起業は1冊のノートから始めなさい―――「事業プラン」から「資金計画」までを可視化する起業ログのススメ
- ダイヤモンド社 (2013年8月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478023624
感想・レビュー・書評
-
タイトルが「〇〇〇しなさい」タイプの本は、独断と偏見で毛嫌いしているのですが、この本は思わず手に取ってしまいました。
こんな私でもノートに書き続けることで起業できるかも!と安直に思ったためです。
結論、私は起業したいわけじゃないんだと思いました。細々とサラリーマンをしながら、もっと時間が欲しいんです。起業したいわけじゃないんです。
えぇ、本書に非は全くありません。ただ、やはりそんな覚悟ができないと悟ったということです。
完全に個人の心の内を恥ずかしげもなく吐露してしまったところで、本書のレビューです。
本書が言っていることはとてもシンプルです。起業の準備段階において、きちんと手書きで(ここ大事です)ノートにメモをしていきなさい、そうすれば、起業の準備も整うし、起業後にも役に立ちますよ、と。
そこで、どんなことをノートにメモしていけば良いか、初めのアイデア出しから、融資を受けるような最終的な段階まで、各段階におけるメモすべき内容をアドバイスしている、といった本でした。
ノートに書いていくべき内容は、目新しいものはさほどなく、起業するなら必要だよね、それくらい考えないとね、と思うようなことが多かったけれど、やはり、著者が言うように、「きちんとノートに書く」がいかに大事かは伝わってくる内容となっていました。考えるだけでは、所詮想像に過ぎず、次の行動につながらない。書き出すことで、実現への可能性がより大きくなるのだな、と感じました。
逆に、私のように、全く起業を考えていない人でも、素直に書いていくことで、もしかしたらもしかするかも、なんていうふうにも思いました。
起業に限らないけれど、書き出すことは、頭と心の棚卸のような作業かもしれません。
特に起業を考える人は一読して決して損はない本だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
十年前と古い本だが、大切なマインドが書かれていた。まずは相棒になるお気に入りのノートを探しに行こう。
-
起業してみたくなった!
-
第1章 起業で成功する人はみんなノートをつけている/第2章 なぜ起業したいのかノートに書いてみる/第3章 先に独立する日を決めてしまおう/第4章 アイデアを300個以上書き出そう/第5章 起業の不安を書き出せば、心の準備ができる/第6章 足りないスキルとノウハウをまとめておこう/第7章 ノートを使って人間関係力を高めよう/第8章 事業計画を練り上げ、起業のスタートラインへ!
-
もうちょい具体的に書いてくれるとありがたかったかなー。
-
1冊のノートで完結するのではなく、
1冊のノートからスタートする本。
色々な観点から起業に関して書かれており、イメージしやすい。ただ、どうノートを分ければいいのか。あってるのかはわからないが、起業したいと思った時に何をすればいいのか、さらっと知るのには良書だと思う。
1冊のノートからどう派生するのか楽しみ。 -
日本政策金融公庫で約5000名の起業家に融資をしたという経験を持つ、上野氏による起業の教科書。
起業準備にはノートを活用せよと説く。
経験豊富な上野氏の起業アドバイスは、とても説得力がある。 -
【読んだ理由】
起業準備中なのと、
手書きが好きなので、
自分にピッタリだと思い購入。
【感想】
著者は、
起業支援コンサルタントをされている方で、
内容は、まさにタイトル通り!
