この世で一番おもしろいマクロ経済学――みんながもっと豊かになれるかもしれない16講

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017838

作品紹介・あらすじ

とっつきやすい構成と、過激な合いの手で一部で大好評を博したシリーズ第2弾! 今度のターゲットは、マクロ経済学だ!! 経済危機だけじゃなく、貧困・高齢化・環境破壊・・・なかなかよくならない世界の大問題を考えるための“武器”、それがマクロ経済学! あのマンキューも大絶賛&大爆笑の経済学講座【マクロ編】。

感想・レビュー・書評

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  • ミクロ経済学と違ってマクロ経済学が難しいのは、その時の社会情勢や、技術の発展に考え方が左右される点だろう。
    本書にもあるように、2100年のマクロ解説書は本書とぜんぜん違うかもしれないが、ミクロ本は、ほぼ間違いなく今と同じだろう。
    本書が出版されたのが2012年なので、その後、新自由主義が広がり、コロナ禍により一気に経済が縮小した現在とは、少し考え方の違いは見られる。
    だが、流行り廃りの範疇とも言える。
    マクロ経済学の今までの変遷や、基本的な考え方等は分かる。
    前作のミクロ経済編と同じく、知識のない人が、ゼロから勉強するための本ではないかもしれない。
    過去にマクロ経済学を勉強したが、途中で挫折した人や、ある程度勉強した人が改めて全体を俯瞰するためには、一助となる一冊。

  • 先日「この世で一番おもしろいミクロ経済学 ― 誰もが「合理的な人間」になれるかもしれない16講」を読みました。当著はその続編にあたります。同様にコミック形式で、マクロ経済学を面白おかしく紹介します。流れも、単一→国際貿易→グローバルとスコープを広げていくスタイルで、とても読みやすい展開です。

    ミクロの集合体として、予想もつかない動きをする経済。今後もインターネットやAI、ロボティクスのような技術進歩が、少なからず影響を与え続けることになりますが、これが吉と出るか凶と出るか、短期的にも長期的にも、誰にも『確実』な予想をすることができません。

    経済という大きな「怪物」に対して、多くの施策が打たれますが、あちらを立てればこちらが立たず。長期的に見て有効と思われる施策も、ミクロの視点ではなかなか受け入れてもらえず、ジレンマに陥っていることがよく分かります。結局のところ、何年たっても“正解”だったのか誰にも検証できない。経済の不確実性は、研究のやりがいがありますね。

    今一番答えに近いであろう選択ができるよう、経済に関わる多くの情報を求め続けないといけないですね。

  • この本と違うことを主張する人とは経済の話はできないと思っていいくらい、マクロ経済学って何?というのが超ざっくりだけどとてもわかりやすくまとめてある。
    だからつまり、最近の新聞も、マクロ経済学の概ね世界の学者が同意していることは踏まえてない。
    相変わらずの山形節で、訳者解説の
    「マクロ経済学は、長期的な生活水準の向上をどう実現すべきか、そして短期的な安定をどう実現すべきか、ということを考える学問」
    「経済を見てそれをそのまま説明することはできる(略)サロン談義にふけることはできる。美しいモデルを愛でることもできる。でも、そこで終わってはマクロ経済学の本意ではない。マクロ経済学は純粋学問ではあり得ない。経済がどうあるべきかという規範性がある。」
    というコメントには、開発経済の現場にいる山形さんの思いがこもっている。
    高校時代の自分に読ませたい本。

  • めちゃくちゃおもしろい経済学パート2。
    今度はマクロ経済学です。

    前作に引き続き、時間を忘れて楽しめちゃう。
    そんな本。

    こう読んでいくと、経済学ってめちゃくちゃ奥が深くて面白いんだなぁって改めて感じます。
    どんどん、経済学者の書籍もかじっていこう。
    そう思った本です。

    個人的には、ミクロよりマクロの方がわかりやすい気がします。
    これは本当にオススメ。

  • どうもマクロ経済学というと思想、哲学という印象が抜けないのだけれど、ミクロは最適化する個人の集まり、という動かしがたい基本認識から始まるので大筋の話は変わらないのに対し、マクロは前提条件が人によって違う(国家は成長と安定を促進するのか、それとも小さい国家が望ましいのか)、と説明されている。

    マンガというのも、文字ばかりの本に比べると情報量としては少なくならざるをえないので、やはり内容的にはちょっと薄い。読みやすく、軽快である点は前作同様なので、「ミクロ経済学」のスタイルがフィットするのであれば本書も読んで損はない。

    ■ロバート・マンデル
    通貨の自由な取引、独立した金融政策、固定為替レート
    この三つのうち二つまでしか実現できない。三つともは不可能

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/757018

  • みんながもっと豊かになれるかもしれない16講
    The Cartoon Introduction to Economics vol.2: Macroeconomics
    https://www.diamond.co.jp/book/9784478017838.html ,
    https://standupeconomist.com/

  • マクロ経済をざっと知れる本を読んだ。短期的な経済安定のために政府は金融政策と財政政策の2つができるという記述はとても明確で理解しやすかった。また、政府介入に否定的な古典派経済学と政府介入に肯定的なケインズ派経済学の対立は、永遠の課題のように感じた。

  • イラストで色々と説明されているためさっと読み進められるものの、理論の表層の紹介が多いイメージのため、読後に少し物足りなさを感じる。

  • 「この世で一番おもしろいミクロ経済学」に続き読んでみました。
    ミクロ経済学は個人〜特定の市場までの規模を扱い、マクロ経済学は国家間や地球規模の相互作用を取り扱うと理解しました。
    貿易と技術革新は同義であるという一文がありましたが、これが経済学的な観点による解釈か、と印象に残っています。

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