「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

著者 :
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 355
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016879

感想・レビュー・書評

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  • 凄く示唆にとんで、考えされられた!!
    会社や仕事の中でおこっていることに、これほどまでに合点のいく解説が加えられるとは! 思わず笑ってしまいます。

  • つい、空気読んじゃう危険な日本人的発想の本質に迫る。

    本書で主に扱うテーマは、大東亜戦時下にあった日本軍の作戦を分析し、その思想に迫った1984年の組織論研究『失敗の本質』の読解と、現代日本が抱える課題への適用です。

    戦争という、なりふり構ってられない総力戦において、組織に対する国民性は剥き出しとなり、同一であるということを強く求める日本の国民性が、個が相違することを前提とする米軍に、科学というプラットフォームで負けたということが克明に描かれています。

    有名な、空・雨・傘アプローチは、まさに本書で繰り返される「既存指標の発見」「既存指標の無効化」「新規指標の実行」に通じるなと考えさせられました。

    イノベーションのない組織は死ぬ。しかしイノベーションは誰にも怖い。そういう組織の感情を受容し、本質的にイノベーションの種を撒きフラットに評価するプラットフォームを自らに課すことこそ重要なのだと腹に落ちる一冊でした。

  • 大東亜戦争での日本軍と米軍の組織戦略から今日の日本企業が直面する課題に応用して触れている一冊。もとは30年前に出版された『失敗の本質』を入門版として記されたもので、原書を読んだことがないので、是非とも読んでみたくなった。

  • 現代の日本の組織・リーダー論につながる事例・考察が非常に面白い。日本人に固有の考え方・思想・文化はぬぐえないと十分に認識した上で、対応していくことの大切さを痛感した。図書館の予約で借りてあわただしく目を通した感じだったが、是非またじっくりと読んでみたい。

  • 非常にわかりやすい本でした。経験から学ぶ日本は、改善を重ねることで、逆にイノベーションから遠ざかってしまう。。。組織を考えていくことで最高の経営学の本になっています。
    今の日本は、「ガダルカナル島の戦い」あたりかな。。。

  • とても面白かった。今も昔も日本人は変わらない。
    でも、この本で分析されているように、失敗の原因とどうすればよいかがわかっているのだから、もう少し変われたらいいのにと思う。
    第6章の、なぜ真のリーダーシップが存在しないのか、が一番面白かったが、ここで出てくるような愚かなリーダーにこういった本を読んで、行動を改めてほしいと思うものの、愚かなリーダーは「自分が信じたいことを補強してくれる事実しか見ない」ので、本を読んだりしないだろう。読んだとしても、自分が愚かとは認めないだろうし、本の言ってることが間違っていると思うだろう。

  • なんと分かりやすく、現代日本組織の問題、課題を言い当てているんだろう!戦後生まれ世代が日本の中枢を占めている今、やはり歴史に学ばなければならない事を痛切に感じさせてくれた間違いなく良書。

  • 太平洋戦争における日本軍の失敗を分析した名著を、コンサルタントである著者が今の日本の企業戦略になぞらえて示唆する本。

    展開される知見は、企業を問わず当てはまるものであると思う。

    著者は日本人で構成される組織の中で、どこか旧態依然とした部分をズバリ指摘し、このままでは日本企業が日本軍と同じ轍を踏んでしまうと示唆している。

    小気味良いほどに日本人の弱さを実感でき、大変勉強になる本。

  •  題名のとおり、名著『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』を現代ビジネスの例を用いるなどしてわかりやすくまとまた『失敗の本質』の入門・ダイジェスト本。
     戦前の日本とアメリカを比較することで浮き彫りになるダメな組織のポイントを、本書では23項目に絞って解説してあります。
     太平洋戦争に材を取っている『失敗の本質』は、軍事と歴史に関する知識が無いと読みづらい部分もあると思います。そういう部分は大胆に省略し、現代のビジネスの例に置き換えて説明することで『失敗の本質』そのものにもアクセスしやすくなり、これ以上無い入門書としての役割も果たされています。もちろん、ダイジェストとして読んでも楽しめますし、読み応えは十分です。
     組織に関して本格的に論じた本は堺屋太一『組織の盛衰』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4569568513)しか読んだことがありませんでしたが、本書(と『失敗の本質』)もこれに負けず劣らずの名著だと思いました。

     第1、2章で、戦略と変化への対応について述べられていた部分では、日本がある価値観のもとで練度を上げることは得意でも、大目標(戦略)を設定したり、大目標自体を変更してしまうことが極端に苦手であることが指摘されています。これは青木高夫『ずるい!? なぜ欧米人は平気でルールを変えるのか』(http://booklog.jp/users/tomiyadaisuke/archives/1/4887597797)などでも指摘されていることです。
     なるほどねぇ、と思って読み進めていましたが、ページが進むにつれ、自分が去った組織のダメなところがドンドン出てきました。あまりにそのままな指摘が多すぎて、もう笑うしかありませんでした。

     ダブル・ループ学習(121頁)が成立する前提として、組織の上層部が自らの思考・判断について間違いうる可能性を認めなければなりません。また、上層部は、自分たちが現場の実情に疎くなりがちで気をつけなければならないことを常に認識しておかなければなりません。逆に、これらのこと(あるいは「知的誠実さ・謙虚さ」と言い換えても良いかもしれません)を認識しないと、必然的に自分の知りたいことしか知ろうとしなくなり、耳の痛いことを言う部下を遠ざけるようになります。
     自分は正しい情報を全て知っており、常に正しい判断をしていると考えるトップは、組織が上手く回らなくなるとそれを構成員のせいにし、耳の痛い指摘をする部下を遠ざけます。…うん、まさにこのとおりでした(笑)。

     身につまされるくらい実践的で本質的なことが書かれている本書は、組織論を考える上でも、日本人の気質と弱点を考える上でも必読です。
     はじめから『失敗の本質』を読むのもいいかもしれませんが、本書から『失敗の本質』に進む方が、よりスムーズに、より深く内容を理解できると思います。

  • 太平洋戦争の敗戦を細かに分析した名著「失敗の本質」を分かりやすく解析した本。停滞してしまった現代日本経済の問題点と絡めつつ、日本人特有の性質を解説しています。ものすごく面白くて、一気読みしました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「日本人特有の性質」
      某元知事が書いた「昭和16年夏の敗戦」を読んで、日本人の何とも言えなさを残念に思いましたが、この本も追い討ちを掛ける...
      「日本人特有の性質」
      某元知事が書いた「昭和16年夏の敗戦」を読んで、日本人の何とも言えなさを残念に思いましたが、この本も追い討ちを掛けるような内容かなぁ、、、
      2014/04/17

著者プロフィール

1972年生まれ。慶応義塾大学総合政策学部卒。ビジネス戦略、組織論 、マーケテイングコンサルタント。MPS Consulting代表。貿易商社にてカナダ・豪州の資源輸入業務に 従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。戦略論や企業史を分析し、新たなイ ノベーションのヒントを探ることをライフワークとしている。『超入門 失敗の本質』『古代から現代まで2時間で学ぶ 戦略の教室』(ダイヤモンド社)、『実践版 孫子の兵法』(プレジデント社)など多数。

「2017年 『信じる覚悟 超訳 西郷隆盛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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