元々、とりとめもなく事業計画を手書きノートに綴っていましたが、
本書で重要なポイントが理解でたので、
これからは
的を絞ってノートに記入していかれそうです。
''本書の通りノート作成をすると
起業が叶う''というよりは、
''ノートを作ることで、
起業に行き詰まった時の道標
になる''
という位置付けだと感じました。
年単位でじっくり時間を掛けて、
起業を考えている人にオススメです! -
起業が成功するかどうかは準備の綿密さにかかっている
起業の動機、準備段階で収集した情報など1冊のノートに書かれていた
この本の特徴
起業家に必要なメンタルタフネス
起業家として高めるべき人間関係能力
起業家として知っておくべきお金の使い方
起業はゴールではなくスタート
起業して少なくとも5年は続けられるようにするための事前準備が必要
起業して事業を軌道に乗せている人は、準備過程をなんらかの形で記録している
記録することのメリット
思考が整理できる
不足してるスキルやノウハウ、など不足物と手元にあるものが明確になる
起業準備の進捗状況を確認できる
起業家が直面する3つの壁
アイデアの壁
目先のことに一喜一憂して、新たなビジネスの発想を生み出そうとしない状態
日々の仕事に追われている状態
行動力の壁
やるべきことはわかっていても気が抜けてしまう
(ある程度うまくいっているから、がんばらなくてもいいやと思う)
タイムマネジメントがうまくいかない
→効率化、外注できることは外注する
マインドの壁
今の気持ちや、「起業」に対する思いを書く
気持ちはモチベーションを高めるように書く
起業を実現させて事業を続けていくための事前準備
動機と理念を固める
スケジュールを策定する
ビジネスモデルを検討する (売り上げから原価などのコストを差し引いてもお金が残るビジネスを考える)
起業家としてのマインドを強化する
足りないスキルとノウハウを補う (カメラを作れるエンジニア、マーケティングのスキルがない)
ビジネスに必要な人脈を形成する
事業計画書を練り上げ、経営資源を整える
経営資源(人・モノ・金・情報)を整える
起業することのメリットとデメリットを書き出す
デメリットを書き出すと、これらは事業を軌道にのせることでなくせることがわかる
→爆然とした不安感が減ってモチベーションがあがる
下世話な欲望があったほうが起業はうまくいく
社会貢献と自分の利益を両立させる
どちらか一方だけだと、ビジネスはうまくいかない
平均的な起業家を目指しても成功するとは限らない
ほかの起業家との違いを追求することが大切
他社がやっていないサービス
これから儲かるビジネスを考える
自分ができる付加サービス
独立日から逆算して具体的な行動プランを立てていく
ビジネスモデルをかんがえる
どんな商品やサービスを、誰(お客様)に、どうやって売るのか
足りないスキルとノウハウを補う
人・モノ・金・情報の準備
起業家になるための心の準備
マインド、タイム、マネーに関して自分自身をマネジメントする力が必要
経費、固定費など経理の手帳(家計簿)をつけられるのか?
つけられないなら誰に任せるか?(奥さん、経理担当外注、税理士など)
時間の使い方記録する
自分がブログ書くのに、どれくらい時間かかっているか自覚しているか?
それ以外にもあらゆることにどれくらいの時間がかかるか理解しているか?
それを理解しないと、スケジューリングが破綻する
新しいアイデアを出すときは、実現可能性を考えずにとりあえず出し切る
目標は300個
ゼロからいいアイデアは生まれない
組み合わせてオリジナリティを出す
業界の常識を疑い異業種に学ぶ
海外のビジネスから学ぶ
顧客目線で不便や不満がないかチェックする
コストダウンを実現できないか検討する
自分だけが提供できることはないか検討する
人の弱みにつけ込むビジネス
人の問題を解決するといっても、ボランティアではなく、しっかり収益を得られるモデル
人が抱えている問題
1 不満・不便に思っていること
2 不安に感じていること
3 悩んでいること
4 難しくて理解できないこと
5 地域や社会で問題視されていること
6 ハンディキャップを抱えていること
7 非効率なこと
8 無駄だと思っていること
アイデアをビジネスモデルにする3つのステップ
ステップ1
can、must、wantで現状を分類
ステップ2
実現・継続可能性を分析(必要な経営資源がちょうたつできるか、乗り越えるべき制約条件、市場規模・競合状況・収益性・成長性)
ステップ3
ターゲットを絞り込む
不安の理由がどこにあるのか洗い出してみる
お金の不安
自分の能力に関するモノ
体力・健康面
対人関係
周囲の反対
→できるだけ具体的かつ詳細に記入する
自信がある人は過大投資で失敗する
危機管理能力
騙されやすい
お金の管理だけは自分でする(持ち逃げされないように)
あるいは、支払い用口座と売り上げ入金口座をわけて、支払いに必要な分だけ支払い用口座に入れる
支払い用口座の管理だけ任せる?
