われ日本海の橋とならん

著者 :
  • ダイヤモンド社
4.10
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  • (98)
  • (37)
  • (3)
  • (5)
本棚登録 : 541
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016473

感想・レビュー・書評

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  • とにかく熱い本で、加藤嘉一さんのすごさがよく分かりました。短期間で中国語をマスターした勉強法はもちろん、あれだけ日中のことを中国語で論じられるのは見事としか言いようがない。北京に留学経験のある私には、加藤さんの視点から見た中国や北京大学の実情など、とても興味深かったです。

  • * 国内世論への影響力 インターネット,地方メディア,官製メディアの順
    * 中国語の勉強法
    - 売店の女性や警備員と世間話
    - 人民日報を辞書に頼らず音読
    - 中国語ラジオを聴きながら寝る
    * 日中間の根底には優越感の壁がある
    * グレートファイアーウォール,インターネット検閲システム
    * 暇人,自分の家を持つ,生まれついての地元住民.週に数日働くだけ.あとは友人と将棋などで遊ぶ.地元から離れない.極力働こうとしない.最低限食っていけるだけの稼ぎがあればいい.
    * 中国の女性と小人をばかにしないように.メンツを立てるように.小人とは社会的弱者のこと
    * 相手のメンツが大きければ大きいほど周囲の人は潰すまいと尽力する.メンツは貨幣のように流通しているようなもの

  •  意欲的なタイトルで、週刊誌のコラムをちょこちょこ見てたことから購入。北京大に留学し、8年間にわたる中国生活で「中国で最も有名な日本人」となったそう。知らなかったのは、中国の個人主義の集大成の「暇人」の存在だ。一日中、公園で寝ていたりする人たち。政治やオリンピックには全く無関心だが、根底にあるのは中国独特の半径5メートルのことを重んじる個人主義から生まれる「無関心」と説明している。そう言ったふわふわと空気にまん延する雰囲気はなかなか知れるものではない。
     中国の反日感情という日本が抱える「チャイナリスク」は、中国では同じく「ジャパンリスク」ともなり得る。著者は「中国は日本と敵対することのメリットはない」と言い切る。感情的な好悪を乗り越えた連帯が必要で、そのためには、外国に対する日本のイメージそのものを払拭する必要があるのではないか。著者は第5章でとにかく「海外に出よ」と主張する。よく言われるところだが、日本の課題で簡単に解決できるのがまさに「海外に対するステレオタイプな拒否感」にあるからではないか。

  • 社会に作られ、ただやり過ごしていた「中国」という先入観を追い払ってくれ、興味を持たせてくれる本。さっそく中国人の友達に聞いてみたくなった。

  • 加藤さんのような人は、日本の文化圏ではやっぱり息苦しくなってしまうんだろうなあと感じた。日本では、足並み揃えてという文化が根強いので、能力のある人はどんどん海外に出ていくのだとうなと思う。ただ、出て行った後、加藤さんが「日本のために」と思って活動してくれているのは嬉しい。
    なかなかこんなにバイタリティと使命感みたいなものを持つ人っていないと思う。とっても貴重な人だなって感じる。これからの加藤さんがどういう風なことをしていくのか楽しみ。

  • P121
    大学寄宿舎費用年間1000元(13000円)、食費1日15元(195円)

    P133-145
    暇人のエレガントな生活
    街のいたる所(路上や公園など)に働きもせず一日中ぼんやりしている人々がいる。
    週1,2回の労働。
    暇人のやきいも屋「これを半日も売り歩いたら50元にもなるんだ」
    地元住民ゆえ幼なじみの独自のコミュニティがある

    P185
    「北京に来る前と後で、一番変わったことは何ですか」
    1500回以上受けた取材でよく聞かれる質問だ。
    記者との付き合いは、自身をリセットするのに役立った。
    常に自問自答する習慣がついた。
    「この8年間は何を意味しているんだ」
    「ゼロからのスタートだった。」
    「なにも持たなかった自分。言葉も金も友人も」
    「まさか論壇で発信することになるとは予想していなかった」
    「人生わからないもんだ」
    「この先、自分はどこで何をしていくんだろう」
    「やめろ、計画し過ぎはよくない。自然体が一番だ」

    P62
    運命の扉はきっとみんな平等にやってくる。扉の向こうの世界に怖さもあれば、迷いもあるだろう。ただひとつ言えるのは、運命の扉を見つけたら必ずノックしなければならない、ということだ。自分がアクションを起こさなければ、運命はあっという間に目の前を通り過ぎてしまう。

  • この人は凄すぎますね。
    この向上心
    自分に全くない部分だけに
    うらやましいというか妬ましいというか。
    そっちが先に出てしまいます。

    そして何よりも中国という別の世界のことを
    教えてくれるのはありがたい。
    でもさすがにバイアスがかなりありそうな感じですけど

  • 加藤嘉一「われ日本海の橋とならん」ダイヤモンド社 1,575円 読み終わったところです。現在中国で最も有名な日本人(Twitter follower65万人)。「加藤嘉一のストライクゾーン」を読んで、彼がどのようなスタンスを意識しながら、難しい日中関係の中で時事問題を論じ続けることができるのかを理解できました。

    • mishuku99さん
      現在中国で最も有名な日本人(Twitter follower65万人)。「加藤嘉一のストライクゾーン」を読んで、彼がどのようなスタンスを意識...
      現在中国で最も有名な日本人(Twitter follower65万人)。「加藤嘉一のストライクゾーン」を読んで、彼がどのようなスタンスを意識しながら、難しい日中関係の中で時事問題を論じ続けることができるのかを理解できました。
      2011/08/25
  • 中国で一番有名な日本人と言われる加藤 嘉一さんの処女作。つい、この間やっていたNHKの番組の内容とほぼ一緒だったので、さくっと読み終わるw

    中国に好意的な興味を持つ人、中国にネガティブな印象を持つ人でだいぶ読後の感想は異なると思うが、今のところ前者である僕には面白かったです。

    ただ、このまま今の感想を自分の中に定着させていいものかどうかは、ちょっと冷静になって感じないといけないかも…。そこら辺を気をつけてもう少し、別の視点のものも読んでみようと思った次第
    (2011.11.10読了)

  • 中国で一番有名な日本人(らしい)加藤嘉一氏の本。
    その加藤氏、見た目中国人っぽい。。。(すんません。。。)
    胡錦濤国家主席とも面識があるようで。
    それなりにすごい人なんやなと。

    でも自分でも言ってるけどかなり変わり者っぽいですね。

    内から見た中国と外から見た中国。
    内から見た日本と外から見た日本。

    日本頑張れ!
    と。

著者プロフィール

米ニューヨーク・タイムズ中国語版コラムニスト。1984年静岡県生まれ。北京大学国際関係学院卒業。上海復旦大学新聞学院講座学者、米ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)・アジアセンターフェローなどを歴任。著書に『たった独りの外交録──中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究──紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(ともにダイヤモンド社)など。

「2018年 『日本夢 ジャパンドリーム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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われ日本海の橋とならん Kindle版 われ日本海の橋とならん 加藤嘉一

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