- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478017036
感想・レビュー・書評
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知識ではなく、考えるとは?
→知識とは過去の事実の積み重ねであり、思考とは未来に通用する論理の到達点、つまり情報と結論をつなぐのが思考
意思決定プロセスは情報収集をはじめる前にすべき
目標の姿を決めた上で、判断基準に優先順位をつけることで決断しやすくなる
比較の基本は縦と横
新たな情報は、
1.知識は思考の棚の中に整理
2.まだ入っていない知識を意識
3.不足している知識が手にはいれば言えることを事前に考えておく -
公式を理解する一歩先、自分で公式を編み出すことの大事さを分かりやすく教えてくれる本だった。
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ちきりん「自分のアタマで考えよう」ダイヤモンド社(2011)
*知識は過去、思考は未来。知識が思考の邪魔をするため、誰にとっても自分が詳しい分やにおいて斬新なアイデアを受け入れる事はよくしらない分野においてそうすることよりはるかに難しい事です。思考力がある人は自分の専門分野においてさえ革新的で柔軟です。それは彼らが常にゼロから考えているから。新しい現象が出てきて新しい情報に触れたとき、過去の知識ではなく、目の前の情報から考える事ができるかどうか。それが、「考える事が出来る人」とできない人の分岐点です。
*情報ではなく「意思決定のプロセス」が必要。完璧に分析された調査レポートができあがりますが、何も決まらないとい状況が良くあります。それは誰も考えていないからです。みんな情報を集めて分析する作業に熱中しています。しかし、意思決定のためにはどうやって結論を出すべきなのかを先に考える事が必要なのに、そのための思考を怠っているのです。私たちが何かを決めるときには情報とは別に意思決定のプロセスが必要です。つまり「どの情報がどうであれば、我が社はこのビジネスに進出する。どの情報がどうであれば進出すべきではない」という意思決定の思考プロセスです。
*比較の基本は「縦と横」。たとえば「縦=時系列比較=歴史的な観点でものごとをみる」と「横=他者比較=国際的な視点でものごとをみること」とのこと。やはり比較といえばこの2つを覚えておく必要があります。
*判断基準が多いと決めれない。つまり、「判断基準に優先順位をつける」という考え方が重要です。 -
ちきりん流に書いたロジカルシンキングの本。
中盤以降のロジックツリーの箇所や視覚化などの考える際のテクニックは特に目新しい内容ではないのだが、
なぜ自分で考えることがムズカシイのか。知識と洞察はどう違うのか。
といった、自ら考える事の重要性を説いている部分はなかなか面白い。
社長直轄プロジェクトで分厚い知識・情報を集めたレポートが溜まっていくが、実は物事は何も決まっていない事例の話とか、
うちの会社でも全く同じ話がありそうでうすら寒くなる。
本書の言うとおり、
答えばかり先に読むのではなく、自分で考える癖をつけて、
「知識」と「思考」の分離を進めていきたい。 -
普通。
著者の「未来の働き方を考えよう」がおもしろくて一気に読み,著者のブログを愛読するようになってからこの本を手にした。
が,途中で投げ出したくなった。ぶ厚すぎて。
褒めるだけがレビューじゃないと思うので書きますと,前に読んだ方は面白かったのに今作は詰め込みすぎて冗長に見えたのだと思います。 -
情報化が進みに進み、あらゆる「知識」が容易に手に入る現代社会において、改めて「考えること」の本質と大切さを記した本書。最近、頭を使ってないことを懸念していたわたしにとって戒めとも言える一冊となりました。
特に第一章はそもそも「考えること」とは何かがテーマであり、この辺がわたしにとって本書の全てでした。 -
だんなさんの本棚より。
