「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016879

作品紹介・あらすじ

名著「失敗の本質」を7つの視点から解説した入門書

感想・レビュー・書評

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  • これまでの日本の歴史や、日本軍の戦い方を振り返ることでこれからの組織について考える一冊。


    確かに日本の良くないところ、失敗はいっぱいある。
    改善しなきゃいけない点も多々ある。
    それは私たちが幼児教育時から日本の汚点として習ってきた。

    しかしながら、実際に今現在も改善されていない点も多々あるし、指揮官が必死であるが故に忘れてしまうことも多々あるだろう。
    ただ、良くない点や改善点を米軍と比較してあげつらっても仕方ないのだ。

    だったら日本人の国民性故の改善方法を探し、改善していくしかないのである。
    そこの結論部が弱いように感じてしまった。

  • タイトルの帯に『日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』とある通り、敗戦を通じて何も学んでいないということです。根拠なき精神主義は我々日本人のDNAから消えることはないのでしょうか?

  • 凄く示唆にとんで、考えされられた!!
    会社や仕事の中でおこっていることに、これほどまでに合点のいく解説が加えられるとは! 思わず笑ってしまいます。

  • 結局、この著者自体が典型的な失敗例を露呈してると思うんだけどなぁ。
    内容自体は良かった。ただ、ご存知マイクロソフト、アップル、ユニクロを例にすると解りやすいでしょ!成功例です!ってのが日本の失敗例の具現化だと思うんだよな。
    翻訳された自己啓発とか読むと例えが成功してる訳じゃない隣人だったりするけど、成功してるから正しい、権力あるから正義と、隣人でも堂々とケースとして紹介出来るの違いが会社組織のボトムアップもすくい上げる在り方の反映が…同じ事言ってるかな…

    なんかそういうもどかしさは感じた。

  • 『失敗の本質』にチャレンジしたことがあったが、非常に難解だったので、こちらで概要を把握しようと思い購入した。わかりやすいことはわかりやすかったが、戦争の失敗を無理に現在の経済に当てはめようとしているように受け取られたので、それこそ結果ありきの本ではないかと思えた。しかし、上層部と現場の温度差が問題だというのはうなづきながら読んだ。

  • 日本人の特性や保守的な考え方、既存路線の延長でものを考える癖が、過去の大戦や今のビジネス環境で墓穴を掘ってゆくリスクがあること。 目指す指標は、過去の成功体験ではなく、指標は常に動いてゆくことを理解しなければならない。

    すぐに読めてしまうので、ポツポツ読み返せる。

  • つい、空気読んじゃう危険な日本人的発想の本質に迫る。

    本書で主に扱うテーマは、大東亜戦時下にあった日本軍の作戦を分析し、その思想に迫った1984年の組織論研究『失敗の本質』の読解と、現代日本が抱える課題への適用です。

    戦争という、なりふり構ってられない総力戦において、組織に対する国民性は剥き出しとなり、同一であるということを強く求める日本の国民性が、個が相違することを前提とする米軍に、科学というプラットフォームで負けたということが克明に描かれています。

    有名な、空・雨・傘アプローチは、まさに本書で繰り返される「既存指標の発見」「既存指標の無効化」「新規指標の実行」に通じるなと考えさせられました。

    イノベーションのない組織は死ぬ。しかしイノベーションは誰にも怖い。そういう組織の感情を受容し、本質的にイノベーションの種を撒きフラットに評価するプラットフォームを自らに課すことこそ重要なのだと腹に落ちる一冊でした。

  • 良書ですね。

    太平洋戦争の日本軍 ≒ 現代ビジネスの日本企業。

    これが凄く似通った状況なので、日本軍の敗因を省みて今後ビジネスにどう生かせばいいか示唆する本です。

    面白い類の本ではないですが、
    随所に本質を突いた分析が出てくるので妙に納得します。

    特に日本人の特性を凄く的確に捉えてます。

    日本人は技術の錬磨が得意だけど、米国にルール(勝負の指標)を変えられてしまう。
    無能な幹部ほどその変化に対応出来ず、過去の成功体験をベースにした、意味のない戦略を現場に押し付け敗戦する。

    つまり、剣の達人になったけど、銃を出されてしまう。それなら戦車で…といけば良いのに剣技を磨け!と命令する感じ。

    逆に個々の力は優秀なので、幹部が戦略さえ間違わなければ勝てるということです。

    ・意味のない方針を押し付けず
    ・現場の意見に耳を傾け
    ・状況の変化を見逃さず
    ・自分に有利なルールを作り出す

    書いてて思ったけど、
    自分の会社の無能な上司は全部Xです。

    そうならないように気を付けなければ!
    と思いながらも忘れそうなので、またいつか読みなおそう。

    蛇足ですが、太平洋戦争の日本軍を知らないと比較にならないので、先に「永遠の0」とか読むといいかも。

    ビジネスマンにオススメ!

  • 文庫本で「失敗の本質」を買ってきたので、読み始める前に予習用で読みました。
    忙しい社会人がササっと読めるように、文の終わりにポイントがまとめてあったり、一目でわかるようにシンプルに図式化していたり、予習用としてとても読みやすい本でした。

  • ダメなところ(失敗の本質)は良くわかった。
    でもどのようにしたら良いかは、組織や個人で考えないとハウツーは書いていない。
    日本人の根底に流れていることが今も受け継がれているところは多分にあるので、回避することは難しいのではないかと感じた。

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著者プロフィール

MPS Consulting代表
慶應義塾大学総合政策学部卒業後、商社にて資源輸入業務に従事。その後、コンサルティング会社に勤務し、独立。現在は、コンサルティング業務のほか、戦略論に関する著作も執筆。

「2022年 『戦略は歴史から学べ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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