脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!

制作 : 花塚 恵 
  • ダイヤモンド社 (2015年12月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478021835

作品紹介

大学受験も、資格試験も、仕事の勉強も、勉強法を変えることから道は開ける。米三大紙『ニューヨーク・タイムズ』の人気サイエンスレポーターが、第一線の科学者らへの取材をもとに、もっとも効率のいい最新の記憶法・勉強法を徹底解明。この一冊で、あなたの勉強習慣が一変する!

脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!の感想・レビュー・書評

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  • サイエンスライターが様々な調査や研究をもとに、脳の視点から見た覚えやすい学習法を提唱。受験脳の作り方とベクトルは近い。(実際に受験脳の作り方の筆者がこの本を推薦している。)
    この本も奇をてらったようなことはほとんど書かれておらず記憶しやすい学習法や脳の使い方を書いている。

    以下要点。(受験脳とかぶっているところははぶいているかも。)
     記憶を強化するために覚える方法、時間、場所などは比較的変えたほうが強い刺激になる
     いつも同じパターンでの練習はできたつもりになるため、いろいろな変化をつけるとよい。(これを本書では流暢性の幻想と呼んでいる)
     テストをうけるのは力を試すのではなく、どこがでるかを事前に把握し、勉強の際の注意力を強化するため
     一度やりかけてほおっておいても脳は頭の中で情報を整理するため、ひらめきが生まれる
     様々な問題やパターンを変えることで応用力がつく

    一般的な受験テクニックとして使われているものも多いが、なぜ有効なのかという理論的なバックボーンがわかると強いだろう。

    難点として一つ一つの事項を説明するのにエピソードが長く、翻訳ものということもあってか、文章自体もややわかりにくいため、読むのが結構つかれるかも。

  • 勉強の仕方でその効果が変わることがわかったら、だれもがその方法を知り、そして実践したいと思うだろう。

    この本で行っているのは効果が高い勉強法は復習をすること。そして自分自身の理解を確認するテストをする事。
    また復習や自己テストを実施する感覚によっても効果が違う事などを各種の実験の結果をもとに紹介している。

    本書は主に4つのパートからできており。
    ・脳細胞がどのように形成され、新しい情報をどう保存すかの説明
    ・情報を保持する力を高めるテクニックの紹介
    ・問題解決力の向上にいかせるテクニック
    ・テクニックの効果を高めるために無意識を活用する方法

    特に2つ目の情報を保持するテクニックの紹介は今後自分や子供の学習に取り入れたいと思った。

    分散学習:一気に集中して勉強するのと、勉強時間を分散するのとでは、覚える量は同じでも脳にとどまる時間はずっと長くなる。

    試験までの期間によって最適な学習間隔は違うが、学習した翌日と1週間後に復習すると脳の情報保持の効果が高い事が理解できた。
    そして切羽詰まった時の一夜漬けは、翌日の試験当日の記憶という点では分散学習と効果は同じだが、その記憶は長くとどまらないので長い目で見ると効果的な方法とは言えないことが理解できた。

    流暢性:情報が最適に素早く処理し出力する能力の事。
    その時言えた公式などは翌日以降も思い出せると信じてしまうが、人は忘れるという事実を忘れてしまい、これ以上勉強する必要はないと思い込む。

    記憶は、受動的に繰り返されたことよりも、受動的に繰り返したことの方が強く脳に刻まれる。
    例えば、何かを暗記しようとしてほぼ覚えたとき、時間をおいてから記憶をたどって思い出す方が、もう一度本を開くよりも効果が高い。

    覚える時間と練習する時間(暗唱する時間)の理想的な比率は1:3

    テストという形で勉強したことをすぐに思い返すことは、学んだことを記憶にとどめ易くするために効果的。

    問題解決の4つのプロセス
    1.準備:論理的思考または創造性が必要となる問題に奮闘している時間
    2.孵化(インキュベーション):問題を一時的にわきに置いたときにはじまる。無意識な知的活動。問題そのものを一度構成する要素まで分解し再度組み立てるなど。
    3.ひらめき:アハ体験を得る瞬間。解決策が突如現れる。
    4.検証:ひらめいた問題が本当に問題解決に繋がるかを確かめる。

