「経験学習」入門

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017296

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  • 成長する人と、そうでない人は何が違うのか?
    成長するためのカギは「経験から学ぶ力」

    <70:20:10の法則>
    学びの
    70%は自分の仕事経験から
    20%は他社の観察やアドバイスから
    10%は読書や研修などから
    得ている。

    経験から学ぶための3つの力
    1.ストレッチ:挑戦的で新規性のある課題に取り組み姿勢
    2.リフレクション:行為中、そして行為後の振り返り
    3.エンジョイメント:仕事にやりがいや意義を見つける姿勢

    経験から学ぶための2つの原動力
    1.思い:自分のことを大切にすると同時に、他者のことを大切にしながら仕事をしたいという思い
    2.つながり:自分の成長を後押ししてくれる、他者との良い関係

  • ・大切なのはまず自分たちが置かれている状況を正確に把握した上で、次に現在のシステムのどこが現状に適合しなくなっているのかをみる。そうして行く中ではじめて捨てるべきカードと残すべきカードが見えてくる
    ・成人における学びの70%は自分の仕事経験から、20%は他社の観察やアドバイスから、10%は本を読んだり研修を受けたりすることから得ている
    ・一見つまらなそうな仕事の中にも宝が埋まっている。仕事をどのように意味付けるかにかかっている
    ・個人を成長させる練習や仕事のやり方=「よく考えられた実践」①課題が適度に難しく、明確であること ②実行した結果についてフィードバックがあること ③誤りを修正する機会があること
    ・小さな仕事でもしっかり仕事をしてくれる人にはより大きな仕事がくる
    ・人は他者を通してしか、自分をみることができない
    ・伸びる人材は素直な人間。素直な人とは、良いと思ったことを合理的に吸収していける人間
    ・ミスの反省も大切だが、もっと大切なのはどうして良かったのかを考えること。できた理由がわかっていないと、調子を元に戻せない。悪くなったときのリカバリー能力が大切。
    ・人を潰す指導者の特長→(新人)指導の際に目標のストレッチとポジティブフィードバックが不足=成長のイメージを持たせたり、期待すること、成長している点を伝えることが不足。つまり放ったらかし。(2年目以降)目標のストレッチが過剰。手を伸ばしても届きそうもない目標を持たせたり、過度に成長を期待。

    キャリアコンサルタントとしてクライアントに対して必要な考え方でもあり、自身が成長するために必要な考え方だよ、とスーパーバイザーに勧められて読んだ。経験をしてみることの大切さと、その経験に対するPDCAのやり方。

  • 私たちは、経験から学ぶことができる。

     ・ 挑戦し(ストレッチ)
     ・ 振り返り(リフレクション)
     ・ 楽しんで(エンジョイメント)

    このように仕事をし、
    それを「思い」と「つながり」を軸に回すとき、
    多くの学びが訪れる。[more]

    経験から学ぶ力は、
    能力的成長、精神的成長の獲得を後押しする。

    能力的成長は、
    「仕事上の問題を発見し解決するために必要な
     知識やスキルを獲得すること」
    つまり「熟達」である。

    この成長の多寡は、
    これらのスキルの差に表れる。

     ・ 専門的な知識や技能(テクニカルスキル)
     ・ 他者とコミュニケーションしたり、集団を率いる能力(ヒューマンスキル)
     ・ 自分たちを取り囲む環境の動きを察知したり、
       戦略的に物事を考える力(コンセプチュアルスキル)

    精神的成長は、
    「自分への思い」と「他者への思い」として獲得される、
    人間の基本的な同期づけであり、私たちの態度や行動を決定する。
    高度な知識・スキルと同時に、
    この二つの「思い」を高め融合させていくのが、
    プロフェッショナルの条件である。

    また、
    一度固まった知識の塊をほぐし、必要のないものを捨て、
    知識を組みなおす作業(「学びほぐし」=「アンらーン」)が、
    成長を止めないためには必要である。

    では、どのように経験から学ぶのか。
    経験学習のサイクル(p56)によれば、
    人は、下記のようなサイクルを回して学ぶ。

     ?「具体的経験」をした後、
     ?その内容を「内省し(振り返り))
     ?そこから「教訓」を引き出して
     ?その教訓を「新しい状況に適用する」

    私たちは問う。

     何を経験したのか?
     そこから何を学んだのか?
     その経験は挑戦的な課題であったか?
     よく考え工夫しながら実施したか?
     やりがい、意義、面白さを感じたか?