ちょっと時間かかりましたが、ようやく読了。
最近twitterでフォローさせてもらっているのもあって、
とっても親近感があります。
実はつい最近まで女性ということを知らずに読んでいました。
それくらい、内容は極めて男っぽいのですが、
よくよく読んでいくとその繊細さやしなやかさに、
なんとなく女性を感じないわけでもなく。
そういう意味ではとても新鮮な出会いでした。
引用したいとことがたくさんある1冊でした。
わたしが読み終わったことを告げると、なんとだんなさん、
まだ読み終わってないとこのこと。
買って安心する人がここにもひとり。
(せっかく良書に出会ってるんだから読み終わろうよ(苦笑) -
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11/4
自分の頭だけで考えていると、最初は泣きたくなるくらい幼稚な考えしか浮かんできません。ついつい答えを見たくなってしまいます。でも、そこをグッとこらえて自分で考えるんです。
この「自分の頭で考える」という、非効率ではあるけれどもすばらしく楽しい思考の世界を多くの方に楽しんでいただきたいと思っている
*・*・*・*・*・
なるほどなるほど、という感じ。こんなふうに、ものごとを考えられたら楽しいだろうなー。卒論、シューカツ、自分の頭で考えよう -
読んでよかった。知識と思考の扱い方、自分のフィルターという概念を学ぶのはすごく大切。途中退屈だったけど。
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思った以上にタイトルずばりの本。政治・経済・行政から自殺大国日本・超高齢化社会などの社会問題について、適性に視覚化された各種グラフが印象的。完璧な女性と婚活女子のマトリクスはかなり笑いました。
小ネタというか、解り易く伝えるための例題としてお茶目なものが随所に入っていてグレート。
個人的に思考本というより、売り込みたいものをどう視覚化すると伝わるかという観点で読んでいました。
株価のチャートなども何故この形なのかと突き詰めると、なるべくしてこうなったと言わざるをえないし。
営業さんが読むと凄く参考になる本だと思う。仕事を新人さんに教える時も、プロセスや知識ではなく、何に今困っているのか?一体何が解らないのか?を図解してあげるといいですね。
何というかクリアで美しく潔い本ですね。おみそれしやした! -
以前他の他の『思考の整理学』という本で、知識を得ることと思考することの関係性について頭にあったので手に取った。
今の私の年齢になるまで「思考」ということを意識しなかったが、最近になって持っている知識だけでも借りてきた知識だけでもなく、考えることが大切だと思った。
本書では考える方法を知ることができ、どれも普段から意識することができることなので、活かしていきたい -
大学生なら普通にやってること。
でも大人になるとやらなくなるので思い出すのにいいかも。
インプットはアウトプットするためにある、ってのはいろんなとこで言われるんだけど、いざやるとなかなかできないものですね。大学生の頃は論文やレポートという明確なアウトプットがあったので、簡単にできたのですが…。 -
ちきりんの思考法について書かれた本
個人的に彼女の思考法を真似たいと思いました。
気になった箇所をいくつか…
・良い面と悪い面の両方が出てくるのが、「知識にダマされていない純粋な思考」の結果
・ある情報から楽観的なことしか読み取れない、反対に悲観的なことしか読み取れないのは、読み手に最初からバイアスがかかっているからです。なんらかの固定概念、すなわち「もともと知っていること」に影響されているのです。
→自分は本当にこの傾向が強い、強すぎると思う。固定概念、既知のことフィルターにかかって物事を考えている気がする。双方の面を考えていかないとなと思う。
→新しい情報については、少し知識を横に置いてから、新しい思考を生み出したい。
目の前の情報から考えるようにする。
→考える時間を増やす!
