「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 355
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016879

感想・レビュー・書評

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  • 何度もうなずく事ばかりが出てきて、笑ってしまいました。
    企業、特に大きい企業にありがちな組織のジレンマが日米の戦争という歴史的事実に基づく大変分かりやすい事例をもとに、ビジネスが組織の在り方、日本人として改めるべき考え方など様々な角度から明快に解説されています。特にリーダーのあるべき姿は納得することが多々。自分がそうならないよう何度も読み返しました。会社で働く中で「これっておかしくない?」と思った時に、立ち戻って確認することができるバイブル的な本です。

  • 『失敗の本質』に挫折気味だったのでこっちを読んで正解でした!

  • 大東亜戦争における日本軍の6つの作戦を題材とし、失敗の原因について分析し、反省点を現代ビジネスにおいてどのように生かしていくべきかを論じた本。

    名著『失敗の本質』の入門書。すぐに読めるので、是非ご一読あれ。

  • なんと分かりやすく、現代日本組織の問題、課題を言い当てているんだろう!戦後生まれ世代が日本の中枢を占めている今、やはり歴史に学ばなければならない事を痛切に感じさせてくれた間違いなく良書。

  • 著者は組織論のコンサルタント。分かりやすい内容で、重要な点を指摘しているのだが、どこか表現としての重厚さが足りない。”超入門”という、タイトルなのでこれでいいのかもないが。
    眼前の事象に対して、”追いかける指標”換言すると”戦略”を理解せずに、体験的学習から特別な発見を導き出して、”一点突破全面展開”を行う傾向が日本人にある、と指摘している。
    自分が所属する組織にも、まさにこの”日本人的発想”による組織の硬直化を感じる節がある。組織の限界となるリーダーには、ゆめ成らないよう気を配っていかなくてはいけない。

  • 太平洋戦争における日本軍の失敗を分析した名著を、コンサルタントである著者が今の日本の企業戦略になぞらえて示唆する本。

    展開される知見は、企業を問わず当てはまるものであると思う。

    著者は日本人で構成される組織の中で、どこか旧態依然とした部分をズバリ指摘し、このままでは日本企業が日本軍と同じ轍を踏んでしまうと示唆している。

    小気味良いほどに日本人の弱さを実感でき、大変勉強になる本。

  • 太平洋戦争の敗北を分析し、日本人の特性を読み解く。日本人は目の前の見えている問題に立ち向か練り上げることは得意。だが、大局を理解せず、流れの変化に極端に鈍い。気が付くと、戦いのルールが変わってしまっており、練り上げた技術を封じ込められてしまう。結果、戦いに敗れてしまう。戦いに勝つという目的をぶらさずに、今ある戦いのルールを時代の流れに合わせて更新する活動ここそがイノベーション。欧米諸国が得意とする思考。かたや日本人は、今あるルールの中で技術を磨き上げることが得意。ルールが変わらない中ではその能力を発揮出来るが、戦いのルールが目まぐるしく変わる現代で、苦戦を強いられている。時代の流れの先を察知して、自らルールを更新していくことが必要。

    この先達の経験学びを、活かしていかないと。この業界の次なる戦いの指標は何だろか。

  •  題名のとおり、名著『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を現代ビジネスの例を用いるなどしてわかりやすくまとまた『失敗の本質』の入門・ダイジェスト本。
     戦前の日本とアメリカを比較することで浮き彫りになるダメな組織のポイントを、本書では23項目に絞って解説してあります。
     太平洋戦争に材を取っている『失敗の本質』は、軍事と歴史に関する知識が無いと読みづらい部分もあると思います。そういう部分は大胆に省略し、現代のビジネスの例に置き換えて説明することで『失敗の本質』そのものにもアクセスしやすくなり、これ以上無い入門書としての役割も果たされています。もちろん、ダイジェストとして読んでも楽しめますし、読み応えは十分です。
     組織に関して本格的に論じた本は堺屋太一『組織の盛衰』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4569568513)しか読んだことがありませんでしたが、本書(と『失敗の本質』)もこれに負けず劣らずの名著だと思いました。

