世界はひとつの教室 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション
- ダイヤモンド社 (2013年5月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478020463
感想・レビュー・書評
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素晴らしい。理念、理想がテクノロジーの助けを得て実現していく様
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テクノロジーを武器に、カーンアカデミーというNPOを主宰し教育を変えていこうと活動しているサルマン・カーン氏が、教育や自身の活動について熱く語る本。
教育について興味がある僕としては、カーン氏が歴史を交えながら現在の教育の問題点とそれに対してどのような手が打てるかについて記載している前半が非常に読み応えがあった。
人間が物事を理解し、興味を持つプロセスに対する彼の見解には、とても共感する。下記の記載などは、僕が漠然と思っていてうまく言語ができていなかったことを、スパッと言葉にしてくれている感じがする。
・知識を得るためには、既に記憶している知識と有意に「体系的に関連付ける」必要がある。
・最も効果的な教え方は、各テーマの流れや関連性、あるいは教科を超えた法則のようなものを強調することだ。
「僕にできることは何だろう。自分も自分の好きなことで大胆に動き出してみたい。」そうおもわせてくれる素敵な本だった。 -
The one world schoolhouse: Education Reimaginedの翻訳書です。いとこのための家庭教師から始めて、Khan academyというオンライン上の教育プラットフォームを立ち上げる過程の筆者の取り組みを知り、学びとは何か、テクノロジーが教育をどう変えうるのか、学校教育のシステムはどうあるべきか、考えてみよう。
(選定年度:2016~) -
まさに今の日本の学校に必要な教育だと思う。
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本職以外のプロジェクトにこうやって時間や熱意を注ぐことができるのって、全然別の達成感を得ることができるからなんだろうな。そしてこの人、ものすごくいい人。
教育とはぜんぜん違う畑にいるので、完全習得学習っていう概念については初めて聞いた。教育分野にも色んな研究があるのだな。 -
教育にソフトウェアによるプロセス改善サイクルを導入する~カーンアカデミーによる教育の未来: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-8d45.html
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無料のビデオコンテンツによる教育革命をすすめるカーンアカデミーがどうやって生まれ,どのように成長してきたかを創始者サルマン・カーンが書いている.
その核心の部分は起業家のサクセスストーリーとしてはそれなりに興味深い.ただ,いろいろな問題を抱える教育の状況の批判が延々と続く第II部は冗長で少々独善的に思えて,かなり退屈してしまった.
ところで,学年を関係なく自分のペースで繰り返し勉強し100点をとったら先に進むって,なんだか公文式学習みたいじゃありません?
無料と有料の違いはあるけれど. -
分からない子ども(児童・生徒・学生)が好きなだけ,自分のペースで学習できる環境の構築というフレーズが響いた。一回の対面授業で分からないことなんかざらにある。それで分からなければ,その後は放置になりがち。分からなければ繰り返し教わればいい,学べば良いという考えはキャロルの完全習得学習に通じる?まずは自分の授業からやってみるか。プロジェクトとして。