しらずしらず あなたの9割を支配する「無意識」を科学する

  • ダイヤモンド社 (2013年12月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784478020944

作品紹介・あらすじ

なぜ、同じ姓というだけで好意を抱くのか?なぜ、楽観的すぎる納期を設定してしまうのか?なぜ、目の前で話し相手が入れ替わっても気づけないのか?人の心をウラから操る無意識の真の姿を解き明かす、知的興奮必至の1冊!

みんなの感想まとめ

無意識の働きが私たちの行動や感情にどれほど影響を与えているかを探求した一冊は、心理学の新たな視点を提供します。読者は、無意識の反応が先行し、後から理由をこじつけるという現象に驚かされ、自身の思考や感情...

感想・レビュー・書評

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  • すごい面白かった…無意識って奥が深い…。心理学って、心の理を学んでいるものだとばかり思ってたけど、本当は脳の働きや無意識の領域に裏付けされたものだったんだなあ。自分の記憶の不鮮明さが怖くなって、でもそれでちょっと謙虚にも慎重にもなれたりとか、自分の拘りや正義感がいかに自分の人生に合理化されたものなのか分かって、少し柔軟になれたりとか、とにかくこれ自己啓発本以上の自己啓発を誘引する本じゃんね。帰属意識のサブリミナルとか、まさにブランディングに使えそう。無意識ってすごいわ。知らんけど。

  • fMRIによって脳の働きが明らかになる。
    脳を調べれば、何の画像を見ているかを推測できる。

    人は似たものを好む。同じ名前の人と結婚する。
    人が自分の感情を理解することに対して、能力は低く自信は高い。

    ペプシパラドックス=ブラインドテストではペプシが美味しいが、名前でコカ・コーラに負ける。
    発音しにくい会社の株は買われない。

    ぼーっとしているときとチェスをしているときの脳の活動エネルギーの差は1%程度。

    顔はほかの物体より重要なので、人間は他の要素より多くの注意力を充てている。
    目が見えなくても、画像に感情が動かされる。
    国際情動画像システム(国際感情画像システム)に480枚の画像が収められている。

    記憶は無数のでっち上げでできている。
    記憶はサムネイル=ディテイルは間違いだらけで変化する。記憶は滑らかになる。
    人生を首尾一貫に生きるための工夫。無意識に行われる。

    社会的苦痛と肉体的苦痛は繋がっている。失恋の悲しみも鎮痛剤が効く。

    タッチは、社会的協力や友好を高めるための重要な道具。タッチすると好感度が高まる。

    固定観念=ステレオタイプは、単純化して世の中を理解する手助けをする。

    人はみな多重人格。
    偽の手術で狭心症の痛みさえ消える=プラセボ効果。

    幸せなフリが人生を充実させる。
    身体を落ち着かせることで、心も落ち着く。
    左脳は秩序を求めるので、何とか理由をこじつける。
    決断の理由はいつでも後付け。
    地がは、自らの面目を守るために激しく戦っている。

    現実歪曲空間を作り出す能力は、ことが大きければ大きいほど必要な能力。楽天的というより途方もなく楽天的。
    非現実的な楽天主義は、溺れないための救命胴衣となる。

  • 無意識という意識なしにはわたしたちは生活できないっていう事実。

    そして、この無意識に左右されて過ごしてる事実。

    わたしたちは悲しくて泣いてるんではなく、コンマ何秒か先に泣いてるらしい。
    泣いてから、泣く理由をこじつけて自分を納得させたり、
    怒ってから、怒る理由をこじつける。

    無意識の反応が先に来る。

    子どもは3歳あたりから、他人の心を読む能力を鍛え始めるらしい。
    このチカラが強い子は人気者に。

    まぁ、当然といえば当然な。
    社会的状況を円滑に進めるためにも、相手の気持ちを理解できない人はうまく溶け込めないわな。

    対人がうまくいかない人たちは、この能力が低い。

    ちなみに、天才馬と呼ばれる馬も、言葉を理解してるわけではなく、人の微妙な表情の変化や、無意識のシグナルを読むのに長けてたから、いろんなことができたらしい。

    どんな人間も、わずかな無意識レベルでシグナルを発しており、本人は全く気がついてないところで、相手に発信している。

    これ、シグナルを受け止められる人はうまく世渡りできるけど、わからない人は、
    なぜ?わたしばかり?
    なぜ?そんなふうにいうの?
    なんで?え?どうしてそうなるの?
    わからない。。。

