- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784478024379
感想・レビュー・書評
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●要約:破綻には予兆があり段階的に起こる。知識を貯め、その段階に応じた対応をすればサバイバルできるかも。
●所感:いつもの橘節。コラムがとても良い。2013年刊行だが考え方の基本は変わらんので参考になる。
●メモ:・国家の財政危機は国債価格の下落から始まる
>第1ステージ(国債価格下落→金利上昇)
>第2ステージ(国債下落、円安と物価上昇)
>最終ステージ(日本国債デフォルト)
物価連動型国債、世界株式連動ETF(除、日本)、ACWI Index
上場MSCI世界株(1554)
http://www.ifinance.ne.jp/glossary/index/ind150.html詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
楽観、悲観、破滅の3つのシナリオごとに展開される。漠然と不安を抱えるのではなく、しっかりと知識武装したうえでどうすべきかを考えて実行していきたい。平たい表現なので読みやすかった。
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日本経済の未来は楽観シナリオ,悲観シナリオ,破綻シナリオの3つの可能性が考えられるというが,国家が市場をコントロールできず政治家が選挙第一で財政再建ができない現在,先行きを考えると暗澹たる思いにかられる。救いを求めこの本を手に取った。リスクはヘッジできるので資産に対し最適なヘッジをかけさえすればいいしその方法を示して入るが,素人に果たしてそれができるのか…
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アベノミクスにかかわらず、いつか訪れる財政破綻がおきるまでの日本経済がどのような様相となるか、それにどう対処するばよいか、平易に解説されている。
第1ステージ(国債価格下落→金利上昇):普通預金(円高ならさらに有利)
第2ステージ(国債下落、円安と物価上昇スパイラル):日本国債ベアファンド、外貨預金・外貨MMF、物価連動国債
最終ステージ(日本国債デフォルト):海外銀行の外貨預金、日本国債ベアETF
円高局面では「上場MSCI世界株(1554)」がよい? -
橘
・楽観シナリオ アベノミクスで日本経済は大復活する
・弾かんシナリオ 現在と同じデフレ状況がこれからも続く
・破滅シナリオ 財政が破綻して経済的な大混乱が起こる
アベノミクスがどんな結果になろうとも、備えておくべきお金の知識を説く。
取り合えずば、普通預金で良い論に少しがっかり。その後、上級者向けに国債ベアの話とか出てくるが、全体的には物足りない内容。
その中でも、覚えておきたい点
・財政危機は国債価格(金利)を見ればわかる。国家の財政危機はいついかなる場合でも、国債価格の下落から始まる
・金利の高い通貨は下落する
・金利の低い通貨は上昇する
・外貨預金は、仕組みがちゃんと動けば、得も損もしない。円安で、儲かってもその分物価高になっているので、価値としては同じ。ただし現実には為替レートはインフレ率よりも遥に動きが早いので、その分はメリットがある。 -
円の普通預金と米ドル預金を進めている。ファンドのたぐいは運営会社が危うくなるリスクから勧めていない。金投資はギャンブルと言い切っている(工業需要が少なく、貨幣と同じように皆がGOLDに価値があると思っているうちしか価値がないしろものだと主張している)。
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●経済には強い継続性(粘性)がある。
仮に破滅シナリオ(国債価格の暴落・金利の急騰と高インフレで財政は破綻し、大規模な金融危機が起きて日本経済は大混乱に陥る)が現実のものになったとしても、次の順番で進行する。
1)国債価格が下落して金利が上昇する
2)円安とインフレが進行し、国家債務の膨張が止まらなくなる
3)日本政府が国債のデフォルトを宣告し、IMFの管理下に入る。
書店に行けば「国家破産」のタイトルのついた本が並んでいます。日本国が抱える1000兆円の借金を考えれば、誰も財政破綻の可能性を否定することはできません。しかしここで強調したいのは、危機は順に悪化していくのですから、ある朝目覚めたら日本円が紙くずになっていた、などということは絶対にありません。だとすれば私たちは、いたずらに「国家破産」を心配する必要はありません。仮に日本国がデフォルトするとしても、それまでの間に自分と家族を守るための時間はじゅうぶんに残されているのです。
●たった3つの金融商品で「国家破産」はこわくない
1)国債ベアファンド
2)外貨預金
3)物価連動国債ファンド
●日本人はあまりにも「合理性」を軽視しています。もちろん合理性は幸福な人生を約束しませんが、その一方で(ギャンブルで一発当てるようなことを別にすれば)市場では合理的な行動からしか富がもたらされないことも確かです。投資の世界では、感情だけで動くひとは「カモ」と呼ばれます。日本という国の経済的なリスクが顕在化したときに、感情でしか考えられないひとたちが真っ先に犠牲になっていくでしょう。 -
国家破産時に何が起こるか予想し、リスクをヘッジする方法が述べられている。
経済初心者にも読みやすく、丁寧に書かれている。字も大きく、難しい計算式も使っていない。
国家破産や不況のときこそ、株や土地など資産価格の値動きが激しく、儲けるチャンスもある。
これをきっかけに、本格的に経済を勉強しようと思わされた。