カロリーゼロにだまされるな―――本当は怖い人工甘味料の裏側

著者 :
  • ダイヤモンド社
3.24
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478022702

作品紹介・あらすじ

肥満、糖尿病、うつ、腎機能低下、血管系疾患等のリスクを増大させる「人工甘味料」の正体とは?ハーバード大で食品と健康の関係を研究する医師が警告!

感想・レビュー・書評

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  • 《感想》
    減酒・禁酒のためにノンアルコールのカクテルを飲むようにしたが、今度はノンアルコール飲料に含まれる人工甘味料が気になり出したので本書を手にとってみた。ブクログやAmazonでも評価が微妙だったので不安があったが、案の定他の人のレビューはある程度当たっていたように思う。人工甘味料の悪い点を列挙するのは個人的には問題ない(バイアスを分かった上で読めばよいので)が、後半部分の「お薦めできない」と「選択すべきもの」の基準が分からない。「お薦めできない」の根拠にあてはまる商品が「選択すべきもの」に入っていたりするので端的に言って意味不明である。図表も情報量が多く見にくかったり、糖尿病の分類は既知として書かれていたりと読者に不親切。つまるところ著者も編集者もそれほど真剣にやっていないのではないか。とは言え「人工甘味料、本当に大丈夫?」と疑うきっかけを与えていることは間違いない。

    《メモ》
    ①人工甘味料は食欲を増進させたり太りやすい体質にする。
    ②食品の安全性は100年程度の影響を見ないと分からないが、人工甘味料の歴史は浅く年代・国によっても評価が全く違うということがある。
    ③一部の人工甘味料は神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン等)を減らす働きがある。
    ④人工甘味料には依存性がある。
    ⑤コカ・コーラの由来は「コカインの葉とコーラの実(当時の原料)」。法律で禁止されるまでコカ・コーラには微量のコカインが入っていた。

  • 実際の商品を並べて比較して、おすすめできるかやめておいたほうがいいかを提案するなど
    わかりやすくて生活に生かしやすい本。
    アスパルテーム、スクラロース、
    名称がいろいろあって覚えきれないから、徐々に頭にいれて家族の健康を守りたいと思う。まずは人工甘味料を排除するあたりから。甘いものって危険だけど、どうしても食べたいときがあるんだけどね…せめてきび砂糖で。
    以下メモ

    異性化糖…コーンシロップ 砂糖より安く、(遺伝子組み換えの)コーンなどのデンプンを酵素処理してできる。果糖ブドウ糖(果糖50%以上90%未満)、ブドウ糖果糖(果糖50%未満)。
    ブドウ糖の摂取後は満腹感が得られるけれど、果糖では得られにくい。さらに、果物などの果糖は食物繊維の作用でゆっくり吸収されるが異性化糖はそうではない。

    ラットの研究で、アセスルファムKを注入するとインスリン分泌が増えることがわかっている。
    ヒトでも、スクラロースを飲んだ時の方が水を飲んだ時より血糖値のピークが20%高くなる
    人工甘味料は、グルカゴン様ペプチド(インスリンの分泌を促進)を促す。インスリンが過剰に分泌して、疲弊してしまう
    人工甘味料は味覚を狂わせる。コカイン以上の依存性もある。抑うつ症状も
    現在、日本とアメリカで認可されている人工甘味料は「サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロース、ネオテーム」
    サッカリンは発がん性が明確には認められていない。一番多くの研究がなされた、古い人口甘味料。
    アスパルテームとアセスルファムKを組み合わせると自然な甘さが出る。アスパルテームは知能低下や発がん性の疑いがある。
    スクラロースは砂糖の600倍の甘さで、塩素が存在し危険。熱に強く、自然な甘さ。一日の許容摂取量は15mg/kg。新しい人工甘味料。体内で消化・吸収されない。これまでの研究では発がん性、生殖系へのりすくはない。ただし多くが動物実験で、人体への長期的な研究はまだない。
    アセスルファムカリウムは砂糖の200倍、水に溶けやすく熱に安定。発がん性の塩化メチレンを含む。
    ネオテームは砂糖の7000から13000倍!モンサント社が申請。3-3ジメチルブチルアルデヒドを含む。最も有害な化学物質リストにのっている

  • 作者のバイアスがかなりかかっており、必要以上に危機感を煽っている

  • 健康

  • カロリーゼロという表示があるからといって、まったくカロリーが無いわけではありません。
    食品100g(あるいは飲料100ml)あたり5kcal以下であればカロリーゼロと表示してよいことになっています。
    だから350mlのカロリーオフの発泡酒であれば、1本につき32.5kcalのカロリーがあってもよいわけです。
    ローカロリーとかライトとか言う場合は、これよりもカロリーが多くなります。
    食品100gあたり40kcal以下、飲料100mlあたり20kcal以下であれば表示してもよいことになっています。
    調子にのって食べすぎたり、飲みすぎたりすると結局肥ることになります。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-11999639554.html