苦しい状況での立ち直り方
1 自分を客観視する
視野が狭くなることが原因で、前向きな気持ちが失われる
2 厳しい場面でも「いい経験だ」と気楽に考える
3 腰を据えて打開策を考え抜く
Twitterで起業家やカウンセラーと交流する ビジネス系の人と交流する
起業に向いている人
性格面
自立心が強い
負けず嫌い
楽観的
粘り強い
好奇心旺盛
せっかち
人が好き
向上心が強い
チャレンジ精神が旺盛
能力面
頭の回転が速い
先見性がある
記憶力に優れている
発想力が豊か
体力がある
交渉力がある
行動力がある
数字に強い
リーダーシップがある
考え方・行動
前向きにかんがえる
柔軟、臨機応変に考える
大きい夢や目標をもっている
世界や社会を変える意識がある
儲けることを罪悪と思わない
人生を楽しむ姿勢がある
徹底的に探求する
人のせいにしない
勉強熱心
失敗の原因
業況不振 売り上げが足らない
資金繰り難
過大投資
お金のトラブル(使い込んだ、損害賠償請求をされた)
経営者の健康問題
起業支援機関
ビジネスコンテストへの参加 ビジネスプランを評価してもらえる
経営者に評価してもらう
誰にも評価されないようなビジネスこそ、大ヒットして世の中を変える可能性がある
実務で必要なスキルとノウハウ
ビジネスモデル構築に関するノウハウ
お金の管理
マーケティングや営業のスキル
法律の知識
ITスキル
人を雇うことに関するスキル *労働保険や社会保険などの知識
接客サービスの能力
人生を振り返って、どのようなスキルやノウハウを身につけてきたか、ほかの人にない強みは何か、苦手な分野は何か
徹底的に自分の棚卸しをする
スキル面で不安がある項目について、補強する必要がある
転職してみる
経理、事務の仕事を週3日とか?
司法書士;会社の登記
社会保険労務士;就業規則などの作成、人事・労務アドバイス
公認会計士;上場のアドバイス、監査
弁理士;特許の申請
税理士;税務申告、会計業務
セミナー受講
・ノウハウが身につく
・ビジネスアイデアの練り上げ
・人脈の構築
・セミナー開催のノウハウ 実施日の予備調査(既存客に)→場所の確保→告知
基本的なビジネスマナー
時間や約束を守る
メールのマナー(件名の書き方、冒頭の挨拶、署名、改行30〜40文字ていど
発送やFAXのマナー(送付状を添える、送信状をつける)
これまで染み付いた習慣に気をつける
企業や役所の人と接する場合の注意点
周りにいる人で、自分が現段階で何かを提供できる相手をリストアップ
どうしたら相手が喜ぶかを考える(人を紹介、役立つ情報やノウハウの提供、商品やサービスの紹介、いい評判の伝達、イベントの祝福)
→(その中で顧客になってほしい人)片っ端から提供する
共同経営は難しい
お金の使い方
浪費
消費
投資
お金の回収は早く、支払いは遅く
-
さらっとした内容なので、可もなく不可もなく。
ノートに書くと、思い返したり、そこから行動に繋がったりするのでお気に入りのノートに自分の企業の夢を細かく具体的に書くとよい。足りない所も見えてくる。 -
起業についての知識はついたけど… 実際何すればいいんだろう?まではわからない。 ただ、起業ノートはまさに今自分がやっているノートに書きなぐったりすることと同じで有益だと思う。 いま、この本を読んで起業のために何をすればいいかわかっていないが、起業ノートのように考えを書き続けて行くと何をすべきか、何をしたいのかがどんどん明確になって行くはず。 起業の概要レベルを知ることと、ノートを書くきっかけとなるのでいいと思う?
-
起業の経験のない人には起業の仕方を考ることができる本だと思いました。私自身も起業したいとは思っていても、頭の中で考えがまとまらずにどうしたらいいのか迷っているところでした。
ノートにまとまるかまとめないかは各自の判断ですけど、企業するにあたって出てくる不安などをノートに書きだすだけでも自分の頭の中が整理されていくような感じを受けました。
最後までできるかは分かりませんが、とりあえずノートにまとめてみようと思います。 -
起業のメリット・デメリットを自分なりに書き出してみることが一歩目。
自分の場合はお金と時間がなくなり、家族を不幸にするのが一番怖いことに気づきました。
人生100年時代。60歳くらいを目標に起業というか好きなことを仕事にするお金とスキルを蓄えていきたいな。 -
ぼくの起業創業の準備の際は、1冊のノートにアイデア・事業計画案・新聞雑誌のスクラップ・参加したセミナーのことなどを書き記しました。そうすると、アタマの中が整理できて、新たなアイデアが浮かびやすい。
-
Yotsuya
-
この本を読んで、とりあえずモレスキンのノートを買いました。なるべく手で書くようにしてみようと思いました。
-
起業は1冊のノートから始めなさい
「事業プラン」から「資金計画」までを可視化する起業ログのススメ
著:上野 光夫
著者は、㈱MMコンサルティング代表取締役。中小企業診断士。政府系金融機関である日本政策金融公庫に26年間勤務し、主に中小企業への融資審査の業務に携わる。その後独立し、起業支援コンサルティング、資金調達サポートを行う他、研修、執筆など幅広く活動している。