    【目次】
    序 経験から学べる人、学べない人
     1.成長とは何か
      能力的成長と精神的成長
      能力的成長とは
      精神的成長とは
      プレイヤーとしての成長、マネジャーとしての成長
      時代に合わせた「学びほぐし」
     2.経験から学ぶ
      70:20:10の法則
      一皮むけた経験
      自ら経験を創り出す
      経験学習のサイクル
      「よく考えられた実践」でサイクルを回す
     3.経験から学ぶための3つの力
      根っこを育てる
      経験から学ぶ力の三要素
      (ストレッチ系の学ぶ力)
       なぜストレッチが必要か
       方略1 挑戦するための土台をつくる
       方略2 信頼を得てストレッチ経験を呼び込む
       方略3 できることをテコにして挑戦を広げる
       まとめ ストレッチの足場を作る
      (リフレクション系の学ぶ力)
       なぜリフレクションが重要なのか
       方略1 行為の中で内省する
       方略2 他者からフィードバックを求める
       方略3 批判にオープンになり未来につなげる
       まとめ 進行形で内省する
      (エンジョイメント系の学ぶ力)
       なぜエンジョイメントが必要なのか
       方略1 集中し、面白さの兆候を見逃さない
       方略2 仕事の背景を考え、意味を見いだす
       方略3 達観して、後から来る喜びを待つ
       まとめ 仕事の意味を発見する
     4.「思い」と「つながり」
      (思い)
       適切な「思い」が成長を決める
       自分への思い、他者への思い
       経験から学ぶ力のドライバー
       顧客のために働くこと
       成長したいという思い
       二つの思いを融合する
      (つながり)
       発達的なつながり
       発達的な「つながり」を構築する方法
       職場外から率直な意見を聞く  
       人を選び、誠実につきあう
       自ら発信し、相手を受け入れる
      (「経験から学ぶ力」のまとめ)
     5.学ぶ力を育てるOJT
       OJTのサイクル
       調査でわかったこと
       目標をストレッチする
       進捗を確認し相談をうながす
       内省をうながす
       ポジティブ・フィードバック
       年次により指導方法を変える
       人材をつぶす指導者の特徴
       OJT力をアップする
     6.学ぶ力を高めるツール
       三種類の診断ツール
       ツール1 経験学習力チェックリスト
       ツール2 経験学習カルテ
       ツール3 経験キャリアシート
       職場でワークショップを開く
       マニュアルや事例集を作成する

  • 経験から学ぶとはどうすることかがわかる本。具体的には、ストレッチとリフレクションとエンジョイメントの3つの要素があり、個々に説明を加えている。

  • 昔読んでそのままになっていたので、改めて読んでみた。
    経験から学んで成長する人とそうでない人、その違いとは何か、あるいは人を成長させる仕事、環境とはどういうものか、分かりやすくまとまっていて本当に良い本だな、と改めて思った。

    ストレッチ・リフレクション・エンジョイメント、そしてそれぞれのドライバとなる「思い」と「つながり」。それぞれ独立しているものでもなく相互に関係していて、どれかが欠けているとどこかで行き詰まる時がくる。それぞれをバランスよく伸ばしていくこと、整えていくことがポイントなのかなと感じた。

  • あべくんのおすすめ

  • 自己啓発+コーチングの基本としての位置づけ。ストレッチ、リフレクション、エンジョイメント、この3つが重要という。

  • ストレッチ、リフレクション、エンジョイメント
    様々なことに積極的に挑戦し、挑戦の最中や終わった後に自省しよりよくしていく、作業の意味やそれによって他者に貢献できることなどを意識してモチベーションを高く持つ

  • ヒアリングで集めたコメントがとてもよい

  • 会社で勧められたので次に読む本候補

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著者プロフィール

北海道大学教授

「2018年 『医療プロフェッショナルの経験学習』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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