外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々

著者 :
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 165
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478020890

感想・レビュー・書評

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  • 外資系金融だからと言ってすごくはない。
    バックヤードの人たちでも5000万円を若くしてもらえる。
    能力差は大きくない。
    胴元が儲かる仕組みを如何に考えられるか?

  • 外資系金融機関について勉強にならりました!

  • 理論物理学の博士で外資系投資銀行へ転身した、人気ブログ「金融日記」の著者藤沢数希氏の著作。ブログでも普段から歯に衣着せない文章が特徴的だが、本著でも痛快というか少々刺激的すぎる内容、表現で金融業界の実態を生々しく綴っている。

    「金融」を世界で2番目に優れたビジネスモデルと讃え、(1番優れたビジネスモデルは著者曰く「宝くじ」であるという)大きすぎて潰せない規模まで肥大化してしまった金融機関の膨張の歴史、仕組みを解説してくれる。
    サブプライムに端を発し(真の発端はBNPパリバショックと著者は言っているが)リーマンショックで世界的な経済崩壊危機を迎えたその裏側、またその結果リーマン・ブラザーズの社員が一番いい思いをしたという知られざる実態など業界にいない人間にしてみれば目からウロコの話が盛りだくさんだ。

    中でも、年収、接待、女性関係についての実態も赤裸々に綴られており、内容、表現共にセンセーショナル過ぎて受け付けない人すらいるのではと心配になるレベルだ(笑)

    肥大化し、リーマンショックを引き起こし、国・政府の規制や保障(実質、企業が潰れないように国が保護している)が入るまでになり言わば社会主義化した金融業界を憂う著者は、業界が目指すべき未来、来るべき未来に金融コングロマリットの解体、分業化、企業から個人へのシフトを示唆する。

    これ一冊でとてもではないが金融業界の複雑かつ大規模な仕組みを理解することはできないが、知る切り口の一つとしては大変おもしろい内容だった。

  • リーマンショック、欧州危機の発端についてわかりやすく、よみやすい文体で書いてくれている。また、筆者の体験を通じて外資系投資銀行で働く人間についても書かれている。
    そしてこれからは金融コングロマリットが崩壊するのではないか!?と予測。筆者は崩壊を見越してヘッジファンドを立ち上げるとか。
    非常に読みやすい一冊。

  • サブプライム問題、欧州債務危機等の世界の金融問題を初心者にもわかりやすく解説。また、投資銀行、証券会社の業務内容、人事、報酬など、赤裸々に記している。

    *大きすぎてつぶせない
    *巨大金融期間のモラルハザード=儲けたときは莫大なボーナスを受け取り、損したときは税金による救済を受ける。
    *ヘッジファンドはインセンティブ構造が健全

