統計学が最強の学問である

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 8587
感想 : 854
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022214

作品紹介・あらすじ

あえて断言しよう。あらゆる学問のなかで統計学が最強の学問であると。

どんな権威やロジックも吹き飛ばして正解を導き出す統計学の影響は、現代社会で強まる一方である。「ビッグデータ」などの言葉が流行ることもそうした状況の現れだが、はたしてどれだけの人が、その本当の魅力とパワフルさを知っているだろうか。本書では、最新の事例と研究結果をもとに、今までにない切り口から統計学の世界を案内する。

感想・レビュー・書評

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  • 統計学を学ぶ前のイメージと言えば、データを収集してそれを解析するだけの学問というイメージであった。しかし、そのイメージはこの本によって劇的に変わった。統計学によって出来ることは、そのデータによって原因を推測し、あまつさえビジネスの方針すら決めることが出来るという夢のような学問である事が分かりとても面白い分野であると思った。この本は統計学の基本や原理を中心に扱ったものであるがこの本の後に出版された実践編も読んでいきたい。

  • 目を引くタイトルにつられて読んでみました。
    統計やデータについての考え方が紹介されています。
    「なぜ統計学が最強の学問なのか?」という説明に始まり、実際の分析手法の概要や分野による統計についての考え方の違いにも言及しています。

    一般化線形モデル(=広義の回帰分析)を1枚の表にまとめている箇所は、後で役に立ちそうだなぁ…と頭のすみっこにメモメモ。
    検定やら分析やら、いろいろな名前はつけられていますが、基本的には同じ手法なのだと思っているだけで、統計とも少し気楽に向き合える気がします。

    「統計学は、最善への道を最も速く確実に示してくれる」と著者は述べています。
    しかし、学生時代にちょっと統計をかじったくらいの身には、「最善の道」を見極めることができるようになるまでの道も長そうです。
    より実践的な分析についての本も読んでみなければ…。

  • 統計学初心者にも読みやすく、興味を惹く事例が紹介されており、オススメの本。
    政策やビジネスにおいて、何が正しい答えか判断する為に、(当たり前なのだが)勘に頼らず統計を活用するのが大切。

    以下、本書から抜粋。

    ・ナイチンゲールの統計
    戦争中、兵士の死因の統計をとった。傷自体が死因ではなく、その後の菌の感染による死者数が多いと示した。このデータで、「兵士の命を守りたかったら、清潔な病院を戦場に整備しろ」と国に求めた。

    ・疫学の父 ジョン・スノウ
    コレラで亡くなった人の環境を観察。同じ状況で、コレラを患った人とそうでない人の違いを比べる。大規模なデータを集め、発症の関連や感染経路を検証。

    ・278ページ ニュートンの言葉
    「私が遠くを見ることができているのだとすれば、それは巨人の肩に立っているから。先人の積み重ねた知恵をきちんと学び、見通すことが大切。」

  • とても良い本だと思うが、文系の自分には少し難しい内容だった。理系なら良かったんだけど。

    センテンスによっては統計学の考え方の説明があるので、そこは納得といった感じだった。

  • 1.ビジネスにおいて統計を取ることがいかに大切なのかを最近知りました。そこで、統計学の基本を学ぼうと思いました。

    2.統計学は過大視大して最速かつ最善の答えを導き出してくれます。そのため、最強の学問であると著者は述べています。ただ、完璧であるとも述べてはいません。そこで、統計を出すにあたり、1.要因を変化さえられれば利益が上がるのか、2.変化を起こすような行動は可能なのか?変化させるコストは利益を上回るのかの3つの問いを持ちながら分析していく必要があります。ビジネスで使う以上「自社の利益になるのか」が最重要課題となります。
    本書では、統計と向き合うにあたってのデータの集め方や各種統計学の特徴を述べており、どのシーンで使えるのかが解説されています。

    3.統計と聞くと難しいイメージが先行してしまい、ずっと避けてきました。現に、本書を読み終えた今でも完全に理解したとは言えません。ですので、今回は大枠だけつかむことを目的として読んだのですが、データを集める前の設定が重要だと思いました。
    現代は情報が氾濫しており、人間の脳では処理しきれないとまで言われています。そのなかでデータを分析しても「結局何が言いたいの?」と言われておしまいになる人がいるのではないでしょうか。ITが普及してもそれを使うのは人間であり、答えを出すのも人間です。本書では、統計について学んでいない日本人について警鐘を鳴らしているのだと感じました。

  • 統計学未経験者には難しいけど、統計学を入門でも勉強した人にとっては簡単な本。
    なるほどと思うこともあるが大変は当たり前のことが長々と記載されている印象で、どの層をターゲットにしているのかイマイチ感じ取れなかった。