  • いまどきの 糖質制限食品 に対して
    甘味成分について 検討している。

    表示のゼロは 実は ゼロでない と言う指摘が
    確かにそうだね。
    やはり、ゼロならば ゼロにすればいいというのは
    学問的であり、商業的には 違うのかもしれない。
    たぶん、そうなったのは 
    アメリカスタンダードのグローバル化だとおもう。

    非肥満で糖尿病になることがあるのは、あたりまえだが。
    人工甘味料で インシュリンが出たりするというのも
    基礎的なインシュリンと対策的インシュリンのふたつがあるので
    それも、当然のような気がする。
    人工甘味料に 味覚が狂わされると言ってもねぇ、
    ニンゲンって、そんなに確かな味覚をもっていないのだよ。
    甘味が コカイン以上の依存性があるのは わかってて、
    フードトラップしているのだから、当然だよね。

    ふーむ。
    なぜか、それほど、新しいことを言っていない。

    サッカリン、アステルパーム、スクラロース
    アセスルファムカリウム、ネオテーム。
    高フルクトース コーンシロップ。
    これが 大きく伸びているのは スゴイね。
    アメリカの穀物戦略 トウモロコシ食文化の創造
    があるね。

    よく、データを整理してある。
    これは、大変よくがんばりました。
    と言ってやりたいのですが。

  • P2L8 P5EL2 P8EL3 P9L4 L9 P10L3 P28 P30対策法 P47L2 P54L7 P57EL5 P63L1 EL4 P64EL3 P65EL1 P66L7 P67L1 P69L1 EL4 P70L1 P75L3 P84L4 P98L1 EL3 P100L2 EL2 P103EL3 P106L8 P181EL4

  • 甘味依存はありそうだし、あるいは色々あるかもしれないが、何か書き方が肌に合わない感じがある。この感覚がわかるといいのだが

  • 本書の提言とは、人工甘味料はカロリーそのものは砂糖より低くとも、より太りやすく、依存性は高く、知能低下や発ガン性の恐れがあることです。

    知りませんでした。ああ怖い。

    しかし情報内容を加味しても、本書は星1つが妥当と思います。

    理由は三つ。

    一、書籍として極めてレベルが低い
    本書は、東大経由でハーバード大学にいらっしゃる優れた頭脳によって書きなぐられた稚拙な文章が、ダイヤモンド社とは思えない低レベルな校閲を経て、企画から編集まで担当したダイヤモンド社の柴田むつみ氏が編集し世に出されたバズワードに乗った本であり、雑誌の特集レベルの価値しかない。
    (このレベルの書籍しか出せないことを恥じていないのか柴田氏に聞きたい)

    二、単純に矛盾がある
    危険な成分の使用された「お勧めできない」飲料を列記しながら、危険の根拠とした成分が「選択すべきもの」リストに入っている。
    果糖ぶどう糖液糖、スクラロース、アセスルファムK、異性化液糖がダメなら「選択すべきもの」リストから徹底して除外すべきではないだろうか。
    また本書は甘味料の危険性に言及するのみならず乳化剤や安定剤や香料も薦めていない。これは理解できる。しかし、これらが入ったものも「選択すべきもの」リストに入っている。

    三、ホワイトリストの根拠が薄弱
    つまり、著者の推奨する「選択すべきもの」リストには、著者の推奨しない添加物が多種含まれているものがあり信頼性に欠ける。
    甘味料として何ならよいのか明示がない。これは推奨したものが危険と判明した際の訴訟対策だろうか。
    例えばステビアはどうなのか。
    世に安全な商品が存在しないので無ければ、真面目に時間をかけて調査し商品を選定すべきである。

    目次だけ読めば内容は判ります。興味があれば立ち読みして下さい。
    本書のように、手間を惜しみ内容的に問題のある本が売れると、同様の手法で本が量産され、結果的に出版業界にとってマイナスとなります。良書が好きな人は買わないで下さい。

  • Q・カロリーゼロと書いてある商品は本当にゼロなのか
    A・違います

    という説明をしてくれていますが、正直
    砂糖と人工甘味料がどう違うのか、ぐらいしか
    知識がありませんし、それ以上は…。
    人工甘味料を摂取していると、それ以上に
    お菓子を食べてしまってカロリーが、なのは
    非常に納得しました。

    3分の2くらいから、食べても大丈夫、という
    商品が表で説明されていますが、ここまで読むのに
    へぇ…という状態なので、そこに含まれている成分が
    どれだったか、などと判別もつかず。
    興味があるところだけ読んで、それ以外はそのうち…が
    よいかもしれません。

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著者プロフィール

内科医師。医学博士。
1970年、愛知県生まれ。東京女子医科大学卒業後、同血液内科入局。国立がんセンター、東京大学医学部附属病院血液・腫瘍内科にて、造血幹細胞移植の臨床研究に従事する。2007年4月から2013年末まで、アメリカ・ハーバード大学で、肥満や老化などに関する研究に従事。2011年~2012年、2012年~2013年に、肥満に関する研究でハーバード大学学部長賞を2度授与。
著書には『カロリーゼロにだまされるな ――本当は怖い人工甘味料の裏側』がある。

「2015年 『「カロリーゼロ」はかえって太る!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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