マッキンゼー―――世界の経済・政治・軍事を動かす巨大コンサルティング・ファームの秘密

制作 : 日暮 雅通 
  • ダイヤモンド社
3.10
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本棚登録 : 403
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478023518

作品紹介・あらすじ

初めて明かされる頭脳集団の全貌。OB・関係者への膨大なインタビューをもとに描くノンフィクション決定版。

感想・レビュー・書評

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  • マッキンゼーという企業の名前を聞かない日はない。書店に行けば関連の自己啓発本が山積みされているし、就職活動が始まれば嫌でも耳に入ってくるだろう。しかし、マッキンゼーを含めたコンサルティング会社について深く理解している人は少ない。その中で本著は、マッキンゼーとはどのような企業か、コンサルティング業界とはどのようなものかを教えてくれる。
     極言すれば、マッキンゼーなんてロクなものではないということを著者は膨大な取材と事実に基づき伝えている。特に、繰り返し述べられ強調されている点は、事業の社会貢献性についてだ。「実行をはなれて助言はない。」というのは小林秀雄の言葉だが、コンサルティング会社は実行を意識した提案は基本的にはしないのである。つまり、提案の内容には価値が低いのだ。
     それを象徴する例として、創業者であるジェームズ・マッキンゼーがマーシャル・フィールドというクライアントから同じ立場だったら実行できるのかと尋ねられ実際に自身の提案を実行するというエピソードが紹介されている。詳細は割愛するが、彼は経営改革の実施の過程で心身ともに疲弊し後に言葉よりも行動が難しいと周囲に伝えていたという。
     内容としては違和感なく読めるのだが、文章が非常に冗長なので、コンサルティング業界に興味・関心があるという人以外は読むのがつらいだろう。
    ----------------------------
    内容:★★★★★
    価格:★★★☆☆
    平易性:★★★★★
    簡潔性:★★☆☆☆

  • 「マッキンゼーとは一体どんな会社なのか?」

    この疑問から手にとった本です。

    この本では、マッキンゼーの生い立ちから変遷、問題点と課題を書かれたノンフィクションの本です。

    マッキンゼーがいかにして巨大で影響力のある組織になったのか時系列的に書かれているので、アメリカの経済史も理解できる本になっています。

    マッキンゼーと言えば、「アップ オア アウト(昇給するか出ていくか)」が有名です。

    ただ、会社を辞めた後も、マッキンゼー出身者は、「アラムナイ(同窓生)」という組織で繋がっており、辞めた後も「マッキンゼー」として各業界に影響を与え続けている事に「マッキンゼー」繁栄の理由を感じました。

    「リーダーシップとは人々を従わせることだが、従わせる前に、進む方向を選ぶ必要がある。このようなサービスには常に需要があり、それこそがまさにマッキンゼーが提供しているものなのだ。(p.388)」

    相談相手の欲しいトップのCEOにとってたとえ高額な支払いが必要でも頼りたくなるのがマッキンゼーなのでしょう。

    知らない世界を垣間見れた気がして大変興味深い本でした。オススメです。

  • 世界的に有名なコンサルティングファーム、マッキンゼーの創業期から今に至るまでを、綴ったノンフィクションルポルタージュです。
    経営学をかじり、また大前研一さんや南場智子さんなどの著書を読んだ身として、興味ある存在だった組織でしたので、いつにも増して集中してページをめくりました。
    意外だったのは、組織力重視の保守的な面も持ち合わせていたこと。全てがMBAホルダー達自身の頭脳明晰な個人力で、課題解決をしていると思っていたので。
    大前研一さんの様な方は、逆に異端児だったらしい。もちろんスーパースターという面でだが。
    それなりの統一された分析フレームや、グローバルでの専門家リストがあり、誰がコンサルティングしてもある程度の水準を確保できる様なナレッジシステムがある様です。
    面白いと思ったのが、一流企業、経営層をターゲットにしており、一度関与したら離さない一面があるということ。そして、優秀な新人はOJTで鍛えていく。そのコンサルティング企業の資源こそが、新人の教育・スキルアップのための費用となる。
    そして、一流のブランディング構築による、かなり高額なコンサルティング費用。
    さらに企業側からは、レイオフなど従業員への防波堤としての活用、マッキンゼーというブランドを利用しての企業価値向上、マッキンゼーに眠るコンペチタ企業情報の入手 など、本来の課題解決以外での契約理由もある。
    まさに未来永劫の持続的繁栄のための、強固なビジネスモデルが構築されていることに感心しました。
    今のトップであるドミニク・バートンは、韓国、中国などアジアでの経験が豊富。
    抜け目なく合理的。
    内なる敵は、グーグルなど新興のIT系企業への人材転出だが、当面はアメリカ発のコンサルティング・ファームの繁栄は持続しそうです。
    恐るべし、アメリカ。

  • 世界を動かす頭脳集団、マッキンゼー。名前はもちろん知っていたけど一緒に働いたことはなく、興味を持って読んでみた一冊。マッキンゼーの始まりから出版された2013年までの仕事やスタンス、世界に与えた影響なんかがトップの変遷とともにまとめられていて、コンサルティングについての理解が深まった一冊でした。ただ、自分は誰かのコンサルティングをするよりも自分の手の届く範囲のエンジニアリングの方が向いてそうかなと。提案に活かせるアイデアとかいくつかエッセンスはもらえたので活用していけるといいかなと思いまっす。

  • ビジネス

  • 2013.10.07 HONZで見つける。

  • -

  • なかなかの大作だったが完読。訳者もいっている様に、マッキンゼーを通じてアメリカの資本主義の成り立ちが透けて見える。
    最終で筆者が指摘している様に、2010年以降の先進国ビジネスの展開の速さにはコンサルティングが寧ろそぐわない気がする。中国などの新興市場で企業が成長する際の問題解決にはマッキンゼーが暗躍しそうだが。

  • 4〜5

  • 最近、「マッキンゼー式○○」みたいな本がやたらはやっていますが、この本はマッキンゼーの成立ち等についてのノンフィクション。
    この手の本にありがちではあるけど、長くて、少し読みづらい。色々な人に取材した力作ではあるのだろうけど。
    コンサル業界に興味ある人なら読んで楽しいと思うかもしれないけど、一般人が読んでもあまり面白くないと思う。

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