脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

制作 : 花塚 恵 
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 672
レビュー : 49
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478021835

作品紹介・あらすじ

大学受験も、資格試験も、仕事の勉強も、勉強法を変えることから道は開ける。米三大紙『ニューヨーク・タイムズ』の人気サイエンスレポーターが、第一線の科学者らへの取材をもとに、もっとも効率のいい最新の記憶法・勉強法を徹底解明。この一冊で、あなたの勉強習慣が一変する!

感想・レビュー・書評

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  • サイエンスライターが様々な調査や研究をもとに、脳の視点から見た覚えやすい学習法を提唱。受験脳の作り方とベクトルは近い。(実際に受験脳の作り方の筆者がこの本を推薦している。)
    この本も奇をてらったようなことはほとんど書かれておらず記憶しやすい学習法や脳の使い方を書いている。

    以下要点。(受験脳とかぶっているところははぶいているかも。)
     記憶を強化するために覚える方法、時間、場所などは比較的変えたほうが強い刺激になる
     いつも同じパターンでの練習はできたつもりになるため、いろいろな変化をつけるとよい。(これを本書では流暢性の幻想と呼んでいる)
     テストをうけるのは力を試すのではなく、どこがでるかを事前に把握し、勉強の際の注意力を強化するため
     一度やりかけてほおっておいても脳は頭の中で情報を整理するため、ひらめきが生まれる
     様々な問題やパターンを変えることで応用力がつく

    一般的な受験テクニックとして使われているものも多いが、なぜ有効なのかという理論的なバックボーンがわかると強いだろう。

    難点として一つ一つの事項を説明するのにエピソードが長く、翻訳ものということもあってか、文章自体もややわかりにくいため、読むのが結構つかれるかも。

  • 勉強の仕方でその効果が変わることがわかったら、だれもがその方法を知り、そして実践したいと思うだろう。

    この本で行っているのは効果が高い勉強法は復習をすること。そして自分自身の理解を確認するテストをする事。
    また復習や自己テストを実施する感覚によっても効果が違う事などを各種の実験の結果をもとに紹介している。

    本書は主に4つのパートからできており。
    ・脳細胞がどのように形成され、新しい情報をどう保存すかの説明
    ・情報を保持する力を高めるテクニックの紹介
    ・問題解決力の向上にいかせるテクニック
    ・テクニックの効果を高めるために無意識を活用する方法

    特に2つ目の情報を保持するテクニックの紹介は今後自分や子供の学習に取り入れたいと思った。

    分散学習:一気に集中して勉強するのと、勉強時間を分散するのとでは、覚える量は同じでも脳にとどまる時間はずっと長くなる。

    試験までの期間によって最適な学習間隔は違うが、学習した翌日と1週間後に復習すると脳の情報保持の効果が高い事が理解できた。
    そして切羽詰まった時の一夜漬けは、翌日の試験当日の記憶という点では分散学習と効果は同じだが、その記憶は長くとどまらないので長い目で見ると効果的な方法とは言えないことが理解できた。

    流暢性:情報が最適に素早く処理し出力する能力の事。
    その時言えた公式などは翌日以降も思い出せると信じてしまうが、人は忘れるという事実を忘れてしまい、これ以上勉強する必要はないと思い込む。

    記憶は、受動的に繰り返されたことよりも、受動的に繰り返したことの方が強く脳に刻まれる。
    例えば、何かを暗記しようとしてほぼ覚えたとき、時間をおいてから記憶をたどって思い出す方が、もう一度本を開くよりも効果が高い。

    覚える時間と練習する時間(暗唱する時間)の理想的な比率は1:3

    テストという形で勉強したことをすぐに思い返すことは、学んだことを記憶にとどめ易くするために効果的。

    問題解決の4つのプロセス
    1.準備:論理的思考または創造性が必要となる問題に奮闘している時間
    2.孵化(インキュベーション):問題を一時的にわきに置いたときにはじまる。無意識な知的活動。問題そのものを一度構成する要素まで分解し再度組み立てるなど。
    3.ひらめき:アハ体験を得る瞬間。解決策が突如現れる。
    4.検証:ひらめいた問題が本当に問題解決に繋がるかを確かめる。

