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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478017982

作品紹介・あらすじ

経営が知るべきバリュエーションの基礎知識。経営に必要な企業価値評価の考え方をわかりやすく経営の視点から解説。

感想・レビュー・書評

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  • この本を読む前と後で、企業の見方が変わる。

    クロスボーダーのM&Aつまり海外企業の買収において、米国企業による買収は25%のプレミアムに対し、日本企業がやると32%のプレミアム。プレミアムと言っても良い話ではない。たんに、日本企業は企業価値を精査できておらず、払い過ぎになっているという事だ。また、ROICについての日米比較は、2010年アメリカが19%だったのに対し日本は7%しかない。

    企業にも成績がある。
    しかし、偶々100点を取った学生と、95点を継続的に取れる学生、50点から10点ずつ点数を上げる学生、理数系のみ高得点の学生など、単発のテスト結果で判断するのではなく、成長性、吸収能力、格差能力を時系列で判断するのだ。

    企業価値は、高い売上高成長率、高い投下資産利益率(ROIC)、もしくはこの組み合わせによる大きなキャッシュフローを生み出す時。そして経営者の素質に左右される。投資家も性質が異なり、株式市場を先導していくのは、指標だけではなく、よく企業を見ている良質な先生のような株主だ。

    立ち止まり、ページを戻り、新たな用語を繰り返す事で理解し、脳が変容する。文字追う速度が定速にならない読書とは教科書や参考書を読み解く場合に多い。本著はまさに教科書。少し古いが、内容は、まだ新しい。企業人は早めに読んでおいた方が良い。

  • 中央区

  • ・低ROICでは高成長率は逆効果
    ・買収で被買収のマルチプルが変わるのは価値不変の原則に反している
    ・マルチプルエクスパンションは幻想
    ・株主リターンを評価基準にするとランニングマシンの如く辛い
    ・ベストオーナーの要件を経営者はクリアしているか

  • 専門的な学術書に近いので、本当に深く知識を深めたい人向けの本です。
    もっと勉強してから、またいつか読めれば良いな。

  • マッキンゼーの企業価値評価のエッセンシャル版。

    企業価値評価の本は、いろんな分野をまたがるので
    どうしてもボリュームが出てしまい、上下巻1,000ページくらいが
    普通だったりするのだけど、

    エッセンスだけ抽出すると、うーん・・・バランスが悪い。
    成長率と投下資本利益率という軸はあるのだけど、
    その説明を延々としていく感じ。

    ヴァリュエーションの方法についてはあまり触れず、
    「企業価値」という漠然とした概念で捉えられていて微妙。
    なるべく言葉で伝えようとするがために、スキミングの度が過ぎて
    中途半端な経営戦略の本みたいになってしまっている。

    また、財務会計の知識の基礎がないと、まともに読めない可能性があります。
    「経営層向け」とはじめに書いてありますが、ビジネスの数字のセンスは
    ある程度前提にしてエッセンスを書いてあるので、
    特に前提知識がなく読んだら、消化不良になるかも。

    読者の設定がぼやけてて、残念な本。
    内容は決して悪くないのだけど。

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