    と、なって生活しずらいらしい。

    これってセンスとかにも影響あるんだろうな。と。
    無意識に、ここの隣にこの色はなんか引っかかるなぁ?っていう気づき。
    これがセンスになるんだろうなあ。

    この無意識レベルを上げることは可能かどうか?っていうのはこの本になかったのが残念。

    ただ、みんな自分を思った以上に過剰に評価してるという事実。笑笑

    これだけは、普段から頭に入れておかなければならないな。と、心から思った一冊でした。

    #無意識
    #支配される
    #自分の知らない自分
    #ここにあり
    #泣くから理由をこじつける
    #先に無意識の反応がくる
    #あとから理由こじつける
    #これは人類が得意としてるらしい
    #すごいよね
    #悲しいから泣いてると思ってた
    #数々の実験で明らかに
    #まじか!

  • 「あなたの9割を支配する無意識」というキャッチコピーに惹かれて読んだ。
    見ているようで見ていないこと。同じことを聞いても人によって記憶していることが違うことなど、納得の内容だった。
    進化して生きていくのに無意識が必要だったという内容は驚きであった。
    印象に残った文章
    ⒈ 人間の行動は、意識と無意識両方のレベルで途切れることなく連なる、知覚、感情、思考の産物である。
    ⒉ 「ペプシパラドックス」人間の脳は、味などの経験を単に記憶しているのではなく、それをつくりだしているのだ。
    ⒊ 進化によって人間が無意識の心を獲得したのは、これほど膨大な情報を取り込んで処理する必要のある世界のなかでも、無意識のおかげで生き延びることができるからだ。
    ⒋ 記憶は無数の「でっち上げ」でできている。
    ⒌ 人間の集団の大きさは約150人
    ⒍ 文化など行動学的に現在の特徴を持つようになったのは、およそ5万年前である。
    ⒎ 前頭前野皮質は、目的に合わせて思考や行動を計画して調和させる役割や、意識的な思考、知覚、感情を統合する役割を担っていて、人間の意識が存在する場所だと考えられている。
    ⒏ 進化によって人間の脳は、自分自身のことを正確に理解するようにではなく、生き延びるうえで役立つように設計されている。
    ⒐ 人間の無意識がもっとも本領を発揮するのは、自己に対する前向きで好ましい感覚、つまり、権力がはびこる世界のなかで、自分はただの人間よりもはるかに大きな能力と統制力を持っているのだという感覚を抱かせてくれたときだ。

  • 自分のものの見方は無意識に影響されやすいと意識しておくことが大切。

  • (2014/12/4)
    しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する レナード・ムロディナウ 茂木健一郎 (解説), 水谷 淳 (翻訳)

    脳関係の本。
    最近この手の本をよく読む。
    何故人はこういう行動に出るか、その理由を知る手掛かりになる。

    自分のうちにある未知の自己が意識的な心をどこまで支配しているか。
    未知の自己がいなかったらどれほど困っていたか。

    こういう人間の行動パターン、思考パターンを知って、
    他人を動かそうとすればある程度できてしまうんだろう、ということがわかる。

    過去の人類の歴史が、今の人の反応にも影響を与えるとか。蛇の絵に無意識に反応している、なんて。。
    同じ名字に惹かれるのはなんでだか。似た特性を無意識に好む。
    インタビュー中に目隠しがあって、その際インタビュアーが入れ替わっても気づかない、見てない。
    都合のいいように記憶するとか。
    声一つで信頼度が変わる、、、低い声を出したほうがいいんだよなー。
    チームを分けると敵対心がどんどんエスカレートするが、共通の敵を作ればチームワークで目的に当たる。これは素直に。

    これを使えばいいんだ!という決定的なつかみはなかったが、
    こういうことは意識しなくては、と思わせる本だった。
    利用されたら怖いし、利用できればみんなハッピー。

    プロローグ

      サブリミナルな世界が持つ、強大な影響力

      心理学を科学にした新技術、fMRI

      無意識を解き明かす旅へ



    第 Ⅰ 部 「あなた」を支配する無意識

     第1章 なぜ同じ名前というだけで好意を抱くのか?

         ── 「無意識」の知られざる影響力

      カメに「心」はあるか?

      意識と無意識、2つの脳

      ホロコーストの生存者に見る、無意識の支配力

      「脱フロイト」する心理学

      スミスさんはスミスさんと結婚する?