     第1、2章で、戦略と変化への対応について述べられていた部分では、日本がある価値観のもとで練度を上げることは得意でも、大目標(戦略)を設定したり、大目標自体を変更してしまうことが極端に苦手であることが指摘されています。これは青木高夫『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4887597797)などでも指摘されていることです。
     なるほどねぇ、と思って読み進めていましたが、ページが進むにつれ、自分が去った組織のダメなところがドンドン出てきました。あまりにそのままな指摘が多すぎて、もう笑うしかありませんでした。

     ダブル・ループ学習(121頁)が成立する前提として、組織の上層部が自らの思考・判断について間違いうる可能性を認めなければなりません。また、上層部は、自分たちが現場の実情に疎くなりがちで気をつけなければならないことを常に認識しておかなければなりません。逆に、これらのこと(あるいは「知的誠実さ・謙虚さ」と言い換えても良いかもしれません)を認識しないと、必然的に自分の知りたいことしか知ろうとしなくなり、耳の痛いことを言う部下を遠ざけるようになります。
     自分は正しい情報を全て知っており、常に正しい判断をしていると考えるトップは、組織が上手く回らなくなるとそれを構成員のせいにし、耳の痛い指摘をする部下を遠ざけます。…うん、まさにこのとおりでした(笑)。

     身につまされるくらい実践的で本質的なことが書かれている本書は、組織論を考える上でも、日本人の気質と弱点を考える上でも必読です。
     はじめから『失敗の本質』を読むのもいいかもしれませんが、本書から『失敗の本質』に進む方が、よりスムーズに、より深く内容を理解できると思います。

  • デジャヴ感があってもしや…とは思っていたけど、いつだかに読んだことありました。笑
    でも一応最後まで読了。
    第二次世界大戦での日本軍の問題点をズバッと斬り込んでいるのが失敗の本質という本ですが、この本はそれをビジネスの中で活かせるようにわかりやすく、つながりのある説明を加えてあります。
    そろそろ失敗の本質を読んでみる時が来たかしら。笑

  • 第二次世界大戦での日本軍の敗北を分析した「失敗の本質」をビジネスの視点から説明した著作。今度は原本を読んでみよう。

    【敗戦7つの理由】
    ①戦略性:日本人は大きく考えることが苦手であり、俯瞰的な視点から最終目標への道筋を作り上げる事に失敗しがちである。
    戦略=目標達成につながる勝利を選ぶこと。
    =追いかける指標のこと。
    戦略のミスは戦術でカバーできない。
    ②思考法:日本人は革新が苦手で練磨が得意。
    プロセス改善だけでは、問題を解決できなくなる。
    ゲームのルールを変えたものだけが勝つ。
    ③イノベーション:自分たちでルールを作り上げることができず、既存のルールに習熟することばかりを目指す日本人気質。
    ④型の伝承:創造ではなく「方法」に依存する日本人。文化と組織意識の中には、イノベーションの芽を潰してしまう要素がある。
    成功の法則を「虎の巻」にしてしまう。→成功の本質ではなく、型と外見だけを継承する日本人。成功体験が勝利を妨げる。
    ⑤組織運営:日本軍の上層部は、現場活用が徹底的に下手だった。
    ⑥リーダーシップ:現実を直視しつつ、優れた判断を下す事が常に求められる。
    ⑦日本的メンタリティ:「空気」の存在や、厳しい現実から目を背ける危険な思考への集団感染、そして日本軍の敗北を象徴する「リスク管理の誤算」

    ◯シングルループ学習
    目標と問題構造を一定とした上で最適解を選び出す学習プロセス。
    ◯ダブルループ学習(ほんまかいな?という疑問を持つ)
    想定した目標と問題自体が間違っているのではないかという、疑問・検討を含めた学習スタイル。

    ◯イノベーションを想像するスリーステップ
    ①戦場を支配している「既存の指標」を発見する。
    ②敵が使いこなしている「指標を無効化」する。
    ③支配的だった指標を凌駕する「新たな指標」で戦う。

    イノベーションの想像を考える場合、ダブルループの学習者は常にシングルループの学習者を一方的に攻撃できる能力を持つ。

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著者プロフィール

1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論 、マーケテイングコンサルタント。MPS Consulting代表。貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に 従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、新たなイ ノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。『超入門 失敗の本質』『古代から現代まで2時間で学ぶ 戦略の教室』(ダイヤモンド社)、『実践版 孫子の兵法』(プレジデント社)など多数。

「2017年 『信じる覚悟 超訳 西郷隆盛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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