伸びる子の育て方

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 95
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478023990

作品紹介・あらすじ

マスコミで話題の品川女子学院校長が、子どもの一生の財産=「自己肯定感」のつけ方を初公開!30年近い現場経験で効果があった「すぐできること」を家庭でも簡単にできるスキルとして厳選。

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり漆先生はすごい。見守るって大事

  • 期待してたが、普通かなー?この本を書かれた方の努力というか、色々勉強している姿はすごいと思った。こんな校長がいる学校はいい学校なんだろうな。

  • 品女行くしかない

  • 品川女子学院の校長先生による育児本。以前にもこの先生の本を読んだが、この学校で取り組まれているプロジェクトには共感を覚えている。

    そのため、新聞で広告を見て即購入。

    本書のキーワードは、少し前に読んだ乙武さんの本と同じく、「自己肯定感」である。

    内容としては、こちらも素晴らしいものだったが、直前に読んだ本のインパクトが大きかったのと、対象年齢(子どもの)がうちよりも少し上だったこともあり、少々物足りなかった。

    [more]
    (目次)
    はじめに

    第1章 30年近い教員生活で確信。
        受験、就職を乗り越える一生の財産=「自己肯定感」のつけ方

    ・私が考える「自己肯定感の高い人」とは?
    ・4事例で見る「急速に伸びる子」の共通点
    ・一流の人がもっている「勘違いの自信」と「素直さ」
    ・自己肯定感を低めるNGワード
    ・なぜ、長所こそメンテナンスが必要なのか?
    ・自分と相手を俯かんする第3者の視点
    ・世界で活躍するために最も必要な力とは?
    ・共感力をつける第1歩は、自分自身に共感すること
    ・「キャラ」に裏表があるのは、本当にいけないの?
    ・「今日は」ではなく「今日も」が大事
    ・極度の緊張から解放されるひと言
    ・子どもが親にしてほしいこと第1位とは?
    ・比較は子どもを不幸にする
    ・「僕は欲張りの味方です」が自己肯定感のお守り
    ・「自己肯定感の種」をまく方法
    ・「自己肯定感の芽」を育てるために、親ができるふたつのこと
    ・やる気のスイッチがオンにならないとき、どうする?

    第2章 働く親だからこそできる
       「生活力の偏差値」がアップする家庭習慣

    ・働く母親だからできる「背中で見せる」子育て
    ・「それは私にとってなぜ問題?」「本当はどうしたいの?」で心の整理を
    ・一緒にいる時間が短いのに、うまくいっている親子の特徴
    ・「生活力の偏差値」こそ高めたい
    ・「女性が活躍する社会」に向けた男の子の育て方
    ・これからの「文武両道」、「武」は“人間関係力”
    ・「まかせられない子」にまかせる方法
    ・受験生が言っていた「親にしてもらってよかった」ふたつのこと
    ・キーワードは「組合せ」! 自分を生かす仕事の見つけ方

    第3章 「人間関係力」が向上する対話術

    ・生徒アンケートで判明した、やる気をくじく言葉と引き出す言葉
    ・やる気をくじく親の言動は?
    ・やる気になった親の言動は?
    ・やる気が出るのは、どんなとき?
    ・やる気が出ないのは、どんなとき?
    ・「ほめる」と「叱る」は、「3対1」だとうまくいく
    ・子どもの夢を実現させる質問──3つの鉄則
    ・人間関係力を磨く道徳の授業
      その1 相手のよい面を見つける練習
      その2 価値観の違いを知る練習
      その3 自己主張の3つのパターン
    ・カッときた、イライラしたときの行動ルール
    ・いざというとき「SOSが出せる子」の育て方
    ・なぜ、中学生の「頼む力」が企業を動かしたのか

    第4章 私はなぜ、たくさんの失敗ともめ事を「プレゼント」するのか

    ・失敗は後輩への貢献
    ・過保護・過干渉が自己肯定感を蝕む理由
    ・ひとりで起きられない子が、起きられるようになった質問
    ・失敗はチャレンジの結果、もめ事はコミュニケーションの結果
    ・同じことでも、やさしい言葉で頼むとみんなが動いてくれる
    ・「あの子にあんな一面があったなんて」を引き出すには
    ・「起業体験プログラム」の倒産トラブルをどう切り抜けたか
    ・子どもに謝ることで伝わること

    第5章 自己肯定感の高い子の学習習慣と目標突破力

    ・自己肯定感と学力の関係
    ・一生の財産になる「学習計画表」の書き方
    ・勉強の得意な子がもっている「休む技術」
    ・あるときを境に急速に成績を伸ばした子の共通点

    エピローグ 私がトライアスロンの世界大会に出場した理由

    ・過酷な154キロのトライアスロン
    ・「やらない後悔よりも、やった後悔を」と言ったけれど……
    ・初めてのことは何歳になっても怖い
    ・1歩を踏み出した人は完走できる
    ・自己肯定感にタイムリミットはない!