      味すら自分で判断していない? ── 「サブリミナル効果」の本質

      BGMひとつで揺らいでしまう「合理的な意思決定」

      脳は経験をつくりだす ── 「ペプシパラドックス」

      発音しやすい名前の企業が成功する? ── 「流暢さ効果」

      雨の日のトレーディングにはご注意を

      無意識の力が、日常を支配する



     第2章 視力を失ったのに表情が見える?

         ── 「五感」だけでは何も感じられない

      心理学は「科学」といえるのか? ── 先駆者たちの奮闘史

      人類は無意識で生き延びた

      膨大な視覚情報を(寝転びながらでも)処理できるのはなぜか?

      失明した脳卒中患者TNは、なぜ表情が「見えた」のか?

      「盲視」で明らかになる無意識の力

      T中佐の苦悩 ── 見えないのに、動いていることだけがわかる

      「視野闘争」実験 ── 無意識もポルノ好き?

      イスラエルで味わった、「虫の知らせ」を信じるべき理由

      盲点、サッカード、弱い周辺視力 ── 知覚はすべて錯覚か?

      無意識は「音」も勝手に補う ── 「音素修復」

      日常世界を「モデル化」する脳(そしてそれは信用できるのか?)



    第3章 なぜ、「目の前の人物が入れ替わっても気づけない」ことがありうるのか?

         ── つぎはぎだらけの歪んだ「記憶」

      トンプソンを襲った2重の悲劇

      「記憶違い」が生む数えきれぬほどの「無実の罪」

      人間テープレコーダー vs 本物のテープレコーダー

      記憶 ≠ ハードディスク

      「授業中に起こった発砲事件」実験 ── 記憶は間違いだらけか?

      記憶は無数の「でっち上げ」でできている

      忘れられないとどうなるか? ── あるロシア人の苦悩

      記憶はサムネイル ── ディテールは間違いだらけで変化する

      9・11の日の記憶さえも

      記憶は「伝言ゲーム」 ── 勝手に筋道がつくられる

      そして、記憶は「滑らかに」なる ── 間違いに気づかないほどに

      目の前の人物がすり替わっているのに……。 ── 「変化盲」

      記憶を植えつけることは可能か? ── 過誤記憶

      人生を首尾一貫して生きるための力は、無意識から生まれる



    第4章 傷ついた心は「鎮痛剤」で癒やせる?

        ── 人も社会も無意識の「台本」で動く

      88歳の母に見ぬかれた「ホーキングとの喧嘩」

      生後6か月の赤ん坊でも、親切/不親切を理解する

      「ジルスタイン博士」の2つの実験

      心の痛みは薬で抑えられる? ── 社会的苦痛と肉体的苦痛の関連性

      ヒトを人にした「心の理論(ToM)」

      志向性 ── ヒトを他の霊長類と分けるもの

      脳の大きさと社会集団の大きさは比例する?

      「6次の隔たり」で世界がつながる

      無意識を担う脳は、ヒトもウサギも変わらない?

      絆を育む「オキシトシン」という魔法

      信頼ゲームとオキシトシン、そして社会的行動

      心理学と無意識の微妙な関係

      理由があれば何でもいい? ── 脳の「台本」を暴く

      fMRIはなぜ革命的な成果をもたらしたのか?

      ヒトを形づくる3つの脳 ── 爬虫類脳、辺縁系、新皮質

      「社会神経科学」の誕生



    第 Ⅱ 部 「社会」を支配する無意識

     第5章 なぜ「作り笑い」はすぐにバレるのか?

        ── コミュニケーションを支配するのは「言葉」ではなく無意識

      算数のできる馬「クレヴァー・ハンス」論争

      接し方で成績が変わる? ── 非言語的コミュニケーションの力

      事前に抱いた予想は、人知れず伝わってしまう

      子育てへの教訓 ── 親の期待が子をつくる

      非言語的なコミュニケーションはなぜ必要か?

      「作り笑い」は無意識には通用しない

      ボーイフレンドが見せた無意識の「タイサイン」は何を示す?

      見つめる時間でわかる、優越性と序列

      身振り手振りだけで感情を見抜けるか?

      非言語的コミュニケーションの3つの型を活かすには



     第6章 「顔」で選んで投票してしまうのはなぜ?

