい本。著者の活動力には圧倒されるが、中国の現実に対する見方は的確と思える。
    巨大複雑な国家を崩壊させないように最大限の努力をしている政体、面子を重視する国民性。歴史の影響下にある隣国としてどう付き合うべきかという意見も、参考になる。
    しかし、この本を読んで、酒が飲めない人間には困難な国だとの思いを新たにさせられた。

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著者プロフィール

米ニューヨーク・タイムズ中国語版コラムニスト。1984年静岡県生まれ。北京大学国際関係学院卒業。上海復旦大学新聞学院講座学者、米ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)・アジアセンターフェローなどを歴任。著書に『たった独りの外交録──中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究──紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(ともにダイヤモンド社)など。

「2018年 『日本夢 ジャパンドリーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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