往生際―――“いい加減な人生"との折り合いのつけ方

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478021798

感想・レビュー・書評

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  • 話の中心は実父の開発した丸山ワクチンによるガン闘病記。一時は余命4ヶ月とまで宣告されたのがいまでもお元気だということは丸山ワクチンは効果あるのだろうなぁ。最初の担当医以外は丸山ワクチンを使っていることを知らないらしいけれど。

    脇道にそれた格好で出てくるEPIC、PS事業立ち上げの話が面白かった。芸能界の中にあって素人集団だからソニーのアイドルは成功したし、だからこそ後の(EPICでデビューした小室哲哉をプロデューサーに向かえた)avexが驚異だったと。
    レコード大賞などの賞取りレースが嫌だから、EPICではロックを標榜したというのも面白かった。

  • インターネット上で『「久夛良木が面白かったからやってただけ」 プレイステーションの立役者に訊くその誕生秘話【丸山茂雄×川上量生】』(http://news.denfaminicogamer.jp/interview/ps_history)という記事をたまたま見つけ、丸山茂雄さんという方に対しての興味が止まらなかったので、本書を手に取りました。

    本書は筆者のがんの治療や、治療で実際に筆者が使用した父親が開発した「丸山ワクチン」、また医療業界に対する考えなどに内容の多くを割いていますが、その端々にも筆者の人柄や人生観のようなものが垣間見えるようで非常に楽しく読めました。

    50歳も歳が離れているのに、自分と考え方の共通項が多くて驚きました。人生の指針を得た気持ちです。

    巻末あとがきから印象的な一文を、
    「後を継ごうという考え自体がだらしない。… 自分で新しいものを切り開き、つくらなくてはならないのです。」

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