        ── 「見た目」と評価のダイレクトで密接な関係

      「恋は機械じかけ」に反論できるか?

      コンピュータに感情を見出す

      相手が人間であろうとなかろうと

      女性が好きな「ヒトの鳴き声」とは?

      「声」で首相に登りつめたサッチャー

      タッチするかどうかで恋は決まる

      ケネディvsニクソン、勝負を分けたのは?

      選挙は「顔」で決まる?

      かくも強い無意識の影響力とそのメリット



     第7章 なぜ、ガンディーもリンカーンも「同じ過ち」に陥ったのか?

        ── 分類が先か、ステレオタイプが先か

      「分類」という奇跡の能力

      カテゴリー分けがもたらす致命的な「不具合」

      ヒスパニックは怠け者か? ── 固定観念

      九死に一生を得たユダヤ人心理学者が見出した「無意識の偏見」

      あなたの偏見をあぶりだす「潜在的連合テスト(IAT)」

      ガンディーやリンカーンも抱いていた「分類に基づく偏見」

      意識的な努力により、無意識の力を正しく活かす



     第8章 なぜマックユーザーとウインドウズユーザーは互いにいがみ合うのか?

        ── 意味などなくても生まれる「派閥」と「差別」の正体

      ロバーズ洞窟の決闘騒ぎ

      いとも簡単に生まれる「自分たち vs 彼ら」

      内集団での決め事が、個人の知覚を形づくる? ── 「集団規範」

      たった1つの共通点でも生まれる「身びいき」

      「黒人」という単純化に潜む問題

      女性は本当に数学が苦手か? ── 帰属意識が能力を変える

      公共広告の「ポイ捨て禁止」キャンペーンは、なぜ逆効果で終わるのか?

      犬好き? マック派? ── 違いは何でも構わない

      9・11で体験した「ニューヨーカー」の優しい力



     第9章 幸せな「ふり」があなたを幸せにする?

        ── 「感情」は、感覚と環境でつくられる

      人はみな多重人格 ── 「不変の感情」という虚構

      偽の手術で痛みが消える? ── プラシーボ効果

      「感情とは何か?」 ── 謎めいた心理学者ウィリアム・ジェームズの貢献

      生理が先、感情が後 ── 「感情の錯覚」

      脈拍が上がるから(性的に)興奮する

      幸せな「ふり」が人生を充実させる

      秩序を追い求め、何とか理由をこじつける「左脳」

      決断の理由はいつも「後づけ」?

      知らず知らずのうちに社会的規範に基づいて判断してしまう

      「心のしくみ」を知るメリットとは



     第10章 なぜ「楽観的すぎる」締め切りを設定してしまうのか?

        ── 「自己」という歪んだレンズと、その活かし方

      「ハリケーン・カトリーナ」と自分を正当化する人たち

      なぜCEOは4割も高く企業を買収してしまうのか?

      3人の「キリスト」を一緒に生活させると

      心は科学者か弁護士か ── 「動機づけられた推論」

      ひいきのチームの反則に気づけない ── 動機が知覚を歪める

      ビッグバン理論を受け入れない学者たち

      自己欺瞞のゲームから抜け出すために

      人は「見たいもの」を見る ── 温暖化否定派の都合のよい解釈

      なぜ納期を楽観視してしまうのか?

      隠れた性差別がいまも横行するわけ

      公平を自認する不公平な心

      ジョブズの「現実歪曲空間」と成功者の条件

      それでも無意識は役立っている ── 前向きな「錯覚」で人生を豊かに



    謝辞



    解説 サブリミナルを耕す ── 茂木健一郎



    注記

  • 「無意識を意識する」つまり「潜在意識をいかに使いこなすか」といった内容を期待して読んだもののこの本の大筋はそこにはなかったように思う。 日常や誰もが経験するようなことの不思議を無意識という観点から科学的に解き明かすといった内容が多かった。 これはこれでとても興味深かったし、やっぱり人間てすごいなおもしろいなと感じた。 科学的な内容に重きを置いてはいるものの、心理学や哲学の観点からの解釈も提供されていて、読み応えがあった。 知識は最大の武器である。 哲学は絶対的真理ではなく道具である。

