- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478021330
作品紹介・あらすじ
会社設立から株式公開そして、出口戦略まで起業家に欠かせない実践知識を総合的に解説。
感想・レビュー・書評
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「ファイナンス」でもないし「実践」でもない。看板に偽りありに思う。第1章でSWOT分析や競争優位戦略の説明をしだした時点で嫌な予感はしたが、ファイナンスに触れているのは第5章と附録くらい。他はMBA経営戦略理論を撫でるような内容。肝心の実務的な話は「~なので入念の事前調査しよう」といった扱い。
著者経歴は座学と実践を兼ね備えた素晴らしいものだし、序章でベンチャーに対する熱い想いを感じさせられただけに残念。書籍名をもう少し内容に則したものに変えるだけで随分違うのにと思う。ファイナンスを苦手とする起業家は多く、藁をも掴む想いの読者を欺くのだけは勘弁いただきたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学の教科書として使われているだけあって、分かりやすいく読み易い。実務家には物足りないだろうが、起業に関する基礎を学びたい人には好適。
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特にエクイティファイナンスが参考になった
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スターマイカの創業者社長の本。エクイティファイナンス等起業の際の資金調達のイロハが詰まっていて勉強になります。
フレーミング効果、リスクが拡大しているケースにおいてよりリスキーな選択を行ってしまう傾向。例えば株の塩漬けやナンピン買い。株価が下がっているので追加で買えば前に買った株子と合わせても平均購入価格を下げられると考えて追加で買ってしまうこと。自分が買った株の価格が下がるとまだまだ下がりそうだ、そこを打って上がるのを待とうと冷静に判断できないこと。
アンカリング、物事を分析する際に船の怒りのように意識の中で1部の特定の事象に着目しすぎる効果。例えばバーゲンセール。近所の店舗で5000円で売られていたものも40%オフとして別の店で売られている場合すぐに買おうと思う心理。
スターマイカの場合賃貸中の中古マンションの不動産オーナーは入居者が入る場合に買い手が見つからず困っていると言うニーズに注目しました。そして入居者の物件を購入、保有し空室になってから販売すると言うビジネスモデルを構築したのです。スターマイカでは急拡大して規模の経済を追求するコストリーダーシップ戦略ではなく、賃貸中のファミリーマンションと言うニッチな市場に特化する集中戦略を取り続けています。
マイケルポーター教授は戦略とは何をするかではなく何をしないかを決めるものだと述べています。 -
広く浅い(とても浅い)内容。
他の本でさんざんもっと上手に語られている内容を、かぎりなく薄めた内容。
経営者として本を書くなら、もって実体験てきな内容を書けばいいのに。 -
浅く広く読みやすく書かれているベンチャーファイナンスの教科書。
起業のファイナンス、起業のエクイティファイナンスを読む前の入門者とすると良いと思った。 -
内容はよくある経営指南本。
この本の真価は、シリアルアントレプレナーである水永社長自身の実体験から語られる、細部の生々しい記述にある。 -
【アーリー、ミドルステージにはあまり意味ない一冊】
「ベンチャー」と書いてあるが、内容としてはIPO前もしくはそれが見えてきた会社向け。
おそらく著者がこれまで経験してきた投資銀行での経験を傲慢に、自慢気に伝えたくて書いてしまったのだろう。残念ながら、内容によっては『今のベンチャー』では非常識な内容まで書いてある(会社は1人で始めろとか・・・)。
そういう意味では意味のない本なのだが、とはいえ、「へ〜」と言わされる箇所が多かったのも事実。「株主割当増資」と「第三者割当増資」の違い知らなかったし、「取締役」と「執行役員」の違いもしなかった。
それらを学べたという点においては、よかったなと思うので星3つ。アーリー、ミドルの人は、まずは磯崎さんの本を読むべし。 -
請求記号 335/Mi 96
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経営者ならではの視点とボスコンやゴールドマンで培われた理論としての視点がうまく取り入れられており、とても良い本でした。イグジットに関する章はとても響きました。