シニアシフトの衝撃

著者 :
  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022603

作品紹介・あらすじ

日本のシニアビジネスの第一人者が、シニアシフトに取り組む際に留意すべき点や事業成功のための要点を余すところなく伝える。

感想・レビュー・書評

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  • 気になった文
    ・シニアの消費は「年齢」では決まらない。むしろシニア特有の「変化」で決まる。身体の変化、家族構成の変化、ライフステージの変化。
    ・シニア層の消費行動は若年層に比べると非常に多彩でバラバラである。「多様なミクロ市場の集合体」である。
    ・シニア市場は「年齢」ではなく新たな「価値観」でくくられる市場
    ・シニアビジネスの基本は「不(不安・不満・不便)」の解消である
    ・3つのEを商品に組み込むこと。「開放型消費」を引き起こす。
    ・「わくわくすること(Excited)」「当事者になること(Engaged)」「勇気づけられたり、元気になったりすること(Encouraged)」
    ・今シニアの商売が出来ていても10年後もうまくいく保証はない。高齢世代では徐々に自立して生活できなくなる人が増え、ネット利用率が高くなり、実店舗ではなくネットでの買い物機会が増える。世代の嗜好性が異なっていくことになる。
    ・日本が先行して突入する高齢化社会のビジネスを、タイムマシン経営式に海外に適用することが可能。シニアビジネスで日本は世界のリーダーになれる。
    (日本でのビジネスにおいても、先行できるし、参入障壁になり得ると考える)

    http://www.amazon.co.jp/シニアシフトの衝撃-村田-裕之/dp/4478022607

  • ダウンサイジング消費になる。それはライフステージの変化の結果。
    ストックリッチフロープア。
    不安は健康、経済、生きがい。
    スーパーのディズニー、ステューレオナード。
    シニアビジネスは他の国で高齢化を迎えた時に使えるので、グローバルのライフサイクルビジネスになる。

  • シニアシニアと考えることが間違いのもとということか。やはりマスという考えではなく、ミクロに一つずつ考えていくしかないな。
    「一見非合理に見えるやり方も、きめ細かく地道にやり続けると、合理的な結果を得られる」
    納得である。
    でもこれは、いわゆるシニアだけに当てはまるわけではない。

  • 205

    課題の参考文献として。ふつうに面白くて驚く。

  • 今のシニアは携帯もPCも出来るから、いろいろと出来るし情報を持っている。お金も持っている。

  • 全体的なシニアマーケットの見立ては腹に落ちました。
    可能性をどう切り出していけるか考える上で、その部分は参考になるかも。
    大家族化の見立ては当てはまるのかは、少々疑問。
    勉強になりました。

  • 2014/05/14
    復路

  • 既にシニアシフトの潮流はあり、今後は長期継続的に変化していく。新たなアイデアによる新市場の余地は大きい。

    シニアたちが、サービスの受け手としてだけではなく、ある意味、どれだけ作り出していけるか、だろう。

  • ○シニアビジネスについての研究・分析を行っている村田氏の著作。
    ○高齢社会を見据えた今後の“シニアビジネス”について、その定義から傾向、解決の方向性の提案などを解説している。
    ○シニアシフトの加速化とその流れに乗るという、今までの常識を取り払う必要性に言及。シニア市場の特徴を「多様なミクロ市場の集合体」と分析し、「ストック・リッチ、フロー・プア」という資産構成から消費への引き出し方等について、多様な例を紹介。
    ○今後のビジネスのあり方の一つの参考になる。

  • ・リカちゃん人形もおばあちゃんが登場
    ・大人用紙おむつが赤ちゃん市場を逆転
    ・らくらくスマートフォン
    ・シニアはフロープア・ストックリッチ。ストックフロー消費は買う時に高額、使う時に小額となる消費。ストックで初期費用を払い、フローでランニングを払うもの。有料老人ホーム、リゾート会員権、車など。
    ・消費の種類、50代はサプリメントの摂取、60代では運動、など。
    退職時に行いたいこと、夫婦旅行、株ファンド購入、保険見直し、家のリフォームなど。
    ・インターネット利用者、高齢者が急に増えている。
    ・スマホを持っている人はパソコンがあり、タブレットを持つ人はスマホもパソコンももっている。
    ・タブレット利用者の方が、ショッピング利用スマホより大きい。
     金額についても3,000円近く多い。また、タブレットは画面が大きく、美しく見えるため、衝動買いが起きやすい?
    ・アメリカではノートパソコンよりタブレットの出荷台数が大きくなっている。
    ・IT弱者の3つの壁①タブレットという機器の存在を知らない。②使ってみたいが費用が高いので、自分には使えない③使う必要性を感じない。自分には用がないと思っている。
    ・高齢者の生活不安 一位は健康や病気のこと80%、二位は寝たきりなどで介護が必要になってしまうこと50%
    ・回遊型サービス。スーパー銭湯、ディズニーランド、ハウステンボスなど、風呂にはいり、飲み物をのみ、マッサージをし、髪をきるなど、一つの施設で回遊しながら複合的に時間を消費する場所
    ・時間消費ビジネスの勘所は連結連鎖と新陳代謝
     一つの消費をすると次の消費を促す。ラクーアなどもまさにこれ。
    ・知的新陳代謝モデルには心理的導線設計が重要。
     観劇、演奏会などの受け皿として物消費の場を用意することが最低条件。その上で導線を設計する。、
    ・シニアの経験価値を最大化するように設計する。
    ・ダイシン百貨店。1品でも注文すれば取り寄せてくれる信頼が客のリピーター化、信頼に結びついている。
    ・悪条件だと経営者も従業員も知恵を絞る。お客さんがありがたいから、自然とサービスもよくなる。努力するためには悪い条件を選んだほうがいい。
    ・シニア市場では非合理に見えることが顧客の心をつかみ、長期的に業績をあげ、ビジネス的に合理的になることがある。
    ・神経細胞は年齢とともに減るが、神経線維は少しずつ増えていく。
    ・神経線維が増えるのは直感とか洞察とかに関連していそう。脳の潜在能力は年と共に増えていく。
    ・ヒット商品は市場調査からは生まれない。、わくわくさせるものは商品提供者自身がわくわくしていないと生まれない。
    ・インナープッシュという衝動、欲求、憧れが生まれやすくなる。→解放型消費が生まれる。3つのEが必要。わくわくexcited 当事者になるengaged 元気になる勇気づけれられるencouragedが必要。

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著者プロフィール

村田アソシエイツ代表。東北大学特任教授。エイジング社会研究センター代表理事。新潟県生まれ。1987年東北大学大学院工学研究科修了。民間企業勤務後、仏国立ポンゼショセ工科大学院国際経営学部修了。仏最大の国営石油会社エルフ・アキテーヌ(現トタール)勤務を経て91年株式会社日本総合研究所入社。以降、10年間に民間企業494社とともに13の異業種コンソーシアムを設立・運営し、新事業開発を推進。在職中に、ベスト・プラクティスで2度社長表彰。同社創発戦略センター主任研究員等を経て、2000年7月シンクタンク・ソフィアバンクの設立に参加、同社ディレクターを歴任。2002年3月村田アソシエイツ設立、同社代表に就任。2006年2月東北大学特任教授、2007年4月関西大学客員教授、2008年11月東北大学加齢医学研究所特任教授、2009年10月東北大学スマート・エイジング国際共同研究センター特任教授、2011年4月エイジング社会研究センター代表に就任。

「2019年 『スマート・エイジング 人生100年時代を生き抜く10の秘訣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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