反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

制作 : 望月 衛  千葉 敏生 
  • ダイヤモンド社
4.11
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本棚登録 : 359
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478023228

感想・レビュー・書評

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  • 2017/10/02 初観測

  • とても示唆に富む本なのだけど、色々考えてしまって進みませんでした。でも、もう少し通して理解しないといけない内容でした。自分もモデルを作っていたからわかるけど、モデルは基本的に線形結合。特に一昔前の多変量解析は線形推定検定論以外の何物でもない。ただ、こうした推論で行くと、どうしてもテールの事象、すなわち出現確率が小さくて、でも起こった時のエクスポージャーが大きなものは過小評価されてしまう。特に損失期待値などを出そうものなら、頻度の小ささでエクスポージャーの大きさを見失ってしまう。ただ、テール事象は思ったほど起こらないことではない。そして起こった時に関連性があって、連鎖的に起こる事象も無視できない。その時のエクスポージャーの大きさは推論の域を超えているかもしれない。それから、昔からあり淘汰されていないものが正しいという考え方。リスクを取っている奴が偉いという考え方。どれもこれまでの自分の思考と違うように思うけど妙に説得力がありました。この辺が消化しきれていないけど、とても気になった点。いずれまた整理します。

  • タレブの新作を取り上げます。
    タレブと言えば2009年の「ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質」がベストセラーになりました。え、読んでない!?保険に関わっているなら「ブラック・スワン」は必読書です(映画のブラック・スワンとお間違えないよう)。文庫本にはなりそうもないので躊躇なくすぐに読みましょう。
    そして、今回紹介するのはタレブが「ブラック・スワン」で提起した不確実性に満ち満ちた世界の中で、では我々はどうやって生き延びていくのかという実践編ともいうべき「反脆弱性 不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」です。この本の魅力は本自体のカバーにしっかり書かれているので引用させてください。
    リーマン・ショック、アラブの春、地震と津波、そして原発事故・・・。昨日までは「ありえない」「絶対ない」と言われた事象が今日、現実のものとなる不確実な世界。ではどうすれば、ビジネスから、政治、医療、生活全般まで、ランダムで、予測不能で、不透明で、物事を完璧に理解できない状況でも、不確実性を味方につけ、強かに生き延びていくことができるのだろう。(上巻)
    経済、金融から、教育、テクノロジー、食事、健康、果ては人生や愛までー。世界最高の哲人タレブが、ありとあらゆる事象に潜む「脆弱性」と「頑健性」そして「反脆弱性」について語り尽くしたとき、ついにこの不確実な世界のバランスを崩す“犯人”が明らかになる。(下巻)
    どうです、読まずにはいられないでしょう!医療や保険も題材としてふんだんに取り入れられているので理解しやすい。タレブの本は書店ではダイアモンド社が出版しているためかビジネス書の棚にありますが、哲学的でもあり、啓蒙的でもあり、「ビジネス書なんて・・」と言わず手にとって読み始めてください。繰り返しますが、ホンタナ的には業界人必読の書です。査定をするには非線形の思考力が必要だということがよーくわかります。

  • 下巻で印象に残ったのは、「否定の道」と「身銭を切る」という所。舌鋒鋭く他者を批判するところは、読んでいて楽しい物ではなかった。アメリカ人だとスッキリするのかな?

    294 ページに、この本の本質を表す言葉が紹介されている。
    「全てのものは、変動性によって得または損をする。脆さとは、変動性や不確実性によって損をするものである。」

    反脆さは、変動性によって損をしないといったところか…

    医原病とか、まあ、なんとなくそうなんだろうなぁ〜とか頭の片隅に残る情報が多かった感じで、結局のところ、反脆さの例を長々と読まされ、モヤっと感が残った。

    シンプルに長過ぎる本。

  • すべてのものは変動性から影響を受ける。そこで利益を得る。あるいは損をする。変動性から損を被るものは脆い。ということが書かれた哲学書?うん。ちゃんと読めてないな。分かったふりはやめよう。難しかった。

  • セネカの非対称性の思想やマット・リドレー引用箇所の非線形性のメリットを捉える事ができれば不確実な現代社会でも十分生きていけるのかもしれないが実践することはそんなに簡単ではない事を注意すべきか。技術が科学よりも先に来るという捉え方には大いに納得できた。大変面白かった。

  • 人は確率の大小ではなく脆さに基づいて決定を下している。言い換えれば、「正しい」「正しくない」ではなく、脆さに基づいて主に意思決定をしている。

    ひと言でいえば犠牲だ。この「犠牲」という単語は「神聖」と関係がある。つまり、俗世とは切り離された聖なる世界に属する行為なのだ。

  • 下になると、自分が嫌うものに対する攻撃性がキツい

  • 相変わらず書き口が難しいものの、上巻より面白い。世間の常識に一石を投じている。エスタブリッシュメントに読ませたい。

  • 上巻読了後にじっくり読むつもりが,色々業務が入ったことでなるべく早めに読み終える方針に切り替え.上巻に対するレビューにも書いたように著者の考え方全てを肯定する気は毛頭ないが,その根本にある考えが素晴らしい.我が身に適用できるところは多々あるが,まずは「最新性愛症」的なところから改めていこう.上下巻でボリュームたっぷりだが主要テーマ自体はシンプルであり,多くの方にとって有用なものとなるだろう.おススメ.

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