→なぜ、だからなんなの。とツッコミを入れる。
やっぱ毎日の積み重ねが大事だな… -
「考える」と言うことの本質論をさまざまな切り口から解説してくれる。「自分で考える」と言う観点から見れば、本書に書かれていること自体についても、鵜呑みにしないという姿勢が重要・・・と、ここまで考えて書かれているとすれば、かなり奥深い内容なのかもしれない(なんてね)。「思考」と「知識」の違いや、「作業」に陥っていないか?のコスト面からの考察はビジネスとしても重要なこと。マネジメントする側/される側のどちらの立場でも役に立つ。時々読み返して、自分が実践できているか振り返るとなお良いかも。
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詰め込み型の中学受験を経験した私。
この本を読んで、自分の頭で考えているつもりで、全然考えられていないことが、よくわかった。
このプロセスを身につけて娘に教えてあげたいし、教育に携わる方にはぜひ読んでもらいたい一冊。
ちきりんさん、政治家になってくれればいいのに。 -
知識を得ることと考えることは別もの
考えるとは決めること
考えるためのヒント なぜ?だからどうなの? 過去と将来について考える
思考を明確に図にすることを考えると、細部まで考える必要があることに気付く
情報の価値は、その情報によってわかることの価値。これを明確にすることで、この情報が手に入ればわかることを事前に考えておくと、妥当な情報収集コストもわかる。 -
知識と思考を分離すること。知識はあくまで過去の情報として思考の棚(これを知ると一体何が言えるのかのフォルダ)に整理しておき、考える時はまっさらな状態(ゼロベース)から何が言えそうなのかを仮定検証する。
自分も数学の解答を暗記していた派で、断然効率的って思ってたけど、これでは既知の問いには対応できるものの応用には歯が立たない。
これからは作業する前に、図や表なんかを紙に描いて、これをすると一体何が言えるのかという戦略を練るための時間をもっと作ろうと思った。 -
本書では、ビジネス本やマーケティング入門書などに書かれているノウハウがわかりやすく解説されており、きっと、多くの方々が理解している内容ばかりだと思います。だからこそ、ちきりんさんは「知っているだけではダメ。知っているならば、考えて、なぜ、行動しないの?」と優しく、そして、強くメッセージされているような気がしました。
本書の初版は、2011年10月に発刊。311東日本大震災から半年後。
リーマンショックや東日本大震災を通じて、誰もが自分事として、あらゆる価値観の再定義を実感し始めた時。だからこそ、「考えること、行動すること」が大切だとメッセージされていたんだろうな・・・と、2013年7月にようやく本書を手にした僕は読みながら想像ちゃいました。
そんな僕は、知識をストックするだけでなく、考えて、行動できているのか?悶々な日々・・・。 -
得た情報をきちんとグラフ等で分析し、自分なりの答えを出す。その思考の大切さを学べる本。そして、メディアの一方通行な情報に騙されず、自分の考えをしっかり持つことができる。
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一貫して知識と思考の違いを説明した本。中にはグラフの見せ方など当たり前じゃん。と思う様な内容もあったが、情報が溢れ、その中から簡単に必要なモノを取り出せる現代では、いかにその情報を知識にしてそこから思考を深めるかが大切だと気づかされた。
知識(答え)を集めるばかりではなくて、自分でその過程を作り出せる様に努力したい。 -
知識と思考は異なる。
思考とは、知識を融合して知恵を出す事であり、知識を並べる事は思考ではない。 -
mixiコミュニティで紹介されていた本。
自分の頭で考えるとはどういうことなのか?
知識と思考の違いは何なのか?
その答えが載っている本。
生きていると選択肢が多くて、決められないことが沢山ある。
しかし、決められないのは、選択肢が多すぎるから決められないのではなくて、判断基準が多いから決められないのだという。
「でも実際にはそれほど強制力の高い判断基準(制約条件)は存在しない場合も多く、そうなると『あれもこれも』とすべての条件を満たしたくなるのが人の常です。そしていつのまにかなにも決められなくなってしまうのです。」(p.117)
陥りやすい罠は、判断基準の多さ。
本当に大切な要素は何か考え、優先順位をつけることが肝心だと感じた。 -
ちきりんさんのブログの記事から「思考」に関する記事を中心にまとめた本。それぞれの内容はエントリごとに読んだことがあるのですが、書籍の形でまとめることで、自分で考えることの大切さがわかりやすくなっている。著者のような深い思考をするにはかなり訓練が必要ですが、手法やプロセスも例を用いて説明されており、良書だと思います。
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早速自分で考えてみたけど、思ったよりも自分のアタマで考えることは難しい。本に書いてあるように、スラスラと考えを進めることが難しい、、、
一番印象に残ったこと
「考える時間を増やすことが、考えられるようになるために一番重要なこと」 -
考えることと、知識を使うことは違う。日々、情報収集に勤しみがちな私たちには耳が痛い。ただし知識もなく、いきなり考えることで解決するわけではなく、様々な知識や情報があっての思考だと思うので、これまで通り知識を得ることは心がけつつ、それにとらわれることなく、活きた情報にするかということを心がけたいものだ。
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結構参考になった。
特に、
「思考の棚」
「さいごに」
辺りは耳が痛くなるというか、正に自分の事を言われているかのようだった。
最初に答えを見るな。 -
ちきりんの思考方法を知ることができた。内容はかなりタメになったと思う。
自分も昔のちきりんと同じで、数学問題の答を先に見てしまうタイプである。
これからは、本作で学んだ思考方法を活用し、日々の中で思考する機会を作っていきたい。