反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

制作 : 望月 衛  千葉 敏生 
  • ダイヤモンド社
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レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478023211

感想・レビュー・書評

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  • ある程度のランダムさを受容しないといけない、リスク・リターンの計算でなんでもコントロールできる思い上がりはやめておけ、という話。しかし、読みづらかった。

  • 脆いもの=脆弱性、環境変化の影響を受けないもの=頑健性というのが従来の議論。自分もそうだけど頑健なものが良いことのように思っていたけど、この反脆弱性というのは変化を取り込んで良い方向に向けるということかな。もちろん変化をすべてポジティブに変えることはできないけど、小さな失敗はむしろ良しとして、むしろ大きな変化からは大きなリターンを得ることが反脆弱性。

  • 反脆いという概念って何だろ?と手にとってみた。冒頭、「衝撃を利益に変えるものがある。変動性、ランダム性、無秩序、ストレスにさらされると成長・繁栄する。そして、冒険、リスク、不確実性を愛する。」って、ドラゴンボールの孫悟空みたいなものかと。

    「第1部の反脆さとは」、「第2部 現代性と、反脆さの否定」、「第3部 予測無用の世界観」と、例えば進化、例えば歴史、例えば医療と、他にも様々なエピソードを用いて、反脆い状況の説明と素晴らしさが書かれている。本の半分くらいまでは、これは、良い本なんじゃないか?という期待のもと読み進めたが、後半から、自説に対する批判的な人への攻撃的な物言い(たぶん、デブのトニーは筆者の事なんだろう)が鼻に付く。そして、どんどん、株の取引をやった人なら知っているであろうオプション取引のロングポジションが筆者の思考のベースにあって、前半のエピソードは、それを展開した物なんだなと思ってしまい、反脆いの概念が筆者が言うように分からなくなってしまった… 情報の非対称性の連呼とか、トレーダー目線丸出しに思えるのだ。
    この本やエピソードのそれぞれは成る程と思ったのは、これまでの既成事実を疑ってみる視点。ただ、反脆いというのかそれは?と。

    概念理解なんてどうでも良くて、うまいことやれや!って言うのが、デブのトニーのスタイルなんだし、まあ、読んだ人が、良いとこどり出来れば筆者の主張の通りなんだろう。

    筆者は、ナシーム・ニコラス・タレブ氏で、肩書きは、哲学者と名乗っている模様。もとはトレーダー。

    文書から滲み出る自己中心的な性格から、編集者のアドバイスも聞かなかったんだろうし、翻訳者も大変だったんだろうと推察されます。

    善か悪か、右か左か、白か黒かみたいな概念がベースになっていると、一旦悪い方に倒れたんだけど、結果、良い方向になった的な、ダイナミックな概念として”反脆い”という言葉で定義してエピソード満載にしたところがこの本の価値?
    この「反脆い」、日本語だと、「雨降って地固まる」、「転ばぬ先の杖」、「七転び八起き」などいくつもの表現があるように思える。


    下巻に入り始めたが、同じ事を他の章で書いてるから読まなくて良いと筆者が言う第5部は、エピソードを読んでみると、それって運動量の考え方だと自明すぎない?と思ったり、なんか違和感あったけど、ページ数も上巻より少ないので、一応最後まで読んでみるつもり。





  • 人体に微量の毒を投与すると、その毒に対する耐性がつく。(ワクチン)
    筋肉トレーニングを通じて、筋繊維をズタズタに傷つけると、その損失を上回る回復量で筋肉の量を増やす。
    このようになにかしらのストレスを与えて、よい結果をもたらすものを反脆弱性と、本著では定義している。

    近年では、この反脆弱性を持たないものが世界中に溢れており、突発的で予測不可能なストレスがかかったときに、大混乱を巻き起こしかねない。
    例えば、リーマンショックもその1つとして紹介されている。これまで、安定して成長してきた世界経済が一度の大きなストレスで不安定になってしまった。
    これがもともと不安定であれば、そこまで大きな問題にならなかっただろう。

  • 不確実な世界で,どう生きていけば良いのか.不確実なものから利益を得るの人や物は反脆くて,不確実なもので損をする人や物は脆いから,反脆弱性を身につけよう,という主旨だと理解しました.

    追記をのぞいて上・下合わせた700ページの大半は,例を挙げて脆いもの,反脆いものを説明していくという内容です.

    文章の書き方のせいもあるのか,理解できないところも多くて,これを理解できない自分は脆い人間なんだろうと思いました.

    ただ,プラトンをはじめ古典の重要性を強調しているところ,レイ・カーツワイルを批判しているところはおもしろいです.

  • ナシーム・ニコラス・タレブの著書を一冊は読んでおきたいと思っていたら,たまたま本書が出版間際で自身の興味がある不確実性がテーマだったことから予約注文.そこから読書自体への意欲が失せて半年以上積読してしまったが,ようやく手を付けることができた.本レビューは上巻読了時に書いているが,ここ数年間くらいでもトップを争いそうな本だと思っている.不確実性はリスクととらえられることが多く一般にその最小化が目的とされるが,現実はそうなっていないことは明らか.どう言語化するか困ったな…と思っていたら本書がやってくれた.もちろん本書の全てが正しいというつもりはない(例えば著者は糖質制限をしているようだが私は否定的…たまたま著者には合っていることまでは否定しないが)が,本書で述べられた考え方は間違いなく多くの方にとって有用だろう.次に読むのはもちろん後編だが,その次くらいにはなぜか未読だったセネカの著書も読んでみようと思う.

  • ひょっとすると、バイブルになるかもしれない書。世の中論理的に判っていることは少なくて、ほとんどは実践的に体系つけられてきた。論理的なシステムは論理が破綻したら脆く(脆弱)、論理が破綻しても壊れないぐらい強いもの(頑強)を対義語と考える人が多いが、本当の対義語は論理が破綻したとき(ブラックスワンがが舞い降りた時)さらに飛躍する(反脆弱)システムを指す。ブラックマンデーで儲かった人たちこそ反脆弱である。ある予想に対して実際は非対称な分布を持つものを探し(ほとんどがそうだ!正規分布なんてそれほどない)確率は低いが 論理学者が思っているほどは低くない事象に賭ける(もちろん全額ではなく、一部)と将来安泰になるかもしれない みたいな主張である。
    いろいろなオプションを考え、バーベル戦略:オプションの両極端に両方投資するを行う。片方は上限なく儲かり、片方は損失の上限が限定される。

    ちょっと違った角度で言うと、論理的にみえるビジネスプランに投資するのではなく、人に投資しろ 

    医者の論理は、合理的なものだが、経験によるものを否定することもある。現代医学が新しい病気を産む(医源病)こともるのだ

    等が 上巻での結論かな?

    下巻に期待

  • 反脆弱性という誰もが薄々感じている概念を言語化し、様々な例え話や実例を用いて著者の持論を解説する作品。

    話が二転三転し分かりにくい箇所もあるが、今を生きる若者は読むべき本だと感じた。

    予測不能な社会の荒波を乗りこなせ。

  • 冗長性より縮退。
    この考えだけでも衝撃的だった。
    めちゃくちゃ読みにくいが、それは脆くないという概念を説明するのに様々な事例が必要だからだ。
    自分の体験や言葉に置き換えることができる内容を各章より拾い読みするとよい。
    まだ上巻。

  • 正直全部を理解できた自信がないのでもう一度腰を据えて読み直したい。所々極端な考え方と感じる場面もあったが、「反脆い」という考え方は自分の中になかったのでためになった。

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