    おわりに サウジアラビアの驚くべきエリート教育を目の当たりにして

    ★【特別付録1】
    合格発表直後の受験生の親から届いた、小4・5・6各学年でやっておいてよかった「本音」アドバイス
    ★【特別付録2】受験期間中に親がすべきこと・してはいけないこと

  • ・自己肯定感を育むことは、やり直しがきく。

    ・子どもに達成感を得させるために、親にできることは「過保護・過干渉から卒業すること」。子どもの乗り越えるべきハードルを取り除かないこと、むしろ、たくさんの失敗と、もめ事を「プレゼント」してあげること。

    ・急速に伸びる子の背景には、自己肯定感の獲得がありました。それは親が子どもに授けられる「一生の財産」と言えるものなのです。

    ・未来は大きく変わります。いまだけを見て、「あれをしてはいけない。これをしたほうがいい」と、子どもたちの可能性を狭めることは避けたいです。これからは「想定外のことが起こることを、想定しておく」という姿勢が必要なのです。「正解」より「最適解」を求め、日本国内にとどまらず、世界中の人々と協調・協働していく時代です。

    ・長所こそメンテナンスが必要です。よいところを伸ばそうと思ったら、よいところを自覚させる必要があります。長所に光をあてることで、短所がかすむことさえあるからです。

    ・世界で活躍するために最も必要な力とは「共感力」。共感力をつける第一歩は、自分自身に共感すること。自分の気持ちに寄り添えないと、人の気持ちに共感することはできないからです。

    ・子どもが親にしてほしいことは「伴走」。親にできるのはその力を信じてあげること。そして、寄り添い、伴走しながら引き出してあげることです。

    ・やる気のスイッチがオンになる瞬間は大きく分けて4つある。①好きなことに出合ったとき。②できなかったことができたとき。③目標ができたとき。④人の役に立つと感じたとき。それでもどうしてもやる気のスイッチがオンにならない生徒に対しては「保留」にすること、つまり「やらないと決める」ことも悪いことではない、と伝えるようにしています。

    ・父親が忙しく、ほとんど顔を合わさないような家庭で、親子関係が難しくなる思春期になっても、子どもとの信頼関係が崩れない家庭には「お母さんが子どもの前でお父さんの悪口を言わない」という共通した特徴があることに気づきました。実際は、大人同士、文句のひとつも言いたいこともあるでしょうが、少なくとも子どもの前では、互いの悪口を言わないことが重要です。

    ・Start fast, fail fast.(スタートは早めに、失敗も早めに) 乗り越え体験が、達成感を生み、自己肯定感を育てます。過保護・過干渉は、その機会を奪うことになりかねません。お子さんのこれからの人生、困難なことは何度も起きるでしょう。そのときに自分の力で対処できるよう、いまのうちにたくさんの失敗の機会を与え、それを乗り越える体験をさせてあげることこそ、愛情の表し方なのではないでしょうか。

    ・勉強の得意な子がもっている「休む技術」。「今は休憩時間。目標達成のために必要な時間と割り切ったことで、気分がすっきりする」。

    ・あるときを境に急速に成績を伸ばす生徒をサポートした親御さんがやったことは「目標とは逆方向に目を向けさせること」。これから「やる」ことではなく、これまでに「やったこと」を見せるのです。そして、「ほら、これまで、こんなにがんばってきたじゃない。だから、このまま続ければ大丈夫」と言うのです。

    ・既成概念にとらわれた教育をしていては、苦労するのは未来を生きる子どもたちです。何もしなければ失敗はしない。本当でしょうか?何もしないということは、実は「下りのエスカレータ」に乗っているようなもの。立ち止まっているつもりが、どんどん下っているのです。私には「やるリスク」より「やらないリスク」のほうがずっと大きく見えます。現在の常識で、子どもの可能性にふたをすることだけは避けたいです。

  • 伸びる子は「自己肯定感」の高い子。

    ここでも自分のテーマに出会った感じでした。仕事にも使える話が多かったw
    以下、忘備録
    〜〜〜
    子どもの心にスイッチが入る瞬間は、①好きなことが見つかった時、②できないことができた時、③目標ができた時、④人のためにやる時

    スイッチを入れる親の言動は、①ご褒美、②承認、③賞賛、④見守り、⑤応援

    やる気をくじく言葉は、①命令、②比較、③認めない、④禁止

  • 職場で読んだ対談の記事がよくて、もう少し著者の言葉に触れたくて、書店で探して読むことにした一冊。
    私も自己肯定感が一番大切だと思っていたので、帯の共感からすんなり入れました。
    子どもの前にいる大人として、具体的な関わり方、声のかけ方、見方がわかるので、すぐに変えられることがあります。
    どの子もかけがえない人生を生きている、と改めて思いました。

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