  • 2013/01/01
    明けましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願いします。

    内容については誇張した表現が多いし、so what?って思う感じ。

  • 大きすぎる金融機関を健全にするには分割することか規制強化か。突出した個人が儲けるのはヘッジファンド。
    ちょいちょい揶揄している箇所が面白かった。

  • リーマンブラザーズは60兆円もの史上最高の負債をだして倒産した。また、世界経済への余波を防ぐため、米国は70兆円もの公的資金をAIG・シティーグループなどに投入した。民間企業なのにとんでもない金額である。なぜか?大きすぎて潰せないのである。日本が失われた20年を経験している間、米欧やBRICSなどは長期繁栄を極めた。その過程で、リスクの怖さを忘れてしまったのではないだろうか?リスクの大きいサブプライムローンを細分化し、統合し全く別の金融商品をでっち上げ、AAの格付けをしてしまった。全世界に売りさばき米国では空前の住宅ブームとなった。
    なにかがおかしい。トレーダーたちの破格のボーナスも異常な世界だった。若手のトレーダーでもで5千万円を稼いだ。
    今後は金融資本主義はどこへ向かうのだろうか?
    元FRB議長のボルガー氏が提案したボルガー・ルールでは銀行はファンドのようなハイリスクの投資は禁止するというものだ。(間違った規制緩和により、銀行・投資銀行・ファンドなどの垣根が取り外され現在では、ゼロ金利のため皆がレバレッジをかけてハイリスクな投資をするようになり、それで稼いできた。)バーゼルⅢは自己資本規制を大幅に強化している。ハイリスク投資で損失が出ても潰れないぐらいの自己資本を積めと言うもの。至極当たり前の提案である。こんなことも解らないくらい金に目がくらんでいたのか。これらが施行されれば大幅に改善するだろう。更に、著者は大きすぎて潰せないなら小さく細分化するしかないといっている。銀行・証券会社・ファンドという業務分類別に解体し、更に個別の業務も世界経済に影響がない程度に小さくするべきだと。
    投資とはお金に余裕がある人が、成長力のある技術やサービスを持っていてお金がない人に融資して、世界経済の発展を促すもののはず。現在のようなお金を複雑な商品にして、博打を打って他人から金を奪い取るやり方は長くは続かない。
    皆がおかしいと思うことが、誰も気付かなかった。物理や数学の博士号を持った若手技術者を高給で採用し、難解な金融理論を構築し、世界中をだました罪は大きい。彼ら優秀な技術者は本来の量子物理学やiPS細胞の研究などに大きく貢献したであろうに、現在みな失業中である。

  • 外資系投資銀行プロップディーラーによる投資銀行ビジネスの解説である。

    構成としては、
    第1章 大きすぎてつぶせない
    ◎ギリシャの「飛ばし」とゴールドマン・サックス
    ◎平均年収7000万円のふつうの人が働く大企業
    ◎巨額の税金で救済された外資系金融機関
    ◎世界最大のヘッジファンドとなったFRB など

    第2章 金が天から降ってきた
    ◎20代で上場企業の社長並みの年収になった
    ◎年収3000億円
    ◎金融業界のハレンチな接待
    ◎破綻したリーマン・ブラザーズの社員が一番儲けた
    ◎桁が上がったマネーゲーム など

    第3章 金融ほどすてきなビジネスはない
    ◎世界で2番目にすぐれたビジネスモデル
    ◎日本の銀行の簡単なお仕事
    ◎世界の投資銀行の楽しいお仕事
    ◎世界経済を人質に取る巨大金融機関 など

    第4章 サル山の名前は外資系投資銀行
    ◎株式調査部という不思議な部署
    ◎キャバクラの経営をはじめたセールス部隊
    ◎投資銀行部門残酷物語
    ◎ミドルやバックは二級市民
    ◎異常にケチが多いトレーダーという人種
    ◎貧乏なセールスやバンカーほど気前がいい
    ◎死体処理という本当の人事部の仕事 など

    第5章 ヨーロッパとアメリカの失われる10年+
    ◎共通通貨ユーロとAKB48マジック
    ◎ユーロ危機は終わらない
    ◎アメリカ人には仕事がない
    ◎日本の失われた10年と欧米の日本化
    ◎システミック・リスクを増大させた金融工学 など

    第6章 金融コングロマリットの終焉
    ◎外資系投資銀行の日本化
    ◎社会主義化した国際金融の世界
    ◎株主の金をぶっ飛ばした外資系金融のプロたち
    ◎アメリカでは75万人のクビが飛んだ
    ◎新卒が試用期間中にクビを切られるわけ
    ◎増資インサイダー問題と投資銀行の情報隔壁 など

    といった構成になっている。
    筆者の視点から砕けた表現になっている反面、真実に近い部分も多い。

    現状、ディーラー・資産運用業はとても冷え込んでいることに加え、ボルガールールをはじめとした規制も加わることで、リスク主体が変化しつつある。
    それに対する筆者の答えが、個人経営のヘッジファンドであることが示唆されている。ディーラー稼業が終わりを告げている一方で。

    本文に出てくる、外資系投資銀行で真っ赤なポルシェを買った人を私も知っているので、思わず笑ってしまった。

  • 外資系金融の世界が垣間見える。
    軽快な文体で重たそうな内容もさらっと読める。

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著者プロフィール

金融日記管理人。恋愛工学メルマガ発行。

「2017年 『ぼくは愛を証明しようと思う。(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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