  • 【感想】
    統計学は確かに大切だが、真っ先にAIに乗っ取られる分野な気がしたのは自分だけだろうか?
    というのも、データに基づいた処理というのはイチ人間が行なうよりもAIにやらせた方が確実だろうし、スピードも正確度も段違いだと思うからだ。

    どちらにしても、読んでいるだけで鳥肌が立つくらい難しい本でした。
    分析などをするにあたって統計学は必須だけど、結局そういう細やかな分析は自分には向いていないんだなーと実感。


    【内容まとめ】
    1.なぜ統計学は最強の武器になるの?
    ⇒「どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで、最速で最善の答えを出すことができるから」

    2.EBM
    Evidence Baced Medicine
    「科学的根拠に基づく医療」
    医師の経験や勘だけでなく、きちんとしたデータとその解析結果、すなわちエビデンスに基づくことで最も適切な判断をすべきというのが、現代医学において主流の考え方である。

    3.統計解析の3つの問い
    ①何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
    ②そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
    ③変化を起こす行動が可能として、そのコストは利益を上回るのか?


    【引用】
    ・なぜ統計学は最強の武器になるのだろうか?
    一言で言えば、「どんな分野の議論においても、データを集めて分析することで、最速で最善の答えを出すことができるから」だ。


    p11
    ・「疫学の父」ジョンスノウの活躍
    この外科医が行ったコレラ対策はごくシンプルだ。

    1.コレラで亡くなった人の家を訪れ、話を聞いたり付近の環境をよく観察する。
    2.同じような状況下でコレラにかかった人とかかっていない人の違いを比べる。
    3.仮説が得られたら、大規模にデータを集め、コレラの発症・非発症に関連していると考えられる「違い」について、どの程度確かであるかを検証する。

    スノウの提案した解決策は、「とりあえずしばらく水道会社Aの水を使うのをやめる。以上!」であった。
    彼の助言に従って、コレラに汚染された水の使用をやめた町では、パッタリとコレラの感染が止まった。


    p16
    ・EBM
    Evidence Baced Medicine
    「科学的根拠に基づく医療」
    医師の経験や勘だけでなく、きちんとしたデータとその解析結果、すなわちエビデンスに基づくことで最も適切な判断をすべきというのが、現代医学において主流の考え方である。


    p65
    ・統計解析の3つの問い
    1.何かの要因が変化すれば利益は向上するのか?
    2.そうした変化を起こすような行動は実際に可能なのか?
    3.変化を起こす行動が可能として、そのコストは利益を上回るのか?


    p71
    意味のない解析結果など何の役にも立たないばかりか、虚偽報告である。
    「十分なデータ」をもとに「適切な比較」を行う。
    これが統計的因果推論の基礎である。


    p87
    「どのようにデータを解析するか?」
    そもそも、「どのようなデータを収集し、解析するのか?」
    この答えは、ごく簡単である。
    「目指すゴールを達成したもの」と、「そうでないもの」の違いを比較しさえすればいい。


    p126
    ・ランダム化の限界
    月へのフライトに限らず、「1回こっきりのチャンス」あるいは、あったとしてもせいぜい数回程度しかチャンスの与えられないものを取り扱うことに対して、ランダム化しようがしまいが統計学は無力である。
    要するに、一世一代の決断はランダム化することができないということだ。

    他にもランダム化には、「倫理の壁」や「感情の壁」などが障害となる可能性が高い。


    p214
    ・「IQ」を生み出した心理統計学

  • 今の自分の能力にとっては、本書はレベルが高すぎた。もう一度、チャレンジしたい。

  • 全て理解するには勉強不足でした。
    最初はわかりやすかったがだんだん行き詰まった。
    統計学を知るきっかけになり、興味を持つきっかけになった事も事実で、タイトルのインパクトが大きかった。
    あらためて勉強と読み返しを行っていこうと思います。

  • これは、スッキリする統計本であった。
    この本を読んだ上で、テキストに取り組むと、統計解析の全体感と目的がはっきりして、身につくだろう。
    実践に活かせるよう、日頃からデータを見る目を鍛えないといけない。

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著者プロフィール

1981年、兵庫県生まれ。統計家。東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、2014年11月に株式会社データビークル創業。自身のノウハウを活かしたデータ分析支援ツール「Data Diver」などの開発・販売と、官民のデータ活用プロジェクト支援に従事。著書に『統計学が最強の学問である』(ダイヤモンド社)、『1億人のための統計解析』(日経BP社)など。

「2017年 『ベストセラーコード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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