本書の内容は、「起業を実現させて、少なくとも5年以上事業を続けるためのノウハウ」について書かれており、そして大きな特徴として「起業準備では手書きのノートを活用しましょう」と勧めている点がある。
そんなノートを使った起業法について以下の8章により説明している。
①起業で成功する人はみんなノートをつけている
②なぜ起業したいのかノートに書いてみる
③先に独立する日を決めてしまおう
④アイデアを300個以上書き出そう
⑤起業の不安を書き出せば心の準備ができる
⑥足りないスキルとノウハウをまとめておこう
⑦ノートを使って人間関係を高めよう
⑧事業計画を練り上げ、起業のスタートラインへ
頭の中で考えたことをしっかりと形にして表すことは非常に大切である。頭の中ではまとまっていると思うことでもいざ形にしてみると何かが抜けていたりだぶっていたりとそれはまだまだ完成していないことに気づく。
しかし、それは表に出して初めてわかることである。
逆に考えがまとまっていないことであっても、表に出すと意外と答えがすでにでていたりと新たな気づきも与えられる。
起業という途方もない作業?は組み立てて壊してまた組み立ててということが求められる。そして組み立て終わって起業して終わり。ということではなく、起業はあくまでスタートラインに立てたにすぎずまた組み立てて壊すことは引き続き必要となる。
起業をするにも何をするにもこうしてノートに記して階段を上り続けるイメージを持つというのは非常に大切なことである。
ノートについてもそれは携帯やスマホ、PC等の代用など人それぞれに合った方法がある。
ようは簡単にできてそして継続可能であるという点が一番重要である。
思い考え、そして形にする。
頭に思い浮かべるだけではなく、表に出す。そして実直にそれを行動に移すことで道は開かれる。 -
考えるポイントが整理されていて参考になる。書いてあることが抽象的という人もいると思うが、起業するんだから細部は自分で考えないとダメだと思うと、合点が行く。
-
今まで読んだ起業本の中で最も良かった本。
本の内容に沿ってノートをとると、今まで頭の中で思い描いていた起業アイディアがまとまり、新たな発見もできます。
もっと早くこの本に出会ってノートをとる習慣をつけたかったです。 -
なんとなく、同感できる事が書いてある。
-
起業の志から、実際の設立までの手順を分かりやすく説明。タイトル通り、起業するネタから気になる事まで、全てノートに書く事が重要。
ただ、書くだけではどうにもならず、それを如何に活かせるかが大切な所かと思います。それでも、頭で考えるだけではなく、その一歩先を考えてアクションを起こす。ノートが上手くヒントになればと思いますが。 -
起業前に限らず、継続的にノートをつけることは大切。持ち歩きにくいノートを使っているので、要改善。
-
本に従ってノートに書き綴っていったら、それまで見えなかったものが見えたり、アイデアや良いとおもった言葉をメモることで頭が整理された。
言葉も専門用語がかみ砕かれていて分かりやすい。
考えをまとめつつ、新しいことをノートにどんどん書いて、起業に向けて理念を固めていきたいと思う。 -
事業を始めるには事業計画書を作成しますが、それに至るには綿密な計画が必要となりますので、作成以前の段階で自分の気持ちを整理し、強みや欠点、課題、具体的な数字などを可視化するためにノートを作るとよいですよという内容の本。多分実際に起業する人って、普通はそういうことをしているんでしょうけど(笑)。
1つの事業を作っていく中で何度か聞いたことがある専門用語がありましたが、その意味が改めて分かりました。
多分普通はやらないと思いますが、事業を興すにあたってビジョンも商品も人も具体的な数字も、何にも決まってないところから始めた経験がありますが、当然なかなか軌道にのらない。いきなり出資の元を取れてないということを言われたり、関係のない人が首をつっこんできたり、名ばかりコンセプトになったり、とにかく大変です。本書では起業に成功している人は、前段階でしっかりと計画を立てている人が多いということでした。今なら大いに分かります。
ノートをとるとらないはともかく、事業をすすめるにあたって押さえておくべきポイントが分かるかと思います。タイトルでは起業したい人向けですが、会社で事業を担当している人、もしくは事業を任されたい人向きでもあります。個人的には経理に関する知識が役に立ちました。 -
起業に限らず、例えば新規事業立ち上げ、新プロジェクトたち上げの際にも、進め方や自分の考え方をまとめる際にも有効。
自分の能力、経験などを冷静に見つめなおすきっかけになる。
後は、一歩踏み出せない人にいいかも。これ読んでも踏み出せない人は、起業をやめたほうがいい。 -
起業と言っても、何をどうしたらいいか。とにかく1冊のノートを買って、そこに思いから、学んだことから書いて行く。そのうち、いろんなことがまとまっていくのだろう。
-
実践中です。