有機ELに賭けろ! ―世界的権威が明かす日本企業がサムスンに勝つ方法
- ダイヤモンド社 (2013年3月1日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478022092
作品紹介・あらすじ
ソニー、パナソニックに残された最後の一手。究極の光源と「曲げられるディスプレイ」が巨大市場を生み出す!基本技術から著名企業の最新動向までを詳細に解説。
感想・レビュー・書評
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他業界との連携が大事
山形大学有機エレクトロニクス研究センター
眼力+胆力+しがらみを断てるトップ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有機ELについては、世界的な先駆者で、山形大学の教授でベンチャーも手掛ける城戸氏による有機ELの今後と日本のとるべき戦略論について述べている。
前半は、技術的には有機ELが次の中核になるディスプレイになるとしており、白色有機ELの発見の話や、太陽電池、トランジスタ、照明等にも応用できることを示している。そのうえで、現在のディスプレイは韓国勢が強く、日本企業の戦略的な失策から現状が生まれてきており、決して韓国の技術力が独自で上がったわけではないとしている。
後半は、東アジアの国々の中で日本が技術的優位をもって戦うにはどのような点が問題か、どのように変わらなければならないかということを提言をまとめている。研究技術開発に大学を入れることや予算を取ることやベンチャーをいれることなどもあるが、硬直した日本の企業文化にも問題があると感じられた。
アベノミクスの3本目の成長戦略は策定中らしいが、このような技術こそ成長戦略が必要なのではないかと個人的には思った。
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