  • [出典]
    「柔軟的思考」 レナード・ムロディナウ

  • へぇー、て感じ。
    人間の脳はいいかげんなもんで、でもそのおかげで普通に生活ができてるのがよくわかった。

  •  レナード・ムロディナウ氏の本は、以前にも2冊ほど読んでいます。本書は、まずはタイトルが気になって手に取ってみました。テーマは「無意識」です。
     人間の認知能力に係る「無意識」のとても興味深い機能が紹介されています。せっかくなので、その機能がどんな仕掛けで発現するのか、もう少し脳科学の基礎的なところも素人分かりする程度に触れてもらえればありがたかったですね。

  • 武田鉄也のラジオ 朝の三枚おろし で紹介。

    下記は、出版社のサイトより転載
    https://www.diamond.co.jp/book/9784478020944.html

    科学書+エンタメ+人生の教訓!
    『たまたま』で絶賛された傑出したサイエンス・ライター、ムロディナウの最新作
    本書をより魅力的にしているのが、著者であるムロディナウ氏の類まれなる取材・執筆力です。
    カリフォルニア工科大学(カルテック)で教鞭をとる傍ら、サイエンス・ライターとしても活躍しているムロディナウ氏は、あの車いすの天文学者、ホーキング博士のライターも務める(過去にはハリウッドで脚本も書いていた)という才人。
    前著『たまたま——日常に潜む「偶然」を科学する』(小社刊)も、全世界20か国以上でヒットしました。

    今回、無意識というテーマを書くにあたって、あのDNAの二重螺旋構造を発見し、その後意識の研究に邁進したクリストフ・コッホ氏のもとで研鑽を積み、自らも被験者になったりと体当たりで取材して執筆しています。

    そんな彼の著作の大きな特徴は、無意識についてただまとめた本にはなっていないことがあります。
    どうすれば無意識の「支配」から脱し、よりよく無意識の力を使っていけるか、という「知識の活かし方」にもページが割かれているのです。

    つまり、そのまま読めば「無意識」にまつわるおもしろくてためになる科学書、よくよく読めば「無意識に振り回されずに生きる」ための指南書、という「エンタメ性」と「人生の教訓」を両立したサイエンス・ノンフィクションなのです。

    無意識を「脳内ビッグデータ」と喝破!
    茂木健一郎氏の解説「サブリミナルを耕す」にもご注目ください!
    いまや心の科学に、脳についての研究は不可欠ですが、その最前線も描く本書の日本語版の解説を執筆してくださったのは、日本における第一人者、茂木健一郎氏!

  • 人や動物の無意識についてプロローグが終わってから最後まで膨大な数の脳に関する研究がすんごい量で書かれている。

    脳オタクならこの旬の実験が読めば読むほどひたすらに続くので楽しくてたまらないと思うが
    必要項目だけ知りたいと思っていた私に取っては最初の方や所々興味をそそる実験内容があったもののかなり読み進めるのは覚悟が必要だった。

    最初は読めば読むほど脳の凄さ、また脳に騙されてたのかと思い怖くなった。
    しかしその恐怖心が脳をさらに知ってやろうと意欲を掻き立て、何とか最後まで読み切った。

    ただ、すんごい量の研究内容だったので9.9割くらい覚えていないけれども。

    脳科学初心者には(1冊目)大変な読み物だった。

  • 長い本ですが、最後に思わぬ感動がありました。

  • 無意識の定義がちょっと前に読んだ本と違うかな。
    こちらは本能と感情に関する本。
    仮説、実験方法、結果や科学的な根拠などの説明が多いので、その辺はけっこう読み飛ばした。知っていることも多かったので再確認という感じだけど、内容は充実してる。

  • これ系の本を読んでる人なら知ってる実験とエピソードが羅列されている感じ
    良くも悪くもないです

  • 前半では一人の人間――あなたを支配する無意識について。3章の記憶についての記述がおもしろかった。人は自らの証言によって記憶が固定化される=記憶をでっち上げる(p.84f)、全てを記憶する人とそのしくみ*1(p.87f)、伝言ゲーム的な記憶の簡略化*2(p.94f)、記憶の植え付け(p.104f)。
    後半は社会を支配する無意識について。期待して接した相手は無意識にそれに答えようとする(p.158f)、顔、声、姿勢、表情の影響(第6章)、分類やステレオタイプの影響(7・8章)、ジョブズの、心に決めたことは実現できると自分にも周りにも自分にも周りにも信じ込ませる状況――現状歪曲空間を作り出す能力(p.323f)等々。
    まとめとして筆者は人間の無意識がもっとも本領を発揮するのは、自己に対する前向きで好ましい感覚を抱かせるときだと主張する。「錯覚」にはマイナス面もあるかもしれないが、困難に直面したとき、人間の心に自然に備わっている楽観主義は最高に資質になる。
    【感想】人間がいかに無意識に振り回されているかのがわかる。最近読んだ『ヒルビリー・エレジー』の影響だろうか、最後のポジティブな錯覚というのが貧困の連鎖の中では失われしまうのではないかと思った。