    学習効果を高めるQ&A(興味があったものを抜粋)P336
    ・勉強のルールを設ける必要はあるのか?(勉強する場所を決めるなど)
     決める必要はない
    ・勉強や練習に適量は存在するのか
     どれくらい勉強するかよりも、どのように勉強時間を配分するかの方が重要
    ・詰め込みはいけないのか
     必ずしもそうとは限らないが、詰め込みで覚えたことはあとから思い出すことが難しいという事を理解する必要がある。
    ・自分で自分にテストをすることは役に立つのか?
     非常に役に立つ。自分の理解を試す自己テストは最も効果の高い学習テクニックの1つ
    ・授業で取ったノートの復習はどれくらい役に立つのか
     復習の仕方によって変わる。ただノートを見返す受動的な方法ではなく、自己テストを実施するなど能動的な方法を実施する。

  • 物事を覚えること、覚えたことをうまく思い出すこと、状況に応じて覚えたことを応用するための方法 (勉強方法、練習方法) が記載されている。

    そこらへんの怪しいハウトゥとは違う。どちらかというと調査論文に近く、しっかりとエビデンス (根拠) を積み上げて、こうすると良いと解説している。
    しかし、示された方法を単に鵜呑みすることができる読者にとっては冗長と感じてしまう部分も多くあるだろう。その場合は、実験方法やその結果の記載は読み飛ばし、結論部のみを読むと良いだろう。

  • 効率よく物事を覚えるには、分散して勉強すること異なる環境で勉強すること。
    こういった本のレビューなども、読み終わってすぐに書くのではなく、2.3日後に内容を思い出しながら書くと記憶に定着するのかもしれない。
    また、思い出せない内容を踏まえて改めて本を読み返すそういった繰り返しが大切。
    と言いながらも、ついつい他の本に手が伸びてしまうのですが。

  • 自身の勉強方法や進め方等を整理するために読んだ。
    [検索力]を高めるためにも、色々な場所で色々な時間帯に勉強する事が大事だという考え方は、自分の勉強・仕事スタイルにも合致していたので認められた気がして気分が良かった。
    また「事前にテストを行い求められる能力を知る」「複数回時間を空けて勉強する事で定着させる」「睡眠によりさらに定着させる」等、詰込みではない勉強スタイルは自分が良いと思っていた事なので裏付けられ良かった。
    机の上やオフィスの中だけで仕事するのではなく、ノマド敵に勉強と仕事を組合せながらいろいろなカフェで繰り返し作業するスタイルはよいと感じるので継続していきたい。

  • 専門的過ぎない素人でも理解できる内容ですが、書き方が冗長的で読むのは少し疲れます。

    付録の学習効果を高める11のQ&Aを先に読み、そこに書かれている事で興味のある質問と回答だけを読み、大雑把にそのQ&Aの内容を頭に入れて本文で該当するところだけを読む方が実用的でかつ内容が良く理解できると思います。

    全てを理解する必要はないので自分の関心に応じてそこだけを理解して使える様になるだけでもかなりの効果が期待できます。

  • その辺の勉強の仕方本よりはいい

  • 脳はどのようにして記憶しているのかということから始まり、より効率がよい勉強方法を様々な実験の結果を元に導き出した本。 なかなか難しい箇所も多いが、今までの勉強方法からこれはよく記憶できたな〜という経験が、実験でも効率が良いことが証明されている、と書かれていて、やっぱりよかったんだ!と感じました。 特に大学受験に挑む高校生や、資格試験を受ける人にムダな勉強にならないよう読んでみてほしいと思った一冊。

  • 安直な自己啓発本ではない。
    論文をもとにした緻密な科学ノンフィクションだ。
    インターリーブ、分散効果など、実用的な勉強法も紹介されている。
    ちゃっちゃと方法だけ知りたいなら斜め読みすればいい。
    しかしじっくり読めば、学習というものが学問的にどのように扱われてきたかがわかる。
    読む価値のある本だ。

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