    学習効果を高めるQ&A(興味があったものを抜粋)P336
    ・勉強のルールを設ける必要はあるのか?(勉強する場所を決めるなど)
     決める必要はない
    ・勉強や練習に適量は存在するのか
     どれくらい勉強するかよりも、どのように勉強時間を配分するかの方が重要
    ・詰め込みはいけないのか
     必ずしもそうとは限らないが、詰め込みで覚えたことはあとから思い出すことが難しいという事を理解する必要がある。
    ・自分で自分にテストをすることは役に立つのか?
     非常に役に立つ。自分の理解を試す自己テストは最も効果の高い学習テクニックの1つ
    ・授業で取ったノートの復習はどれくらい役に立つのか
     復習の仕方によって変わる。ただノートを見返す受動的な方法ではなく、自己テストを実施するなど能動的な方法を実施する。

  • なんか難しい

  •  米『ニューヨーク・タイムズ』紙のベテラン科学記者が、第一線の科学者たちへの取材をふまえて、「学習の科学」の最前線を手際よく紹介する本。
     読者に効率的な学習法を教える実用書であると同時に、上質のサイエンス・ノンフィクションでもある。

     「脳科学からみた上手な学習法」をまとめた類書は少なくない。
     たとえば、本書の帯にも推薦の辞を寄せている池谷裕二さんのデビュー作『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)は、良書であった。また、児玉光雄著『勉強の科学』 (サイエンス・アイ新書)も、イラストをふんだんに用いたティーン向け(受験生向け)の本ながら、大人が読んでもためになる好著だった。

     しかし、「いまから一冊だけその手の本を読みたい」という人には、本書を推したい。
     「こういう学び方をしたら効率的ですよ」とコツを説くだけではなく、「脳のメカニズムから見て、なぜその学び方が効率的なのか?」という機序と、その事実が判明するまでの科学史的背景が詳述されており、読み応えがあるからだ。

     「機序とか背景とか、どうでもいい。オレは効率的な学習法が手っ取り早く知りたいんだ」という人は、コツの部分だけ拾い読みしてもよい。
     ただ、本書の巻末には「学習効果を高める11のQ&A」というまとめページが用意されているのだが、最初にここだけを読んでも言っていることがピンとこなかった。やはり、人間は機序や背景がわかってこそ得心がいくのだ。

     本書で解説されている効果的学習法を、一つだけ紹介しよう(あとは自分で読んでください)。

     「一気に集中して勉強するのと、勉強時間を『分散』するのとでは、覚える量は同じでも、脳にとどまる時間がずっと長くなる」という。このことは、研究者の間で「分散学習」「分散効果」と呼ばれている。
     つまり、何かを学ぶための時間が週に4時間割けるとしたら、一気に4時間学ぶより、2時間ずつ2回学んだほうが、脳への定着率が高いのだ。

     しかも、毎日勉強するより、何日か間隔をあけて2回学んだほうが効果的だという。
     一夜漬けの詰め込み学習にもそれなりの効果はあるが、ほとんど記憶に定着せず、しばらくすると学んだことの大半を忘れてしまうという。これも、学生時代を考えれば誰しも思い当たるだろう。

     ……と、そのような学習テクニックが、機序と背景も含めてくわしく解説されている。
     後半にはひらめきを生むメカニズムに迫った章もあるし、学生ならずとも一読の価値がある。

  • 20180225
    サイエンスライターの勉強法。脳科学に基づいた効率の良い勉強法を解説している。やや、エピソードに重きを置いている事と、裏付けとなる理論が弱く感じて、全体として浅い解説書という印象あり。
    自分が漠然と感じていた習慣で使えると思う方法は、自信を持って使うことにする。
    ①インターリーブで、思考の熟成を図る
    ②無意識下で知識が繋がるので乱読、複学
    ③インプットとアウトプットのバランス
    →これはやや、インプットに偏りがあると思われるため、常にテストをする方法を採用

