人を助けるすんごい仕組み――ボランティア経験のない僕が、日本最大級の支援組織をどうつくったのか

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  • ダイヤモンド社
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レビュー : 164
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017975

作品紹介・あらすじ

ボランティア経験なしの早稲田大学大学院(MBA)専任講師が、日本最大級の支援組織「ふんばろう東日本支援プロジェクト」をどうやってつくったのか?代表の著者がはじめて明かす、人を助ける仕組みと支援の舞台裏。

感想・レビュー・書評

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  • 構造構成主義が興味深かったです。
    状況の理解と、目的の明確化。
    具体的な方法の構築と実施。

    読み応えのある一冊でした。

    信念対立に陥らないための問いの立て方も興味深かったです。この考え方は仕事でもすぐに使えそうです。

    「自分の心に嘘をつかずにできることをしていくだけで、僕らは前に進んでいくことができる」

    そう信じたい、です。

  • 献本御礼。

    心理学者で哲学者の西條さんが震災でおじを亡くし、故郷東北が危機に瀕しているのを見て、現地でたくさんの支援活動を始める。「ふんばろう東日本支援プロジェクト」と名付けられたそれは、お役所仕事的に救援物資が山積みになり、しかし必要とされる人に届かない現状認識から始まり、電化製品の提供やメンタルヘルスまでツイッターなどソシアルメディアを駆使した形で提供される。ビジネス・モデル的な方法原則から構造構成主義に代表される哲学的な思弁を交えた活動の記録。まっすぐに走りつづける著者の生き様が赤裸々に記録されている。読むと体温1℃くらい上がります。

  • P283 公平主義からの脱却
    「行政の足かせになっていたのが「全員に、完全に同一の物を、同時期に配らなければならない」という「公平主義」である。
    なるほど。一部のクレーマーのおかげで行政が慎重になってしまう理由だ。

  • タイトルだけ見たときは、「仕組み」という言葉に少々違和感を感じていたけれど、読んでみると確かにすんごい。
    内容的には仕組みよりも想いや情熱の部分をとても感じ、考えさせられる本だった。

    ボランティアをやったことがなくても、こんなに大きなことを成し遂げられる。
    人間、なんでも本当にやると決めたことはやるんだなと思った。
    ボランティア、チャリティ、支援、まだまだ自分もしたことがないけれど出来ることはある。
    知らないからやらないとか、やったことないからやらないとか、でも自分がされたら嬉しいのは何か?

    そうやって人の想いと具体的な行動、活動が巡り巡ってこの地球は成り立っているんだなと改めて考えた。
    心に残る一冊だった。

  • 3.11後Twitterで話題となり瞬く間に広がっていったふんばろう東日本支援プロジェクト。硬直化した行政の支援では手が届いていなかった被災者の方々への有形、無形の支援の実現そのものとそのスピードは驚くべきものだった。構造構成主義という考え方がその底流にあるというのを本書で初めて知ったがそこについての解説は表面的にしかなされておらず物足りなさが残る。

  • ●ボランティア活動への感動
    ・前半部分は読んでいると涙が出てくる
    ・人の優しさ、誰かを、他人を思いやって、自分の時間やあらゆるエネルギーを投資してきた人たちがたくさんいたことに驚く
    ・知らなかっただけだが、多くの人が、被災地を支援していたという事実に感心した。自分の見えないところで、いつも、誰かが、誰かのために、頑張ってくれているのだろう

    ●個人の手によって多くの被災者を支援できる時代
    ・役所や赤十字社に頼らず、支援の仕組みを作り上げた筆者
    ・ツイッター、フェイスブック、サイボウズLiveなどを駆使して多くのプロジェクトを実施した


    ●被災地の悲惨さ
    ・遺体は損傷が激しく、頭が取れていることなども多い。カラスが集まっているところにいって、探すなどしているとか

    ●やはりボランティア組織でも、問題はいつも人の感情
    ・ネガティブな感情が人を追い込む
    ・大切なのは、提案。まずは認めること
    ・抱えてから、ゆさぶること
    ・批判する前に、質問をすること

    ●成功の鍵はいつもシンプルである
    ・「構造構成主義」という概念が成功の秘訣である
    →説明は一見単純。しかし、よくよく考えると、物事の本質を貫くようなものは、シンプルなのだ。分かりやすからこそ、多くの物事に対応させることができる
    ・構造構成主義においては、取るべき手段は、状況と目的によって変わると考える。何か状況が変わったなら、必ず取るべき手段が変わっていることに注意

    ●名前をつけること、役職をつけることの重要性

  • 構造構成主義を専門とする西條さんが、東日本大震災で行ったボランティアの様子(人を助ける様子)をまとめた本です。

    ボランティアそのものよりも、ボランティアの仕組み、ボランティア団体の組織の作り方・運営の仕方が「すんごい仕組み」になっています。

    「状況」と「目的」に応じて「方法」を決める、という、言われてみれば当たり前の方法を、適切にそして素早く、東日本大震災後のボランティア活動に適用した結果が、「人を助けるすんごい仕組み」につながるわけです。

    ボランティア活動の本としても読めますが、組織論の本としても読めます。
    興味がある方は、是非、手に取ってください。

  • ・ツイッターに政治家が入った場合、布の端きれをもってしまった
     ようなもので、影響を受けざるを得ない。

    ・僕らだけですべてを完成させる必要はない。

     少しでも進めておけば、そこを出発点として、子供たちが、次の
     世代がさらに進めてくれる。強い意志は継承される。

    ・うまく「方法化」できたら、他の人もマネできる。

    ・ボランティアプロジェクトのチーム編成は、
     1)戦士や武術家(現地ボランティア)
     2)商人(会計)
     3)魔法使い(ウェブ担当)
     4)僧侶(賢者・癒し)

    ・「方法の原理」方法の有効性は「状況」と「目的」から規定される。

    ・ボランティア組織は「感謝」を忘れたときに崩壊する。

    ・今後の被災地行政は、有事においては、支援物資のロジスティクスを
     ヤマト運輸に任せて、自衛隊をその支配下におく体制を敷くという
     取り決めをつくってしまえばよい。

  • まだまだ知らなかったことが多すぎる。

    まだ知られていけれど、すごい人はたくさんいるんでしょう。

  • 現場に即した自由な発想で実行することのすごさ!

    亡くなったおじさんへの思い、現地で目の当たりにする被災状況が胸を打つ。

    質問は気軽に、批判は慎重に。
    相手を認めてから提案する。
    厳しすぎる攻撃を慎む。
    初めての人にやさしく。
    メールより電話、電話より直接話す。
    休む時は休む。
    目的を同じくして行動するものは、みんな仲間であり、味方であることを忘れない。

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