10の仕事を1の力でミスなく回す トリアージ仕事術

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 277
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478020203

感想・レビュー・書評

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  •  著者は外科医から病理専門医(病理診断を専門とする医師。担当医だけでは判断しにくい難しい事例について、なんの病気か、手術が必要か否かなどの判断を下す役割だという)に転じ、現在は医療機関再生専門のコンサルタント会社も経営している人。
     つまり、「医師と経営者とコンサルタント」の三足のわらじを履き、“毎日がマルチタスクであたりまえ”の超多忙な日々を送っている人物なのだ。
     
     そういう人が書く仕事術の本なら読んでみたいと思い、手にとってみた。
     「トリアージ」とは、一分一秒を争う救命医療の現場で、治療の優先度を決定すること。人命にかかわる決定を瞬時にしなければならない医療現場で培われた、するべきことの優先順位を的確に判断するノウハウ――それを「トリアージ仕事術」と名付け、あらゆる仕事に応用してみようというのが、本書の企画意図なのである。
     まさに「ありそうでなかった」好企画であり、すごくいい本になりそうだ。

     ……と思って読んだのだが、残念ながら企画倒れ。ほかの「仕事術」本となんら変わらない凡庸な内容になってしまっている。
     
     本書でくどくどと説明されている「仕事の優先順位をつける」やり方は、日々マルチタスクで仕事をしている人なら、誰もが無意識に行なっているあたりまえのことばかり。わざわざ著者に教えてもらうまでもない。

     私は少し前にも、本書の類書――医師で神戸大教授の岩田健太郎が書いた時間管理術の本『1秒もムダに生きない』を読んで、ガッカリしたことがある。
     けっきょく、第一線の多忙な医師だからといって、特別すごい仕事術を用いているわけではないのだな。

  • 医療の世界で使われる概念や習慣をビジネスに活かそうという本。

    トリアージという言葉は普通の人に取ってはキャッチャーな言葉だと思うけど、ただのプライオリティの事なので考えが新しいわけではない。
    しかも途中からトリアージとか医療とな関係ない話も出てきて、若干ブレがあるかな。

  • 医師でもありMBAホルダーでもあり、コンサルタントをしている著者が説く正しい優先順位で効率と質をあげる方法。

    トリアージで仕事術か~、とこれもタイトル買いしたのですが参考になりました。
    医療現場ではまさに緊急事態が沢山重なって起こり、そしてミスが許されない世界。ここまで厳しい環境での効率化はやはりビジネスの現場でも参考になります。
    また、お医者さんらしい視点というか、健康管理についてもページを割かれてます。
    実際、健康状態や精神状態も大きく効率に影響することは実感できますね。。。

    どれも重要でどれも優先度が高い、しかも同時多発。こんな時の3つの原則は
    1すべての仕事に優先順位をつける。ただし「常に変動するもの」とする
    2いざというときに最大のパフォーマンスが出せるようあらゆる準備をしておく
    3ミスや失敗を未然に防ぎ、「ばらつき」を極力なくす方法を身につける。

    努力は有限、だから分配する。手抜きをすることは仕事をする上でとても大切である。手抜きというといい加減という印象をもたれがちだけれど、そういうことではなく、努力のアロケーションを意図的に行う事をさす。
    自分の努力をどう配分すればいいのか、を考える事が重要。
    首がもげるほど同意!ですね~。すごく印象に残る言葉でした。

    ばらつきをなくす、ってそれが難しいんだけど、具体的な方法として日々の体調管理と道具の管理、意思決定のパターン化をあげられていました。
    作業興奮(やりはじめるとだんだん気分がもりあがってやる気がでる)を上手く利用する、ガムをかむ、掃除で気分をあげてから仕事にとりかかるなど。

    手指を動かすためのシャーペン儀式(シャーペンのしんを折らないように逆から入れる)ってのは眠気覚ましに最適なんだとか。あとハサミでツメをきる、特に逆手で聞き手側のツメをきる場合の眠気覚醒効果は素晴らしいんだそうで(それはそうかも)
    これは早速取り入れてみましょう!

  • 最初のほうの「仕事には優先順位をつけるが,可変とする」という考え方はちょっと参考になった.あと,医者ならではの視点 (朝起きたら体温くらいのぬるま湯を飲む,たくさんお酒を飲んだらスポーツドリンクを飲んで風呂に入らず横になる,など) は役に立ちそう.

  • 医者で、株式会社の社長もやってる多分今は40代の人の書いた本。

    これ最初に図書館リストで登録してから、大分経ってしまってやっと今回読んだ。登録した当時と比べれば、今はそれほど同時並行する仕事は多くなくなってるんだけど、それをどうこなしていくかという意味で見ると、少し期待はずれだったかな。

    でも、一つ一つの項目は、それはそれなりに成程と思わせたり、自分でもやっていて同感できることも多く、それだけではなく、体調管理の章などは、面白かったな。

    まぁ、もちろんまだまだ足りない部分はあるにせよ、それなりにこうするといい的なことはそれなりにやっていて、メモは文章では残さないとか同感できない部分もあるにせよ、とりあえず自分もそれなりに努力はしてきたんだなと、妙にしみじみしてしまった。

  • わかっちゃいるけどねえ…
    でも、具体的なことも書いてあったので、
    まあ、頑張るか。

  • 医療現場における人命救助の際に用いられるトリアージという考え方と”仕事”が結びついたらどんなスゴイことが!?と期待して読みましたが、世の中に多くあるビジネススキル本と大差のない内容でした。お医者さんであるだけに体調管理面に言及されている点とその内容・根拠についてはほかのビジネス本との差別化ポイントかもしれません。そう考えてゆくとこの著者のストロングポイントは医学的見地からビジネスマン向けの作品を書くことで生かされるように思います(と思ってamazonで確認すると結構な数の著作があるので、今度読んでみようと思います)。

  • 死と隣り合わせの優先順位づけが宿命づけられる医師による優先順位づけのアドバイス。

    以下注目点
    ・ルーチンワークを増やして、頭を使わないようにする
    ・メモは単語で
    ・A4サイズ一枚の情報は捨てる。
    ・努力は有限、分配せよ

  • 図書館
    予約中

  • あまり目新しいものはなかったですが、医師の視点があるのは一般の方には目新しいかも。

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著者プロフィール

ハイズ株式会社代表取締役社長

「2018年 『40代からの「がんばらない」健康法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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