    脳科学のメカニズムを元に、効率の良い勉強方法を学ぶ。
    サイエンスライターなので、少し間引きの目線で読む

    ロングフェロー『ヘスペラス号』

    雪の降る岸辺に
    少女が立っていた
    漁師は少女を一目見ようと

    記憶の保存と検索

    自己をテストする
    ・インプット1:アットプット3
    ・流暢性の罠。自分で考えをアウトプットしないと理解した気持ちになっているだけ

    抽出
    ①取り掛かり
    ②中断
    ③知識の収集と紐つけ

    インターリーブ
    ・流暢性を排除して自分で考えるようになる
    ・思考のペンディング。あらゆる紐付けが脳の中でなされる

    知覚学習
    ↔︎流暢性と同じ?考えるという意味では深まっていない

  • 流暢性の問題、いつもの環境ならできる、にしないようになるべく多様な環境で勉強する。分散学習。1、2日後、一週間後、1か月後。
    試験1週間後、今日明日(前日)、1か月後今日1週間後(試験前日)、3か月後今日2週間後(前日)、6か月後今日3週間後(直前)、1年今日1か月(直前)
    暗唱。覚えるのに三分の一、残り暗唱練習。
    対象について事前テストする。1問解くごとに正解を教えてもらう。従来のやり方で勉強する。自分に自分でテストする。猫に教える。
    問題は早く着手する。まず行き詰るまでやる。無意識に任せる。
    複数のことを混ぜて技量を練習する。インターリーブ。物事を判別する能力の向上。
    割り当てられた作業は脳で目標化する。作業に没頭しているときに邪魔が入ると記憶にとどまり脳内リストの上位になる。
    論文を書く。テーマのキーワード、議論となっている場所の明示。専門家インタビュー。反対は意見。工程を日記に書き留める。邪魔によって生じる、目標に関する情報を手に入れようとする意識。
    ベトナム語のインターリーブ。復習、予習の単語調べ、音読。
    練習問題を素早く解く。知覚学習。
    身体技能は朝多めに寝る。新しい知識を覚えるには、深い眠りを取るよう早く寝て、早朝復習する。
    わからない時脳は活動する。わからなくても辞めなくてもよい。

  • 米三大紙『ニューヨーク・タイムズ』の人気レポーターが、第一線の科学者らへの取材をもとに、最も効率のいい記憶法・勉強法を徹底解明。資格試験や仕事の勉強に使えるノウハウが詰まった書。

    【Part 1】 脳はいかに学ぶか
    第1章 学習マシンとしての脳──記憶という生命現象を解き明かす
    第2章 なぜ脳は忘れるのか──記憶のシステムを機能させる忘却の力
    【Part 2】 記憶力を高める
    第3章 環境に変化をつける──いつもの場所、静かな環境で勉強するのは非効率
    第4章 勉強時間を分散する──一度に勉強するより分けたほうが効果的
    第5章 無知を味方にする──最善のテスト対策は、自分で自分をテストすること
    【Part 3】 解決力を高める
    第6章 ひらめきを生む──アイデアの「孵化」が問題解決のカギ
    第7章 創造性を飛躍させる──無から有をつくりあげる「抽出」のプロセス
    第8章 反復学習の落とし穴──別のことを差し挟む「インターリーブ」の威力
    【Part 4】 無意識を活用する
    第9章 考えないで学ぶ──五感の判別能力を学習に活用する
    第10章 眠りながら学ぶ──記憶を整理・定着させる睡眠の力を利用する

  • もっとメモを取りながら読めばよかったんだろうが。
    ・単語を覚えるときの適切な「間」
    ・一夜漬けより分散的学習
    ・まず質問に対して、わからないなりに回答する
    ・記憶だけを頼りに思い出す
    このあたり、資格試験や外国語習得にも役立てられるかな…

  • 物事を覚えること、覚えたことをうまく思い出すこと、状況に応じて覚えたことを応用するための方法 (勉強方法、練習方法) が記載されている。

    そこらへんの怪しいハウトゥとは違う。どちらかというと調査論文に近く、しっかりとエビデンス (根拠) を積み上げて、こうすると良いと解説している。
    しかし、示された方法を単に鵜呑みすることができる読者にとっては冗長と感じてしまう部分も多くあるだろう。その場合は、実験方法やその結果の記載は読み飛ばし、結論部のみを読むと良いだろう。

  • 効率よく物事を覚えるには、分散して勉強すること異なる環境で勉強すること。
    こういった本のレビューなども、読み終わってすぐに書くのではなく、2.3日後に内容を思い出しながら書くと記憶に定着するのかもしれない。
    また、思い出せない内容を踏まえて改めて本を読み返すそういった繰り返しが大切。
    と言いながらも、ついつい他の本に手が伸びてしまうのですが。

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