    *1 言葉には表層構造(考えたことを表現する具体的方法 例:単語やその順序)と深層構造(考えたことの要点)に分かれる。ほとんどの人は後者は長期間保持できるが、前者は10秒程度しか正確には記憶できない。つまり細部は進んで放棄している。対して全てを記憶する人――ソロモン・シェレシェヴスキーは前者を全て正確に覚えていることが、後者(要点)を引き出すことの妨げになっている。
    *2 ある物語を記憶してもらい、それを15分後と、その後数ヶ月不規則な感覚で思い出してもらう。すると物語の全体的な枠組みは保持されるが、細部は抜け落ちたり、逆に付け足されたりする。また話の理解しがたい部分――超自然的な要素は取り除かれたり、要素が加えられて理解しやすい形に変えられる。

  • 「無意識を意識する」つまり「潜在意識をいかに使いこなすか」といった内容を期待して読んだもののこの本の大筋はそこにはなかったように思う。

    日常や誰もが経験するようなことの不思議を無意識という観点から科学的に解き明かすといった内容が多かった。
    これはこれでとても興味深かったし、やっぱり人間てすごいなおもしろいなと感じた。
    科学的な内容に重きを置いてはいるものの、心理学や哲学の観点からの解釈も提供されていて、読み応えがあった。

    無意識の心は意識的な心の知らない知識を持っているという事実は、本田健さんの本で読んだバシャールの話とも一致していたし
    非言語的な合図に関しても、どこかで聞いたことがあるような気がする。

    知識…まあ知識といってしまえば知識なのかな?

    知識は最大の武器である。
    哲学は絶対的真理ではなく道具である。

  • 認知科学が面白いのは人の数だけ世界があることが示されているためだ。仏教用語の世間とは差別・区別の謂(いい)である。それをレナード・ムロディナウは「世界とは個々人の脳が五感情報をモデル化したもの」と表現する。つまり文字通り「あなたは世界」(クリシュナムルティ)なのだ。
    https://sessendo.blogspot.jp/2017/11/9.html

  • 「脳の中の幽霊」「やばい経済学」「影響力の武器」を足して3で割って読み易くした風情の本で既視感もあるが、それなりに面白い。Subliminalを「しらずしらず」とするあたりマーケティング的にも巧妙です。
    ・記憶を植え付けることは可能か? 過誤記憶(P104)

    は面白い。フィリップKディックの「追憶売ります トータルリコール」そのまま。

    ・接し方で成績が変わる?非言語コミュニケーションの力(P158)〜子育てへの教訓ー親の期待が子をつくる(P163)
    ローゼンタールの調査
    ・公共広告の「ポイ捨て」キャンペーンはなぜ逆効果で終わるのか?(P253)道徳的な訴えと、集団規範を思い出させる内容と。どちらのメッセージが勝つのだろうか? 答えは集団規範想起。
    ・幸せな「ふり」が人生を充実させる(P280)
    ・人は「見たいもの」を見るー温暖化否定派の都合のよい解釈(P313)
    ・ジョブズの「現実歪曲空間」と成功者の条件(P323)
    ・それでも無意識は役立っているー前向きな「錯覚」で人生を豊かに(P325)
    研究によれば、究めて正確な自己像を持っている人は、軽度の鬱に陥っているか、自己評価の低さに悩んでいるか、またはその両方であることが多い。だって(笑)

  • SUBLIMINAL
    How your unconscious mind rules your behavior

    発音しやすい名前の企業が成功する?
    スミスさんはスミスさんと結婚する?
    無意識の力が、日常を支配する。
    信頼ゲームとオキシトシン、そして社会的行動
    理由があれば何でもいい?脳の「台本」を暴く。
    かくも強い無意識の影響力とそのメリット。
    意識的な努力により、無意識の力を正しく活かす
    たった一つの共通点でも生まれる「身びいき」
    生理が先、感情が後ー感覚の錯覚
    動機が知覚を歪める

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